Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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———ぶっちゃけ、キャロル戦で響はパパと和解するの?
———いや、もう既にマダオじゃありませんので……


第六十三話 へいき、へっちゃら

 

 

#月/日(木)

 

 アサシン達の活躍によりアルターエゴ、ティアマトママンの攻撃(母性愛ビーム)を躱してきたが、ロベルト氏が囮になり、俺を逃してくれた。

 

 なんというかスマン。あとで助けに行くから。

 

 なお、レイア姉妹(妹がおおきかった)を討伐したクリス達だったが、本部が大打撃を受けたらしい。

 

 そのせいか、キャロル達の捜索を一時中断。

 

 修復にエンジニア系サーヴァント達にリクルートした。……とりあえず、直流か交流するかの論議は後にしてくりぇ。

 

 それと響がパパスと再び会っていたらしい。向き合う勇気とか持てれたのかな。それならいいけど、とりあえず言っておくが立花晄さんって()()()()()()()

 

 え、なんで響。知らないの?

 

 あ、寮に入ってタイミング掴んでなかったのか。

 

 ご愁傷様。

 

(次のページへ)

 

 

ーーーー

 

 空がひび割れていく。空から何かが現れる。

 

 現れたのは赤褐色のような色合いをしたお城。前に模擬戦で見せてくれたスカサハ・スカディさんの宝具のようなお城だ。

 

 でも、スカディさんが見せてくれた綺麗なお城ではなく、どこか邪悪さを感じさせる。

 

 私はそのお城を注視していると、そこから人が数人落ちていく。

 

「いつもより高く落ちてまァァァァァすッッッ!!」

「空太郎さぁん!?」

 

 スカイダイビングしながら、忍びサーヴァント達の手を繋いで落下している!

 

「なんで落ちてるんですか俺らぁ!」

「逃げるためですよ主殿。囮となって出てくれたろべると殿の努力を無駄にしないため、こうして脱出したのです」

「うんうん! それはわかりますよ。でもさぁ、なんでスカイダイビングしてるの!? ここって空の要塞だったの!?」

「いや、それを言われましても」

「ロベルトのヤツが持ってた転移アイテムで侵入したけど、まさか空の要塞だとは思わなかった!! おかげで毎度恒例のスカイダイビングで脱出することになっちゃってたよ!」

「……そういえば、特異点攻略の際もこうして『すかいだいびんぐ』してましたな。懐かしい……」

「懐かしんでる場合かよ小太郎くぅん!? いや、どうすんのこれ!? 段蔵ちゃんアイデアない!? 空とか飛べないの!?」

「前にばべっじ殿とえじそん殿に勧められましたが、我が創造主殿のご意向を考え断念しました。申し訳ございません……段蔵、合体変形からくりましーんにはなれませぬ!!

「いや、あの二人段蔵ちゃんという女の子に何を勧めてたの!? つーか、明らかにロマン溢れるカラクリにする気満々じゃん!」

「我が母になんてことをッ!」

「やっぱり怒るじゃん。小太郎くん、激おこじゃん」

「母より、私の左手をさいこがんにしてほしい!!」

「いや、小太郎くんもかいィィィィィィ!! つーか、コブラ? コブラになりたいの!?」

 

 なんか意外と余裕そうに見えるんだけど……でもこのままだと危ない。私は外へ出てギアペンダントを握りしめると、また新たに空を飛行する生き物がいた。

 

 え、ドラゴン!?

 

「キャッチしたぞ、マスター」

「ありがとうー。てか、また空から落下って、これもマスターの性ってヤツ?」

「そんな運命なのか? ふぇいと、だけに?」

「そんな運命ヤダ」

 

 あの人はそう、ツングースカで空太郎さん達を助けてくれたとされる……!

 

「ドエロイニャ・デカチッチさん!!」

「そんな名前なのかい!?」

 

 隣のパパがツッコむ。ごめん、完全に間違えた。

 

 なんか、立香ちゃんがつけたあだ名のインパクトとが強すぎて。(言い訳)

 

「好きに呼べばいいぞと言ったが、何か嫌な呼ばれ方されたぞ……」

「……たぶん立香のせいだろ。アイツ、ニキチのことをドエロニャとかデカチッチとか呼んでたから」

「そうか。あとで殴る」

「バイオレンスな制裁は一応認めておくけど、君も君で際どい格好してるからね。暑いからと言って薄着でいるのはよくないからね」

「安心しろマスター。病など効かん」(ドヤァ)

「ドヤ顔で言うなし」

 

