Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
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○月%日(火)
久しぶりに日記を書いた。もう、この武装組織でバタバタしまくっていたことだけは覚えている。
まず、ネフィリムとサーヴァント契約なんだが、意外に行けた。ただ、ネフィリム自身が動くこともなく、眠ったままなので、対策が必要になるのだとか。
それと、カデンツァヴナ姉妹、もといマリアとセレナ。彼女達だけでなく、デス子と調とも仲良く(?)なったので一応、名前で呼ばれるようになった。
え、切歌がなぜデス子って?
デスデス言ってるから。それを言ったら「ちゃんと名前を言うのデス!」と怒られたけど。
それと、エミヤがこの組織の食事情を知ってしまい、大激怒。急遽、【エミヤ料理長によるサッと一品】が開催されることとなった。
どっかの主夫のカリスマのように、お料理会を開いて彼女達に料理の素晴らしさを教え込んでいた。これにハマったのは、調ちゃんとセレナさんである。
料理の奥の深さを知り、エミヤに教えを乞うようになっていた。マリアさんは、片手間という感じでできたらそれでいいという感じだったが。
……だが、切歌ちゃんよぉ。君は覚えようね。将来、お子さんとかに手料理振る舞えないってなんか悲しいから。
まあ、調ちゃんもそうだが、切歌ちゃんやマリアさん、セレナさんには親がいないみたいだが。
親と言ってもナスターシャ教授くらいだし。ところで、ナスターシャ教授。あなた、明日のナージャってあだ名で呼ばれたことない?
あ、ないのね。ごめんなさい。
という勘違いしたりの毎日を送っていました。
ん? ウェル博士? ごめん、忘れてた。
なんか、響ちゃん達に、マリアさん達とか使ってちょっかいかけてたけど、男子小学生?
そう言ったら、ナスターシャ教授は吹いてたけど。
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マリアが連れてきたクータローという男の人。アタシはまだ気を緩めず、警戒していた。
なぜなら、何やら怪しい動きをしながら、どこかへ向かっていたのだ!!
「というわけで追うデス、調」
「了解、キリちゃん。変態さんの弱みを握って、エッチぃことするんだね」
「違うデスよ!? 調は切歌のことなんて思ってるデスか!?」
「……ムッツリスケベ?」
「ムッツリじゃないデス!」
「じゃ、ムッチリスケベ?」
「まだムッチリじゃないもん! ご飯が美味しいから食べすぎてるけど、まだムッチリじゃないデス!!」
「……ホントに?」
「……最近、お腹周りが少しキツくなった気がするデス」
「私も……」
エミヤのご飯は美味しいのでついつい食べ過ぎちゃうのデス。……ダイエットしなきゃ。
って、違う違う!
「変態さんの後を追うのです! もしかしたら、仲間と連絡とってるはずです!」
「なるほど。それは大変」
「そうデス! そうと決まれば追いかけるのデス!!」
変態さんがどこへ向かっているのかは、追いかけていたらわかるはずデス。
すると、変態さんは食堂の方へ向かっていた。なぜ?
「……じー」
「調、何か気づいたのデス?」
「うん。空太郎さん、何か持ってる。あれは……唐辛子?」
「唐辛子……ハッ。まさか、明日の朝食に仕込むつもりデスか!!」
「それは大変。急がないと」
切歌と調が、扉へ張り付き、様子を伺う。空太郎は鼻歌を歌いながら、火を起こし、包丁を使っていた。……料理してるのデス?
「……空太郎。料理できたのデス?」
「……あまり聞いたことがない。エミヤさんに聞いてみたけど、微妙な顔をしてた」
「それほどの不味さなのデスね。これは言い逃れはできないのデス」
朝ご飯に不味い料理を仕込むなど言語道断デス!!
切歌と調が扉を開け、指で拳銃を形作って言った。
「動くなデス。現行犯デス! 身命にお縄へつくのデス!」
「お縄なんて、キリちゃん。SMはまだ早いよ……」
「そのお縄じゃないデスよ!? 調の頭はピンクなのデスか!?」
「衣装は黒とピンクだよ?」
「衣装の話はしてねーデス!!」
漫才を繰り広げていると、クータローがゆっくり振り返ってきた。……それはある種のホラーでした。
「みーたーなー?」
「え。へ?」
某、公式くそアニメみたいな顔で、こちらを見てくるクータロー。なんか、ここを逃げなきゃいけない。そんな気がする!
「し、調! にげ……」
「この月詠調に撤退の文字はなし」
「どこのネタなんデスかそれ!?」
「フゥム、なかなかやるではないか。では、ご褒美にこちらの料理を提供しよう」
え? 料理?
クータローの、デスか?
「安心しなさいなー。普通に美味いし、ある友人もどハマりして、親友に提供するくらいの料理だからさ」
「そ、それでしたら、食べてやるデス!」
「ニヤリ」
「あ。キリちゃん、ちょっ」
調が止めようとしたが、気にしないのデス!
