Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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———— 意味なんて 後から探せばいいじゃないですか。だから、生きるのを諦めないでッ!!
————それ、誰の名言?
————繋がりを持つ女の子が言ってた。たぶん、この分だと言えないかなーと思って


第三十三話 答え合わせ

ーーーー

 

 

 藤丸空太郎は夢の中で漂っていた。微睡の中、ガングニールの熱量で身体が限界となり、倒れてしまった。

 

 仕方がない。人の体温は高熱で耐えられるつくりではない。インフルエンザにかかったかのような状態で、戦闘すれば確実に倒れることは必然であったのだから。

 

「……無茶したなぁ」

 

 あの魔術は英雄王と立香によって教えられた切り札であった。サーヴァントが受ける呪い、毒、火傷、デバフなどを全て引き受けるある種の呪術。

 

 もちろん、そんなものを人の身では耐えられるはずがない。痛みと苦しみで発狂して、死に至る可能性もある。

 

「マシュと深く繋がっていてよかったかも。もしかしたら、本気で死んでいたかもしれない」

「全くです。少しは気をつけては如何?」

 

 劣情的な格好をした少女が腰に手を当てて、頬を膨らませていた。空太郎は困った顔で笑っていた。

 

「ごめんよ、アビー。でもこうしないと響が危なかったからね。未来ちゃんが、友達と死に別れさせたくなかったんだ」

「だとしてもです! 無茶しすぎて倒れたら元も子もないです! 少しは自分を労って!!」

「ハッハッハッ! 善処します」

「もう! 反省してない!」

 

 プンスカ怒るアビゲイルに、のらりくらりと笑って流す空太郎。そんな彼に呆れたアビゲイルは、彼に尋ねた。

 

「ねぇ、空太郎さん。あなたがこの先どうなるかわかる?」

「それはこの世界で? それとも、元の世界で?」

()()()()()。あなたがこのまま進めば、きっとあなたは()()()のよ。未来が破滅なの」

「……わかってる」

「わかってないよ。だって、そのために私がいるの。私がいたら変えられると思ってた。けど……けど……!!」

 

 泣きそうなアビゲイルを彼は優しく頭を撫でた。

 

「大丈夫だよ。たとえ、そんな未来が訪れたとしても俺は死なないよ、きっと」

「なんでそんなことが言えるの……? 怖くないの?」

「響に教えられたからなぁ。ぶっちゃけ、『君が命をかけるとしたら、どういうとき?』とか、『君が信じたもの。君がしたいこと。それを突き進め』とか、()()に向けての言葉だったし」

 

 彼は未来を予想していた。ある種、直感でわかっていた。きっと自分は戦いの先でどうなるかを。

 

 おそらくこの世界にとどまっていれば、そんな未来は来ない。ここで面白おかしく暮らせばいい。

 

 響や未来や、クリスや翼、奏などなどの二課のメンバー。そして自分と知り合った人と、日常を謳歌すればいい。

 

「けどね、結局それじゃあ、ダメなんだ」

「どうして……?」

「だって、まだあっちの世界のみんなを救えていない

 

 自分を育ててくれた両親、マシュやゴドルフ、そしてまだ知らない世界の人達を救えていない。その世界を救わない限り、藤丸立香を()()()()()()()()()()()()()()を解き放つことなどできるはずがない。

 

「自分がやらなきゃ始まらないんだ。その先に、悲しいことや辛いことがあっても、前へ進むよ」

「でも……空太郎さんは」

「そのときは、後のことは誰かに託すよ。バトンタッチするのもされるのが、俺のやり方さ

 

 ロマンに託された想い、ダヴィンチちゃんに託された想い、そして消えていった異聞帯の人達の生きた思い出。

 

 それを全て背負い、それをいつか誰かへ託していこうと彼は言った。

 

「だから、まだ大丈夫。まだいけるよ。だから、もう起こしてくれない?」

「……頑固ね」

「頑固だからね」

「クス……そうね。空太郎さんはそう言う人。だから、私やみんなは信頼するんだ」

 

 アビゲイルはクスクス笑って、彼に言う。

 

「空太郎さん。この世界では私とかの外なる神の繋がりを持つサーヴァントはなかなか来れないの。何かの力なのか、わからないけど、外なる神の力を持ってると弾かれるの。だから、きっと協力は難しいわ」

「そうなの? じゃあ、フォーリナーは来れないの?」

「あ。ボイジャーくんとかは大丈夫! 私達関係のフォーリナーが召喚しにくいだけだから!」

「そっか……」

 