 ドブルイニャ・ニキチッチさん、もといニキチさんが、そう言いながらこちらへ降りてきた。空太郎さんは私を見つけて合流することを選んだみたいだ。

 

「えーと、なんか修羅場?」と言いながら、私達へ視線を向ける。

 

「修羅場じゃないです。家庭内裁判です」

「いや修羅場じゃん。それ、明らかにヤッベェヤツじゃんか、響さんや」

「こんなときこそ、空太郎さんも参加してください。私の夫でしょ?」

「さりげなく俺を婿入れさせるなし。そちらのパパスが認めてないでしょ」

「そうだぞ響。パパに納得のいく理由を説明しなさい。そうすれば、徹底的に外堀埋めて逃げなくさせるから

「え、ちょっと待って晄さん。それ、響が論破したら晄さんが響の味方になるの? しかも怖いこと言ってるけどジョークだよね? そうだよね?」

 

 むむ……パパを説得したら、空太郎さんをゲットできるということ?

 

「……これは主のピンチというわけでは?」

「シッ、小太郎。ここは黙って見守るのでありまする。子を育てた親としてこの成り行きを見守るのです」

「いや、母……段蔵殿。明らかに野次馬精神で見てますよね。この状況楽しんでますよね」

「なんのことやら。拙者は楽しんでませんよ。……録音もーど、おん」

「録音してるじゃん! つーか、止めろよ小太郎くんも!」

 

 なんかサーヴァント二人に味方されなくなりつつある空太郎さん。そんな最中、ニキチさんが「ここはおれに任せろ!」と前に出てきた。

 

 指をさして私に告げた。

 

「そんなことよりも、抱け! それが一番だ!」

「いや、何言ってるのこのケモ耳オヤジィィィィィィ!!」

「マスターもウジウジと悩まず、ホイホイ娶ってしまえ。そうすれば解決するだろう!」

「それができたら苦労しないわッ」

「できるぞ!!」

「いやできたら、ダメだから!! やったら俺、人としてどうなの!?」

「男なら、覚悟を決めろ!! 大丈夫、できるぞ!!

「男以前に人としての問題ィィィィィィ! 世間から見て、俺がただの複数人を嫁にした変態鬼畜ヤローになるから!!

 

「もう既に全世界から総受けで誘い受け後輩わからせBLキャラとして知られてますけど

 

「それ言わないで響ィィィィ!」

 

 事実じゃん。ほら、見てみなよ。逃げてる人の一部から「誘い受けさんだ」や「違う総受けさんだよ!」と言われてるし。

 

 そんな最中、S.O.N.Gからの通信。どうやらみんなを避難誘導させてほしいらしい。

 

「パパ! 避難誘導を!」

「そのパパならあっちに行ってるんだが」

「パパァァァァァ!?」

 

 空太郎さんの指差す先には、パパが遥か先にいた!

 

 てか、なんで娘、放っておいてパパが逃走してるの!? 大事じゃないの!?

 

 おまけに、言われるまでもなくさりげなく避難民を誘導をしてるのが、なんか腹立つぅ!

 

 何も言えないじゃん!

 

「そろそろいいか? 貴様らの茶番に付き合ってられんのだが」

「出たな合法ロリ」

「その呼び方やめろ! 兄妹揃って、おれをなんだと思ってやがる!?」

「嫁ぎ遅れたロリババア」

「よぉし、喧嘩売ってるんだな。そうなんだな!? 喧嘩売ってるんだな!?」

「ならさー、服装考えろよ。キャラメル紳士権左衛門(キャロルのこと)がしてるの、明らかに幼女向けじゃん。その歳でして、恥ずかしくないですかー?

「知るかァァァァァ! これは機能美を追求した結果だァァァァァ! おれの趣味じゃねぇよ!! あと名前を間違えてるんじゃねぇ! 誰だその男みたいな名前!!」

「えぇー……」

 

 えぇー……。それは私もちょっと思うよ。実年齢が推定で三桁いってそうな人が、それを着るのって……。

 

「このままリツカの元へ、放り込もうとしたが辞めだ!! 貴様も、そこの装者もまとめて始末してやる!!」

「ッ、そうはさせない!」

 

 私がギアペンダントを握り、聖唱を詠おうとした刹那、「かかったな馬鹿め!!」とキャロルちゃんがノイズを出してきた。そのノイズは液状化して私の身体を縛り、ギアペンダントが手から離れてしまった!!

 

「何これ!? スライム!?」

「これが液状ノイズプロトタイプ! スライムノイズだ!」

「そんなノイズがなぜ今になって!?」

「なに、単純な話さ。……リツカが麻婆を組み込んだせいでほとんど数を失ったからだ

 

 リツカちゃんンンン!? なんでそんな戦力的に使えるノイズを麻婆化させたの!?