どんな料理だろうと、食べられる自信が——————
「…………何これ」
真っ赤に煮えたぎる料理が出てきた。マグマのように赤く、豆腐が浮かんでるのデス。
そして、その湯気は目に染みるほど。
「なんデスか、これ……」
「へい、麻婆豆腐でやす!」
「え。切歌が知る麻婆豆腐は赤くないデスよ?」
「へい! うちの麻婆は常人が食べたら悶絶、最悪失神するほどの愉悦が籠った麻婆でやす!!」
「それは本当に食べ物デスか!?」
「へい、おまちどう!!」
「お皿置くなデス!」
目の前に置かれた劇物。これは食べたら…………シヌ!!
「おやおやァァァァァ? まさか怖気つきましたかぁー?」
「くっ、怖気ついてないのデス!」
「では食べたまえ。この程度で怖気つくなど、まだまだなのデス。だから、いつまで経ってもデス子なのでデス」
「真似するなデェェェェス!! 上等、食べてやるデス!」
蓮華で掬い思いっきり、一口。
瞬間、アタシはこれまでの記憶が駆け巡った!!
調とのはじめての出会い。
マリアとセレナとはじめての共闘。
清少納言に絡まれた思い出……あれ?
ジンタンと、超平和バスターズとの思い出…………ってこれ、違うヨ!?
銀髪少女じゃないし、胸デカ未亡人作家じゃないデスよ!?
明らかに二つ、キャラが違うのデスよ!?
「ブハッ! 死ぬかと思ったデス!」
「ほほぅ。もう生き返ったか。響ちゃんよりも優秀だねぇい」
「ヒビキという人が誰だか知らないデスが、本当になんデスかこの劇物!? 走馬灯と変なもの見ちゃったのデス!」
「なんぞ? そんな効果あったっけ?」
「本人もわかってないのデス!?」
たぶん、コレを食べた人はきっと、変なものを見てるのデス!
「ハッ。調は? 調はどうしたのデス!?」
「彼女は……フッ」
なんデスか、その反応!?
「調に何をしたのデスか!?」
「安心しなさい。無事だよ。ふーむ、まさか彼女がねぇ」
「調に何をしたんだ!」
「同じように麻婆食わした」
「調にも!? なんてことを!」
「失礼な。麻婆は料理だぞ」
「あんな激辛を調にも食べさせるなんて! 調は、調はァァァァァ!」
「大丈夫。そんな調さんは——————
君の後ろで麻婆食べてるよ」
「あ。キリちゃん、おかえり。空太郎さん、麻婆美味しいです。おかわり」
「調ェェェェ!?」
なんで、なんで調はそれを食べれるのデスか!?
「絶妙な辛さ。これは美し。いつか、キリちゃんにもご馳走したい」
「待つデス! それ食べて、アタシが気絶したんデスよ!?」
「よろしい、伝授しよう。……ついて来れるか?」
「ついて来いじゃない、あなたが私について来い」
「教えるなデス! てか、なんデスかその疾走感溢れるセリフ!? エミヤさんが言いそうデス!」
「「言いたいの?」」
「そうじゃないデスよ!? いつのまにか仲良しになっちゃってるんデスか!?」
調は人見知りなのに、なんで仲良くできるのデスか!?
「いや、調ちゃん。こちらから話せば、答えてくれるし、それを上手いことコミュニティケーションしたら、それなり仲良しになれるよ」
「コミュニティケーションがうまし。麻婆もうまし」
「わけがわからないデスよ!?」
「そんなことより、麻婆残ってぞ。ほら、最後まで食べなさい。お残しは許しませんザマス!」
「そうだよ、キリちゃん。しっかり食べきりなさいザンス」
「どんな口調デスか!? って、ちょ、蓮華をちかづかな、カリャァァァァァ!?」
こうして、アタシに苦手なものができて、調に新たな好物ができた。どうしてこうなったのデェス!?
あと、エミヤさんにバレて怒られるクータローでした。ザマァみろデス!!
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○月÷日(木)
うーん、麻婆で調ちゃんがハマるとは思わなかったなぁ。あと、エミヤには叱られました。
「こんな危険物を女性に提供するな!」って叱られた。そうかな? 未来ちゃんも、美味しそうに食べてたのに。
そう言うエミヤは「……私はまた救えないのか」となんか、呆然としていた。麻婆に何かあったのだろうか?
なお、アルトリアにもご馳走しようとしたら、全力で逃げられました。
あのアルトリアでも駄目なのか。うーん、これは甘口(普通の辛さ)も開発しなくちゃならないのかな?
