Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———この人マダオ?
———んー……原点世界ではね
#月×日(月)
えー……とりあえず、報告します。
後日、という形で話し合いの場を設けられましたビキオパパスこと、立花晄さんとの話し合いの席に、なぜか俺も出席することになりまして。
とりあえず、パパスは元の家族に戻りたいという形だったのだが、響はそれを拒絶。
まぁ、彼女が大変なときに逃げてしまったことを考えたら、仕方ないよね。
未来から又聞きしたのだが、どうも俺が初めてこの世界にやってきたときの後に、響達一家は生き残れなかった親族や勘違いした正義によって、酷いバッシングを受けたらしい。
壮絶なイジメ、非難によって、家族が苦しんでいる中で晄さんは逃げてしまった。
結果、響にとって晄さんは裏切り者というわけだ。
うーん、まぁ、そうでしょうねー。え、なんでこんな感じなリアクションだって?
だって、これ
でもさ、この人の目を見ていると思うんだよね。…………俺のかつての両親の目と同じなんだって。
それと、あの後、追いかけたら、なんか響が先走ってしまっていた。調と切歌の雰囲気も悪いし、喧嘩したみたいだけど……。
人間関係って難しいなぁ。
ーーーー
ギスギスとした空間の中で、空太郎はコーヒーを飲んでいた。原因はこの二人、立花晄と立花響の嫌な沈黙である。
「……その元気だったかい?」
「当たり前だよ。わからないの?」
「……ハハハ」
完全に親子喧嘩に巻き込まれた形である。百合の次は、家族の喧嘩に巻き込まれるマスターとは如何に。
そんな空太郎がコーヒーカップを置いて一言。
「とりあえず、なんで俺が相席してるんだ?」
「私のフィアンセだから」
「いや、なんでそうなってるの!? 初耳なんだけど!?」
「娘とは遊びだったかい!?」
「いや遊んでないし、つーか、まだ告白されてないでしょ!?」
「好きです! 付き合ってください!」
「このタイミングで!? パパスの前で言うか普通!?」
空太郎という第三者がいたことで、なぜ場がカオスに。こうなる運命とは彼自身も思わかった。
「あのですね、立花晄さん」
「晄でいいよ。藤丸くん」
「晄さん。俺と響は友達です。彼女、今、若干暴走状態でして、テンパっていますの。だから、こんな感じで突き走った発言していまして」
「うん、知ってるから安心してね」
「いや、知ってるかぃ!! てか、それをニコニコしながら眺めてるってドS!? ドSなの晄さん!?」
「ママにもドSさ」
「どういう意味!?」
晄のボケに空太郎もいろいろツッコミたい。そんな話し合いが続き、晄は本題に入った。
「さて、君が娘のフィアンセだと言うことに関しては五時間ほど問い詰めたいが、一旦置いといて」
「五時間は長いですって。マジで尋問する気満々じゃん」
「シャラップ。今、娘との大事な話なんだ。部外者は黙っててもらおう」
「いや、その部外者をなんで娘の隣に座らせてるんですか。関係ないなら帰っていいですか」
「空太郎さん、ちょっと静かに。これからパパに色々言いたいことがあるから」
「俺の意思は?」
関係ないですと言わんばかりに、晄と響の口論が始まった。
内容としては、どうして家族を置いて逃げ出したのか、どうして今になって話がしたいのか。
響から言った発言に、晄は黙って聞き入れ、頭を下げた。
「僕は逃げ出したことを深く反省している。だから、もう一度チャンスをほしい」
「チャンス? なんであげなきゃいけないの?」
「もう一度、やり直したい。だから」
「自分勝手なこと言わないでよ!!」
響はそう言って、席を立った。すると、晄は「響!」とレシート手に。
「持ち合わせがないんだ……ぶべッ」
「パパのバカー!!」
グーパンで殴られ、レシートを手に走った。きっちり払ってもらえるようだ。
「女子がグーパンってバイオレンスですよね」
「イタタ、響。あんなに強くなって。パパは嬉しい」
「喜ぶとこそこ!? いや、ショックでしょ!」
「ショックだよ。たはー……やっちゃったね」
「まぁ、そうなるでしょうね」
目の前にいる空太郎くんは、何でもなさそうな感じでコーヒーを飲んでいた。
「娘にたかるってのはさすがにいただけないかと」
「わかってるさ。でも、持ち合わせがねぇ」
「なお、カッコ悪いです」
「そうなんだよなぁ」
「まぁ、こちらとしてはコーヒー代を払ってもらえてご馳走様……ん? 響からメッセージ?」
「どんな内容だい?」
「えーと、『喫茶店翠屋のジャイアントパフェを奢ってね!』と。え、あれ一杯で千円代するよ? それをおかわりも所望と?」
「うちの娘は育ち盛りだね」
「いや、これ食べて育つのはお腹……ん? またメッセージ? なになに。装者全員追加……だと!?」
どうやらうちの響は地獄耳のようだ。というか、彼の懐は大丈夫だろうか……?
