Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———お待たせしました
———人間って醜いよね
———いや……なんでいきなり何言ってるのですかあなた
ーーーー
#月/日(乳)
求めてる強さを求めて、私はここにきた……というモノローグ的なことを言わんばかりにサングラスとセクスィーな水着で決めているところを眺めていたら、響と未来にドロップキックされました。痛い。
なんか、スケベな目で見ていたらしいことで、軽蔑されていた。失礼な、ライフセイバーの役割として、双眼鏡を覗いていただけぞ。
我ら男子学生三人衆がそんな邪な目で見とらんでござるよ。などと言い訳してみたら、鼻血を指摘された。これは青春の流れだ。
そう言ったら、マシュにチョークスリーパーされました。くるちぃ。そして背中越しの幸せ。
三人衆の一人であるガヴェイン氏は、クリスのお乳にグッドスマイル。
黒髭氏はエルフナインの愛らしいスタイルに大満足な笑み。
そう、ここに集まる場所はある意味パラダイス。男子高校生の夢の地などである!!
ゆえに双眼鏡は必須。
ゆえにライフセイバーは必要。
そう力説したら、男子二人の拍手喝采の後で響さんから十字固めされました。イダダダダ、そっちは伸びないよ。
あ、今日は土曜日です。休日です。(乳)と書いてしまったのは決してクリスのお乳に目を奪われたわけではないので、はい。(言い訳)
そんなこんなで、肩の力を抜くためのレクリエーションのために始まったビーチバレー。
マリアさんの揺れるお乳に眼福モノです。そう思って見てたら、クリスのサーブが我が顔にジャストフィット。
ストライクを決められ、海へ滑走していきました。…………クリスのヤツ、マシュから魔力強化教わったな。
なんか、マリアさんと切歌、調も仮契約してからしばらく経ってから、装者一同はマシュから強化魔術を教わったそうだ。
うんうん……お兄さん、強くなっててうれしいよ。けど、魔力強化のビニールボール当てないでね。豪速球のドッジボールでぶつけられたくらいマジで痛いから。
ちなみに、水着のこと
……秘密です。んで、ガリィが再び襲撃してきましたが、そこはアーガトラムのシンフォギアを纏ったマリアさんが応戦。
さらにイグナイトモジュールを抜剣していくが、なんか獣になってしまった。
……ガリィが歌ってみせろよアイドル大統領って言ってたけど、(笑)を忘れてるぞ?
(次のページへ続く)
ーーーー
女の花園。まさに麗しき少女達がキャキャウフフと微笑む政府御用たしのビーチ。そこに特訓にきた私達。
師匠は特訓と言っていたけど、気分転換も必要だと思って夏の思い出作りに勤しむ私達。
水かけしたり、追いかけっこしたりと遊ぶ切歌ちゃんと調ちゃん。日光浴する大人な翼さんとマリアさん。
海で浮き輪でプカプカするクリスちゃんと、ビード版でバタ足して泳ぐエルフナインちゃん。
みんな楽しそうにリラックスしていた。
………そんな様子を、双眼鏡で見守る三人衆がいた。
「おぉ……なかなかのナイスなバディ」
「デュフフフフ、エルフナインちゃん。ギザカワユス」
「これぞまさに
「「YESマイマスター!!」」
「「邪な目で見てるんじゃなーい!!」」
私と未来の友情ドロップキックで、変質者三人衆が吹き飛び転がっていく。「イタタ」と言いながら、起き上がる空太郎さんに私は指をさす。
「そんな目でみんなを見ないでください! 引率者としてどうなのですか!」
「いいじゃないか別に。こんな『美少女だらけのパラダイス ドキ☆ポロリもあるよ♡』な光景あったら見るだろ普通」
「ええ! カメラも用意しておけばよかったと思います。このガヴェイン……一生の不覚!」
「拙者もですぞ!! ビデオカメラを忘れるとは……エルフナインちゃんの萌え要素を保存できぬとは、海賊の風上にもおけねぇ!!」
「わかりますか黒髭!」
「もちろんだぜ同志よ!」
「だそうだぞ、響。判定は?」
「ギルティ」
「そんなー」とショボーン顔しても、許しません。双眼鏡は没収です。
しかし、空太郎さんだけは双眼鏡は渡さないとばかり、守ってきます。しぶとい。マシュさんにチョークスリーパーされても離しません。
「なぜだ! なぜわからぬ!」
