Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———……マジでヤバいよね、アレ
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戦局が変わった。セレナとディラー人形側が有利だったのに、対して、空太郎のサーヴァント達が参戦したことで優勢へと変わった。
セレナ達はガラスのカプセルを砕いて、エネミーを大量に召喚していたが、サーヴァント達には敵わない。呆気なく、蹴散らされていく。
「これが……カルデア最高のマスターの力」
大量のエネミーに対して、一つ一つ的確に指示を出し、自身も前に出ながら戦っていく。彼を狙う者は、盾の少女によって飛ばされて、
「レイアさん、撤退しましょう。このままで私達も捕まります」
「そのようだな……ッ!?」
ディラー人形のレイアとセレナが咄嗟に後退した。先ほどの足下には弓矢が刺さっていた。
「勘がいいな、嬢ちゃんら」
村正はそう言いながら、刀で斬りかかる。
セレナもまた聖剣で受け止め、アヴァロンで飛来する弓矢を防いでいた。
「……エミヤさんと。え、どちら様?」
「千子村正ってヤツだ。とりあえず、かわいい嬢ちゃんらにはワリィがここで倒れてくれや」
「カルデアって似た人が多くないですか?」
「安心しろ、アルトリア顔が、ほぼクラスコンプリートしてるから」
「どういうことですか!?」
「駄弁ってないで仕事しろ、鍛冶屋」
援護しようとしたファラが、エミヤの双剣により防戦を強いられるようになった。
「派手にきたな!」
「戯れている暇などないがね」
「おうおう、そっちもなんか口説いてんじゃねぇの。もしや、人形もイケる口かこっくさんよぉ」
「口説く言うな! だいたい、この世界の報告記録のせいで、イリヤ達に白い目で見られたからな!」
別に口説いてないのに、悲しいかな。紳士的な対応のせいで、他の女性からモテモテになってしまったところが映像として映し出されたためか、イリヤ達などの関係者(第五次)から白い目で見られたり、揶揄われたりしたそうな。
「まあ、いいじゃねぇの。とりあえず、
「マスターを可愛がってくれたことの礼だな」
「「覚悟しろ」」
サーヴァント達は獰猛な笑みを浮かべ、散々可愛がってくれた二人へ、エネミーへ獲物を向けた。
セレナとレイアは後方へ弾かれ、次々とエネミーが減っていく。
「やむ得ません」
「そうだな……これを使っていいかどうか悩んだが」
セレナが謎の色で輝くカプセルを叩き割った。
すると、大きなマグマ色に輝く赤いスライムのようなノイズが現れた。
「おっと、まさかノイズってのまぐまでもイケるってか?」
「これは強力だな。まあいい。どのみち宝具で吹き飛ばしてしまえば」
「あ、それ。マグマじゃないです」
「「は?」」
マグマ色のノイズが触手を伸ばし、たまたまそこにいた黒髭を捕まえた。
「ぬっ!? 拙者にエロいことするのですか!? エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
「オジサンのエロ同人はボッシュートです」
セレナがそう言うと、マグマ色のノイズが黒髭の口に触手を突っ込む。絵面がヤバいが、黒髭の顔が見る見るうちに赤くなっていき、そして……。
「辛ァァァァァ!?」
口から火を吐いて、放り投げ出され、失神した。
それを見たエミヤと村正は、ギギギとブリキのようにセレナへ振り返る。セレナはニコリと微笑んで、
「はい、私のマスター特性の麻婆ノイズです」
「「なんてことを!!」」
最凶のノイズ爆誕。これにはサーヴァント達は阿鼻叫喚である。エネミー達もなぜか麻婆の辛さにより悶絶して、次々と爆発していく。
「なんでエネミーが麻婆でやられたら、次々と爆発していくのだ!? 馬鹿なのか、馬鹿なのかこれを作ったヤツ!!」
「知らねぇよ! つーか、気をつけろよ作家! 爆破の威力がおおき、ぐあァァァァァ!?」
「ランサーが死んだ!」
「「「この人でなし!!」」」
一斉に「この人でなし!」やら「爆発オチなんてサイテー!!」というセリフを残して吹き飛んでいく。
これには空太郎も「なんじゃ、こりゃァァァァァ!?」と叫びながら、クリスをお姫様抱っこして逃げていた。クリスは羞恥で顔を赤くして、顔を隠していた。
空太郎の隣にいたマシュが頬を膨らませて、羨ましそうに見ていた。
この場の空間が、シリアスが、カオスへ変わっていく……!!
