Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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———ミステリアスホラーなのに
———ルールブレイカーですからね、あの人達


第七十二話 夏休みは続いてほしいと願うのは、人の性

 

 

ーーーー

#月仝日(月)

 

 世間で言うお盆休み。学生ならば夏休み。今日から長期休暇突入しました。

 

 連日、キャロルが起こした事件、【魔法少女事変】の報告書と公共施設の修繕等の決算で、連日、夜遅く帰宅することが多かったが、やっとこさ、休みに入れた!

 

 なんというか、このときのために頑張ってきたんだよねー!!

 

 てか、思ったんだが、なぜに魔法少女事変?

 

 キャロルの実年齢からして、魔女事変でもよくね?

 

 絶対、見た目で騙されてるって。中身は四百年くらい生きてるおばあちゃん……今、殺気を感じたんだけど、気のせい?

 

 キャロルってまだいるの? 軽いホラーだなオイ。

 

 まぁ、とりあえず、休日までの間にあったことだけど、なんか【サーヴァント制限】を設けられてしまった。

 

 具体的に言うと、召喚して使えるサーヴァントに条件が設けられてしまった。

 

・その土地、および伝承があるサーヴァントしか召喚できない。また、敵対する者がそれに因む者でしか召喚できない

・喚び出せるサーヴァントは三体まで

・緊急時のみ、全対象のサーヴァント召喚へ切り替えることができる。ただし、制限時間が三十分以内。以降、強制的に退去させられる

・敵にマスター及び人類の危機となる敵がいるとき、緊急モードに切り替えて、決戦する。なお、その時は、制限時間が無制限へと切り替わる

 

 という感じで政府側から条件を出された。魔法少女事変で関わった立香によって、

 

『サーヴァントは危険な生物兵器』

『決戦仕様の最強の手札』

『それを保有するカルデア側には、制限を設けるべきだ』

 

 という、認識を持たれてしまった。それも、全各国に。立香が好き勝手したせいだからこそ、サーヴァントは危険と認識され、それを操るマスターも危険。

 

 だから、マスターを隔離するべきだ! とどっかの国が言ってきたので、交渉術の上手いサーヴァントと孔明でこういう条件をつけて、サーヴァントの使用を認めてもらった。

 

 そうして、カルデアという組織が完全に国際所属として認められたわけである。

 

 ギルガメッシュ王的にも、不服なことじゃないのか、と尋ねると

 

「フンッ、所詮雑種の戯言。(おれ)には関係あるまい。なぜなら、この世界全てが(おれ)がルールだからな!!」

 

 ってな感じで高笑いしていた。そういえばこの人の認識としては、『世界は俺の庭』ってな感じだったよなぁ。

 

 なので、彼は召喚条件を無視して特殊召喚できるという、チートサーヴァントとなっている。

 

 政府側も何か言いたいけど、『コイツは止められないよなぁ』ってな感じで諦めてるらしい。

 

 なお、どっかの国が俺達マスターを責めたて、研究所送りだーとか騒いでいたらしいが、ギルガメッシュ王の圧とそのプロデュース、イケオジ(首相)✖️イケオジ(首相)という本を全各国に販売するという脅しが出てきたので、その国の首相さんは完全沈黙しました。

 

 各国のリーダー陣も、ゾッとしていたねアレは。まさかゴールデ●カムイのワンシーン設定のBL本が、各国に販売されるのだ。

 

 そりゃ、怖いわ俺でも。……もう俺は手遅れだけどさー(達観)

 

 さてさて、政府側だけでなく、カルデア側のサーヴァント達もぶーぶー文句言っていた。

 

 聞き分けの良いサーヴァントは良いけど、そうじゃないサーヴァントが反抗していたが、召喚するマスターには、令呪がある手に、ある腕輪が設置されてしまった。

 

 この腕輪は条件を満たさなければ、サーヴァント召喚する魔力をカットする仕様になっている。つまるところ、召喚条件設定のための腕輪なのである。

 

 もし、無理に取ろうとすれば電撃が全身に流れるようになってるとか。何それ怖い。

 

 ちなみに制作者はダ・ヴィンチちゃん、エルフナイン、パラケルススである。

 

 参考資料が『うる星やつら』と『ヤッターマン』だったんだけど、まさか、アレか?