 

 普通に使えば、私達も苦戦しそうなヤツだよね!?

 

 嫌がらせ行為のために麻婆化させる必要ないよね!?

 

「すげーなこれ。触ってみても冷んやりプルプルしてるわ。従来のノイズにスライム要素を取り入れるために、なに入れたの?」

「アルプス山からとれた美味しい水を、純水化させた。普通に化粧品として使われる水だ」

「マジで? その化粧水いつ発売されるの? 値段はいくら?」

「定価二千三百円くらいだ!」

「ワーオッ。リーズブルナブ!」

「お問合せは……」

 

「私が捕らえられてるのに、テレフォンショッピングしないでよ!?」

 

 なんで興味津々にスライムノイズ触ってるの空太郎さん!?

 

 あとキャロルちゃんさっきまで怒ってたよね!? なんで素直に答えてるの!?

 

「……ハッ。いかんいかん! 空太郎のペースに乗せられてしまっていた! 貴様も、そこの装者のように始末しなければならんのだ!」

「その前にこの化粧水の話してよ。これ、たぶんうちのサーヴァントや知り合い辺りが喜びそうだから」

「いや、今するときじゃねぇだろ!? お前の味方ピンチだぞ!? 縛られてR展開待ったなしだぞ!?」

「大丈夫大丈夫。たぶん、未来という親友がRACするお宝映像なるだけだから」

「どんな親友!? 親友が酷い目あって喜ぶのが親友というものなのか!?」

「どちらかと言えば、酷い目にあってるところを保管して後で愉しむじゃね?」

「それ本当に親友なのか!? 友達がいないおれでもわかるレベルだぞ!?」

 

 空太郎さんにツッコむキャロルちゃん。キャロルちゃん……さりげなく友達いない宣言してるよ。

 

 たぶん、それをネタに彼から煽られそう。

 

 縛られ、身動きが取れない私。

 

 そんなとき、風魔小太郎くんがじわりじわりと移動していたのが目に映った。

 

 空太郎さんの狙いがわかってきた。たぶん、キャロルちゃんの注意をこちらに向けることで、ギアペンダントを回収させることだ。

 

 小太郎くんがあと少しで……というタイミングでバッとキャロルちゃんが振り向いた!

 

「わかってたぞ!」

 

 弦が伸びていき、回避した小太郎くんがギアペンダントを掴み損ねた。さらに遠くへ……!

 

「会話しながら誘導をするとは抜け目のないヤツめ……!」

「バレた? うーん、こうなったらアレしかない」

「なんだ、まだとっておきがあるのか?」

「あるぜーい。藤丸流一子相伝の究極最終奥義、AUO(エーユーオー)キャストオフが!!

「いやそれ初耳だし、出鱈目だろ!? あのリツカでさえ、見せたことないぞ!?」

「え? そうなの? アイツ、たまに裸白衣じゃなかったの?

「どゆこと!? ねぇ、どういうことなんだ!?」

 

 まさかの新事実にツッコミが絶えないキャロルちゃん。かなり、シュールだけど依然、状況が悪い。

 

 ギアなしで、しかも拘束されている私は、足手纏いでしかない……!

 

「クッ、このままで済むと思うなよ。貴様のサーヴァントは二人。簡易召喚で喚ぶにしても、せいぜい四騎ほどだろうに!」

「そうだねぇ。だから、スケットを呼ぶことにした!」

「なに!? 助っ人だと!?」

「出番ですぞ、スケット先生!」

 

 え、スケットって名前なの?

 

 その声と共に、「ハーッハッハッハッ!」と謎の高笑いが!

 

「あれは誰だ? 美女か? ローマか!?」とノリノリに言う空太郎さん。

 

 え、まさか助っ人って……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もちろん、余だよ」(イケボ)

 

「ネロちゃまじゃないのォォォォォォ!?」

 

 え、誰なの!? あのビルのパイプでスパイダーマンみたいに掴まってる全身白タイツでペンギンのようなナマモノみたいな顔面した変態不審者さんは!?

