Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
—————G編に入ると思ったか? 残念、日常回と愉悦回だ
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○月+日(月)
さて、久しぶりに日記を書くわけだが、これまでに合ったことを書こうと思う。
まず、響ちゃん達。
月へ飛び立ち、その欠片を破壊し、無事、青き星へ帰還したが、彼女達のやったことはある種の偉業であり、世界各国が大騒ぎ。結果、特定しようと諸国の諜報機関が彼女達を探っていた。
そのため、一時的に彼女達の身を隠すこととなった。……未来ちゃんには、申し訳ないことをした。
知ってるにも関わらず、教えられなかったことは本当にすまない。
しかし、俺はというと、いろいろ大変だったのだと言い訳したい。
まず、響ちゃん達が二課に身を隠していたとき、なんとカルデア側からの通信が届いたのだ!!
短い時間だったのだが、立香を送ったことと、ここは異聞帯や特異点ではない別の世界であること、さらに次の援軍を送ることをダ・ヴィンチちゃんから連絡をもらった。
……まあ、異聞帯でなければ滅ぼす心配はなくなったというわけだが、問題は
おそらく、俺の知ってるヤツだ。その知ってるヤツが、立香のように別のベクトルで狂ってるヤツもいるので、お願いします。
どうか、まともな人でありますように!
そう願いを込めて、光と共にやってきたのは———サイドチェストを決めるマッスルでした…………。
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「待たせたな、友よ! アレックス・アンドリューが来たぞ!! フンヌゥ!!」
「Noooooooo!?」
空太郎が頭を抱えて叫んでいた。なんか、カルデア側からの援軍が来るという話で、興味本意でオッサンやアイツ(立花響)、先輩二人と一緒に、カルデアのレイシフトされるところを生で見にきたわけだが、幾何学な円陣が出て、三つのリングが回転してから、人影が現れた。
…………んで、出てきたのはまさかの筋肉モリモリのマッチョマンだった。
今のでここの室温が5℃上がってね?
「さすがお兄ちゃん! あんなに『マシュマシュマシュマシュマシュマシュマシュゥゥゥゥ!!』って叫んでたのに、やってきたのは筋肉モリモリのマッスルだったね! ぷぷぷ……」
「フハハハハ! ハハハハハハハハハハハハ! お、おれを、わらいころす、つもりか!! フハハハハ!!」
「ぷぷぷ、ブヒャハハハ! もう駄目。耐えられない! 愉悦すぎて!」
「わかるか雑種。ここまでの道化っぷりはなかなかだ。ハハハ、もはやギャグだな!」
「ハハハハハハ! お兄ちゃんの目が死んでるぅー! でもかわぅあいぃー!」
…………この二人、性悪過ぎだわ。いや、アタシもこれが普通に関係のないヤツだったら、笑ってたよ?
でもさー、空太郎を見てみなよ。……『生きてさえいれば神様だってころしてやる!!』とか言ってるくらい、殺伐としてるんだぞ。
「ム? 友よ、何か不服か?」
「いや、まあ……不服じゃないよ? なんか、望んでいたものが全く違うおぞましきものだったことに対して絶望してないよ?」
「さりげなく、ディスられたような……。ハッ、わかったぞ!」
「何が?」
「筋肉が足りぬのだな!!」
「なんでさ」
「友が落ち込んでいるのはおそらく、まだまだマッスルパワーが足りぬからだ! よかろう、このアレックス。召喚にて、マッスルパワーを高めよう!!」
「聞いてよ」
空太郎の声に気にせず、アレックス……だっけ? 筋肉男が詠唱を唱え出した。
「
アレックスは左手をかざす。その甲には、赤く
「
詠唱を唱える。それと同時に空太郎の目から光が失われる。
「告げる。
光輝く甲に刻まれし、令呪。陣と共に、人影が現れる。
「汝、筋肉の言霊を纏う七天。降し、降し、裁きたまえ、マッスルの守り手よ!」
そして、現れたのはサーヴァント……二人ともムキムキだった。
「レオニダス一世、スパルタクスよ!! 今こそ、三人の力を合わせて、マッスルパワーを友へ届けよ!!」
「わかりましたぞ、マスター!!」
「フハハハハ! 今こそ反逆のときィィィ!!」
三人のマッスル共はポージングしていく。
「「「はい、サイドチェストォォォォォォ!!」」」
そのポージングを見ていた空太郎は顔を覆い隠していた。「もうやだ、かえりたい」とマジで泣きしかけていた。