「いや、急にそんなこと言われても」
「この幸せをなぜわかってくれない! クリスのお乳を! エルフナインの愛らしいスタイルを。そう、ここに集まる場所はある意味パラダイス。男子高校生の夢の地などである!!」
ゆえに双眼鏡は必須。
ゆえにライフセイバーは必要。
「
そう力説する空太郎さんに男子二人の拍手喝采。
とりあえず、私がやることは一つ。
「お仕置きだべー」
「イダダダダ、そっちは伸びないよ!」
十字固めしました。どんなに言い訳しても、エッチな視線してますから。
「というか、水着なんて今更ですよね空太郎さんにとって。カルデアの皆さんなんて、みんなスタイルいいし、美人で綺麗じゃないですか。見慣れているでしょ」
「それはそれ。これはこれ。美少女の水着姿は目に焼き付けてこその男だ」
「アホですかあなたは!」
「まあまあ、いいじゃんか。こう見えても夏は結構大変なんだぜー? こんなゆったりと過ごせる時間がないんだしー」
「そうなのですか?」
「うん。主にサーヴァントによるイベント関係で」
その言葉で、空太郎さんの目が死んだ。なんか地雷を踏み抜いたみたい。
「……弊社、カルデアはねぇ。水着霊基というものがありましてね。その関係で無人島でサバイバル、荒野でレース、ルルハワでコミケ、ラスベガスで水着剣豪との試合に山でキャンプとカルデアアドベンチャーしたりなどなどとやっていましてね」
「聞いた限りじゃ、結構遊んでそうなイメージがあるんですけど……」
「ハッハッハッ。響、サーヴァントが大人しくゆったりしてると思う?」
「あっ」(察し)
だから空太郎さんの目が死んでるんだ。平和とはほど遠いサマーヴァケーションを過ごしていたんだね……。
「もうさ……頼むから普通に過ごしたいんだよ。こういう美少女達の戯れる姿だけで幸せなんだよ……。頼むからトラブルはなくなってくれよ……。報告書を書く度に頭痛がする生活は嫌なんだよ……」
「どんな珍事件ですか!?」
逆に気になってきたよ!
「主に立香が火に油を注いで、悪化させてバトルしたりして施設破壊とかしてしまって、何回頭を下げたことか……。いくらサーヴァントでも自重してよ。大人なら自重してくれよぉ……」
「空太郎さんが中年男の泣き言みたいになってる!?」
全てにおいてこの人は苦労してるんだった……!
「だ、大丈夫です先輩! ここならきっと休まります!」
「マシュ……」
「私もサポートしますので、ゆっくりしてください!」
マシュさんがヒロインしてる……!?
いつもはガツガツいくのに、こんなときに限って気を配るなんて……!
……まぁ、さすがに目の濁り具合からして結構大変だったことが伺える。
なんでわかるかって? そりゃ、正妻戦争のときに学んだから。目の濁り具合によって、この人がどれほど苦労してるかわかるよ。
「……OK。いろいろ忘れよう。うん、忘れていこう。今日こそは真夏のヴァケーションを過ごすんだ……!!」
「あの、せっかくのところすみませんが、黒髭さんがエルフナインちゃんに写真を迫ってたら、大きなタコに触手プレイされてるのですが」
「くろひィィィィィィ!! なんでここでもトラブル起こすのォォォォォォ!?」
「拙者悪くねぇ、悪くねぇよ!」と言い訳されながら、触手プレイされてる黒髭さん。……真面目な話、キモい。需要ないよね。
「ガヴェインさんも混ざってきたら?」
「ハッハッハッ。Ms.ミク。わたしをあの悪夢のような光景に混ざれと?」
「うん、だってガヴェインさんのようなイケメンさんならきっと需要あるから」
「ハッハッハッ。ヒビキ。……この子に何があったのでしょうか」
いや、それを私に聞かれても仕方ないんですけど。とりあえず、大きなタコさんは空太郎さんが喚んだメルトリリスさん(水着霊基)によって倒された。
……スマートなキックだなぁ。あと、鼻の下伸ばしていた空太郎さんをローキックしていた。
ふんだ。邪な目で見るからだよ。
「痛い目にあったぁ。なんでキレてたんのかなメルト」
「女心わかってないからだよ」
「そうか? まぁ、仕方ない。男が女心を理解するなんてロベルトくらいしかいないし」
「あの人は例外だよ。それよりも、さ。どう……かな」
私と未来の水着姿。悪くないと思うけど、似合ってないのかな?
