Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———何もなければね
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ロンドン生活五日目。ライブ当日にて、傷は治り、空太郎もまたエネミーやノイズを倒しつつ、調査を進めていく。
しかし、空太郎達は変なノイズに出くわした。
何やら山芋でできたノイズやらローションでできたノイズやら、終いにはデスソースを吐き出すノイズまで現れた。
「ノイズって山芋でできてるのか?」
山芋で肌が痒くなったバーゲスト。
「ローション塗れにさせる習性あんのかアイツら!?」
ローション塗れになったバーヴァン・シー。
「からい……」
口にデスソースを受けたメリュジーヌ。
三騎士達に被害はあったものの、なんとか倒した。
「住民達は一部、トロロ(山芋)、ローション、デスソースの被害を受けて悶絶してますが無事ですね。それにしても、我が夫。今の世界ではこれが普通なのですか?」
「いや見たことねぇよ! なんだよこのイロモノノイズ達!? もっと危ねぇもんだろ普通!?」
これまで遭遇してきたノイズ達は人を炭に変えてしまう恐ろしいノイズだった。だが、先ほどのノイズは明らかに
「人類に嫌がらせしたいのか、これの製作者」
「なかなかやりますね。では次はもしや……媚薬ですか?」
「「ッ……!」」(ガタッ)
「いや、何反応してるの騎士二人!? 媚薬はない。ぜっっったいないからな!?」
「それはそれで楽しみです。ビーストモードの我が夫の姿が
「オイィィィィィィ!? ルビに変なのついてぞ!? てか、娘の前でそんなこと言うなよ!?」
「大丈夫だぜマスター。……もう慣れた」
「慣れちゃダメ! まだ頑張って!?」
バーヴァン・シーが第三再臨したときの目をし始めたので、会話を打ち切った。
「ここまでノイズが出るなんて……うーん」
「やはりおかしいのですか?」
「まだバビロニアの宝物庫の中で生きてるならまだしも、自然発生でここまで出るのかなって」
そもそも、変なノイズがいる時点でおかしいのだ。どうも人為的に作られて、自分達へ仕向けられているような気がしてならない。
「……マスターを狙う輩がいるのか?」
バーゲストの一言に、モルガンと残りの騎士達も頷く。
「まあ……どうでもいいか。今は俺の偽物がいるかどうか知りたいだけだし」
対して空太郎は死んだ目をしながらそう呟く。日が経つにつれて彼のメンタルは徐々に蝕まれていた。
モルガン達はそれを理解しており、こうして気分転換へ送り出したが……。
「……やはり今の我々では厳しいな」
「口惜しいことに。……あの子じゃないといけないのでしょうか」
脳裏に浮かんだのは、いつも空太郎についていた円卓の騎士の力を持った少女。その少女もまた空太郎を忘れている……。
再会したとしても、ただトドメを刺すだけだ。
「……これは」
ふと空太郎は何かを見つけた。彼がそれを拾うと、ポロポロと崩れかけ始めた。
「我が夫、それは?」
「何かの欠片。んで、それが灰になっている」
「炭にですか? 私から見れば、炭になるような欠片ではありませんのに」
見た感じ剣の欠片なのだが、それが崩れて鉄屑になるならまだしも、炭になっていくのはおかしい。
「ってことは! やっぱりマスターの偽物がいるんだね!」
メリュジーヌの言葉に、モルガンはホッと息を吐いた。これで彼は少なくとも死にたいなどと言わないはずだ。
「……まだ安心できない」
「え、でも……」
「……まだ
空太郎の言葉にメリュジーヌは絶句する。そうだ。まだ彼が
だからこそ、彼は自身の不信を拭えない。自分を信じられない。
「マスター……」
「ごめんね。でもまだダメなんだ。安心しちゃダメなんだ。もっと、
「ッ、それはマスターのせいじゃ」
そう言い切る前に、空太郎は次へ足を進めた。
もう、彼のメンタルは限界だ。令呪は回復しておらず、そしてモルガン達は装者達に攻撃できないようになってしまった。
戦えないのに関わらず、彼は何かに切羽詰まりながらも動いている。
恐怖や不安などない。ただ、
「マスター……。ッ、マスター! あれ!!」
メリュジーヌがビルの上で人影を見つけた。その姿はまさしく、空太郎と同じで黒いボロボロのコートを着ていた。
「みーつけた」
彼の言葉は怒り、憎しみ、そして殺意に染まっていた。敵を……ノイズを倒す。そんなことしか考えられなくなっていた。
「マスター! 落ち着いて」
「落ち着いてるさ。とりあえず、あそこまで連れて行ってくれるか?」
バーゲストにお願いして、背負われた状態でビルへ向かった。ショートカットで屋上まで辿り着き、彼は自身の偽物と対峙した。
「やあ、いい天気だな」
気軽に声をかけると偽物は振り向いた。
「g@♪÷#……」
「何言ってるかわからないけど……覚悟はできてるだろうな?」
偽物の空太郎のボロボロコートが、風に靡く——————
そして気づいた。コートのしたには何もつけてないと。
「ブッ!?」
これには空太郎も噴き出した。なんか自分の偽物が、露出狂だったことに。
「ま、マスター……その、意外だね」
「ヤベェ……さすがに戦慄を隠せないぜ」
「あぁ……まさか、偽物が露出狂の変態だったとは」
「……まさか、我が夫もまた?」
「いやいやいやいや!? 違うからね!?」
さすがに否定する。そんな露出狂などAUOかキシュタリアしかいないし!
