Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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—————本能型は強いネ!!


第十一話 マスオじゃないです件

 

 

ーーーー

 

 

@月%日(土)

 

 誠に遺憾である!(謎の神感)

 

 なんか、こういう神がいそうな気がした。イシュタルやエレちゃんとは違う神様はこの世界にいるのだろうか?

 

 まあ、疲れてるのかもしれないなぁ。まさか、リディアン行ったら写真撮られるわ、女子高生達がヒソヒソされるわ、「キマシタワー!!」と奇声を挙げられるわ、もう死ぬしかないじゃない……!(某豆腐メンタル魔法少女)

 

 いや、マジで洒落ならないわ……。事情聴取とは言え、女子校へ連行されるなんて、誰得だよ。黒ひー的には得かもしれんが。

 

 そんなこんなで、再び軟禁生活スタート。部屋割りとして、マイフレンドと魔人さん、煉獄の四人で軟禁されることになり、とりあえず、みんなで暇つぶしにボードゲームしたり、UNOしたり、遊んでいる生活をしていた。

 

 そんなある日、奏さんと翼さんがやってきた。どうも俺のことを、奏さんは【マスオ】と呼んでいるが、ぶっちゃけ、なんでなのと聞いてみたら、「え、マスオって名乗ったじゃん」と返された。

 

 いや、俺、磯野ファミリーの一員って名乗ったわけじゃないし。

 

 そう言うと、「ライブであんたが名乗ってじゃん」と返さられた。

 

 ライブ……フランクフルト……麻婆豆腐…………。

 

 あ! 思い出した。なんか、オルトリンデ達とライブの特異点行った感じの夢を見てたときか!

 

 確かになんか、美少女二人助けたような気がするな。

 

 なるほど、なるほど。どおりで、奏さんが【マスオ】のことを追求するわけね。マスターと名乗ったのに、【マ ス オ】って聞いてたのね!!

 

 と、煽ってみると、赤面して蹲ったで候う。

 

 まあ、誰にだって失敗があるサー。ナンクルナイサー。

 

 とりあえず……UNOする?と聞いたら、「……しゅる」って返事してくれた。

 

 

 なお、奏さん。マジで強かった。この人、本能で駆け引きしちゃうんだ。

 

 

ーーーー

 

「【マスオ】! やっぱり空太郎は【マスオ】だったんだな!!」

「いや、俺。磯野さん()じゃないし」

「え、マスオって名乗ったじゃん」

「むしろタラちゃんになりたいわ」

「なんでタラちゃんッスか、マスター」

「だって、気軽だし。なぁ、カツオおにいちゃん」

「カツオじゃねぇッス。マンドリカルドッス」

 

 軟禁生活を始めてから、UNOやらボードゲームで遊ぶ空太郎達。そんなある日、奏と翼が空太郎の正体が判明したことを知り、訪問してきたのだ。

 

「あたしらがあんだけ探してても見つからなかったのは、やっぱ異世界からきたって話はホントなんだよな」

「まぁ、こんな平和で優しい……のか? ノイズとか言う災害さえなければ、俺らのいた世界とあんまし変わらないよね」

「へぇ……んで、どんな世界だよ」

「人類史が焼かれたり、漂白されたり、色々ヤベェ世界」

「笑顔で言うレベルじゃねぇぞ!?」

 

 空太郎は奏にも、自分達の世界のこと、カルデアについて、そしてこれまでの歩みを話した。

 

 弦十郎にもこのことは話しており、同情はされたが、別に気にしなくてもいいと言っている。

 

 これまでの歩みは無駄ではないのだから。

 

「……てか、あたし今日さ。【マスター】のこと、聞いたんだけどさ。【マスオ】と勘違いしてた?」

「うん。俺は【マスター】と名乗っているのに、奏さんは【マ ス オ】って何度も何度も言ってたよねぇー」

「……どう思った?」

「愉悦ザマス」

「ぬぐォー」

 

 悶絶する奏。愉悦する空太郎。

 

