Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
—————もう、彼は限界だったんだ
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カルデア内は騒然としていた。理由は人類最後のマスターの一人でもある
最凶にして最強のマスター。彼女は【普通の少女】へ戻ったが、依然とその能力は危険と変わらない。利用する魔術師も跡を立たないからだ。
「藤丸立香さんの反応有り! これは……特異点じゃない!?」
「異聞帯でもありません! 全く違う世界の反応です!」
新しくきたカルデア職員が所長に報告する。所長……ゴドルフは優雅に紅茶を飲み、ホッと息を吐いて一言。
「ってなんじゃそりゃァァァァァ!!」
その通りである。全くその通りである。これまで特異点、異聞帯をクリアすることはあっても全く違う
「ねぇ、なんなの!? あの子、ホントなんなの!? 普通、別世界行く!? これまで特異点とか勝手に行ってたことあっても普通行く!?」
ごもっともです。なぜなら、藤丸立香が特異点へ行かされていたこともあるが、それはなんとか解決してきた。しかし、今回は違う。
「ふむ……別世界か。それはまた新しいですな」
「経営顧問! なんて悠長なこと行ってるの!? あの子一人にしたら、何をやらかすかわかってないじゃん!」
「ハッハッハッ、いやー、全くその通り。このホームズでさえ、彼女の行動は本気でヤバい。推理したら頭がクルクルします」
「でしょうね! 行動原理が【愉悦】だからネ!!」
「しかし、彼女は今や
「……するかね?」
「だといいなぁ!」
「ほら見なさい! キミも言ってるじゃん!」
白目でツッコむゴッフ所長。それもそうだ。彼はこのカルデアに置いて、今や常識人兼苦労人である。……主にマスター達の暴走を注意し、怒る立場なのである。
「もうやだ! なんか
「ふむ……それが未だに迷宮入りなのですがね。何か忘れているのでしょうか?」
「確かにそうかもねー」
司令室に入ってきたのは、ダ・ヴィンチである。少女ではなく大人バージョンだ。彼女は一度死にかけたが、
「技術顧問! それはどういうことかね!」
「むしろゴッフ君も気づいているんじゃなーい? なんか、
「うぐっ。た、確かにそうだ。こう……大切な何かを忘れているような、とっておきのケーキを食べ損ねたようなそんな気分だ」
シュンとするゴドルフ所長。ダ・ヴィンチちゃんは気にせず続けた。
「それにカルデアのサーヴァントが虫の知らせを感じているようだよ」
「どのようなことに?」
「『誰かに呼ばれている』ってね」
その誰かとは何者なのか。もしかすると、消えた藤丸立香に関係するのか。ゴッフことゴドルフはそう思っていると、謎の煌びやかなBGMが鳴り響いた!!
「何事!? ってアイツかァァァァァ!!」
「あっ、そう!! アタクシよぉん!!」
扉から入ってきたのはパリコレ動きをするお洒落な服装したモデルのように綺麗な男性。
女性達も憧れる美男子。されど、
「セクシーかつギャラクシーなアタクシ参上!! ロベルト・カーマンよぉん!!」
「出た、カルデアのオネェ……」
ゴドルフがゲンナリする。理由はこの男、
あのペンテレシアでさえ、逃げるほどだ。理由? ……強さだけ求めた美少女が、美を蔑ろにしたことが許せず、追いかけ回したそうな。
狂ったペンテレシアでさえ、彼の圧に負けた。いつのまにかフリフリで可愛らしい衣装を着せられ、動けなくさせられ、写真を撮られてしまった。
結果、彼女はマジ泣きして助けを求めた。無論答えたのが彼女のマスターであるアレックス。
彼もまた筋肉という美を謳うもの。衣服で美など許さぬとばかりに、大惨事マッスルオカマ大戦へと至った。
勝者などなく、ただ悲しい結末を迎えてしまっただけである。これにはゴドルフもゴッフとばかりに吐血して倒れた。
胃がもたないもんネ!!