 

 空太郎さんに目を向けると、

 

「あれ……なんか思ってたのと違う。え、誰?」

「知らないのかよ!? お前が呼んだ助っ人じゃないのか!?」

「いや、確かに()()()()()()()()()()()したはずなんだけど、なんでだろ。あのナマモノヒーロー知らないんだけど」

「じゃあ、誰だよ! おれはてっきり悪逆皇帝ネロと思って警戒してたのに!」

「どこのブリタァァニアだ、それ。あ、わかった。あの人、エレメンタルヒーローだろ。きっとそうだ。ペガサス会長が古事記をモデルに作ったと言われる幻の」

「そんな理由で生まれたのかE-HERO達!? ちなみにおれはD-HERO派だけどな!」

 

 さりげなくデュエルモンスターの話で盛り上がらないでくれないかなぁ。私、ブシロードのカードゲーム派はなんだけど。あと、古事記でHERO生まれるの?

 

「助太刀致すぞ! このこの英霊志士ドナルド・カツーラが!

「どんな英霊!?」

 

 とカツーラさんが手裏剣をキャロルちゃんに向けて投げてきた。空太郎さんから離れて、距離をとっていく。

 

 キャロルちゃんが弦で、カツーラさん(?)を攻めていくが、ギリギリのところで躱されていく。

 

「なんだコイツ!? ジャパニーズ忍者か!?」

「そうだ! 世に潜む影の……だっけ? 英霊志士ドナルドカツーラは、実は忍者なのさ!!」

「いや、手書きのメモ見ながら言っても!

 

 全くです。すっっごく、ぐだぐだだよ……。

 

 そんな最中、空太郎さんがギアペンダントを拾ってこちらへ投げようとするも、キャロルちゃんがもう一体のスライムノイズを出して、妨害してきた。

 

 やむ得ず、空太郎さんはカツーラさんへ投げ渡すとカツーラさんがキャロルちゃんの弦で覆面を破られてしまった。

 

 それに気にせず、カツーラさんがギアペンダントを投げ渡して、私は受け取ることができたが……。

 

「クッ……やっぱり無茶するものじゃないね」

「え……えぇ!?」

 

 お父さん!? え、パパなのぉ!?

 

 じゃあ、さっきのただ者じゃない動きでスルスル動いていた人がうちのパパなの!?

 

「貴様……先ほど逃げた父親か?」

「その通り。情けないパピーだよ」

「ほざけ! どこの父親が私の攻撃を避けられるんだ!」

「紹介を遅れました。僕はこういうものでして」

 

 キャロルちゃんにサッと名刺を丁寧に渡していくお父さん。こんな状況で営業なの!?

 

「……GLGLコーポレーションNPO部NPO推進課課長、立花晄?」

「はじめまして。弊社をご存じで?」

「いや、確かこの部署。紛争地区にお構いなしにボランティア活動という名で、参戦していくヤベェところって聞いてるんだが

「はい、いつもお世話になりますね、元秘密結社の一員さん」

「お世話どころか迷惑させられてるんだが!?」

 

 どんな部署!? え、秘密結社と戦う部署なの!?

 

「というか、おれがいた元組織のことを知ってるのかよ!」

「はい。毎回毎回懲りずに、暗躍しては、うちのボランティア活動を台無しにしようとしてくるので、お返しにストレス発散活動with現地の皆さんでドンぱちさせていただいて助かってます!

「どんな蛮族!? つーか、おれの元組織のサンジェルマンってヤツが『もうヤダ、お家帰るぅ』って言ってた原因がお前らかァァァァァ!

 

 ……病んでるしその人。という、うちのパパがまさかギルガメッシュさんの創業した会社の幹部なんだ。そうなんだー……。

 

「……あれ? 私のパパって普通にスゴイ?」

「いや、スゲーからな? ギルガメッシュ王の会社、入社までには結構厳しい審査と選考があるからな?」

「……なんでうちのパパがそんなところへ入れたのかな」

「えーと、確か響ちゃんがシンフォギアに初めて関わってからって聞いてるから……四月くらい?」

「そんな初期から!?」

 

 創業から関わってたの!?

 

「いやぁー、まぁ、最初の頃は大変だったね。先輩に拾われて、いろいろ世界を回っては営業活動(物理)に関わることがあったからね。おかげで、立派な忍者だよ」

「なんで忍者!? 緒川さんみたいになってるの!?」

「先輩、千鳥が使える人だからね〜」

「サスケ!? え、先輩ってサスケなの!?」

「あれ? 響って先輩の曾祖父さんと知り合いなの?」

「いや初耳なんですけどぉ!?」

 

 どうなってるの私の世界!? どうなってしまったの私の日常!?

 

「落ち着け響。まずは変身だ。変身。いつもみたいに、『変身!』って言えばいいんだ」

「いや、そんな少年心全開な仕方で変身してないですし!」

「だァァァ、クソッ! お前らいい加減にしろォォォォォォ!」

 

 キャロルちゃんがブチギレてエネルギー砲をぶちかましてきた!