「大丈夫ですよ。俺、こう見えて公務員ですし」
「すごいね。その歳でかい?」
「はい。日々、変態や問題児達の引き起こすトラブル関係の報告書と決算関係で、書類処理を徹夜する毎日を送ってますので」
「どんなブラック公務員!? というか、よく生きていられるね!」
「へーき、へっちゃらです。もう、アイツの引き起こすトラブルには慣れましたので」
「慣れちゃダメだ! しっかりして!?」
死んだ目で、晄を見る。なんか他人事じゃない気がした晄である。
「なんかとんでもないことになってるね」
「いつも通りなので」
「まぁ、その、同情はするよ」
「ありがとうございます」
「ところで……うちの娘とはどういう関係なんだい?」
「いや、普通に友達ですが……」
「ハッハッハッ、嘘はいけないなー。何せ、結婚前提で付き合ってると、娘本人から聞いたからねぇ」
「いやいやいや! あれは響の出まかせです! というか、結婚前提付き合ってるって初耳なんですが!?」
「娘とは遊びだったのか!?」
「またそれ!? 遊んでないですよ!? つーか、付き合うならしっかり責任とりますし!」
「なら、この父を超えてみせろ!」
「アンタそんなキャラじゃねぇだろ!? なんでマダオキャラから魔王パパスにチェンジしてるの!?」
子どものことになれば、いつだってパパは魔王さ。
それにしても、彼のリアクションは面白いなー。未来ちゃんが楽しむのもわかるかもしれない、と思う晄であった。
「冗談はさておいて」
「いや、声が冗談じゃないですよね。なんか、本気でしたよね」
「そこはスルーしなさい。大人からの忠告だよ」
「あ、はい」
晄が「素直でよろしい」と言ってから、
「どうも娘は君のことをとても信頼してるみたいだ。だから、どうか彼女の想いを裏切らないほしい」
「そりゃ、もちろん」
「即答とは。かなりの自信家なのかな?」
「いえ、そうでもないですよ」
空太郎は晄の目を見てしっかり答える。
「自信があるから裏切らないじゃないです。
「決めたから……か」
「はい。だから、響の信頼を裏切らない。だから彼女を失望させない。そう決心しています」
「なるほど……僕にはない強さだ」
彼は芯の通った男なんだろう、と晄は思う。
「なら、安心だ。君ならばきっと娘を守ってくれそうだ。僕とは違うね。僕はもう娘から嫌われてしまっているからね」
「そうですかね」
「何か思うことがあるのかい?」
「思いますよ。響がああ言ったのも晄さん。あなたに期待していたからです。まだこの人は頑張っているんだって、彼女の中の晄さんはそうだったのでしょうね」
「期待されていた、か。まぁ、今となってはこうなっているからね。ヘラヘラ笑ってやり過ごす毎日だし」
「響の話は未来から又聞きしたから、だいたいの事情はわかってます。そりゃ、逃げたあなたは悪くなりますね」
「君も僕を軽蔑するかい?」
「
空太郎は語っていく。
ライブ事件のせいで、会社をリストラされたこと。
それでお酒に逃げてしまったこと。
その結果の家族から逃げたこと。
空太郎はそれを間が悪かったと一言で片付けてしまった。
「俺でもそうなりますよ。だって、愛する家族を
「……逃げるのは悪いと思わないのかい?」
「そこはしっかり話し合いますよ。嫁や子ども、そして両親に話した上で、落ち着く時間をもらいますからね。とは言え……晄さんにとっては今すぐどうにかしたい感じだったのでしょうね」