 仕方ない。アビゲイルみたいな良い子が協力できないのは、残念だ。空太郎はそう思った。

 

「じゃあ、そろそろ起きて。座長さん。夢見る時間はおしまい。お姫様を救ってあげて」

「任せろ」

 

 バトンタッチした空太郎。その瞬間、眩い光に包まれ、夢から覚める。

 

 

 

 

 

 

 

 目を開ける。声が聞こえる。感動の喜び。再会の喜びの声がする。そして……。

 

 

「響、退いて。そいつ殺せない

 

 すごい怖い声がした。空太郎が一瞬、本気で震え上がるほどの。

 

「ま、まま待って! 落ち着いて! 空太郎さんも手伝ってもらったから! 私の代わりに自分の身体を犠牲にしてくれたから!」

「ふーん。そう。でも、それとこれとは話は別だし

「えーと、あの……そうだ! 未来もやっちゃおう!!」

 

 え!? と内心空太郎は焦る。なぜなら、とんでもないことを提案したからだ。

 

 いや、さすがにまずいでしょ。アンタら両思いだし……と、空太郎が心の内で吐露していると。

 

 未来がモジモジして、困っていた。あるぇー?

 

「え、ふぇ……ま、まぁ。響がいるなら」

 

 なんでさ!? なんで押し切られるの!?

 

 もっと頑張れよ! 抵抗しろよ!?

 

 つーか、恋人いるよ俺!?

 

 まさかの返答に冷や汗が止まらない空太郎。このことを、親御さんやカルデア側の関係者に知られたら……と、思っていたら、スマホカメラで録画している立香の姿が……!!

 

 待って、お願い、行かないでェェェェ!?

 

 空太郎は手を伸ばして、立香に懇願するが「愉悦するデェェェェス!!」と叫びながら逃走。カルデアへ連絡するつもりだ。

 

 やった! よかった! 助かったね空太郎さん!!と言った顔で喜ぶ響さんに、空太郎は絶望した顔で呟く。

 

「百合に挟まれる男………。最低なクズ男の子にらなった……。もう詫びとしてもう死のうかな。ファンのみんなのために

「させない! あなたもこれから一緒に、未来で逝くのだ!!」

「いや、もう俺死ぬし!! カルデア側にチクられて、エライことなるし!!」

 

 もう助からねぇー。と悶絶する空太郎。おそらく折檻はない。けれど喰われる。歯止めを無くしたデンジャラス・ビースト(空太郎好きサーヴァント)達が、彼を襲う。

 

 ナニが喰われるとは言わないが。

 

「……とりあえず、ヤっときます?」

「しーまーせーん!! 未来ちゃんもそんな軽々と言わないのォォォォォォ!!」

 

……後に空太郎はカルデア帰還後、乗り切ったと語る。

 

 彼の目と顔が死にかけていた……のは言うまでもない。

 

 

ーーーー

 

「いやー、響ちゃんと未来ちゃんが助かってよかった、よかった! これで安心安全だね! お兄ちゃん!」

「あの、そのお兄ちゃんもとい空太郎が今、まさに不安不全で目が死んでいるんですが」

「大丈夫! いつものことだから!」

「え、これいつものことなの?」

 

 調ちゃんの問いにウンウンと頷く二課のメンバー。お兄ちゃん、さっきのことでメンタルが死にかけてるしねぇ……愉悦。

 

「大丈夫! カルデアにはこのこと伝えておいたから!!

「…………もうこの世界に住もうかな。もう帰ったらきっと、修羅場ですってこれ」

「そうさせないよ。だって、面白くないから!

「……畜生ッ!! 俺を殺せッ!! 英雄にしてくれッ!! 英雄にしてくれよぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

「ドクターみたいな言い方しても現実は変わらないよ」

「ガッデム!!」

 

 お兄ちゃんが四つん這いで絶望している中で、調ちゃんの独房で言っていたことを思い返す。

 

 暴走する仲間を助けてほしい、ね。まあ、そりゃそうでしょうねー。

 

 私は先ほどの調ちゃんの自供を聞いて、納得した。今の【F・I・S】は完全に彼女の望むものではなくなっているし。

 

「捕虜に出撃要請って……どこまで本気なの?」「もちろん全部」

「あなたのそういうところ、好きじゃない。正しさを振りかざす偽善者のあなたは……」

 

 んー、そうなの?