そんなカルデア変態三人衆の一人、ロベルトは頷きながら、言った。
「やはり、アタクシの美しさに見惚れちゃうのよぇん!! 美しさは罪……!」
「違うよ!? キミの登場のインパクトで固まっただけだよ!?」
「そぉお? なら、やっぱりアタクシはスゴイのね!!」
「もうヤダこの人、誰か止めてぇ……」
人の話を聞かないマイペース。消えてしまった少年がいたら何か変わっていただろう。……彼がゴドルフの代わりに肩代わりしてくれたのだから。
「それにしても気になる会話してたじゃなぁぁい? それってもしかして感じてる違和感ぁん?」
「キミもそう感じるのかね?」
「もちのロン! だってアタクシもおかしいと思うもの」
「理由は?」
「だってぇー、立香ちゃん。
そうだ。そこなのだ。藤丸立香は、変態的な少女なのだが、元は人形的で狂気のマッドサイエンティスト。その少女が戦い後、あれほど感情豊かで普通の女の子になった経緯が不明なのだ。
「アタクシ、ちょーっと気になるのよねぇん。立香ちゃんが消えた原因。それってその違和感に感じてることよね?」
「その通りだ。わたし自身も思う。ゆえに、何か手がかりがないか探していたら、別世界発見だ!!」
「あらぁん。アタクシの美しさをアピールするチャンス? ヤダァん困っちゃう!!」
「誰かタスケテ!!」
ゴドルフが白目を剥いてツッコむ。職員は一斉に目を逸らした。いや、無理。この人、どうにかできるの一人しかいないし。その一人が誰か思い出せないし。
「アタクシ、行く準備してくるねぇん! 楽しみぃ」
「……アレックスも付かせるからね」
「えぇー!? あの筋肉だるまも!?」
「我が儘言わない! マスターは一人でも多くいた方がいいの!!」
ゴドルフはそう言って、ロベルトを追い出した。ブーブーしながら、歩いているとオベロンが話しかけてきた。
「ロベルト。君も行くのか?」
「そうよぉん。アタクシの美しさを広めるためにぃ」
「そうかい! それはいい。せいぜい皆んなをアンタの美貌で倒してくれ」
「うふん、ありがとう!」
皮肉を言っても気にしないロベルトに、オベロンは「コイツ真性だな」と肩をすくめた。
「まあでも、君に忠告しておくよ」
「何かしら?」
「君が向かうのは特異点でも異聞帯でもない、ある種の
「それが問題かしら?」
「まさか。そこに問題はないさ。けれど、連れていけるサーヴァントは考えた方がいい」
「うーん? 何が言いたいのかしら?」
「
それを聞いたロベルトは真剣な顔になった。そこには美を謳う姿はなく、一人のマスターとしての顔をしていた。
「まさか」
「そうさ、藤丸立香がサーヴァントを喚んでいる。もしかすると、ピンチかあるいは……」
「……だとしたら気を引き締めてないとねぇん。アタクシ、美には強いけど腕っぷしか強いわけないもの。……あの筋肉の力を借りることになりほうねぇん」
「キリシュタリア・ヴォータイムも呼んだら?」
「カイニスがうるさいからパース。だってあの子、今は女の子よぉん?」
いろいろ割愛するがキリシュタリアは女の子になってしまった。理由?
なお、今の彼女は男性だったときも記憶もあったりするが、今や普通に女の子して楽しんでいる。カイニスもそれに付き合う辺り、良い主従関係のようだ。
「まあいいさ。僕としてもその辺は任せるよ」
「オベロンも来てもよいわよぉん? あなたのマスター、今いないし」
「そうでもないさ。この異変は
「なんですって?」
「僕たち、マスター不明のサーヴァント達もなのさ」
異聞帯を全て解決後、彼らはカルデアに残った。当然、ゴドルフの指示にも従うし、代理のマスターにも従った。しかし、彼らはなぜか
なぜだかわからない。名前の知らないマスターに従う通りなどないはずだ。なのに、彼ら皆が、マスターに熱い信頼を置いていた。
「そのサーヴァント達の一部が召喚でいなくなっている。つまり……」
「アタクシ達の感じた違和感。その人なのね!!」
「そうさ。まあ、僕もいつか招かれるはずさ。だから気長に待つわ」
オベロンはそう言って歩き去った。残されたロベルトは真剣な顔で呟く。
「今度こそ……アタクシが恩を返すわ」
彼の言葉、一人の恩人へ向けた一言だった。
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ちくしょう! ちくしょう! ちくしょうが!!