誰か助けてやれよ……。
「あー、うん、そのなんだ……。君達は空太郎くんの仲間でいいのか?」
「おぉ! なかなかマッスル。貴方もまた筋肉を鍛え上げているのですな!!」
「う、うむ。まあ、それなりには……」
「ではぜひ、我らと共に芸術的筋肉の素晴らしさを広めましょうぞ!!」
「言ってる意味がわからんぞ!?」
「大丈夫です! 考えるな、感じろですぞ。または筋肉で感じるのですぞ!!」
「ダメだ話が通じない!?」
あのオッサンでさえ、アレックスの言葉に押されている!? コイツぁ、ただ者ではない。
「待ちなさい。この人は私達の指令。勝手な勧誘はやめてもらおう」
「ム、それはスマぬ。つい、同志がいたと思い、熱く語ってしまった」
「そうか。納得してくれたらいい」
「ところでお嬢さん。筋肉を鍛えていかぬか?」
「私にも勧誘してくるのか!?」
「当然! 筋肉さえあればどんな敵も負けぬ、媚びぬ、折れぬ!! 健全なる魂とは、健全なる筋肉と健全なるマッスルソウルによって成り立つ!! そうすれば、国を守ることなど造作もない!」
「その通り! マスターの言う通り。我がスパルタは過酷な訓練により、強靭なマッスルを得て、国を守りました! 大軍であろうと、負けませんぞ!!」
アレックスとレオニダス一世が熱く先輩に語っていきやがる。
オイ、天羽先輩! 風鳴先輩を止めろ!
「筋肉……防人としてもアリか」とか言ってるぞ!?
アンタ、トップアーティストだろ! 久しぶりに舞台に立ったら、美人で綺麗な風鳴翼じゃなくて、筋肉ムキムキな風鳴翼が歌っているというヤベェもんが生まれるぞ!?
「アレックス……とりあえず、もういいか? 勧誘はまた後日にしてさ、今日はお世話になってる人らを紹介したいからさ」
「おぉ! なるほど、ではぜひ、その者にも我が芸術的筋肉を」
「後でしろ」
そのときの空太郎は穏やか声ではなく、人殺ししてそうなヤベェもんだった。
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○月☆日(日)
久しぶりに【フラワー】行きました。前に来たときは、オバチャンに、マンドリカルドと沖田オルタが元の場所へ帰ったこと、アレックスや立香、ギルガメッシュ王を紹介した。
アレックスを見るや否や、「うちの旦那と良い勝負」とオバチャンが言っていたが、旦那さんもマッスル? まあ、アレックスと気が合うならいいけど。
さて、筋肉の話はさておいて、今、起きてることを話そう……。
——————【フラワー】が全国規模のチェーン店化した
理由はかのAUOと立香が悪ふざけで、店を盛り上げてしまったからだ。…………前にきたときは「外は見窄らしいが、味は良い。これならば広めてもよい」とか言ってたし、立香も「SNSしちゃおー」って言ってたけど、まさかここまで行くとは。
取締役はAUOになっており、株式へ上場。ほんの短期間で、フィーネ戦で言ってた通りに経済界に出やがった。
なお、オバチャンは個人で経営していたのをギルガメッシュ王に渡したのだが、老後も安泰な資金を手に入れている。それでもお店を続けるのは、この街にはまだこの人のお好み焼きを求める人がいるから続けるだとか。
……人情深い人なんだよなぁ。これにもAUOも満足顔である。
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○月×日(水)
新しく【リディアン音楽院】ができたらしい。フィーネによってめちゃくちゃにされ、もう駄目かと思われたが、なんと新しく建造されていた!
しかも、お洒落な新校舎だ。そんな学校を見に行くために、立香とシグルド、ブリュンヒルデ、アレックスが行くことになったが……ついでに俺も行かされた。
いや、もう行きたくないんですけど。
あそこ行ったら『誘い受けの人』って覚えられているから、メンタルズタボロにされるんですけど!!
激しく抵抗するも、アレックスの腕力には勝てずにドナドナ〜されてしまう。
再びやってきたリディアンでは、周囲を警戒し、威嚇していたと立香に言われるほど気を張っていたらしい。
そんなとき、授業を終えた響ちゃん達がやってきた。立香が響ちゃんに突撃しようとしたら、どこで覚えたのか未来ちゃんがマジカル八極拳で立香を沈めた。
……え、ホントどこで覚えたの?
そう聞くと、なんか泰山というお店で行われている八極拳教室で覚えたらしい。
あれ? あそこってそんなとこだっけ?
