Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———前編だな
———後編からですね、ランサーさんが被害に遭うのは
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#月°日(火)
昨日のTRPGみたいな施設から出た後、通報したが、なんか施設が爆破されて痕跡が残っていなかった。
結局、なんだったんだろうね。つーか、主催者がなんか真面目な学級委員長っぽい感じだったのは気のせいだろうか。
こう……己の目的を貫くって雰囲気が映像越しから感じたなぁ。気のせいならいいけど。
それはそれとして、今日はギルガメッシュ王が遂にやりやがった。
お盆休み中に、なんかレースの催しをするとかどうかの話をしていたらしく、それを明日、開催することになっていた。
なぜ、やりやがったと言うと、参加者の中にサーヴァントがいるからである。
アルトリアメイド(ライダー)に、小次郎。
クー・フーリンに、イシュタルやメデューサ。
シトナイに、そしてギルガメッシュ。
なんかどっかでありそうなチキチキ聖杯戦争である。
他にもネロちゃまやエレナおばあちゃま。ノッブに、翼さんや緒川さんも参加していた。
計十二名による街を駆け巡るレースらしい。
ちなみに走るのもありらしく、足に自信がある人も参加OKらしい。なのでアタランテやアキレウスも参加するつもりだったが、アキレウスはペンテレイシアに見つかり、浮気男よろしくとばかりに追いかけ回されるようにして欠席。
アタランテは服装のことを指摘されて連行された。
ワイルドセクシーの服装だったため、痴女扱いされたらしい。てか、まだバーサーカーだったのかよ。アーチャーに戻れよ。
あと、メデューサさんや。ママチャリはレースマシンじゃないからね? それと、カゴに乗ってるワカメは何?
まるごしシンジくん? え、カーブの妖精さん?
……そんなのがこの世にいるんだなぁ、としみじみしてるとパールヴァティーがめちゃくちゃ苦笑していた。なんか、宿主の知り合いだったとか。
そんなわけで、バイクやらゲイボルカーやら、ばーさーかーやらと、カオスなマシンと顔ぶれとなってしまいました。
これ、大丈夫? 大丈夫なの?
明日のレース。普通にやってくれるよね。
……明日俺、事後処理がッとならないように祈ろう。
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「というわけでやってきました! 第一回チキチキ聖杯レース!! 今回、実況しますは、冬木のトラことジャガーマンと!」
「藤丸空太郎がお送りします」
「いやー、どう思いますか藤丸さん!」
「いい加減、日本も財政難です。被害を最小限にして、安全運転を心がけてほしいものですね」
「はーい、せち辛い世の中な話をしたところで、今回の参加者をご紹介しましょう!!」
という感じで始まったレース。まさか街でやるとは、すごいよね。
……というか、空太郎さん。なんで目が死んでるの?
まるで、これから起きることを諦めてるかのように。まぁ、被害総額が国家予算レベルまでいくぐらいだし。
増税待ったなしな被害総額の補填は、ギルガメッシュさんの寄付が貢献していたりする。そのため、日本政府が、今回の催しに対して何も言えないとか。
そりゃそうだよねぇ。日本がなんとか維持できているのも、ギルガメッシュさんの貢献があるからね。……あと弱みを握られているとか。
脱税、賄賂、悪徳取引という弱みを握られた政治家は手駒として使えるのなら、残り、それ以外は社会的に消されている。怖い話、不正とかズルとかしたら、ギルガメッシュさんの会社に消されるという恐怖が、政治界に伝わり、政府の悪い話が聞かなくなったとか。
……なんというか、すごいねホント。私なら、とりあえずぶん殴るけど、ギルガメッシュさんのところは徹底的にやるよね。