「【マスオ】じゃなくて、【マスター】……。ヤベェ、ちょー恥ずかしい……」

「エェ! もしかして誤解していたのかい? これは困ったなぁ」

「やめて! これ以上、あたしの黒歴史を掘り起こさらないで!」

「だが断る。この空太郎。【マスオ】と呼ばれた限りは【マスオ】となってみせる。目指せ、サザエ・ザ・ワールド・オーバーヘヴン!!」

「それ、天国へ向かってませんッスか?」

「むしろ、私が知る【ザ・ワールド】よりも強そうなんだが」

 

 翼がそういうとマンドリカルドはキョトンとしていた。

 

「いや、なんで知ってるッスかアンタ。つか、トップアーティストがジョジョ知ってたんッスか」

「あぁ。クラスメイトがそれに詳しくてな。なかなか、良いな、あのポーズ」

「やめて、これ以上、黒歴史つくるのやめて。やってないのに、自分のことみたいで、なんか辛い……」

 

 謎の憧れを持ってしまった翼をなんとか止めるマンドリカルド。がんばれ、マンドリカルド。君の心の安寧のために!!

 

「まあ、この際、奏の【マスオ事件】は置いといて」

「置いとかないで翼……」

「我慢しろ。今、言いたいのはそうじゃないでしょ」

「そういや、そうだった……。うん、切り替えていこう!」

「磯野クゥン、チョイと一杯やらなカァい?」

「空太郎、あたしはシャルルの方が好きだ」

「まさかのブリタァァニアの人」

 

 始皇帝の声がブリタァァァァァニア!!の息子さんと似ていると知ったら奏はどう思うだろうかと、考える空太郎である。

 

 なお、祖国の女王ブーティカ氏は、コードギアスを見て少し複雑となる。……ブリタニアをこんなふうに叫ぶ皇帝が、自身の子孫になっていたかもしれないことに。

 

「あたしが言いたいのは、ありがとうってことさ。あたしを……あたし達を助けてくれて」

「別に気にすることもないでしょ。俺達がしたいようにしたことだし」

「あ。それと、あのとき落としたCDだけど、あのピンクの子に渡してくれないか? いきなり消えていったから」

「そういえばヒルドが、CDない、ないって嘆いていたな。俺のプレゼントとか言ってて。別に大丈夫でしょうに。また買ってあげるからいいのに」

「いやでも、この世界しかない代物だろ?」

「そういえばそうだった」

「あと、コレ。あたしと翼のサイン入りだ」

「まさかのプレミアム化。これはヒルド喜ぶじゃね?」

「あと、麻婆だ」

「なぜに麻婆? あ。ヒルド用か」

 

 悲しきかな、『ヒルド=麻婆好き』という印象を持たれたようだ。

 

「それにしても……二年の月日が経っても全然変わってないな」

「そちらの時間とこちらの時間の流れが違うかもな。現に、俺の世界だと一年経ってた頃だったし」

「ふーん。んで、いろいろ冒険してたようだな」

「まあね。いろいろ見てきたし、いろいろ知った。いろいろ失ったものもあるけど」

「そうなのか……」

 

 空太郎が見て、感じて、失ったものを奏達にわからない。彼の表情を見て、気軽に言っていいものではなかった。

 

 懐かしむような、悲しむような、そんな複雑な表情をしていた。

 

「ま、暗い話は置いといてさ。UNOする?」

「UNOねぇ。いいね! やってやろうじゃん」

「私も参戦してもいいだろうか?」

「いいよ、大歓迎さ。ちなみに翼さんは負けたら罰ゲームで拙者口調で」

「よかろう。防人の力、見せてやるでござる!」

「さっそくノリノリじゃん、翼」

 

 暗い話題を切って、彼らは親交を深める。

 

 生きてる限り、まだまだ先の道のりは長いのだから。

 

「よし、ウノだ」

「なんでこんなにつよいんですかぁ」

「勘でいけるだろ。駆け引きとかそんなもんでいけるだろ」

「何この本能型の天才さん」

 

 奏の野生の勘が凄いことだと判明した。

 

 

 




奏さんのイメージは頭でやるよりも、身体で覚えるタイプですからねぇ。

というわけでサクサク進めていきます。

次回は弦十郎さんからのお願いになります。

AUOを望む声が出たので、終盤出そうかな(愉悦)
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