Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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—————いろいろはしょりすぎじゃない?
—————概ね同じだから問題ないさ


G編(始動)
第十九話 ライブしますか? いいえ、コンサートです


ーーーー

 

☆月×日(水)

 

 早いもので一カ月が経った。いろいろなことがあったなぁ。

 

 なんかカルデアが国際組織として認められ、しかも本部が二課共同となり、よりゴージャスとなったり。

 

 響ちゃん達がノイズ退治へ出かけたら、マッスラーズという独立部隊が、筋肉フラッシュでノイズの目(あるのかな?)を眩ませたりして、避難民を助けたり。

 

 ジャンヌが歌手としてデビューして、ついでに召喚されたジル元帥がファンクラブ立ち上げたり。

 

 征服王がAUOに対抗して社長したり、孔明が過労死しかけたり、AUOが事後処理し過ぎてまた過労死したり、それを助けるためにこの世界の冥界へ行ったりした。

 

……冥界へ行ったときにエレちゃんが来てくれて助かったなー。なんか、こっちの冥界の閻魔様。白黒はっきりしないと行けない人だったし。

 

 つーか、幻想郷って何? 根源の渦のその先にあるの? なんか知らない間にすごいとこ行ってたような気がする……。

 

 んで、立香が異変を起こそうとして、それに巻き込まれて、敵視されたときは焦った。とりあえず、弾幕避けてドロップキックでKOしまくったけど。

 

「なんか違うのだわ」とエレちゃんも言ってたけど気にしたら負けだ。是非もないからネ!

 

 さて、いろいろなことがありましたが、とりあえず今日は不思議な人と出会ったことを書きます。

 

 なんか綺麗なおねえーさんに話しかけられたけど、会ったことないのに、親しくなった。

 

 穏やかな雰囲気をまとう優しいおねーさんに、ぼくちん、クラクラー、って思ってたけど、ある言葉で警戒心がMAXになった。

 

 

…………なんで、カルデアの【人類最後のマスター】だと知ってやがる。

…………なんで、令呪のことを知ってやがる。

 

 

……結局、まあ、俺は全て聞くことなく別れた。あまり藪蛇を叩たくなかったし。

 

 でも、最後に言わられた言葉が今でも覚えてる——————世界、救いませんか?ってな。

 

 

 

ーーーー

 

 

 ふふーんと、鼻歌を歌いながら、カフェでまったりしている少年を発見。

 

 私は彼に近づくために、微笑みながら「お茶、しませんか?」と誘ってみた。案の定、彼は「いいとも〜」と軽いノリで答えてくれた。

 

「んー、おねーさんのような綺麗な人お茶なんてついてるなー。ぼくちん、うれちぃ」

「フフ、ありがとう。私もあなたに会えてうれしいよ」

「ふむん? 一度会ったことある?」

「はい。会ったことありますよ」

「どこだっけ? んー、教えてくれたらうれしいなぁ」

「はい、どこでしょーか♪」

「くそぅ。綺麗なお姉様のことを忘れるとは、この空太郎。一生の不覚」

 

 フフフ、かなりガッカリしてるね。私のこと綺麗だなんて、照れちゃうなぁー。

 

 小さい頃は彼の方がお兄さんだったのに、今では私がお姉さんだなんて、ちょっと不思議。

 

「んー、教えてくれないのー?」

「だーめ♪ お姉さんのこと忘れちゃう悪い子にはまだ教えません」

「ぬーん。残念だ。まあ、話してたらいつか、思い出すでしょうね」

「そうだね。だから、もっとお話しましょう」

 

 彼とはいろいろ話をした。彼は今ではGLGLコーポレーションのお手伝いをしたり、義妹ちゃんの事後処理に付き合わされたり、今、話題の独立警護部隊【マッスラーズ】のトラブルに巻き込まれたり、様々な苦労を楽しそうに話していた。

 

 途中、目が死んでるような感じがしたけど、まあ、それは置いといて。

 

「大変そうね」

「大変ですよ、大変。変態やマッドの世話を焼かされて、泣く日々が続きますのよー」

「そう。なら、私に養われちゃう?」

「あらやだ、プロポーズ? うれしい。でも……残念だけどお断りしとくよ」

「あら、どうして? 美人なお姉さんにお世話されちゃうのは嫌?」

「上目遣いは反則ぅ! ま、ぶっちゃけ言いまして、これは、そうだなぁー…………俺しかできないことだからかな

 

 彼は言う——————もし、他の誰かだったら折れている。

 彼は言う——————もし、他の誰かだったら言うことは聞かなさそう。

 彼は言う——————もし、他の誰かだったら、きっと相手や彼らはまともにはいられない。

 

