Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

73 / 79

———そういえばマダオじゃなくなってたね
———ならば、必然ですね(遠い目)


第七十一話 ありふれた日常は異世界

 

 

ーーーー

 

#月?日(木)

 

 穏やかな日を過ごす今日この頃。やっとデスマーチという修羅場から解放され、一息ついたとき、マシュに呼び出しされ、ダ・ヴィンチちゃんに『そろそろ帰ろうか』と提案されたが、俺は首を振った。

 

 マシュや響達に驚かれたが、立香とホームズなどの聡い人らには察せられた。

 

 どうも俺という存在は、既に()()()()()()()しており、ストームボーダーでの空間転移とかできそうになかった。

 

 異聞帯の住人化……って感じと同じなのかな。なんか、元々いた世界から拒絶させられているような気がしたんだ。

 

 事実、一つの実験で俺の頭皮の一部を元の世界へ持ち込んでみたが、()()()()()()()していた。つまり、俺が元の世界へ戻れば消滅待った無しなんだろうなぁ。

 

 レイシフトしたわけじゃないかねぇ。

 

 そんな感じのこと言ったら、マシュに泣かれた。申し訳ない話だ。せっかく会えたのに、帰れば消える話なのだから。

 

 だから、「先輩とのイチャラブ生活が!」って、らしくないこと言わないで。ソゲフされて、メンタルが削れるから。

 

 あと、そこのマイシスター。「お兄ちゃんハーレム計画……前倒しかな」って不穏な発言しないで。

 

 俺がしたいのは普通の一般家庭だから。だ・ん・じ・て、ハーレムは目指してないから!!

 

 誰が好き好んで衛宮士郎になるかぁ!!

 

 って言ったら、エミヤに叩かれた。痛し。

 

 叩くのならアルトリアやイシュタルとかどうにかしろよ。最近なんか、アンリマユ氏も、腹黒シスターと暴力執行官というヒロイン属性ない女性に挟まれているんだぞ。

 

 あのアンリマユが「くわばらくわばら」って言いながら、メタルギアごっこしてたんだぞ。

 

 もちろん、二人に居場所を報告したけど。

 

 え、酷い? いや、正直言えば愉悦だし。(外道)

 

 そんなわけで、今度は響が「任せてください! 責任とって、こちらが養いますから!」って言いやがる。

 

 人をペット扱いするな。おかげで、マシュと立香VS装者メンバー(in一般人)による大惨事正妻戦争が勃発しそうになったぞ。

 

 あの場で、カレン氏が治めてくれなけば……いや、酷くなってね?

 

 また後日、正妻戦争やりそうな発言してたし。しかも今度は競争マラソンだし。

 

 マシンの代わりに脚で競うって……(遠い目)

 

 というか、ロベルト放って帰れないだろ。オカマだけど、アイツいいヤツだし。オカマだけど。

 

ーーーー

 

 今日、パパとママが会う日だ。今のパパは定職をついて、前の時より給料が良くなっている。

 

 けど、やっぱり、私やママ、お婆ちゃんを放って逃げ出したことで、ママから不信感を持たれていると思う。

 

 パパもそれを知ってか、気まずそうな顔で実家の前に立っていた。

 

 だからこそ……だからこそ、私が橋渡しとして、二人を繋げなきゃ。

 

 うん、だってこのままじゃ、やりきれないよ。

 

 そんなパパが恐る恐るインターホンを鳴らし、出てきたママがパパを見て固まった。

 

「その……ただいま」

「あなた……」

 

 ママが視線を逸らすパパに近づき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「連絡くらいよこしなさい!!」

「痛い!」

 

 思いっきりビンタした。……え?

 

「だいたい、長期出張だからと言って、電話やメールの一つくらい出しなさいよ、もー。おかげで心配したじゃない」

「いやぁ……面目ない。どうも、出張先のバルデルデ……だっけ? そこで携帯が壊れちゃってねぇ」

「そんなんだから、いつまで経ってもマダオ扱いされるのよ」

「ハッハッハッ、それはまるでダンディなオジサンでいいのかな?」

「まるでダメなオジサンよ」

「ひどいなぁ」

 

 ……普通に会話してるし。え、なんで。どういうことなの?

 

「こんにちは、実況の藤丸立香です」

「解説役の空太郎です」

「どういうことでしょうか、なぜ、夫婦仲が最低となってる立花夫妻がフツーの夫婦の会話してるのでしょうか」

「これはアレですねぇ。いつの間にか、仲直りしていたということですね」

「なるほど! 実の娘ですら知らない事実があったというわけですね

 

 立香ちゃん言い方ぁ!! それだと、蔑ろにされてるよね私!?

 

 てか、いつから湧いたのこの兄妹!?

 

「愉悦を感じて」

「愉悦なんてないから!」

「……なんでいるの俺」

「それはもちろん、外堀埋めるためだから!