そんなこんなでレースの参加者の紹介が終わった。参加者の中に翼さんや緒川さんがいる。
今回のレースは足でも良いらしいけど、参加しようとしていたアキレウスさんはペンテレイシアに見つかり、トムとジェリー状態。アタランテさんは、オルタモード(第二再臨)を解除してなかった緒川さんところの部隊に連行、事情聴取。
悪の女幹部モードみたいな服装じゃなかったのはいいけど、さすがに肩にイノシシつけてスポーツブラとパンツみたいな服装のままだったら、話を聞かされるって。
なお、彼女の供述によれば「……マスターの令呪でこのままなんだ。うん。まだこのままなんだ」、と。
つまり、立香ちゃんの愉悦の被害者だった。もう、令呪三画もあるんだから、一つ使ってあげて解除してあげてよ。かわいそうだし。
「だが断る。涙目のアタランテ氏は萌える。はやみんボイスを泣かせるのってなかなかないしね」
「心の声を読まないで。てか、はやみんって誰? というか、なんでいるの?」
「はやみんとは、凛々しい声を担当する中の人なのだー。なんでここにいるって? そりゃ、お兄ちゃんが愉悦されるのを観にきました」
「いつも通りなんだね……。あんなに鬱ってたのに」
事実、空太郎さんがいないときはただひたすら部屋の中をボーとしたり、壁に落書きしていたりしていたが、たまに発狂して壁を殴っていた。
回数は少なくなっていったが、たまたま出くわしたときは本当に心配した……。
「いやぁ、お兄ちゃんがいなかったらヤバいねアレ。マジで白黒の世界でメンタルが激弱のジェンガみたいだったし」
「そこから元に戻ってよかったと思うけど」
あの姿を見たとき、私はもしもの私を思い浮かんでしまった。もしかしたら、立香ちゃんの叫ぶ声は未来がいなかった私だったんじゃないだろうか、って。
「それよりもさー、私に構ってばかりじゃなくて、響ちゃんの嫁も構ってあげなよ。隣で膨れっ面だし」
あ、ホントだ。
「ごめん未来」
「ふーんだ。響は私なんかよりも立香ちゃんと仲良くしたらいいじゃない」
「ホントッ、ごめん! だから機嫌を治してよ〜」
拗ねた未来に謝る姿を見て立香ちゃんは微笑ましく見ていた。まるで、姉妹を見守る親のように。
「うんうん、立派なキマシタワーだね!!」
「その言葉で台無しだよ!?」
『ピンポンパンポーン、お知らせします。お知らせします。ンンンンッ!!』
え、ドーマンさんがアナウンス? いや、良い声だけどさ。人選間違ってない?
『そこにいます立花響に、小日向未来。そして、我がマスタァァァッ、は至急、解説実況席へ。マスターの兄君がドラクエ死の呪文を呟きまくって落ち込んでまするので。ンンンンッ! なかなかの愉悦っぷりですねぇ!!』
「なんでさ!?」
何があったの!? え、空太郎さんこの短時間で何があったの!?
私と未来、立香ちゃんは至急向かうと、ホントにドラクエ死の呪文を呟いてるし!!
「ザキ、ザラキ、ザラキーマ。ザキ、ザラキ、ザラキーマ。ザキ、ザラキ、ザラキーマ。ザキ、ザラキ、ザラキーマ……」
「どうしたの空太郎さん! この短時間で何があったの!?」
私の疑問にジャガーマンさんが、肩を叩いて、指をツイツイと向けていた。そこにあったのは……黄金の杯。
「あ、聖杯だ」
「聖杯って……確か空太郎さんの話に出てきた?」
「そそ。私達カルデアが特異点解決に関わったり、異聞帯攻略で出くわしたりする完全聖遺物だよ」
「それってマジでヤバいもんだよね!?」
シンフォギア関係だし!! そんなものがなんであるの!?
「一応、アレはウチが保管してるヤツだし、この世界のモノとは全く別物だから、だから大丈夫だよー。……多分」
「たぶんって言った! たぶんって言ったよね!?」
「いや、まぁ、だってアレって大体がまともに願いを叶えてくれてなかったし」
「つまりトラブル案件待ったなしですよね!?」
だから空太郎さんが心労で現実逃避してたんだ!!