 それくらい、他の誰かだったら、きっとできないだろうと言っていた。

 

 むしろ、任せたくないし、()()()()()()()から、渡さないと言う。

 

 だから、彼はこの充実した毎日を謳歌してるのだと言う。

 

「譲れないというものだね」

「そうですね。ま。まだまだ満足してないし、やり切ってないからですねぇい」

「カッコいいよ」

「いやー、でへへへー」

「うん。カッコいいこと言うよねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————人類最後のマスターくんは

 

 瞬間、彼の笑みは消えた。警戒心MAXとなった彼の顔は、射貫くように鋭かった。

 

「…………どこで知りましたか?」

「あれ? どこだったかなー」

「……まあいいです。【カルデア】って組織をご存知ですね」

「知ってるよ。だって諜報員やってるもん」

「でしょうね。身のこなしとして、普通に戦える人ですね。自分なんてあっさり組み敷きそうですし」

「あ。わかっちゃうんだ」

「まあね。それに、その大きな胸にとんでもないの隠してますね」

「エッチだなー。そんな悪い子こと言っちゃうと」

「どうします? ()()纏いますか?」

 

……やはり、彼は見抜いていたようだ。そう、私の谷間にギアペンダントを仕込んでいる。わからないように、見にくい薄い紐で首にかけてたのに。

 

「装者で、しかも、どこの国にも入ってない未知の組織。それがおねーさんですね」

「どうしてそれもわかるのかな?」

「そりゃそうでしょ。だって、俺らカルデアは()()()()()()()()()()()ってことを話してませんもの。だから、あなた達は国連所属ではない。かと言って某国の者ではない。……全く未知の組織だ」

「なるほどなるほどー。すごい観察力。おねーさんびっくり」

 

 微笑み返しても彼は警戒を解かない。むしろ、左手を押さえて、瞬きも許さないほどジッと観察している。

 

「あなたの言う通り、私は国連所属じゃないよ。未知の組織ってのも正解」

「……何者なんだ」

「それは禁則事項です♪」

「……あっそ」

「あれ、別に興味ないの?」

「敵対したいなら、今すぐ襲えばいいし、攫えばい。でもそうしないのは()()()()()()()()()()()()()だ」

 

 そこまでわかっちゃうんだ。

 

「何が目的まではわからないけど」

「そこまでわかっちゃえば、ご褒美あげちゃおうか?」

「いらないです。敵対とかしないなら、こちらも手を出しませんから」

「ふむふむ。じゃ、こちらから手を出せば」

「問答無用で倒す」

 

 秒で答えた。彼は決意を変えない。守りたいものを最後まで貫く。

 

…………だから、私や姉さんは彼に憧れたのかもしれない。

 

「そっかー。まあでも安心して、あなたの身内に手を出すほど愚かじゃないから」

「信用します」

「へぇー、なんでそんなすんなり……と言っても簡単か」

「当たり前です。あなたは悪人ではない。むしろ善性が強いタイプ。非道や外道はしない心優しい人だ」

「フフフ、ありがとう。嬉しいから特別に私の組織と、目的を教えちゃう」

 

 私は席から離れて、彼へウィンクした。

 

 

「私の名前は、セレナ。セレナ・カデンツァヴナ・イヴ。そして私達は武装組織【フィーネ】。目的は人類を守護するための組織よ」

「……フィーネ。終わらせるものってか?」

「そうだね。もし、私達の組織へ来たいならば大歓迎。今なら、おねーさん、サービスしちゃうよ?」

「おねーさんは間に合ってるんで、パス。ただでさえ、姉と名乗る不審者が歌手デビューして、次女と三女を抑えるのに忙しいのに、別の組織とか行ってられるか」

「ありゃま、残念。フラれちゃったなぁー。でもいつでも来てもいいよ——————藤丸空太郎くん

 

 私は彼の前から去ると、彼は追うことなく、ジッと警戒していた。それもそうだ。何せ、私のギアは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()タイプなのだから。

 

 星から創られた剣は怖いのかな?

 

 

 

——————ねぇ、私の恩人さん

 

 

 

 

「およ。お兄ちゃん、何一人で黄昏てるの?」

「……知らない組織に勧誘された」

「へー。なんて組織?」

「フィーネとか言う組織で、なんか名前は確かセレナ…………荷電粒子砲さんだっけ?」

「え、【カ・ディンギル】が擬人化した!?」

「あぁ。しかも姉がいる。末恐ろしい戦慄だったぜ」

 

 遠くから聞こえる声、なんか変な誤解されてるけど、気のせいだよね?