あの人ら、ナチュラルに部屋では半裸か全裸だった。
「って、そこの偽物! 隠せ! お前、どんだけ俺に風評被害を広めるつもりだ!?」
「? ◼️◼️」
「いや、見せびらせって言ってねぇんだけど!!」
全然意思疎通できてない。むしろ逆効果である。
「ま、まぁ。マスター、落ち着いて。大丈夫だよ。マスターの身体は別に魅せても大丈夫だから」
「そういう問題じゃないのッ! 俺の裸をトレースされて、見せびらせるのが問題なのぉ!」
「……確かにこのままじゃ、藤丸空太郎、露出狂説がイギリスで広まるな」
「それは勘弁して!! ただでさえ、小さな子どもに『ワンちゃん』ってあだ名つけられ始めてるから!!」
本気でヤバくなってきた。このままいけば、本人が望まない形で、変態というレッテルが貼られてしまうのだから。
「ん? ということは今の今まで、裸コートしながら、装者共と敵対してたのか?」
「マジでヤッベェな! ウケるー」
「ウケねぇよ!! もうアイツらに顔向けしたくねぇよ! 色んな意味で!」
顔を隠して泣きそうな空太郎。そんな彼だが、切り替えていく。
「もういい。……とりあえず、あの『この世全ての変態』を倒すぞ」
「普通に空太郎ノイズじゃ駄目か」
「絶対ヤダ!! あんなのが俺の偽物とか認められないし!!」
ごもっともです。自分の偽物が変態とか最悪だ。そんな偽物が灰から、何かを形成していく。
それはモルガン達の形をしていき、次第に同じく姿へなっていく。
「なるほど。通りで装者が誤解するわけだ。差し詰め、ノイズサーヴァントってヤツか」
「だが、この程度。周回中級クラスと何も変わりませんね」
「何より……不愉快だ」
モルガン達の魔力が溢れ出す。それに対して、ノイズサーヴァント達は人形のように動かず、空太郎のノイズだけが足を下がらせていた。
「逃すかよ。お前は怒らせちゃいけない人を怒らせたんだ」
彼は指差して宣言した。
「きっちりお代を払ってもらうぞ!!」
戦いの火蓋が切られた。
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その様子を見守る者がいた。彼女はただ、彼に対して申し訳なく感じていた。
「ごめんなさい……ごめんなさい」
罪悪感がある。あんなことになってしまうなんて思っても見なかった。おかげで、彼女の
「……ですが、これであなたは一人です」
彼女は
「藤丸空太郎さん。私の恩人。あなたをマスターのところへ、連れて行きます」
その声色に覚悟が詰まっていた。
この世全ての変態(空太郎ノイズ)戦
クラス:バーサーカー?(ビー◼️と◼️り@a)←文字化けしているので不明。しかし被ダメージ時、等倍になっているのでバーサーカー
属性:人? 魔性、神性
宝具:なし
開幕時
『カルデア側からの支援なし』
・レベル40で固定
・モルガン以外のサーヴァントがランダムでスキル封印
『マスター……絶不調』
・モルガン以外で、ランダムで一体のサーヴァント宝具封印
・マスタースキル使用不能
説明:
・敵側サーヴァントが、ノイズサーヴァントを召喚してくる
・ノイズサーヴァントにターゲット付与
・相手側のスキルが、今、マスターが装備している礼装のスキルとなる
ノイズサーヴァント(エネミー)
・相手のサーヴァントをコピーされたサーヴァント型ノイズ。宝具、スキルは使わない
・モーションは同じ
空太郎ノイズはHPが高くないので、宝具で攻めれば戦闘は簡単に終わる。
しかし、このノイズの討伐時、『じんるい、あ……』という言葉を残しており、不穏を残す。