Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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———ちなみに悩んだとき、どうしますか?
———麻婆、食べとく


第五十八話 悩む人にはこれ一番

 

 

ーーーー

 

#月/日(土)

 

 ラムダリリスこと、メルトさんとの戦闘は引き分けとなりました。

 

 理由? 麻婆ノイズで逃げられました。

 

 あと一歩のところで、どこからか現れた麻婆ノイズによって、ガリィが退散した。肝心の麻婆ノイズだったが、メルト氏が俺氏を盾したところで無事です。

 

 え、大丈夫だったかだって?

 

 目に沁みるなーと思いながら、麻婆ラーメンの材料にしました。

 

 未来と一緒に食べてご満悦でした。なお、エルフナインが一口食べたことで、ダウン。どこからか、キャロルの断末魔が聞こえたけど、気のせいにしとこ。

 

 エルフナインという幼女は犠牲になったのだ。麻婆のために。

 

 まぁ、そんなこんなでいろんなことがありましたが、なんでオートスコアラーが(キャロル)なしで動いているのか話し合いが開催されたが、「どうせ、実は生きてるでしょ、キャロル」と言ったら「あ、そっか」で収まった。

 

 いや、まぁ、オリオンがぶっちゃけてたし、死んだと見せかけて実は生きてた!という演出がしたいのだろう。

 

 アホくさ。付き合ってられない。なので次会ったら、問答無用でバズーカを使おう。

 

 ダヴィンチちゃん印のヌルヌルバズーカを。これを言ったら、なんかマシュが、

 

「先輩! ヌルヌルなら、この後輩が!」

「いんや、そういうのはアタシの役目だろ!」

「……新しい自分を見つけるために!」

 

 と装者二人とシールダーが言ってきてカオスな空間に。

 

 切歌が「おぉー、とんだアハ体験デス」と宣い、調が「鞭いる?」と言ってきた。

 

 翼さんに助けを求めたが「……今、筋肉について考えている」と断れた。

 

 いや、それ第二期のネタ。まだ続いてたの!?

 

 とりあえず、翼さんの理想は細マッチョであることが判明。

 

 緒川さん。ワンチャンあるから、告白して?

 

 え、ダメ? 許嫁いるから?

 

 そんなー(´・ω・`)

 

 なんか、場がえらいことになったので退散していたら、砂浜で体育座りしているマリアさん発見。

 

 マリアさんが「強さとは何か」と思い悩んでいるわけで。

 

 イグナイトモジュールを上手く使いこなせなかったこと。

 

 暴走してしまったこと。

 

 そして自身の心の闇に勝てなかったことを気にしていたらしい。

 

 自分の弱いから、その弱さを殺しきれなかったことに思い悩んでいた。

 

 ドクター。こういうとき、あなたなら……。

 

 いや、もう言っても仕方ないか。とりあえず、マリアさんを励まさないと思って、言葉をかけてあげた。

 

 これだけで終わればハッピーエンド。けど、人生ってヤツは儘ならないものが多いよね……。

 

ーーーー

 

 勝てなかった。……私は何に負けたのだ。

 

 人形に救われるとは情けない……。

 

 私が弱いばかりに 魔剣の呪いに抗えないなんて……強くなりたい……ッ!

 

 私は今回のことで、自身の弱さを自覚した。何も、変わってない……!

 

 これじゃあ、セレナなんて……。

 

「あぅ……しっぱいです」

 

 エルフナインがビーチバレーの練習をしていた。確か、あの『空太郎争奪戦 ドキ☆ポロリ(物理)もあるよ♡』によって普通のビーチバレーは消し飛んだが、後からエルフナインも普通のビーチバレーに参加していた。

 

 けれど、まぁ、知識があっても身体が追いついてないので彼女はそのことを気にしていた。

 

「ごめんなさい。みんなの邪魔ばかりして」

「邪魔だなんて。練習、私も付き合うわ」

 

 エルフナインのサーブの練習に付き合う。何度もやってみるが、なかなか上手くいかない。

 

「おかしいな。上手くいかないなぁ、やっぱり」

 

 そんなエルフナインを見て、私は尋ねた。

 

「……いろんな知識に通じているエルフナインならわかるのかな。だとしたら、教えてほしい。強いってどういうことかしら」

「それはマリアさんがボクに教えてくれたじゃないですか」

「それはどういう……」

「よっ、お二人さん」

 

 空太郎がやってきた。確か、彼はオートスコアーの襲撃で話し合いをしていたのでは。

 

「空太郎さん、どうしてここに?」

「いやー、なんか装者二人とシールダーが誰が、ヌルヌルになるかの言い合いで逃げてきた」

「どういう状況!?」

「なぜそこにヌルヌルが……」

 

 エルフナインも静かにツッコむほどカオスさ。

 

 まともな人はいなかったの!?