なんだコイツ!? いきなり現れて、弾丸を弾くわ、おまけになんだこの機動力は!?
これまでやりあってきた人型ノイズとは違いすぎる!
クリスの内心は焦燥感でいっぱいだった。
「人間なのかお前!?」
「ドラゴンだ!!」
「ドラゴンが女の子なわけあるか!!」
「ごもっともです」
クリスが追い詰めていたはずの人型ノイズがハッハッハッと笑いながら、傷を治していた。
なんだアレ!? 今まで使ってなかっただろ!
クリスは更に焦る。
「ほらほら、もっと動かないと駄目だよー! 痩せないと」
「んなっ!? アタシが太ってるっていいたいのか!!」
「だってそのダラシない胸の肉が物語っているもん」
「ムッカー!! なんてヤツだ!」
と、そんな二人のやり取りに空太郎がツッコむ。
「胸に怨みあるの? メリュ子」
「怨みはないけどなんか腹が立つ。毎回毎回アピールされるわ、比較されるわ、僕だって怒るよ?」
「あー……うちのカルデア、胸ある人多いからねぇ」
「でしょでしょ!? だからこの子でストレス発散さ!」
「それ騎士としてどうなの?」
「騎士以前に女の子さ!!」
「あ、そっスか」
などと余裕の会話する二人。しかし、クリスには余裕がない。凄まじい機動力の前ではどうしようもないのだ。
「よし、とどめ……———ッ!?」
メリュジーヌがとどめを刺そうとすると、今度は彼女に向かって拳が向かってきた。回避して空太郎の元へ飛び退いたメリュジーヌが見たのは、神性な力を使ってきた拳闘士だった。
「お待たせ!」
「おせーよ!」
立花響はそう言って構える。
「メリュジーヌ。いける?」
「ちょっと厳しいかも。……第三再臨してもいい?」
「全体宝具はダメ。ここら一体が吹き飛ぶ」
メリュジーヌの換装宝具、
手加減したとしても、威力がありすぎて響達を蒸発させてしまう。
「……ごめん、マスター。ちょっと覚悟して。この二人、今の僕だと厳しい。
「わかってる。全力出せないことくらい。それに相手は、伊達に一緒に戦ってきた仲だったしな……。その強さはわかる」
「ふーん。それじゃあ、この二人のどちらと合体したのか、詳しく聞くよ」
「まだ覚えてたよ、この子ったら」
龍とは嫉妬深いのだ。とは言え、状況は厳しい。クリスだけならば、マスターを守りながら戦えていたが、近接戦闘の響が加勢したことで、マスターを守りながら戦うのが困難になってきた。
「アタシがあの小さいの抑えてるうちに、お前はヤツをやれ!!」
「はい!」
メリュジーヌがクリスによって抑えられ、響がその隙に空太郎へと向かう。
「マスター! ッ!?」
「余所見してんじゃねぇ!」
メリュジーヌが向かおうとするも、妨害され、身動きがとれない。
「俺は人間だ。信じてくれ」
「信じられません! だってあなたは多くの人を
「———ッ……」
空太郎はその言葉によって、彼はこれまで歩んできた道のりを思い出した。
犠牲のない旅はなかった。
多くの人を踏み躙ってきた。
異聞帯の人を、世界を滅ぼしてしまった。
それは終わったことだ。そして、もう取り返せない業だ。
その事実が、立花響の言葉となって、彼を蝕み、生きる意志を奪う。
……もう、彼には、
響は拳を振りかぶり、空太郎へ向かっていく最中、空太郎は思う。
……なんだ。結局、世界を滅ぼす
人間なのか、ノイズなのか、自分の正体が分からず、ただクリスや響に人殺しをさせたくないばかりに抵抗したが……本当に自分が人間だったのか自信が持てなくなってきた。
むしろ、ここで死んだ方が世の為じゃないのか。
もし、自分が意思などなく、無意識のうちにひとを殺していたとしたら……それはきっと、許せない。自分自身が許せなくなった。