前に行ったとき、めちゃくちゃ辛くて美味い麻婆を提供していたような……。
てか、立香も懲りずに今度は未来ちゃんの生足を狙おうと手を伸ばそうとしていたが、同じくマジカル八極拳を使う響ちゃんによってノックアウトKO。
この子達……いったいどこへ目指してるんだろーな。もうお兄さん、わからないや……。
そんなこともあってか、改めてシグルドとブリュンヒルデを未来ちゃんとその友達に紹介してみた。北欧夫妻の美男美女夫婦に最初は「素敵」と言っていたが、ブリュンヒルデがまた発作を起こしてシグルドを突き刺した。
行われた火曜サスペンスに校舎は騒然としてしまうも、シグルドがガッツで立ち直り、高らかに言った。
「これが、これこそが我が妻の愛なり!! 当方は、無事。当方は生きている!!」
などとカッコよく言い切った。血を吐いてるけど。
それに感動したのか、生徒達や教師から拍手喝采が上がった。
たとえ刺されても、自身の愛を疑わず、妻への愛を唱うシグルド氏こそ、女性にとって理想の相手なんだとか。
……いや、刺された相手は死ぬよ普通。シグルド限定だから。ブリュンヒルデに刺されるの、シグルドだけだからね?
だから、マッチングアプリに理想相手は『たとえ、刺されても自分へ愛を向けてくれる人』とか書かないでね?
あと、ちゃんと血の掃除してね。一応、学校の敷地内だからね?
と言っていると、なんか板場さんがとても気まずそうな顔をしていた。どうしたんだろ?
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「さて、ビキオ。これ、なんだ?」
空太郎さんがテーブルの上にバンッと放り捨てたものを見る。数冊の薄い本である。タイトルは…………
——————『兄貴に寝取られてしまう男子後輩』『先輩との禁断の恋』『俺様に染められろ』『うちの妹に彼女できた件』『スターバーストストリーム 二刀流の妹』
ご察しの通り、【木反土易】の新作である。
「なんで、俺をモチーフにしたBLがまた出てるんだよ!?」
「し、知らないもん! 気がついたら、あったんだもん!」
「じゃあ、なんで買ってるんだよ!?」
「だって面白いもん! というか、学校だけでなく商店街でも人気だよ!!」
「遂にここにまで侵食してるのか、これ!? 最近、やたらと、小さい子に『こうはいさん』って言われてたのはこれが原因か!?」
「……ひゅー、ひゅー」
「下手くそな口笛で誤魔化してんじゃねぇよ!」
「あ。失礼な! こう見えて練習してるもん!」
「知るか!! あぁ、もう……なんでこうなるだぁぁぁぁ……」
BLのことがリディアンだけでなく、商店街の子どもにも知られるようになってたことが余程ショックだったようだ。
まあ、そりゃ、別のベクトルで、地域の知名度が上がってしまえばショックだろうね……。私も嫌だし。
「つーか、なんで立香の薄い本もあるんだよ。なんで買ってるんだよ」
「いやぁ〜、なんか、その。恋愛とかバトルものとかの内容だったから、つい」
「どんなジャンルだよ。てか、俺のだけ明らかに不健全なジャンルばっかなの気のせい?」
「大丈夫! NTRでも健全なるラブコメだから!!」
「どこが!? NTRものに健全とかあるのか!?」
「そもそもBLの時点で健全も何もないですけどね!」
「自覚してんなら買うなよ!!」
「だが断る」
「ジョジョネタで返すなよ!」
「この立花響、ラブコメとバトルものには目がないのです!!」
「サラリと自分の好み言っちゃったよ、この子! てか、ご飯だけじゃなかったんだネ!!」
私だって漫画読みますよー。ただ、食べ歩きが多いだけの普通の女子高生だもんー。
そういえば最近胸が少し苦しくなったことを未来に言ったら、「……麻婆に処そうかな」って言ってた気がするんだけど、気のせい……だよね?
「……とにかく、これは没収な。然るべき場所で処分しちゃる」
「えぇー。横暴ですよー」
「やかましい! 心労が絶えなくなるわ!!」
んー、せっかく買ったのに、没収はちょっとなぁ。そんな最中、立香ちゃんが「何してるのー?」と、ヒョコっと現れた。
「立香か……ちょうどよかった。これ、どう思う?」
「すごく……おにいちゃんです」
「そうか…………つまり、どゆこと?」
「愉悦」
「バトルしようぜ!」(サトシ声)
「ここで兄妹喧嘩しないでください」
なんか青筋を立ててる空太郎さんに対して、楽しそうにしてる立香さん。立香さんはこのやり取りを楽しんでいそうだ。
対して空太郎さんは、苛立ちはするものの、仕方ないと言った感じの呆れたふうである。この兄妹は本当に仲のよろしいことで。
「およ? 私の同人誌があるねー」
「そうだ。これ、響ちゃんの鞄から出てきた。お兄さん、最近、響ちゃんの情操教育がどうなってるか心配なの」
「大丈夫大丈夫。全年齢版だから」
「その一言で済んでいいと思うなよ? タイトルが完全にR指定だからな?」
「へーきへーき! だってこれ……
——————私が監修したものだから」
…………え?