 

 翼は何をしてるのよ!

 

「……なんか『月刊 超兄貴列伝』って雑誌見ながら筋肉吟味していた

「ちょっとォォォォォォ! なんで筋肉が再発してるの!?」

 

 あの子、確か空太郎達がいなくなってから、普通に女の子してたじゃない!

 

 それがなんで空太郎といたときと同じ病気(精神)が再発してるのよ!?

 

「奏さんがいないからだ。奏さんという、片翼をなくした彼女にはもう筋肉しか拠り所がないんだ……!」

「最悪じゃない! どう責任とってくれるの!?」

「きっと緒川さんが……緒川さんがなんとかしてくれるはずぅ!!」

「あの人許嫁いるわよ」

「マジで!?」

 

 前に会ったことあるけど、綺麗な人だったわ。……なんか、たまに赤い瞳で三つの巴をしたときがあったけど。そのことを話すと、「うちは一族!? え、実在したの!?」と驚かれた。

 

 そんな一族いるのかしら? というかなんで、団扇(うちわ)? なんかを扇ぐ一族なのかしら。

 

「まあ、とりあえずそのことは置いといて」

「置いとけないのだけど……」

「どうせ収まるだろ。時限式アラーム設置しといたし。ボイスは『大原部長のバッカモーン』だし

「あの一喝は聞きそうね……」

「だろ?」

 

 悪戯が成功した子どものように笑う空太郎。……なんか可愛いわね。

 

 そう思っていたら「だから、マリアさんにちょっとだけアドバイス」と言ってきた。

 

「何かしら」

「あるがままの自分を受け入れてください」

「あるがままの……私?」

「そう。弱くても、惨めでも、そんな自分がどうしようもなく嫌いでも……認めなくちゃいけない」

 

 空太郎の言う言葉には、どこか彼自身に向けて言っているような気がした。かつて私が……「狼狽えるな」と一喝したときと同じ。

 

「だから、マリアさん。()()()()()()()()()

「認める……か」

 

 私は狼狽える度に偽ってきた……。そんな私は、とても嫌で、否定したくて……。

 

 そんな最中、海から水飛沫が。そこに現れたのは……ガリィ!

 

「お待たせ、外れ装者とマスターさん。今度こそ、歌ってみせるのかしら」

「出たな、トーマス!

「なんで人面機関車になってるの!?」

「え、だってお前の苗字。ガリィ・トーマスだろ?

「ちげーよ! ガリィ・トゥーマーンだよ! どこを間違えたら、そうなるのよ!」

 

 ツッコむガリィ。私も本気で「え、トーマスだったの!?」と勘違いしかけてたが、違うみたい。けど、空太郎がボケてくれたおかげで、シンフォギアを纏う時間ができた。

 

 私がガリィへ蛇腹剣で攻めていくが、ガリィは激流のような水鉄砲で私に反撃してきた。私はシールドでそれを防ぐも、さらにそこから冷気を出され、氷漬けされてしまった。

 

「強くなりたい……弱い私に負けない、強さを……!」

 

 そう思い、氷をなんとか砕くも、息が荒れていた。「てんで弱すぎる」とガリィに酷評された。

 

 こうなったら、イグナイトモジュールを……!

 

「その力、弱いアンタに使えるの?」

 

 そう言われ、抜剣をやめてしまう。「私はまだ弱いまま」と思わず呟くほど、私は自分が信じられなくなっていた。

 

 私は……。

 

「マリアさん! 大事なのは自分らしくあることです!」

 

 エルフナインが声援の声をかけてくれた。

 

「マリアさん。自分を信じてください」

 

 彼はそう言って、背中に手を当ててくれた。暖かい手だ。

 

「俺に勇気をくれたあなたに、今度は俺が勇気を与えます」

「空太郎……」

「大丈夫……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が信じるマリアさんはきっと前へ進める女性ですから

 

 エルフナインと空太郎の言葉が、心に染みる。

 

 そうだ。弱い。弱くても自分らしくあるこそ……それが強さ!

 

「強くなれない私にエルフナインが気付かせてくれた。弱くても、自分らしくある事。それが……強さ」

 

 そうだ。そうなのだ。

 

「エルフナインは戦えない身でありながら 危険を顧みず勇気をもって行動を起こし、私達に希望を届けてくれた。空太郎はどんなことがあっても諦めず、前へ進む人の強さを見せてくれた」

 

 今こそ使おう。二人の勇気を応えるために。

 

「エルフナイン、空太郎。どうか聞いてほしい。君達二人の勇気に応えられる歌を!!」

 

 イグナイトモジュール、抜剣!!