メリュジーヌが叫ぶ、「避けて」と。
雪音クリスが叫ぶ、「やっちまえ」と。
立花響が吠える。「これで終わりだ」と。
空太郎は思う———「もう、終わってたんだっけな、俺は……」
拳が空太郎の眼前に迫る。これがきたら、空太郎の頭は吹き飛ぶほどの一撃。その一撃が空太郎———
———打ち抜くことなく、眼前で止まる。立花響自身によって
「……なんで」
響は拳を震わせながら、言葉にだす。
「なんで……そんな
響自身も、敵であるノイズ(?)にそういうのはわかっていない。けれど、
「……殺せばいいじゃん」
「できるわけないよ……! そんな顔されて、そんな目で見られて、私は
「よく言うよ。俺をノイズって決めつけた君達が」
「ッ!!」
空太郎の言葉がナイフのように突き刺さる。そうだ、この人は意志がある。言葉を出せる。なのに、私達は彼を傷つけている。
私の手は
彼女は咄嗟に飛び退いた。恐怖なのか、本能なのかわからない。
けれど、今すぐ下がれという命令が頭に出た。
誰に指示されたわけでもない彼女は顔を俯かせ、拳が解けた。
「何してんだよ!」
「クリスちゃん……」
「チッ!」
クリスは援護射撃で空太郎へエネルギー弾を撃つも、メリュジーヌがそれを全て弾き飛ばす。
「斬鉄剣のように飛ばしやがって……!」
「ねぇ……クリスちゃん」
「なんだよッ」
「あの人……本当にノイズなの?」
「そうだろうがッ。アイツのこと、映像で見ただろ! 多くの人を灰にしやがったヤツだ!」
「……うん、そうだね」
二人の言葉通り、ある日突然現れ、ロンドンの人を灰へ変えた大災厄。それも風鳴翼と天羽奏のライブ会場予定の国だ。だからこそ、今すぐここで倒さなきゃならない。
「でも……あの人、話せるよ。言葉がわかるんだよ? 意志があるのに、なんで」
「知るかッ。とにかくアイツを倒さなきゃ、翼先輩達が安心してライブ行えない。だからここで!」
「……でも」
立花響は迷う。何か……何か
だから、彼女は彼へ拳を向けられない。
クリスもなんとなくだが、違和感があった。ノイズが
しかし……あれほど
彼女自身も致命的な勘違いしてならない。
「……オイ、アンタ。何者なんだ」
クリスの問いに空太郎は、ゆっくり答えた。
「何者なんだろう、ね。今の俺は……。まあ、死人だよ」
二人の背筋が凍った。目の前のこの男、空太郎から戦意も決意もない。ただその目は……。
そう思ったのと束の間、今度は青白く輝く槍が二人へ降り注ぐ。
「そこまでにしてもらいましょう」
落ち着いた雰囲気を纏う女性が、高身長の女騎士と過激な印象を与える少女を従えて、空太郎へ歩みよってきた。
「……モルガン」
「息災で何よりです、我が夫。もう大丈夫です」
モルガンは静かに、響とクリスへ告げる。
「そこの二人、退きなさい。このことは見逃してあげましょう」
「ッ、アタシらを見逃すだって!?」
「そうです。もうわかってるでしょう? 形勢が逆転されていると」
そうだ。今、空太郎の元にはモルガン、バーゲスト、バーヴァン・シーが加勢している。その上で、メリュジーヌという最強の騎士が相手となると、絶対に勝てるはずがない。
足止めして残ってこのことを、二人の所属する組織に伝えることがやっとだ。にも関わらず、モルガンは見逃すと宣言した。
「貴女達には興味がありません。私達が求める者、ただ一人。この男です」
「だからって……!!」
逃げるわけには行かない。なぜなら、響はまだ彼のことを
このモヤモヤとした気持ち、感じた違和感を解消しなければ、彼女は前へは進めない気がしてならない。
「……退くぞ」
「でも、クリスちゃん……! あの人がなんで、あんな顔してるのか話さなくちゃ!」