「え。つまりどゆこと? これ、前の戦いのときで生まれたんじゃ」
「そーそー。なんか板場ちゃんのお姉さんがインスピレーションは沸いたけど、上手くまとめきれなかったからねぇーい。だから、私が手を加えてあげたのよん♪」
「…………つまり、あれか。今回は」
「うん———私のせいです」(キラーン)
「リィィィツゥゥゥカァァァァ!!」
これまで以上の怒髪天を見せる空太郎さん。捕まえようとする彼をヒョイヒョイ躱しながら、今度は私の方へ振り向く。
「あ。ちなみに次回作は響ちゃんと未来ちゃんが百合百合する作品だよ」
「なんで私も巻き込まれるの!?」
「だって、第三者から見たら響ちゃんと未来ちゃんの戯れ合うところは完全にイチャイチャだよ! キマシタワーだよ!!」
「ちがうよ!? ただ友達と戯れ合うところをどこをどう解釈したら百合百合になるの!?」
「……………」
「空太郎さんも黙らないで! その『えぇー……』的な目で見ないで!!」
「ちなみにお二人さんの漫画を書店に販売しようと思います」
「「絶対にやめて!!」」
全国レベルまで広げないで!
「そういうのは空太郎さんだけでいいよ! 私まで巻き込まないで!」
「おいコラ、ビキオ」
「うーん、でもお兄ちゃんはマーガレットで連載予定で、響ちゃん達はマガジンで連載させようという話なんだけどなぁ」
「ちょい待ち。俺の本、少女漫画に載せるなよ! 純粋な少女達へ変なの汚染させるな!」
「BLは変なのではない! 立派な『愛』だ!!」
「力強く言ってんじゃねーよ!!」
その通りです。いや、いくら愛でもこれは少女漫画向けではないと思う。
「百合は純粋な少年達に尊き感情を伝えるもの、つまり『愛』だ!! だから響ちゃん達はその礎になるのだー」
「なりたくないよ!?」
犠牲だよ、それ!!
すると空太郎さんが目で、私に訴えかけてきた。
うん……私も同じ気持ちだ。
「およ? どうしたの? そんな怖い顔をして」
「とりあえず、立香。貴様を捕え、泣かすことを決めた」
「私の平穏のために、ここで倒れて」
「おおっと、これはまじーな。んー、こういうときは、藤丸家直伝の究極奥義を見せるときだ!」
そ、そんな奥義が!?
空太郎さんに目を向けるとめちゃくちゃ首を横へ振っていた。え、ないの……?
「はじめて聞くが、それは?」
「それは…………
にげるんだよぉ〜!!」
「「待てコルァ!!」」
立香さんを追いかけていく。逃げ足が意外と早い!?
「絶対阻止しろ! 阻止しなきゃ、響ちゃんと未来ちゃんの百合本が全国レベルまで広がるぞ!」
「それはなんか嫌! 私は別にイチャついてないのに、それを本にされるとかもっと嫌!」
「だろうネ! ぶっちゃけ将来の嫁や子どもにそれを知られたら死ねる!」
「私も!」
初めて私達の想いが一つになった———『藤丸立香をぶっ潰す!!』
こうして私達は立香さんと、鬼ごっこを始めた。
——————なお、書店への出版は阻止できたが、私と未来の百合本はリディアンにも広まっていた……。ごめん、未来———守れなかったよ。
後にこれが響へのフラグとなる……。
うん、ツッコミボケキャラとなっているなぁ、うちの立花響。
そのうち、話は聞いた、だからとりあえずぶん殴るという思考回路になりそうで怖い(震え声)
これ、大丈夫? 大丈夫かなぁ……と思ってしまうもつい書いてしまう自分でした。原作遵守したいけど、ネタだから仕方ないネ!!
なお、響ちゃんはまだ腐女子ではないです。普通の恋愛系も好きですし、バトルものも好きなので安心してくださいねー(笑)
次回、大食い対決と未来ちゃんによるお祝い会(愉悦)。
…………さあ、響ちゃんは未来ちゃんによってどう処そうかー(決まってるけど)