 

 無理に離そうとしたときに流れるボイスに『お仕置きだべー』とか『ダァァリィィン?』なのは、そのせいなのか?

 

 ラムちゃんボイスが聞こえた瞬間、超人オリオンが空でグットスマイルしていたのが浮かんだのは電撃のせいである。

 

 浮気してないのに……。……いやでも、複数の女の子と関係持ってる時点で最低なんだけど。

 

 自分なんて死ねば良いのに(死んだ目)

 

 長々としたが、それはさておき、夏季休暇である。響達も既に夏休みに突入している。

 

 彼女達もまたショッピングやゲーセン、カラオケまたはツーリングなど多種多様に遊んでいるとか。

 

 なんか、ギルガメッシュ王が翼さんのバイクを見て、催しを閃いていたが、まさかなんかのフラグじゃないよね、そうじゃないよね?

 

 とりあえず、俺も休暇を満喫したいわけだったが、どういうわけか思いつくことが一つもない。

 

 今まで存亡をかけた戦いと、サーヴァントが引き起こすイベントで休みは何をするのか考えたことがなかったなぁ。

 

 んー、クリスとどっか出かけるか?

 

 だからさ……立香さんよ。後ろで目を怪しく輝かせないで。

 

 オミャーは、獲物を狙う猫か。

 

ーーーー

 

「というわけで、誘拐されました!」

「なんでやねん」

 

 お兄ちゃんが関西弁でツッコむ。いや、まぁ、唐突過ぎなこと言っちゃってるわけなんだけど。クリスちゃんも、クリスちゃんでこちらをジト目で見ているわけで。

 

「つーか、なんでお前ここにいる? まだ本部で拘束されてるはずなんだが」

「そりゃもちろん、技術提供と脅迫で、政府側から圧力さけて釈放させてもらったのさ!

「犯罪じゃねぇか!! オッサン良く許したな!?」

「んー、まぁ、最初はごねていたけど、最終的に『もういいや』って言って許してくれたZE☆」

「それ諦めてるってことだろうが! 何をしたらそうなるんだ!?」

「そりゃもちろん、夜な夜な行われる謎の物体Xを作ったり、壁にアニメの絵を描いたりしてからかなぁー?

「お前、アタシらが知らない間に何してやがる!? つーか、謎の物体Xって何!?」

「そりゃ、『我を目覚めさせたのはだれじゃー』って言う変なスライムだよ」

「それ邪神か何かの類だろ!? てか、なんでそんなことしやがった!?」

「だって暇だもん。暇だったから、ゲームや本を読んだりとか色々してたけど、なんか熱中しないんだよねぇ。だから、つい」

「つい、で邪神生み出したり、絵とか描くなよ!!」

「ちなみに絵は怪傑歌ずきんちゃんです。面白いよね、あれ。あ、これがそのときの写真」

「無駄にクオリティが高ぇ! てか、麻婆怪人との初対決かよ!?」

 

 クリスちゃんが興奮気味に魅入っていた。

 

 ちなみに、この回だけ、豪華声優と演出家をふんだんに使って作られているとか。スローモーションを駆使したり、激しい戦闘シーン使ったとか。

 

 製作費が高いのは伊達じゃないよね。

 

「……つーか、それだけであの弦十郎さんが許すのか?」

「鋭いねお兄ちゃん。まぁ、ぶっちゃけ、高級プロテインで買収したんだけど

「待てよオッサンンンン!? アンタ、正義の味方じゃなかったのかよォォォ!?」

「んー、まぁ、信頼できる人として見られてたからね私って。やっちゃったZE☆」

「やっちゃったじゃねぇよ!」

 

 汚い、大人汚い、とクリスちゃんが頭を抱え出した。再び、大人不信再発かにゃ?

 

「とりあえず、クリス。このアホは放って先に行こう。なんかの施設っぽいし」

「え、さりげなく私ってアホ扱い?」

「そ、そうだな。アホのことは置いといて、先に行くか」

「ひどくない? スルーひどくない?」

 

 人権侵害だーとぶーぶー言いながら、私達は先に進む。暗闇に近い、大きな部屋の中にいて、出入り口らしきところへ向かう。

 

 その先には、既に何人かの人がいた。

 

 気弱そうなオジサン、胡散臭そうな青年、なだらかな胸部装甲の女の子とあと一人いる。

 

「おい待て。誰がなだらかやねん」

「ごめん間違えた。ちっぱいだったね!