 

 私は聖唱を唱えて、それを上空へ流した。

 

 残心をとり、息を吐く私にパパは尋ねてきた。

 

「もう、大丈夫なんだね?」

 

 その顔は怪我をして泣いていた幼い頃の私に向けたとき、同じ安心させる笑顔。

 

 優しい笑顔で「へいき、へっちゃらさ」と教えてくれたときと同じ……。

 

 うん、だから、私はこう言うんだ。

 

「平気。へっちゃらだよ!」

 

 私がそう言うと、パパは空太郎さんの隣へ降り立つ。

 

「……忌々しい。なんで、こんな状況になった。なんで、分かり合えているんだ」

「それは僕と響が親と娘だからさ」

「娘、だと? さっきまで逃げてたくせに」

「否定しないよ。避難優先であっても、僕は逃げてたからね。でも、まあ、こんな立場でなくても僕はもう逃げないよ」

「なぜだ」

「それは僕がこの子の父親だからさ。どんなことがあっても、僕は響の父親であることから逃れられないし、響も僕の娘であることは逃れられない

 

 ……それは親としての、パパとしての覚悟の言葉だった。

 

「産まれたときから僕はこの子のことを守らなくちゃならない。まぁ、一時は逃げてしまったこともあるけど」

「ほらみろ。やはり……!」

「いやぁ〜、ホントにヤバかったね。リストカットは当たり前。謎の幻聴が聴こえて憂鬱な毎日。先輩に会わなかったら、ヤバかったね!

「笑顔でクソ重いこと言うなよ!?」

「それよりもさ、僕としては君に言いたいことがあるからね」

「なんだ?」

「君のお父さんはホントにこんなことを望んでいるのかい?」

「そうだ。世界を知るからには、まずメスを……」

「なんで世界を知るにはメスで解剖になるんだい?」

 

 そうだ。わざわざ世界を解剖しなくても、世界を知ることはできるはず。

 

 あまり知らない私でもわかる常識的な答えだ。

 

「そんな方法でなくても、世界は……」

「御託はもういい。決着をつけてやる……!」

 

 キャロルちゃんが臨戦体勢に入った。パパは苦虫を噛んだ表情で、私に言う。

 

「……響。あの子に教えてやってくれないか」

「うん、後は任せて」

「そうだね。はい」

 

 パパの手が私の手に叩かれる。

 

「バトンタッチしたよ。後は任せたよ、()()()()()

「「任せろ(て)」」

 

 私と空太郎さん、二人のサーヴァント共にキャロルちゃんとの一戦が始まる。

 

 

 

 




というわけで響パパはギルガメCECの会社によって魔改造されました。いやだって、忍者行けそうな声してますやん。土井先生か入鹿先生みたいな声してますやん。なので、忍になってます(遠い目)

ちなみに初期の設定では、『見た目はマダオだけど、実はスゴーイパパ』の予定でしたが……なんで忍者にしてなってしまっただろうか(全部ギルガメCEOのせいにしとこう)

まぁ、異世界転移して、トータスという世界を救ったとかのようなありきたりなものでもないですし、いいやー(遠い目)

ありふれは、なかなか面白いですので(笑)

ちなみにキャロル戦は以下の通りです。

ーーーー
キャロル・マールス・ディーンハイム
クラス:ルーラー→アベンジャー(ブレイク後)
属性:魔性、聖遺物、愛する者、作られ者
説明:
・ワンブレイクするとクラスが変わる
・確率で無敵が発動

戦闘
『平気へっちゃら!!』
・響(ランサー)に宝具威力アップ、相性不利を無効、NP毎ターンアップ。
『パパからプレゼント!(悪意)』
・キャロルに防御ダウン、バスター耐性ダウン
『この……!!』
・ブレイク後、キャロルの宝具威力アップ、チャージをマックス。

説明
・キャロル戦はいきなり宝具を出してくるので、こちらも対粛清宝具(キャストリア宝具)で防げば攻略が簡単
・サポート枠は響で固定されているので、キャストリアがなければガッツ&ターゲット付与でを付与して耐えればいい。またガンドで麻痺してから、置換魔法で選手交代もOK。
・キャロルは基本、バフモリモリの響の宝具さえ決まれば一発ブレイク可能。ブレイク後は、響パパがボチボチデバフをかけてくるので、簡単。

ーーーー

以上です。最終決戦だと難易度がケルヌンレベルまで上がる可能性があるので、こうして下げているのだー。

次回、姉妹喧嘩

———そろそろ決着をつけようか


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