 

「じゃあ、いっそのことフロティアごと宝具で消せばいいし」

「それはダメ! まだマリアとキリちゃんやマムが乗ってるから!!」

「えぇー。偽善ダメなのに、それもダメー? てか、キャスターとウェル氏は?」

「両方ともゲステラしてもいい。なんか、キャスターとドクターがなんとなく似てる気がするから」

 

 さりげなく切り捨てられるキャスター氏。君もなかなか酷いねー。

 

 てか、ジョンって言う英雄っていたっけ?

 

 ウィリアムとかつくのかな?

 

「とりあえず……調にも出撃するってことでいいのか?」

「先に出た翼さんの援護だしね。お兄ちゃんにも出てもらう予定だけど、大丈夫?」

 

 連戦は別に問題ないが、問題は先ほどの戦いで請け負ったガングニールのバックファイアだ。あの熱量を身体で受けれたのは、マシュと繋がりがあったこそなのだが、それでもまだ本調子ではなさそうだ。

 

 インフルエンザが治ったばかりな感じだね、これは。

 

「卑弥呼さん連れて、向かうさ。……探したいものもあるし」

「んー? 探したいもの? あのフロティアに?」

「そうだな。あの天空の城に行かなきゃならない気がする」

「あれを見たとき、『ラ●ュタは本当にあったんだ!』ってつい叫んじゃったよ!」

「とりあえず、我が友と妹殿。今はどうするか話そうぞ。ジブリとドラクエは後にしよう」

 

 それもそうだ。今やるべきことをしなくちゃね。

 

「ところで……響ちゃんの初体験。どうでしたー?」

「ちょ、それ今は言うことじゃないでしょ!?」

「詳しく教えて。参考にするから」

「調ちゃんンンン!? まだ覚えなくていいから! 覚えるのは早いから!」

 

 うむうむ。爆弾ぶち込むと愉悦できるねー。しばらくこれをネタにできるね(ゲス顔)

 

 お兄ちゃん、目が死んでるけど。

 

「もうさ……好きにしろよ。警察に連行するなり、好きにしろよ」

「安心してください。ここは警察みたいなところなので、事情聴取しますから

「慈悲はないのか!? 緒川さぁん!?」

「はい、不純異性交遊はいけませんので」(イケメンスマイル)

「ちくせぅ、正論でした!」

 

 これはまた連行フラグ立ちましたねー。うんうん、ことが終われば独房入りだねこれは。やっぱお兄ちゃんは面白いよ

 

 響ちゃんに絆された調ちゃんは、「あなたのやってること、偽善でないと信じたい……。だから近くで私に見せて……? あなたの言う、人助けを私たちに」と彼女に向かって言った。

 

 響ちゃんは「もちろん」と答えた。彼女が偽善者って言う人は多いかもしれないけど、()()()()()()()()()鹿()()()()()()()

 

 もっと狡賢くて、酷いよ。自分の善を他人に押し付ける人とかねー。

 

 まあ、響ちゃんは偽善者じゃない。とことんお人しなお馬鹿さんだよ。

 

……だからこそ、信用できるんだよね。

 

 調ちゃんが出撃するために、響ちゃんはハッチへ案内しにいくが、たぶんそのまま出撃だねぇい。

 

 さて……。

 

「お兄ちゃんはどうするの?」

「とりあえず、フロティアへ行きたいな。ジョンとの約束があるし、つーか、なんかそこにいそうなんだよなー。()()()()

「ほうほう? 何が?」

「サーヴァントが」

 

 お兄ちゃんもまたそのままハッチへ行く。もちろん、弦十郎さんは止めてきた。

 

「君の身体は危険な状態だ。響くんと比べてヤバいぞ。それでもいくつもりなのか!?」

「行くよ。でないと何も始まらない」

 

 前へ進む。それだけが彼の取り柄であり、彼の特技だ。

 

「俺は俺の役割を果たす。バトンタッチするまでは、前へ進むんだ」

「……オレとしては君を行かせたくない。死ぬかもしれたいのだぞ」

「死にかけるなんて、いつもの話だよ。いつもピンチで、ヤバくて、危ないことばかりだったさ」

 

 けれど、お兄ちゃんは続けて言った。

 

「それでも、俺は行くんだ。何よりも守りたいものために

 

 お兄ちゃんの言葉に肩をすくめ、弦十郎さん達は根負けした。お兄ちゃんはここだけは頑固だよねぇ。

 