「オイ待てよコルァ」

 

 待ちません。空太郎さんはとりあえず、逃げられないようにしなくてはならないので。

 

 元の世界へ帰れなくなったからと言って、普通にあっちこっち行こうとするんだから、この人。

 

「というか、いつから。いつから仲直りしたの!?」

「あ、言ってなかったっけ?」

「言ってないよ!?」

「あらそう……。でも、響。それほど実家に帰ってこないし」

「いや、メールか電話してよ!? お母さんも人のこと言えないじゃない!」

「フフフ、何言ってるの。お母さんという存在は、この世の頂点だから許されるのよー♡

「スケールでかいのきた!? てか、ママってそんなキャラだっけ!?」

「ハッハッハッ、響。大丈夫。ベッドの上では、ママも従順なのさ

「パパ、それセクハラ! 娘の前で、そんなこと言わないでよ!」

「あらやだ。ちなみに響は、弟か妹、どっちがほしい?

「今する話じゃないでしょォォォォォォ! てか、人の友人達の前でそんな話をしないでェェェェ!」

 

 恥ずかしいし! てか、お婆ちゃんも「孫が増えるのかねぇ」って言ってのほほんとしないで!

 

「……立花夫妻っていつもこんな感じなのかな」

「違うから! 誤解しないでッ。こんな万年バッカプルみたいな発言をいつもしてないから!」

「まぁ……うん、そうなの」

「全然、信用してないし!」

「あと、ぶっちゃけさ。仲直りのきっかけ作ってくれたのギルガメッシュ王らしいよ

「まさかのとんでもないことが判明した!? え、なんであの王様が!?」

「なんかさー、晄さんが夫婦仲について悩んでたらしくて、それを聞いた晄さんの先輩が、一緒になって、実家へGO&晄、土☆下☆座でフィニッシュをしたおかげらしい

「説明が軽ッ! というか、何そのお手軽価格な感じ!?」

「まぁ、最後に来てくれたギルガメッシュ王のありがたーいお言葉で、改善されたらしい」

「結局ギルガメッシュさんじゃん! え、それと私に連絡なかった理由は何!?」

「え、そりゃ、もちろん。愉悦(ドッキリ)

「悪戯なの!?」

 

 後ろで『ドッキリ大成功!』って書いてるプレートを持つ立香さんが腹立つ!! そして、なんかビデオカメラ構えてる人がいたし!!

 

「もう、信じられない! 私へのドッキリのためにこんなことしたの!?」

「んなわけないじゃん、自惚れるなよ。あくまでついでだよ、ついで」

「辛辣!? しかも、ついでなの!?」

「そりゃそうだって。だって、今回の主役は晄さんだぜー? 娘のお前さんが出る幕じゃないの」

 

 言われてみればそうだけど! なんかモヤモヤするなぁ……。

 

「晄さん、ホントに大変だったらしいよ。現場では、テロに巻き込まれるわ、報復するために突撃するわ」

「た、大変だったんだ」

「最後に敵の幹部に泣かれるわ

「その最後の一言で緊張感なくなったんですけど!?」

「とにかく大変も大変。帰国もなかなかできず、定時どころか残業の毎日。時間外労働も当たり前な日常だったって聞いてるよ」

 

「ぶっちゃけ、俺と同じくらいの過労だった」と死んだ目で呟く空太郎さん。それを聞いて、パパがどれだけの苦難と苦労を超えてきたのか、やっとわかってきた。

 

「……ホントに大変だったんだ」

「だから、こうやって奥さんと再会できた喜びが、今回のメインなわけ」

「それは……私もそう思う」

 

 まぁ……うん、何はともあれ。

 

「……これでよかったんだ」

「「これでいいのダァ!」」

「バカボンを唐突に出さないで!?」

 

 せっかくの感動が台無しにされたよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみに彼が娘のフィアンセになる男だ」

「あら、響ったらもう早いのねー」

「外堀を埋めるのはやめてくれませんかねぇ!?」

「そうだよ! 響ちゃんとお兄ちゃんは未来にゃんの嫁だよ!

「ここでとんでもない爆弾出してんじゃねぇよ!!」

 

 最後の最後でカオスになるのでした。……是非もないよネ!!(遠い目)

 

ーーーー

 

 とある一室にて、ダ・ヴィンチとホームズは話し合っていた。彼、藤丸空太郎が自身のいた世界へ帰れる方法を模索していた。

 

「んー、でもやっぱりわからないね、これは」

 

 ダ・ヴィンチ自身もお手上げだった。何せ、今の藤丸空太郎は()()()()()()()()()()となっている。そのせいで、彼が元の世界へ戻れることができなくなっている。

 

 もし、強引にストームボーダーで転移してみれば、彼自身が消失する可能性が、実験で示唆されていた。

 

「……逆に言えば、彼が()()()()()使()()()()ならば、転移ができると思うのだが」

「そんな都合のいい聖遺物があるのかい? あったら、ぜひ見せてほしいな」

「まぁ、わたし自身もお手上げなのだがね」

 

 ハッハッハッと笑うホームズに呆れるダ・ヴィンチ。この二人が()()()()()の存在を知るのは、獣が現れたときだったりする……。





さりげなくフラグを設置。あの聖遺物が後々関わってきますが、それはまだまだ先のお話です。

さて次回はしばらく日常編

———TRPGってあるけど、彼らの前にSAN値関係ない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。