 

 

ーーーー

 

☆月○日(土)

 

 なんか荷電粒子砲さんに勧誘されてから平和な日々を過ごしていたある日、ツヴァイウィングと世界の歌姫さんが共演ライブすることになった。

 

 ステージ、セッティング、その他諸々を準備してくれたのは我らのAUO。またの名を黄金P!!

 

 どんなアイドルであろうと、金とプロデュースで持ち上げていく伝説のプロデュースだ!!

 

 なお、今週召喚された某自称ドラゴンアイドルは除くとする。

 

 だってこの子歌ったらヤベェもん。ネロ閣下と歌ったら【ツヴァイウィング】ならぬ【ツヴァイジャイアンズ】のコンサートになるもん。

 

 いい声してるのに、歌詞と音痴で台無しにしていく悪魔の歌手ユニットは、今回登場しません。

 

 登場しないよね?

 

 そう思って、未来ちゃんと三人娘(安藤さん、寺島さん、板場さん)と一緒に会場へ向かいました。

 

 とりあえず、席に座ってオープニングが始まった。

 

…………まさか、黄金Pでここまで盛り上がるとは。

 

 

「よく来た、雑種とも。(おれ)が手がけたステージ」

 

「今宵は宴、祭りだ。人民、権威、その他諸々は今日は関係のない無礼講だ」

 

「存分に賑わえ! 存分に楽しめ! そして、この祭りを最後まで、しかとこの目で焼きつけよ!!」

 

 

 と、オープニングで宣言してから、ジャンヌ氏登場。しかも曲がまさかの【逆光】で、MV付き。

 

 なんか、この曲聴いてると、異聞帯を駆け回っていた頃を懐かしく感じるのはなぜだろうね。

 

 んで、オープニングからいきなり盛り上がり、見せての、そこからメイン登場。【ツヴァイウィング】が二曲を歌い、歌姫さんがそれに続くという形で歌った。

 

 そこで休憩が入ると思いきや、なんとステージにネロ閣下の姿が!?

 

 ヤッベェなオイ! まさかここで歌うのか!?

 

 そう思って大急ぎで、たまたまあった狐のお面をつけてステージ近くまで、隠密。

 

 ネロ閣下は「フッフッフ、あれは誰だ。美女か。ローマ。もちろん、余だよ⭐︎」と言って、いざ歌う……………というタイミングでドロップキックを入れました。

 

 不敬? ジャイアンボイスで、せっかくのコンサート台無しにしてたまりるかァァァァァ!!

 

 

ーーーー

 

「させるかー!!」

「ヌワァー!?」

 

 いつの間にかいなくなった空太郎さんが、狐のお面をつけてダイナミックエントリー(ドロップキック)!!

 

 ステージで歌おうとするネロさんを止めた。

 

「なぜ邪魔をする! 余の美声を世に広めるだけだ! 余だけに!!」

「上手くねぇよ、このジャイアンボイス! アンタは訓練されてねぇと、ジャイアンボイスになるだろうが!」

「失礼な! しっかり練習してきたぞ! カードキャプターさくらを!」

「アニソンじゃねぇか!!」

 

 ステージで行われる漫才に観客は、混乱どころか笑っていた。そりゃ、そうだ。今日は無礼講だもんね。

 

 こんな即興漫才が行われたら笑えるもんだね。

 

……ただ、空太郎さんはマジなんだと思う。前にネロさんの歌声聞いたとき、天国へ至るところだったもん。

 

「グググ、離すのだ! 余は歌いたい。歌いたいもん!」

「やかましい! わがまま言うんじゃありません! 麻婆で処すぞ!」

「その程度で止まる余ではないわ! 余を止めなければ世界中の美男美女がお願いしてこい!」

「よし、【マッスラーズ】でやったる!」

「誰が筋肉達のお願いで止まるか!? そんな熱苦しいのではないか!」

「お願いマッスルのBGMで止めてみせる!」

「ものすごく嫌だ!?」

 

 マイクを引っ張り合う二人。あれ? でもサーヴァントの筋力って人より高くなかったっけ?

 

 なんで空太郎さんと互角なのだろ、と思っていたら、空太郎さんはなんか魔術パワーをフルで使って対抗しているのだとわかった。

 

 めちゃくちゃ、しんどそうだったし。

 

「もしもしギルガメッシュ王? 至急、応援を求む! え、黄金Pと呼べ? じゃあ、黄金P。早くネロちゃまを回収を……え? そのままやれ? ついでに演奏しろ? 計算通りって……ネロちゃまが来ることを知ってたのかあなたはァァァァァ!?」

 

 携帯電話をかけている空太郎さんが叫ぶ。

 

 どうやら我らのギルガメッシュさんは、ネロさん出しに空太郎さんをステージに立たせるための餌にしたようだ。いや、何のために?