空太郎さんがマジマジと見てきて少し恥ずかしかったけど、我慢我慢。そしたら、空太郎さんは、
「似合ってるぞ? 響はイメージカラーに合う可愛らしい水着だし、未来も可憐な感じでいいぞ」
「ホント!?」
だったら嬉しい! なんか褒められるといいね。
「先輩先輩! 私はどうですか!」
「お前さんは相変わらずでいいよ。似合ってる」
「そうですか! よかったです!」
ポヨンッと揺れるマシュさん。未来が羨ましそうに見てる。……あんなに肌が白くて綺麗な人ってなかなかいないなぁ。未来も白いけど。
「おーい! ビーチバレーすんぞー!」
と呼びかけるクリスちゃん。実は満喫してるのかな。
「特訓ってこんなものでいいのでしょうか」
「マシュさん。特訓ならこの立花響にお任せを!! こういうこともまた特訓に繋がるのです!」
「そう……なのですか?」
「……まあ、いつまでも気を張っていたら、いざって時に滅入るからなぁ」
「空太郎さん、わかってるぅ! 行こう行こう!」
と私が率先してマシュさんと未来の手を引っ張って走っていく。空太郎さんはその様子を見て、
「…………アイツも、こういうとき満喫してたのかな」
誰かに向けて言っていた。……たぶん、ここにいたらトラブル起こして空太郎さんで愉しむ子だけど、彼にとってぜひいてほしかった女の子を想い馳せていたのかもしれない。
ビーチバレーを始める前に、空太郎さんはみんなの水着を褒めていた。けど、クリスちゃんだけ、一言も声をかけてくれなかった。
なんでだろ……? この人らしくないと言うか……。
「ところで先輩」
「んー?」
「昨日の夜、どこにいましたか? 私が夜這いかけてみたのにいなかったのですが」
「…………」(冷や汗)
空気が固まる。
マシュさんがとんでもない発言してたのはこの際スルーして、問題は空太郎さんが昨日、自分の部屋にいなかったことである。
「そういえば、雪音先輩。昨日、家に帰って来ず、友達の部屋に泊まるって言ってましたよね」
「デスデース。なんか嬉しそうな声をしてたデース」
「…………」(赤面俯く)
……まさか。
「は、はいはーい! とりあえず、ビーチバレーしましょう。ね? ね?」
「マリア……この空気でできるのか?」
「……ごめんなさい」
うん、これは是非とも追求しなければならないね。私もマシュさんも同じ気持ちだ。
未来? この修羅場で焦る空太郎に萌えてますが?
「も、黙止します」
「却下。言いなさい」
「クリスと水着で合体しました」
「ちょ、空太郎ォォォ!?」
「もう無理だ。これ、言わなきゃ逃げられない。擬似サーヴァントレベルの五人からの追求でどうしろと? あとラムダが宝具でスタン張っているし」
「だからって諦めるなよ!? 生きることを諦めるなよ!!」
「いやありがたい奏さんの言葉で言われても!」
そうだねー。だから話してもらおっか。
どういうことか。
ーーーー
事の始まりは空太郎がDOMANROOMに忘れ物したからだ。彼はそこでいつも使っていたボールペンを忘れてしまい、とりあえず取りにいくと、背後からいたクリスに押し倒された。
「え、ちょ、なんで!?」
「しぃー! バレちまうだろ!」
「いや、なんでこんなことを?」
クリスは彼に馬乗りしたまま、衣服を脱ぐ。脱いだら、彼女は水着だった。
「どうだ?」
「どうって……普通にイイけど」
「他に何かねぇのか!」
「この状況で言われても!?」
全くである。とりあえず、クリスに事情を聞き出すために、彼女を隣に座らせた。
「……だって、空太郎が他のヤツと結ばれているし」
「いや、俺……現在だと響に襲われたことしかないんだけど」
「カルデアにいたときなんか、マシュとヤリまくってじゃねぇか!」
「それをどこでぇ!?」
「週一で行われる女子会で。マシュのヤロー、自慢してやがったよ」
「アイツ、何しちゃってるの!? もう自然消滅した元カレの情事を話すか普通!?」
「それが女子会だ」
「なんか女子のイメージが崩れる!!」
ホントの女子会とはこうも下が多いのかと思う空太郎。
「んで、さ。空太郎、お前……このままだといなくなっちまうじゃねぇのかって話になったんだ」
「そうなのか……。いや、消えるつもりねぇけど」
「嘘つけ。そう言って、マシュ達の前から消えたって聞いたぞ」
「あー……」
そういえば、なんか「これが終わったらみんなで遊びにいこう」ってフラグ立ててたことを思い出した空太郎。最初は消えるとか思っても見なかったが、
結果、彼は世界から存在を消してしまい、
「だから……アタシは考えたんだ。どうやったら、空太郎の
「マシュも言ってたけど、だからってこんな……」
「アタシも思ったさ。けどな、先生が言う限りにはそうしなきゃなって」
「先生?」
空太郎は嫌な予感がした。立香以外にこんな間違った知識を教え込む人物がいたのか、考えてみた。
「オイ……先生ってまさか」
「知ってるのか?
殺生院先生のことを」
「やっぱりかァァァァァ!!」
カルデア危険人物の一人、殺生院キアラ。
曰く、歩くR18。
曰く、カルデアの痴女。
曰く、宝具が公開自主発電だったヤベーヤツ。
空太郎も誘惑されるも、「慎みをもてよ」と言ってあしらっていた人物。
そんな危険人物がなぜクリスと知り合いなのだ!?