「優勝景品にするなんておーさま太っ腹だねー」
「呑気に言ってる場合!? アレがサーヴァントの手に渡ったら……」
「あ、大丈夫。今回の参加者の中には一部を除いて大丈夫だから」
「一部って何!? ねぇ、一部の参加者の中に危険人物がいるの!?」
「んー、たぶん危険なのは二刀流のネロちゃま。どちらかと言うと女の子が好きなメデューサ。うっかりをやからかすイシュタルくらいじゃないかな」
「どちらかといえば私達の貞操の危機じゃん!! 特にネロさんとメデューサさんとか!!」
「イシュタルもやるときはやるよ。夏のレースなんて、特異点発生させて超大型馬を召喚してたし」
「人類滅亡待ったなしよねそれぇ!?」
貞操か人類の滅亡。どちらかの危険がこの優勝で決まるってこと!?
「メデューサはたぶん大丈夫」
そんなとき、空太郎さんが死んだ目で机に頬を伏した姿勢のまま、口を開いた。
「大丈夫って言えるできる要素がないんだけど……」
「だって、今回のレース参加したの、二人のお姉様の無茶振りだし」
「まさかの被害者!?」
「ちなみに小さいメデューサもいるんだけど、二人の姉と一緒にポップコーン頬張って観てる」
「自分で観戦するの!? しかもポップコーンを食べながら!?」
「それとゴルゴーンって言う、今のメデューサをさらに大きくしたヤツがいるんだけど」
「あ、知ってるよその人。ちょっと怖い人(?)だよね。え、まさか彼女もポップコーンを食べて観戦してるの?」
「いや、あそこでバゼットと一緒にレースクイーンしてる」
「なんでさ!?」
同一人物が、一人は姉と一緒に観戦で、一人はレースクイーン!?
なんか、選手、観客、スタッフの三つを揃えてるんだけど!!
「とりあえず、聖杯を手にして碌なことを起こそうとしているヤツがいたら」
「いたら?」
「超高火力部隊をぶつける予定♡」
あ、めちゃくちゃ怒ってるよこの人。落ち込んで冷静になって、いろいろなストレスで八つ当たりする気満々だよ。てか、超火力部隊って、あそこでヘラヘラ手を振ってるオベロンさんに、イリヤファイトってTシャツ着てる人達のこと?
めちゃくちゃシトナイちゃんのこと応援してる同じTシャツ着てるアイリスさんと、同じくTシャツ着てるマシンガンの手入れしてるアサシンのエミヤさん、そして目が死んでるアーチャーのエミヤさんがいるんだけど……。
「ダブルコヤンカスとオベロンをぶち込んだパーティーで、このレース後で参戦してくれるヘラクレスによる石斧による袋叩き系宝具はスカッとできると思って」
「それ死ぬよね!? 普通にやったらサーヴァント退去待ったなしの一撃必殺技だよね!?」
「大丈夫大丈夫。ついでに概念礼装の『黒聖杯』もつけてるから」
「いや、それさらに火力あげるヤツゥ!! 殺意全開だよね!?」
もうやる気満々じゃん!
容赦ないってことだよね!?
せっかく優勝したのに願いのせいで、略奪&処刑って……。
「あ、でも別にいいのかな。私達に被害がなくなるから」
「響も変わったねぇ〜」
「未来に言われたくないよ……」
麻婆を食べてる隣の親友に言われたくないよ……というかなんで麻婆? 暑い中でなんで麻婆なの? どこで売ってたの?
「さあ、参りましょう! レース……スタンバイ!」
「ライティングデュエル……!」
「アクセラセーション!!」
「「そういうスタートなの!?」」
私と空太郎さんが、ジャガーマンさんと立香ちゃんへツッコむと同時に、マシン達が一斉に走り出した。なんか名も無きファラオの幻影が見えたのは気のせいだろうか、気のせいだろうね……。
後編へ続く。
やめて、もうランサーのライフはゼロよ!
卑劣な罠とギミックによりランサーのフィジカル的なダメージが蓄積される。
次回、ランサー死す。デュエルスタンバイ(愉悦)
———……とりあえず、言わせてももらうけどやりたい放題だなこの人ら