まあ、それはさておき。今日は【リディアン音楽院】へ来ました。
なぜかと言うと、昨日の話で、ネフィリムをフルパワーで目覚めさせるには聖遺物を食べさせなければならない。なので、聖遺物を食べさせようと思ったが、まさかの不足。
なんか、【フィーネ】を立ち上げる前にいた【F・I・S】って組織から、聖遺物を借りパクしたけど、まだまだ足りないようだ。
なので、どうしたものかと言う話になり、そしたら、薬局のウェルシア博士が「シンフォギアの装者から奪えばいい」と宣いました。
うーん、それは自分としてはちょっとなぁ、と一応言っておいて、他に方法がないかエミヤとアルトリアで話していると、なんか聞き耳を立てていた切歌ちゃんと調ちゃんが、【リディアン音楽院】へ出向いて装者達から聖遺物を奪うと言ってました。
なんか、マリアさんとセレナさんの役に立ちたいという思いで、彼女達はコッソリ行こうとしていたが、それを察知した我が輩がもちろん止めました。
だって、一応敵地だよ? わざわざ赴くなんて、ヤバいよ?
と、説得しても聞かず、頼みの綱であるナスターシャ教授にお願いしたが、彼女からにもゴーサイン。
ついでに俺も行けと言われたので、俺とエミヤ、アルトリアで【リディアン音楽院】へ行きました。
この際だが、ぶっちゃけ、言おう——————もう来たくなかったです。
ここに来たら、俺の同人誌関係がまた火をつくから。
……だれか、たちけて。
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「ヤダヤダヤダヤダ! 行きたくねー! 行きたくねーよ!!」
「わがまま言うじゃない! 彼女達の勇気と決意に応えなければならん!」
「嫌だ! いくら、エミヤの頼みでもここだけは嫌だ!」
「クッ、普段の君はどうした!? なぜ、それほどまでに拒絶する!?」
「当たり前だ。だって、
校門入ったら、すぐに俺の同人誌が即売会されてるんだよ!?」
クータローがコアラのように木へしがみついていた。それをエミヤさんが引き剥がそうと必死に、説得していた。
最初はね、普通に「うん、大丈夫。大丈夫だ。狐の面してるし、バレない、バレない。平気ヘッチャラ」と言って、ソワソワしていたが、クータローの本が入ってすぐに売られていたことを見るや否や、近くの木へしがみついていった。
なんでそうなったのかわからないデスが、とりあえず、原因であるクータローの同人誌を一つ購入して、読んでみた。
……が、しかし。
「お、おぉう。これはなかなか……」
「ディープ……。愛って奥が深い」
「……これ、ブリテンでもあったのでしょうか」(困り顔)
「読まないで!? 俺の痴態読まないで!?」
「もう既に痴態だろう!?」
木にしがみついてる辺りで、既にアウトデス。
「切歌ちゃんと調ちゃんがそんな本読んじゃいけません! まだ早いから!」
「でも、これは保健体育の授業にありそう」
「いやないから!? あってたまるか!」
「実践のときは、エミヤでお手本をお願いするのデス」
「エミヤとBLしろってか!? やめろ。この人の心はガラスなんだぞ!?」
「幾たびの戦を乗り越えても、これは乗り越えたくないな……」(遠い目)
「大丈夫! 乗り越えられないし、乗り越えるな! これはさすがに無理ぃ!」
うーん。別に悪いものではないのデスがねぇ。なかなか面白いデスし。
「マスター、耐えろ。じゃないといつまで経ってもこのままだぞ」
「……エミヤはさぁ。自分がシグルドや、マンドリカルドや、クー・フーリンや、ヘラクレスとラブコメしてる同人誌が、この女学院で広まってたら、平然としてられる?」
「……だ、大丈夫だ。も、問題……ない」
「一番いいのを頼む、すら言えてないじゃん! もう駄目じゃんそれ!」
エミヤさんもなんか、クータローに同情的な視線を向けていた。……そんなにキツいのデスか?
すると、アルトリアがクータローの後ろ襟首を掴み、木から引き剥がして、引きずっていった。
「マスター。ただ捏ねるなんて、男らしくないですよ。ほら、行きますよ」
「いやいや! 行きますよ、じゃないよ!? ……てか、アルトリアさんや。そのパンフレットに丸してるヤツはなんです?」
「これから食べにいくお店です」(ジュルリ)
「この腹ペコ王がァァァァァ! ただ単に食べ歩きたいだけでしょうがァァァァァ!」
「当たり前です! 美味しいものあるところに、このアルトリアあり! このアルトリア、容赦はしない!」
「ジョジョネタで返すな! てか、誰だアルトリアにジョジョ教えたのは!?」
「君の妹君だ」
「立香ァァァァァ!?」
うるさいデスね。周りの迷惑を考えるのデス。
まあ、それよりも、切歌もいろいろ食べたいので、調と行くのデス!!
「よし。じゃ、まずこの麻婆喫茶店へ」
「切歌は行かないデス」
調の麻婆愛をどうにかしないと、いつか後悔しそうデス!!
なんでこうなった??
まあ、調ちゃんが麻婆にハマりそうな気がして、ついやってしまったけど(偏見)
なお、空太郎の黒歴史はどんどん作られていくぜー。エミヤの元主人公スキルも日がつくぜ(愉悦)
次回、立香視点と自称アイドルが出ます。ジャイアンリサイタルのはじまりだ!