「んじゃ、車が必要だねー」

「ん? バイクとかあったら使うけど」

「大丈夫!  神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)という名のタクシーがあるから

「世界一無駄に豪華なタクシーじゃん!? 孔明に怒られるって!」

「じゃ、孔明も乗せたら? ツアーガイドとして」

「いや、くたびれたオッサンのツアーガイドって誰得!?」

「んー……グレイちゃん?」

「いねぇじゃん! 喚んでないじゃん!」

「じゃあ、ついでに【マッスラーズ】とか乗せとく? 見栄えよくなるよ!」

「よくねぇよ!! 視覚の暴力装置だよ!?」

 

 うん、まあ、どのみちマッスラーズは乗せるけど

 

 だって護衛必要でしょ?

 

ーーーー

 

 アタシと先輩……装者同士の戦いが始まった。

 

 銃と剣。どちらが強いか雌雄を決するときみたいな感じだな。

 

「犬の首輪をはめられてまで、何を為そうとしているのかッ!」

「汚れ仕事は 居場所のないヤツがこなすってのが相場だ。違うか?」

「ふっ 首根っこ引きずってでも連れ帰ってやる。お前の居場所。帰る場所に」

 

 全く……この先輩。こういう人だから尊敬できるんだよなぁ。

 

 そう思うも気を引き締める。

 

 そんな最中、何かが近づく車が見えた。あれは……ウシ?

 

「AAAALaLaLaLaLaie!!」

 

 ッ!? この声はイスカンダルのオッサン!?

 

 まさか援軍で、来たのか立香のヤロー!

 

 アタシがイスカンダルの牛車を視界に入れ、構える——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヌハハハ! 見よ、この芸術的な筋肉を!」

 

「ムゥハスタァァァァァ!」

 

「圧政、圧政、圧政ィィィィィィ!!」

 

 

 熱苦しい変なの来たァァァァァ!?

 

 筋肉を乗せた牛車が、空を飛んでやがる!?

 

「なんだあの恐怖の車は!? アタシ、近づきたくないんだけど!?」

「ほほぅ。あれが噂に聞くマッスルカーか。完成度高いなオイ

「先輩ィィィ!? どこから得たんだその知識!? アタシの知る先輩はどこ言ったんだ!?」

 

 芸術を見て感心しましたって顔してんじゃねぇ!!

 

 ただただ熱苦しいだけだよアレ!

 

「つーかよく見たら空太郎乗ってるし!」

「うむ。孔明と一緒に目が死んでるな

「そりゃそうだよね! あんな変態的な来るまで走ってたら、間違いなくメンタルが死ぬよな!」

 

 アタシだって乗ってたら、二人のようになるわ!!

 

 さっきのシリアスが……インパクトある車のせいで台無しだよ!?

 

「やっほー! へい、彼女元気ー?」

 

 と言いながら、牛車の隣で走る金ピカバイクが!

 

 ギルガメッシュと立香!?

 

「まさか、お前らもか! アタシの邪魔するつもりか!?」

「邪魔? しないよ。今から頑張ったクリスちゃんにご褒美あげるためだよ」

「は?」

「いくよ! 令呪をもって命じる——————彼女達へ魅せよ

「この(おれ)に魅せよとな。つくづく厚顔なマスターよ! よかろう興が乗った。空太郎という道化を見せた礼だ。しかと魅せつけてやろう」

 

 え? 何を魅せんの?

 

 ギルガメッシュが座り台から立ち、腕を組んだ。

 

 

 

 

「では行くぞ!! 王の威光をしかと見よ!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A U O キャスト・オフ!!」

 

 瞬間、ギルガメッシュが全裸へ変身した。って、ナニ魅せてんじゃァァァァァ!?

 

「へ、へへへ変態か! 変態なのか!?」

「くっ、これが完成されたBODYなのか!? 眩しくて見えん!」

「いや、そういうことじゃねぇだろ!? 乙女に全裸の男が魅せつけているんだぞ!? 露出狂かこの人!?」

「露出狂ではない! 王だ!!

「裸の王様が王様を言ってるんじゃねぇ!!」

 

 なんつー精神攻撃を! やろう、久しぶりにやってくれるじゃねぇか!!

 

「今だよ、お兄ちゃん!!」

「なんつー、アホなやり取り。え、これそのまま向かうの?」

 

 って、しまった! アホ共のやり取りのせいで抜かれてしまった!!

 

 侵入させないのがウェルの野郎との契約だったのに!