「わかってる! ……今は堪えろ。アタシらができることは、【S.O.N.G】にこのことを伝えることだけだ」
「ッ!」
歯を食いしばる。目の前で、助けなきゃいけないヒトがいるのに、何もできず、逃げなきゃならない。それが悔しくて、腹立たしい。
「いいぜ。ここは退いてやる。けど忘れるな! 次は必ず倒すからな!!」
クリスは響の手を退いて、この場から跳び去った。モルガンはへたり込むマスター、空太郎に近づき話しかける。
「大丈夫ですか、マスター」
「……ああ」
「ハンッ、まさか腰が抜けてんじゃねぇだろうな!」
「バーヴァン・シー! そんなこと言うなッ。マスターは」
「いや、バーヴァン・シーの言う通りさ。……
空太郎の言葉に、一同は目を丸くした。この少年は……何を言ったんだ。
「マスター、君は……」
「なんだ、メリュジーヌ」
「……いや、いい。とにかく、ここから去ろう。いつ援軍が来るかはわからないから」
「そうだな……。んじゃ! いっちょ、寝床を探しますか!」
明るい声で、彼はそう言ってウキウキした感じで歩いていく。その後をついていく、メリュジーヌはモルガンへ、
「……陛下。彼は」
「はい。わかってます。…………まさか、これほど、とは」
「お母様……これはどういうことですか?」
バーヴァン・シーは自分の身体を抱きしめるかのように震え出した。
「アイツ……
「……確かに。マスターから『もういいや』って言葉を出すなんて。カルデアで起こすトラブル以外なら言わないはずだ……!」
空太郎は普段言うはずがない言葉に、一同は戸惑う。ただモルガンだけが冷静な思考で答えを出す。
「……とにかく。今はマスターを一人にしないこと。カルデア側から援軍があるはずです。ゆえに我々は彼を守りましょう」
モルガンがそう言うと、戸惑う妖精騎士達は顔を引き締めた。空太郎は彼女達へ振り向き、言った。
「おーい。早く行こうよ。俺だけってのは寂しいぞー。ハッハッハッ」
彼はそう言って、また前へ進む。
「……マスターがあの
彼女達、響やクリスが見た空太郎の目は———
全てを諦め、受け入れたときにする…………絶望に打ちひしがれたときする目。
それがカルデアのトラブルならば、サーヴァント達が引き起こす苦労ならばよかった。
しかし、
希望ではなく、絶望。
諦めない心はなく、ただ受け入れる。
もはや、生きることをやめた目をしていた。
「……我が夫。どうか、まだ」
胸内で、彼の希望が来ることを祈るモルガン。
彼女の目には彼が、多く様々な形をした屍の上を歩み、その先にある絞首台へ進んでいるイメージが見えた。
藤丸空太郎
バイタル:軽傷
メンタル:マイナスまで到達。……自傷の危険アリ
現在のサーヴァントステータス
・【カルデア側】からの支援がなし
レベルが40で固定
サーヴァントスキルランダムで使用不能
マスタースキル使用不能
・マスター絶不調
サーヴァント固定化
サポートしか出撃できない
……以上、監視を続ける
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と、言う感じで空太郎くんのメンタルがマジでピンチ。
アフロディーデの精神攻撃や失意の園では、義妹のこと、マシュのこと、そしてカルデアのメンバーのために戦ってきたので乗り越えました。
しかし、今……何も支えのない状況で、彼は【もうどうでもいい】というふうに諦めてしまっています。生きる意志がありません。なにせ……全て忘れ去られてしまっている、という設定なので。
次回はギャグを交えた感じで進めます
—————お出番はまだ先ですよー?