「フフフ……まさか奥の手を使わされるなんて思っても見ませんでした」
「おのれ! 貴様、人の心がないの!」
「とりあえず、エミヤさん。…………これ、本気でスマナイって思ってるので勘弁してくださいお願いします」
「あ、はい」
ハイライトオフにしたセレナは微笑みながらそ懇願した。いや、だってシリアスなのに、せっかくの見せ場なのに、麻婆豆腐というパワーウェポンのせいで台無しにしてしまったのだから、セレナ的にも「ないわー、マジないわー」とキャラに合わないことを呟いていた。
「セレナさァァァァァん! お前、あとで覚えていろよォォォォォォ!」
「はい、お姉さんのこと覚えておいてください。むしろ、縛って叩いてくれましたら、こちらとしても嬉しいので」
「どゆこと!?」
「アタシのライバルか!?」
「雌猫は黙ってろ!」
「もう一回、それお願い!」
「クリスのアレが悪化してるゥゥゥゥ!?」
「あ、私。責めるのも責められるのもイケますよ?」
「とんでもないことカミングアウトしてるじゃねェェェェ!」
「冗談ですよ。それとマリア姉さんは…………。」
「マリアさんは……!?」
「あ、時間なので帰りまーす、お疲れ様でしたー」
「オイィィィィィィ!? なんか不穏な言葉を残して、アルバイト上がりな感じでワープするなァァァァァ!」
別の意味で不穏なワードを残して転移したセレナと、コインを零して回収していたレイア。
相方がなんかミスしていた辺りをスルーしてあげるのが、優しさだろうか。
「つーか、あのお姉さん、とんでもない飯テロ残して消えやがった! 最悪だ!!」
「マスター、どうしましょう! 次々とサーヴァントが麻婆豆腐のノイズの餌食に合ってます!」
「ある意味ピンチ! エミヤ、なんとかして!」
カルデア料理長へヘルプを求める空太郎。エミヤはニヒルに笑い、
「任せろ。……別にアレを
「さりげなく死亡フラグ立てるなよ!?」
「やっちゃえ、アーチャー」
「どっから湧いたこのウマ娘ェェェェ!?」
なんかオグリでキャップな馬耳娘がフォークとナイフをもって参戦。エレキシュガルが「それ私のセリフ!」と叫んでいたが、麻婆豆腐の餌食になってベトベトになった。南無阿弥陀。
さて、カルデア料理長が包丁を投影し、それを紅閻魔へパスした。
「全く、食べ物を粗末にするなんて……許せないでちね」
紅閻魔が居合の構えをとり、そして宝具を放つ———
「———
カゴに閉じ込められ、妖怪達にタコ殴りされ、挙げ句の果てには居合抜刀(包丁)で細切れにされたノイズ。ノイズはもちろん、塵になることもなく、麻婆豆腐となってエミヤによって投影された鍋へ封印された。
「お、恐ろしい敵でした……! カルデアメンバーの大多数が餌食に……!」
「ヤツめ……やりおるわい」
空太郎がどっかの武将のように言いながら、セレナ達が消えた箇所を睨んでいた。
「おかわり、いただけるだろうか?」
「よろしい、存分に食べたまえ」
「「こんな空気で食ってんじゃねぇ!!」」
空太郎とクリスは料理を振る舞うエミヤと、麻婆を食べる馬の娘にツッコんだ。
なお、麻婆豆腐がなくなったとき、馬の娘もいつのまにかいなくなっていた……。
「真夏の夢だったのさ」
「オベロンが言うと説得力あるな、オイ……」
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「申し訳ありません、マスター。あなたのオーダーを失敗しました」
「? えぇ、カルデアのメンバーと合流してからは元気になりましたが」
「そうなのですか? ですが、勝てるの……ですか?」
「……わかりました。正直言えば、あまり気乗りしませんが、彼女を引き入れましょう。……自分の手にかけた彼女だからこそ、私と同じ罪人だからこそ、
セレナとの対話していたマスターを残し、彼女は部屋を出た。出ると、ギルガメッシュが盗み聞きしていたのか、部屋の前にいた。
「無粋ではないですか」
「フッ、王たる
「そうですね、はいはい」
「釣れない女だ。まあいい。
「報告しましたよ。むしろ、『いいね』とか言って飲み物をグラスに注いでいましたが。キャロルさんが物凄く同情的な視線を空太郎さんへ向けていましたが」
「ほう、それは良い。では、
「……ぶっちゃけ言えば観戦してないで、手伝ってほしかったのですが」
セレナはそう言いながらため息を吐いた。
「空太郎さん……安らかにお眠りを」
そう、十字を切りながら……。
オグリでキャップの娘……。いったい何キャップなんだ??
なお、真夏の夢なので彼女は麻婆豆腐を処理した後に、消えていきましたとさ。
バーヴァン・シーが何かの電波を受信して麻婆豆腐の鍋へフラフラ近づいていたところ、モルガンに止められました。
では麻婆ノイズについて解説いきます。
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麻婆ノイズ
クラス:バーサーカー
属性:ノイズ、魔性、愉悦
説明:
・汎用型決戦激辛兵器
・麻婆豆腐でできたノイズ。辛さは【愉悦】レベル(つまり、人が食べたら一撃ノックアウトレベル)
・触手を使って相手の口は麻婆を注ぎ込み、相手を悶絶させる(確率でスタン)
・麻婆豆腐でできているので、シンフォギアではなかなか倒せない。クリスのような吹き飛ばすレベル、もしくは翼さんなどの斬撃でバラバラにしなければ倒せない。今回は紅閻魔が調理したので、沈黙した
・このノイズを倒せば概念礼装【激辛麻婆豆腐】が五枚手に入る。やったね(愉悦)
・なお、このノイズは無差別に人に麻婆豆腐を試食させてくるので、セレナやレイアも危なかったらしい
……なお、周回エネミーとして出てきており、レアドロップとして概念礼装【汎用型決戦激辛兵器 マーボー】を落とすことがある
【汎用人型決戦激辛兵器 マーボー】
・50%のサーヴァント特攻を与える(回数3回)
・確率でスタンさせる
・5枚重ねで100%サーヴァント特攻を与える。なお、回数は三回まで
説明:
・これぞ、人類最後の決戦兵器。激辛兵器というレッテル貼られ、今の今までお蔵入りさせられていた悪魔の兵器。立ち上がれ、マーボー! 悶絶せよ、全ての敵よ! 無差別に襲いかかる狂気と混沌に立ち向かってくるがよい!!
……あれ? なんか、いつの間にか敵側になってね?
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チョコレートのノイズが過去にいたらしいので、こんなノイズもいてもいいじゃないと思って登場させました。そもそも、こんなノイズを誰が作ったんだ……?
キャロルではないのは確実です(笑)
次回、世界を救う書物
——————空太郎よ、安らかに眠れ