 

「ほいほい、令呪をもって命ずるー。私が良いと言うまで動くにゃ、クリス」

「んなっ!? なんで、動けねぇ……!?」

「そりゃ、あちきがマスターだし。つーか、サーヴァント関係なんだぜぇー?」

 

 くそっ、ここにきてコイツとのパスが繋がった弊害が!!

 

「アタシをどうするつもりだ!!」

「そりゃ、もちろん……ヤるため」

 

……なんだって?

 

「ヤらないか」

「え、ちょ、こんなところで!?」

「真のエロスとは時と場所は選ばぬのだー」

「ふっざけんな! 真剣な時に、ナニしようとしやがる!!」

 

 こんなこと許されると思ってるのか!? なぁ、空太郎やみんな!!

 

「立香ー、夕飯までに終わらせろよー」

「すまないレディ。君の犠牲は無駄にしない」

「むぅ。女性同士とはなかなか見ないものだからこそ、興味があるが……今はマスターの兄を送り届けなければな!!」

「「イスカンダルの牛車をタクシー代わりって……」」

 

 と言って手で覆う苦労人ズ。

 

「フハハハ! 全く今宵は道化の祭りだな」

「クソッ。せっかく取り立ててやったのに、役に立たないなぁ!」

「寄越せ! それは(おれ)のモノだ!」

「あぁ、杖が! 返せ! それは僕のものだ」

(おれ)のモノは(おれ)のモノ。お前のモノも(おれ)のモノだ!!」

「じゃ、ジャイアニズム!?」

「そうだ、のび太! 貴様のモノは(おれ)のモノだ!!」

「のび太じゃないって!!」

 

 と逃げるウェルと、高笑いするギルガメッシュ。

 

……あれ、これピンチじゃね? アタシ、マジでヤバくね?

 

「つ、翼先輩……たすけ」

「すまない雪音! お前の犠牲と勇気は無駄にはしない!」

「オイコラ先輩ィィィィィィ!! アタシを見捨てるのかァァァァァ!?」

「剣は……涙を流さぬ!! さらばだ、友よ!!」

「今生の別れしてんじゃねェェェェ!!」

「ニュフフフ、では脱ぎ脱ぎしようねー」

「あ、ちょ、待ち、い……いやァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

「そこ、邪魔ァァァァァ!!」

「ひでぶ!?」

 

 立香をアイツはドロップキックした!

 

 てか、なんかアグレッシブになってね!?

 

「くっ、だけど私もまだまだこの程度……!!」

「通ります」

「邪魔デェス」

「ぎにゃー!?」

 

 立香はシンフォギアを纏った黒髪ツインテールと金髪によって、吹き飛ばされた。戦いの最中に巻き込まれてやがる。

 

 なんか、ギャグアニメよろしくとばかりのポーズをとりながら海へ向かっていく……。

 

「戦いの余波で、あそこまで……。あ、動ける。令呪の効果が切れたのか?」

「フハハハ! ブ、ブフハハハハハハ!!」

「笑いすぎじゃね? ギルガメッシュよぉ」

「と、当然であろう! まさに悪は栄えぬと言わんばかりに、ぶっ飛んでいくとは。それも伝説の【しぇーポーズ】で飛んでいくとは、立香もわかっておるわ!!」

「いや余裕だなアイツ」

「まあ、カルデア最凶のマスターだからな!!」

 

 ギルガメッシュは笑いながら、ソロモンの杖を投げつけてきた。なんで?

 

「愉しませてくれた礼だ。持っていけ。必要となるべきときがくる」

「アタシとしては……すぐにでも破壊したいが」

「戯け。その宝は(おれ)のモノだ。破壊は許さん。だが、まあ、()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()

 

 意味深なことを言ってから、ギルガメッシュは飛行艇に乗っていってしまった。

 

…………とりあえず、アタシがするべきことは。

 

 

 

「よし。ウェルの野郎と翼先輩をぶっ飛ばすか

 

 アタシの貞操を危うくさせた二人にはきっちり礼をしないと♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず、オリジナル入りまーす。

なので原作通りの流れになりつつ、まあ、カオスに進めていきます。
ウェル博士っていつ頃クリスに杖を奪われたんだっけ?
もういいや、ジャイアンに奪ってもらお、というノリでギルガメッシュに奪われました(笑)

次回からまあ、戦闘に入りますがお楽しみ。


———空太郎の未来? シリアスもギャグも含めた結末が決まってる人の話をしたところで意味がないですよ?
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