「なんでキアラがお前にそんなことを!」
「え、だってアイツ。女子会のメンバーだぞ」
「嘘だろ!?」
「いや、なんか相談事したらいろいろアドバイスしてくれるし、解決したいことがあれば話を聞いてくれるし」
「そういえば本職がメンタルセラピストでしたねあの人!」
「んで、相談したら『いけませんねぇ。こうなったら食べてしまいなさい』ってありがたい言葉もらった」
「キアラァァァァァ! テンメェェェェェ!!」
余計なことを! 脳裏に浮かんだキアラが、親指を挟んだグッドポーズをとって微笑んでいた。
マスターには女人の悦びが必要でしょう? と言わんばかりに。
「なんかついでに『ぜひ、わたくしも混ざりたい』ってぼやいてたけど」
「ノーサンキュー」
「早っ! ノータイムで言い切った!」
「いやだって、あの人。快楽のことしか考えてないし、そんな人と結ばれても嬉しくもなんともないし」
「真顔でdisったよこの人……」
ゆえに彼は殺生院キアラを蔑ろにはしないものの、そういう関係を求めない。……誰かれ構わずヤルような人とは付き合いがあっても、深く関わらない空太郎である。
なお、そのことでキアラも結構本気で気にしている。
「んで、なんで水着なんだ?」
「いや、その……空太郎に最初に見てもらいたくて……」
モジモジするクリス。
「まぁ……結構似合ってるし……その可愛いし」
「ホントか!?」
「のわっ」
クリスが空太郎を押し倒す。空太郎に再び馬乗りして、唇を塞いだ。
「こんな強引なやり方はあんまし、好みじゃねぇんだ。けどな……アイツらに追いつきたいんだ」
「クリス……」
「だから……頼む。アタシと
彼女の覚悟。
それは強くなるためだけではなく、誰かを守りたい意志。
好きな人にいなくなってほしくない想いが込められていた。
これには、空太郎は降参した。彼女の覚悟と決意は本物だ。それを蔑ろにしたら、失礼だ。
「わかった。お前の覚悟、決意を受け入れるよ」
「ありがとう……。で、お願いしたいんだが」
「なんぞや」
「…………こ、こういうの初めてなんだ。いたくしないでくれ」
「無理。蹂躙してやる」
「そ、そんな……! お前、結構けだも……んぁ♡」
かくして、彼女と彼は結ばれた。この事を知るものは、まだ誰もいない。
ーーーー
「以上です。裁判長」
「ギルティ。死刑」
「そんなー! あんまりだァァァァァ!」
響のジャッジに頭を抱えて膝につく空太郎。なお、翼がクリスに「何回した」と聞かれて、「……数十回」と答えていた。やるね、空太郎。
「とりあえず、空太郎さんには罰ゲームとして景品となってもらいます」
「また? え、正妻戦争」
「いいえ、今からするのはビーチバレーです。勝者が空太郎さんを好きにしていい権利を与えられます」
その瞬間、マシュ、クリス、切歌、調、マリア、翼の目に闘志が芽生える。
「……先輩を好きにですか」
「そりゃ、やらなくちゃなぁ」
「デスデース。空太郎さんにいろいろ奢ってもらうデース」
「キリちゃん、これはチーム戦。勝てば空太郎さんに美味しいご馳走を作ってもらおう」
「空太郎……あなたは私が守るわ」
「防人として人を守らなければな」
「なんかやる気満々ですけど、この人らぁ!?」
自身の価値がわかってない空太郎に響はニッコリ笑っていた。
「では空太郎さん。……あなたの自由は私達のモノです」
「ウソダドンドコーン!!」
オンドゥル語で叫んで縛られていく空太郎。その様を見て喜ぶ未来。
彼女達のカオスのやりとりにラムダは一言。
「カオスね」
「そういう貴女は参戦しないのですか?」
「そうね。マネージャーは既に私の虜。今更他の女が群がったところで何になるの?」
「……その、魔力が溢れてペンギン達が怯えていますが」
ラムダもまた空太郎を狙うサーヴァントであった、ということである。
おめでとう空太郎。潔くよく地獄に行こう(愉悦)
とりあえず、クリスをヒロイン化というわけでまぁ、そうなりました。
水着の回で思ったことは、これが男子高校生がいたらテンション爆上がりだよなー、でも制裁されるだろなーと思いながら書いていました。
ラムダリリスがいますが、彼女は次回から戦います。
ガリィはとことん弄られてほしいので(愉悦)
さて、次回はガリィ襲撃
———ふと思いました。ガリィって襲うまでスタンバッてたのかなと