「同じやろがァァァァァ!」

 

 なだらか胸部の少女がシャウト。そんな興奮しなくてもええのに。

 

「てか、あと一人ってなんか毛深くね?」

「立香もそう思うか? アタシもだ」

「いや、アレ人じゃねーだろ。どこからどう見てもゴリラだろ

「「なるほど!!」」

「気づけよ!?」

 

 アタシとクリスちゃんが納得したら、お兄ちゃんがツッコんできた。まぁ、うん、世の中、ゴリラでストーカーな人いるわけだし。てか、警察署長だったし。

 

「なんかツッコミどころが多いメンバーだな。特にゴリラがなんでいるの?」

「知らないって。てか、あのゴリラ。なんかどっかで見たことあるんだけど」

 

 

『オレ、ニンゲン、クウ』

 

「「きぃやァァァァァ、しゃべったァァァァァ!!」」

「同じリアクションしてんじゃねぇよ!」

 

 なんかゴリラが喋ったんだけど! 知ってる署長と同じゴリラがいたなんて!!

 

「てか、人間食うとか物騒なこと言ってるんだけど!」

「まさか、もののけ? もののけの人!?」

「チョウジョウって実在したの!?」

 

『ニンゲン、クワセロ』

 

 なんか襲いかかってきた! そんなチョウジョウにお兄ちゃんは、

 

「ヤー!!」

『グワーッ!』

「「普通に撲殺した!?」」

 

 どっからか取り出したパンフレットで撲殺しちゃった!! え、パンフレットで撲殺できるものなの!?

 

「てか、やっちゃっていいの!? 普通ダメだよね!?」

「正当防衛だ」

「いや、そうだけどさ! てか、どうやってパンフレットで叩けるの!?」

「そりゃ、アレだ。エミヤから教わった対人間撃退用魔術だ」

 

「いや、人じゃないし! そもそも動物なんだけど! 動物保護団体が黙ってないよ!?」

「ハッハッハッ、そんなの、バレなきゃ犯罪じゃない

「どこの邪神子ちゃん発言!?」

 

 アニメの迷言だし!

 

「まぁ、死んでないだろ。タンコブあるだけだし」

『う……ほ?』

「「退化してるじゃん!!」」

 

 威力が高すぎてセーブデータ消えてるじゃん!!

 

「あのぅ……あなた達はいったい……」

 

 気弱そうなオジサンが不安そうに尋ねてきた。まぁ、そりゃ、警戒するよね。一人(?)脱落したようなものだし。

 

 一応名乗っとくかー。

 

「通りすがりのJKだよ」

「同伴してるフリーター兄だ」

「いや、どんな紹介の仕方? てか、立香はいいとして、空太郎のそれ、違うだろ。お前はフリーターってより、公務員だろ」

普通の公務員なら定時退社できるんだけどな

「どんな公務員ですか!?」

 

 気弱なオジサンがツッコむ。それもそうだよ。

 

 公務員という名ばかりのブラック企業だし。

 

 そんなとき、目の前にあった大きなモニターに何かが映り出す。

 

 人だ。福笑いみたいなお面をした一人の人物が映し出されていた。

 

『ようこそ。我がデスゲームへ』

「つまらん。やり直し」

『え? あ、はい。すみません。……ようこそ、我がデスゲームへ!!』

「もっと、発音良く! んなもんで、参加者が恐怖できると思ってるのか? この程度で主催者が楽しめると思ってるのか!? ほら、もう一回! 『よォォォォォォこそ! うゥゥゥゥがッ、デスゲェェェェムへッ!』っな感じで!」

『そこまで!?』

「はい、もう一回!!」

『よォォォォォォこそ! うゥゥゥゥがッ、デスゲェェェェムへッ!』

「まだまだ! もっとお腹からして……」

 

「何、レクチャーしてるだお前ェェェェ!!」

 

 クリスちゃんがドロップキックしながらツッコむ。お兄ちゃんが見事にお腹へクリティカルしたらしく、悶絶していた。

 

 そんなお兄ちゃんをクリスは胸ぐらを掴んで揺すっていた。

 