「どうしてだい?」
「
「……気づかれていたのか」
「周囲からの批難と視線に耐えきれなくなって、心が参ったからお酒に逃げてしまい、結局はダメだった。そういうことでしょう?」
「……わかってしまうのか」
「なんとなく推理しました。それと、晄さん」
空太郎はニッコリ笑って、
「なんで響に嫌われるようなことを言ったのですか?」
と核心をついてきた。
「どうしてそう思うんだい?」
「なんか
「…………」
「晄さん。あなた、ガソリンスタンドで働いているんですよね」
「そうだよ?」
「なら、
「もちろん、ガソリンスタンドの」
「アルバイトだって聞いてますよ。うちの情報通をナメないでください」
……この少年は気づいている。いや、全て知ってるわけではないが、気づきかけている。
そう思う晄は内心、冷や汗をかいていた。
「秘密、と言ったら納得してくれるかい」
「納得しました。はい、お疲れ様でしたー」
「いや納得するの!?」
「え、だって話したくないことをわざわざ口を割らす必要ありませんし」
「うわー、この子。本気で言ってるー」
「そういうもんですよ。だって、俺や響も話したくないこともありますし、お互い様でしょ」
そう言って空太郎はコーヒーを飲み干した。……これが、これがあの人が言っていた少年か。
なかなか面白い。
「じゃ、また機会があれば」
「そのときは、また会おう。
「こちらこそ、
空太郎と晄は席を立ち、店の外で別れた。
「演じるか……まぁ、そろそろ仕事しろって言われそうだなぁ。有給使わせてもらったけど、仕事が始まったら、空太郎くんみたいにコキ使われるね、きっと」
ーーーー
と、空太郎がカッコよく別れたのも束の間、カルデア側から緊急通達。どうも、調、切歌、響がオートスコアラーと接敵し、戦っているそうだ。
「近くにサーヴァントがいないし、最悪、令呪か?」
「我らがおるぞ」
「このタイミングで!?」
令呪を使わず、現れたのは【マッスラーズ】の三人。これには空太郎も、ツッコまずにはいられない。
「つーか、うら若き乙女の戦場に筋肉参戦ってヤベェ絵面だなオイ」
「安心しろ、我が友よ。いずれ、皆筋肉へと至る」
「どういう意味!?」
不穏な発言するアレックスに、空太郎はツッコミながら現場に到着。すると、ミカが火炎放射器のような豪火を、鋸を盾にする調に浴びせていた。
「アレックス! 援護!」
「「「マッスラーズ、出動!!」」」
「いや普通に援護して!? なんでマッスルポージングしながら、突撃してるの!?」
アレックス、レオニダス、スパルタクスがマッスルポーズをとりながら、ミカへ突撃。これには彼女は「うげぇ!」と嫌な顔をして、豪火を止めて後退した。
「キモチワルイのがきたゾ!」
「なんと! この素晴らしき筋肉がわからぬか、人形の少女よ! 人とは筋肉、筋肉とは人! それ即ち真理なり!」
「どんな真理!?」
ツッコむ空太郎に、ミカもまた「全は一、一は全みたいな言い方するなゾ」と指摘する。
「うぅー、なんか熱苦しいぞ。これは相手したくないゾ……」
「なら脱げばいいゾ」
「変なの来たゾ!?」
さらに現れたのは、通常召喚で現れたタマモキャット。
今回、フィーリング的にミカと合ったのか、彼女が喚ばれたようだ。
第三再臨の裸エプロンの姿で。
「ちょ、クータロォォォ!? 何呼んじゃってるのデスかァァァァァ!」