 

「ちくしょうォォォ! いつも愉悦かァァァァァ!!」と叫んでいるので、たぶん、遊ばれているのだろうなーと、思いながら密かに愉悦する私でした。

 

「え、ヒナ。その顔、ちょっと怖い」

「あ、ごめんね。つい、空太郎さんが苦労してるところを見たら楽しくて、楽しくて…………クスクス」

「最近、ヒナがおかしいってビッキー言ってたけど、マジだわ……」

 

 失礼な。おかしくないもんね。愉悦を知っただけだもんね。

 

 ネロさんもニヨニヨしながら、エレキギターを渡している。

 

「ほれほれ。余の美声のために歌うのだぞ〜」

「覚えてろ……いつか、麻婆の刑に処してやるぅ」

「うむ。これが終われば逃げるか!」

 

 などとやり取りしながら、曲が流れる。てか、空太郎さんってギターできるの?

 

 不安に思いつつ、聞いてみると案外いけた。

 

「説明しよー。お兄ちゃんはむかし、どっかの街へ行ったときに、ガールズバンドのサポートギターしていたのだ!」

 

 いつの間にか隣にいた立香さんが説明する。え、ガールズバンドだよね?

 

 女の子と一緒にできたの?

 

「そんなもん、女装したに決まってるでしょー。言わせないでよー」

「いや、女装って……てか、空太郎さんってそう言う趣味なの?」

「ううん。ぶっちゃけ言えば私がアルバイトと騙くらかして、無理矢理着せた♡

 

 なるほど、いつも通りの被害者なんだね。納得。てか、ネロさん本当に歌ってるよ、【カードキャプターさくらの主題歌】を。

 

 なんか妙にマッチしてるような気がしてならないのはなぜだろうか……。

 

 演奏は終わり、拍手喝采で盛り上がる中で、空太郎さんはそれに応えていたネロさんを引き摺りながら撤収。

 

……とりあえず、お疲れ様としか言いようがないね。

 

 すると、今度は翼さんと歌姫さんが出てきた。

 

 歌姫の名前は確かマリア・カデンツァヴナ・イヴさんだ。全米であっという間に人気をとり、この日本へ来国したそうだ。

 

 共同ライブに誘われて、歌うことと翼とのデュエットが始まる。このライブ最高潮の盛り上げを見せた。

 

「ありがとうみんな。私は いつもみんなから沢山の勇気を分けてもらっている。だから今日は 私の歌を聴いてくれる人達に少しでも勇気を分けてあげられたらと思っている」

 

 【不死鳥のフランメ】の演奏が終わり、翼さんは観客にお礼を。

 

 マリアさんも、同じかと思えばそうではなかった。

 

 

 

——————なんとノイズを喚び出したのだ。

 

 それも数百というものではない。この観客を襲えるほどの数だ。

 

 マリアさんは続いて言った。

 

「我ら武装組織フィーネは 各国政府に対し要求する。そうだな、差し当たっては国土の割譲を求めようか。もしも24時間以内にこちらの要求が果たされない場合は、各国の首都機能がノイズによって不全となるだろう」

 

 その一言と共に、私達の世界が非日常へ侵略されていった。




エレちゃんと冥界へ行き、ついでに幻想郷らしきところへ行ったそうですが、まあ、そこははしょりまして。

ネロのライブですが、かつて行われたアイドル世界のおかげで少し改善されてたりします。ただ、しっかり練習と訓練されていなければ、今まで通り、ジャイアンボイスです(笑)

やったね、空太郎! またいつかエリちゃんとのツヴァイジャイアンズンがやってくるよ(愉悦)

それと、空太郎がガールズバンドをしていた経歴ですが、まあ立香のせいです。アルバイトと騙して、彼を女装させ、ライブハウスや武道館で演奏させています。え? バンドリ? …………ソンナコトナイヨー?

さて、セレナのギアですが、オリジナルです。アガートラムではないです。
そして、令呪のことを知ったのはある人物が教えたからです。

ヒントはここまで。

次回は、とりあえずマリアのアイドル大統領宣言してからの戦闘です(笑)

…………意図してなかったけど、エミヤが召喚されたのはそういうことだったのかも?

あと、実はあの博士の話が出てないのは伏線(ネタ)です(笑)
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