「ぐォォォ……なぜだ。なぜ邪魔するクリスゥゥゥゥ……」

「敵にラスボスレクチャーしてるからだろうが!!」

「いやだって、普通にようこそされても萎えると言いますか」

「なんでモチベーションが関わるんだよ!? 命懸けになるかもしれないんだぞ!?」

「え、カルデアじゃ、普通に命懸けばかりのことしてるけど?」

「そりゃそうだけどさぁ!?」

 

 クリスちゃんが言う通り、うちの組織って異常なんだよねぇ。主に変態とサーヴァントが引き起こすトラブルとか。

 

 あ、狂気的な私による被害もあったね。記憶が正しければ、ドーピングコンソメスープ作って、ムニエル氏をマッスル化させたり。

 

『あの、そろそろ良いですか?』

「いいぞ。あとでしっかり練習しろよ」

「レッスンしてるんじゃねぇよ! あとお前は誰だ!」

『ククク、ようやく聞いてくれたな。我が名は』

「厨二は良い。さっさと話せ」

『あ、はい。ごめんなさい』

 

 なんか上下関係生まれてるだけど。お兄ちゃん、ストレス感じてるからなんだろうなぁ。

 

 せっかくのお休みをこんなことに巻き込まれたことだし。ちなみに、私とクリスちゃんがお兄ちゃんと一緒にいるのはカラオケ行こうとしていたからだ。

 

 嫌がるクリスちゃんを、言いくるめてやっと漕ぎ着けてカラオケルームへ入った矢先。いきなり、催眠ガスで眠らせて、こんなところに連れてこられたわけだし。

 

 なんか主催者はデスゲームの説明しているけど、ありきたりな話だなぁ。このまま部屋に進んで問題解けって、TRPG?

 

 クトゥルフ系のゲームなのかな?

 

『ククク、ではがんばりたまえ。この中にクリアを考えて———』

「召喚、頼光」

「承知しました」

 

 とお兄ちゃんが頼光マッマを喚んで、宝具発動!!

 

 部屋を吹き飛ばし、空が見えた。

 

「地下とか考えなかったのかよ。もしかしたら埋められてたぞ」

「なんか地下って割には空調系の類がなかったし、それに空気も薄くなかったから、たぶん地上だなって思って」

「へぇ、よくわかったもんだなぁ」

「あと、ぶっちゃけ、早く帰って寝たい

「ぶっちゃけ過ぎだろ」

 

 お兄ちゃんとクリスちゃんが雑談していたら、青年が豹変して、クリスちゃんへ襲いかかってきた。

 

「ルールなんて知るか! ぶっ殺してやるぅ!」

「……言っとくけど、ぶっ殺すって言う前にさ」

 

 クリスちゃんはシンフォギアへ変わり、青年を蹴飛ばした。そのまま痙攣して動かなくなった。

 

「ぶっ殺すのが行動に出てるんだよ」

「ひっ、な、なに……」

「寝ててねー」

 

 私はそう言ってオジサンへガンド。そのまま私達は失神したオジサンを引きずって、外に出た。

 

「というわけだ。つまんないから、俺らゲームはしない。そういうことだ」

『え、ちょ……マジですか?』

「マジマジ。あと、お前らのバックに伝えておけよー。いずれ、やってやるよって

 

 と言いながらお兄ちゃんは私達を先導する形で、会場から出ていった。

 

……なんか、このデスゲームって誰かの思惑があったのかな。まぁ、とりあえず……。

 

「このままラブホに行くんだね!!」

「行かねぇよ!」

「え……そうなのか?」

「なにがっかりしてるんだクリスも!?」

「母は許しません! そんな……ふしだらなことは、母の目が届くところでやりなさい!!」

「いや、頼光さんもなに言ってるの!?」

 

 最後がカオスなのはお約束である。




性に多感なお年頃な頼光ママである(オイコラ)
この後、空太郎は金時に相談すると彼は物凄く困った顔をして、後から湧いてきた酒呑童子に絡まれるのでした(遠い目)

こんな感じで日常を続けていきますが、AXV編を書く予定です。
ヴファリン光明結社……あれ、パヴァリアだっけ?
まぁ、そんな感じで書いていくのでお楽しみにー。

次回は例のネタ。カーニヴァルファタズムのレースをいきましょうー。

———ランサーが死んだ! この人でなし!!(次回のネタ)
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