 

 私はイグナイトモジュールを使い、呪いをその身で受けた。空太郎の手が黒く染まる。私の闇が……彼を蝕むほどの深い闇。

 

 私の闇を彼は背負ってくれている。

 

「狼狽える度に、偽りに縋ってきた昨日までの私。そうだ。らしくあることが強さならば、私は弱いまま、この呪いに叛逆してみせる!」

 

 そうして、イグナイトモジュールによって黒いシンフォギアを纏う。ガリィがノイズをばら撒くと、私はエネルギーでできたナイフを飛ばし、殲滅していく。

 

「へぇー!」

 

 ガリィが面白そうに笑い、「弱さが強さだなんて、とんちをきかせすぎだってぇッ!!」と嘲笑う。

 

 弱いから勝てないと誰が決めた。

 弱いから負けると誰が決めた。

 

 そんなもの、意味などない!

 

 なぜなら、弱くても最後まで戦い、人理という人類史を救ってくれた少年が背中を見ているじゃないか!

 

「ッ! コイツ!」

「ガリィだっけ? お前って弱いな」

「あぁん!?」

「だって、弱いだから嘲笑ってたくせに、結局マリアさんに追い詰められてるし」

 

 馬鹿馬鹿しいと言わんばかりに空太郎は肩をすくめた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「ッ!」

 

 空太郎から指示が出た。なるほど……次に来るのは……!

 

「ッ!? なんで幻影と隠蔽が!?」

「人類最高のマスターを甘く見過ぎよ! 彼はアホなこと言うけど、れっきとしたマスターよ!」

 

「余計なこと言わなくていいのに」と空太郎は文句を言うがスルー。ガリィを打ち上げ、そのまま叩き斬った。

 

「あたしが一番乗りなんだからッ! ……がッ!?」

 

 何か()()()()()()()()が、そのまま爆散四散してしまった。空太郎は彼女の言う言葉に首を傾げて、

 

「……何の一番? 汚い花火コンテスト?

 

 と呟いていた。いや、そんなコンテスト嫌なんだけど。

 

ーーーー

 

 ガリィを無事倒した知らせを聞き、私達は夜の砂浜で花火をしていた。

 

「マリアが元気になって本当によかった」

「おかげで気持ちよく東京に帰れそうデスよ……ありゃ」

 

 線香花火を落とした切歌ちゃん。私と響、マリアさんは普通の花火で楽しむ。

 

 そして、クリスちゃんの打ち上げ花火が空太郎さんへ直撃。あの人、呪われてないかな。

 

「ってワリィ空太郎。なんか、軌道が狂って」

「俺だったからよかったものの。気をつけろよ」

「いや、空太郎さん。花火の火傷が、頭に反映されるってどういうことですか?

 

 アフロになってるね。え、ギャグ補正がついたのかなこの人。

 

「きよひーの炎攻撃に比べたらまだヌルい。あの子、嘘ついたら執拗に追いかけて、燃やしてくるからねぇ」

「どんな嘘ついたら、そうなるの?」

「実は俺、安珍と恋人なんだって、エイプルフールで言ったら追いかけ回された

「どんな嘘!?」

 

 安珍さんって確か清姫さんの初恋の人だっけ? それを空太郎さんと誤解しているって聞いてたけど、その安珍さんと恋人って言うのは無理があるような……。

 

 あ、でもなんか前世が安珍さんで、今世が空太郎さんとのカップリングされたBL本を清姫さんが購入していたところを見た。

 

 有りか無しかと聞いたら、有りと断言するほど。

 

「うむ、なかなか充実した特訓であったな」

「それ本気で言ってるんすか……」

「充実も充実ッ! おかげでお腹が空いてきたと思いません?」

「いつもお腹空いてるんですね……」

「だとすれば、やる事はひとつ」

 

 コンビニじゃんけんパート2!!

 

 なお、空太郎さんは強制参加的にお手伝いです。結果は響だけになったので、可哀想なので、私もついていくことになった。

 

「うぅ……拳のグーがぁー」

「ま、そういう日もあるさ」

「ところでその髪型、いつの間にか戻ってますね」

「アフロの寿命は短いのだ」

「マジですか」

 

 そういうものなんだ、と話していたら【レベルアップル】というコンビニに着いた。

 

「すごいよ! 滅多にお目にかかれないのが売られていたよ!」

「ホントだ。ネギ塩味って、何? え、これジュースなの? どんだけ塩分取りたいの?」

「そう言ってる空太郎さんだって麻婆味とか買ってるじゃん!!