切歌もシャウトするほどの服装である。そんな彼女に、空太郎は。
「何って、ナマモノ」
「いや、ナマモノはわかるのデスが、なんで裸エプロンなのデスか!? メイド服着ていたサーヴァントがなんで、裸エプロンで召喚されているのデスか!?」
「知らないよ。あと、この姿がキャットの本気の姿だから」
「これがデスか!? この姿が本気ってどういうことなのデスか!?」
「今更だろ。なにせカルデアにはおっぱいタイツや、歩く痴女。マシュマロサーヴァントと呼ばれるヤツらがいるんだぜ……」
「カルデアはホントどうかしてるデス!!」
切歌のツッコミに空太郎の目が死んでいた。……いやだって、影の風紀委員自身が風紀を乱す姿をしたり、概念礼装の婦長がハロウィン姿がヤバかったり、槍のアルトリアオルタさんとか、完全に夜の勝負服とかしてる概念礼装してたりする。
つまり、カルデアは裸エプロンとかはありきたりなのだー。(遠い目)
「カルデアは変態組織なのカ?」
「そうだぞー。特にお前は格好の獲物だ。神代の魔女様に、着せ替え人形にされる定めだ」
「なんかブルッてきたゾ!?」
どこかでメディアがスタンバッているのだろうなーと思いながら、空太郎はタマモキャットに指示を出す。
「キャット。とりあえず、アイツは生捕りだ。アホっぽい幼女だが、何か知ってるに違いない」
「そうだなご主人。あの手はキャットとキャラが被る。つまり、敵!!」
「いや、それ言ったらうちのリップも含まれるから」
「あちらは乳デカで大人しい。アホではないから違うのだワン!」
「自らアホと認めてるからねそれ」
「失礼ですわね。わたくし、こう見えて才女ですのよ?」
「急に賢くなったデス!?」
「たまにあるんだよねー」
「どういうことデス!?」
なんてふざけながら、彼らの戦いが始まる。ナマモノVS幼女の戦いの幕が切って落とされた!!
「とりあえず、死ぬがよい!」
「オムライスを投げて、爆発したゾォォォ!?」
「え、何このカオス」
響の呟き通り、戦いはカオスになりました。
遅くなってすみません(汗)
仕事で立て込んでいたりと忙しい日々を送っていました。
さて、今回の響と父親の会談ですが、まぁシリアスにはなりませんよねー(遠い目)
まるでダメなオッサン、マダオな晄さんから立派な父親に戻るのが原点世界の晄さん。さて、この世界の晄さんは如何に?
……というか、この世界のお父さん達。ダメな方が多くない気がしません?
翼さんのとこだと不器用過ぎて、会話できてないですし。
あ、ちなみにこの世界の八紘さんと原作の八紘さんは一緒にしてはいけません。一応、原作リスペクトなので、原作通りに進めますが、どっかおかしいのでご了承ください(白眼)
ミカ戦ですが以下の通りです。
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ミカ戦
クラス:バーサーカー
属性:魔性、機械系、聖遺物、愛する者
説明:
・確率で無敵発動
戦闘:
・タマモキャットしか出撃できない
・メディアが出てきたら勝利
・5ターン目でメディアが出てくる
『ゆくぞ! デッデンデデデン』
・タマモキャットの攻撃力アップ、無限ガッツ付与
『変なの来たゾ!?』
・敵側にキャスター(メディア)が出てくる(強制バトル終了)
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