「麻婆はドリンクだ」

「いや、違うでしょ!?」

 

 全くもう。この二人は子どものようにはしゃいじゃって。二人に声をかけようとしたら、「あれ、君は」と話しかけてきた男性がやってきた。

 

「君は確か、未来ちゃんだっけ?」

「えっと……?」

「ほら、小さい頃によくうちの娘と遊んでくれた」

「未来ー、お待た……せ……?」

 

 あ、ちょっとまずいかも。

 

「ひ、びき?」

「おとう、さん……?」

「ちくわ大明神」

「「え!?」」

 

 いきなり空太郎さんが言葉。え、ちくわ大明神ーってナニ!?

 

「いや、なんかシリアスな空気になってたから」

「空気読んでよ!! ここ、大切なシーンなんだから!」

「けどさー、なんか感動の再会じゃなかったっぽいし。いいんじゃね?」

「よくないよ!?」

 

 でもおかげで張り詰めたものがなくなった。

 

「ところで、この人がビッキーのパピー? なかなかのダンディですなー」

「えっと、君は……」

「俺? あ、すみません。俺は」

「藤丸空太郎」

「そうそう、響さんや。そのまま、説明しちゃって。俺と響さんは」

 

「私、この人と付き合ってるの!!」

 

「そうそう。…………What?」

 

 流暢な英語で空太郎さんが、響に尋ねた。……それ、私も初耳なんだけど。

 

「いやいや、響さんや。俺ってそういうのじゃないでしょ。ほら、そんなこと言ったせいで、君のお父さんが」

「結婚前提で付き合ってるの!!」

「オイィィィィィィ!? 何言っちゃてるのォォォォォォ!?」

 

 どんどん爆弾発言していく響。目がグルグルしてる辺り、大混乱してるみたい!

 

 こういうとき、私は……私なら、どうする?

 

 決まってる……!!

 

「未来さんや、言ってあげなさいよ。俺こと藤丸空太郎はねぇ」

「私と響の嫁です!!」

「違うでしょォォォォォォ!? つーか、嫁って何!? 俺、どちらかといえば婿なんですけど!?」

「安心してください! 空太郎さんは嫁でも通用します!!

「どういうことなの!? しかもなんでこのタイミングで言うの!?」

「え、そりゃもちろん。

 

 

 

 

愉悦(カオス)にするため♡

「そんな理由で言うなよ!? おかげでビキオパパスが、めちゃくちゃ混乱してるよ!!」

 

 響のお父さん、立花晄さんが「????」と宇宙猫のような感じで呆然としていた。やり過ぎちゃいました♡

 

「とりあえず……その、えっと、ビキオのお父さん?」

「はっ! 君にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!

「落ち着いて! 大丈夫。大丈夫だから!」

「お父さんのバカー!!」

「いや、響もお父さんと分かり合えない家出する娘みたいに走り去るなァァァァァ!!

 

 走っていく響を追う空太郎さん。……うん、これ。衝撃的な再会して、感情のあまり走ったってシーンじゃないよね。

 

 むしろ、喧嘩して、家出する娘さんのシーンだよね。

 

「……未来ちゃん。響に伝言頼めるかい?」

「はい、なんでしょう」

「……後日、話し合いましょう」

 

 疲れた目で私に言う響のお父さんでした。

 

 

 

 

 

 




というわけで地雷原であるビキオパパス参戦。
この男、本当にマダオなのか?

なお、響氏は大混乱してるためすごいこと口走っています。そして、さらにガソリンを投下していく393。カオスを求めるのが愉悦部の性なのデス(遠い目)

ガリィ戦は以下の通りです

ーーーー
ガリィ・トゥーマーン
クラス:ランサー→アルターエゴ(ブレイク後)
属性:魔性、機械系、聖遺物、愛する者
説明:
・ワンブレイクするとクラスがアルターエゴへと変わる
・確率で回避が発動

戦闘
『弱い自分に叛逆する』
・マリア(キャスター)に宝具威力アップ、クラス耐性付与、NP毎ターンアップ。
『やってみなよ、ハズレ装者!』
・ガリィに宝具耐性ダウン。ガッツ付与、マリアの宝具しか解除されない

ーーーー

マリアさんが倒れたら完全敗北な戦闘です。
次回、響と父親との対話(なぜか巻き込まれた少年)です

———いつから、そうだと断定した?


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