Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア   作:ぼけなす

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———ATMの幻影って見たことある?
———え、銀行機械の幻影ですか? 疲れてます?
———……文字で見たら普通にそうなるよなぁ。んじゃ、AIBOは?
———昭和を代表するロボットおもちゃですか?
———あ、そうなるんだ


第七十四話 よし、レースしようよ

 

 まず前に出たのはゲイボルカーだった。レーシングマシンではなく、配管工事のオジサンのレースゲームで出てくるマシンだ。

 

『以前の失敗も踏まえて、今回こそ、ぶっちぎるぜ!!』

 

 マイクから聞こえる選手の声。失敗っていつしたのかな、この人。

 

 とりあえず、一位がクー・フーリンさんなんだけど。

 

『ねぇ、知ってるかメデューサ』

『なんでしょう翼』

『今回のレースはね———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通にトラックが出てくる障害物レースなんだ

 

 ブッブー!!(トラックのクラクション)

 

『え、あ、ちょ、なんで、ぐわァァァァァ!?』

 

 ドカーン!!(ランサーが爆死する音)

 

『ランサーが死んだ!!』

「「このぉ人でなしィィィ!!」」

 

 お決まりのセリフと共にランサー(クー・フーリン)さんが轢き殺されたァァァァァ!?

 

「ちょ、これ、普通に交通事故ですよね!? 普通に中止なんですよね!?」

「しかーし! 続行!! ランサーが死ぬのは予定通りなので!!

「どういう予定ですか!?」

 

 くっ、ジャガーマンさんはこの大惨事に気にしてないようだった。空太郎さんなら、空太郎さんなら……!!

 

「……事後処理が」

「気にするところそこぉ!?」

「いやだって、ランサーが死ぬのはいつも通りだし。古事記にもそう書かれている」

「古事記にそう書かれてませんから!!」

「響、日本書紀になら載ってるよ。『クーと名のつくアイルランドのランサーは大体死ぬ』」

「嘘ぉ!?」

 

 私の知る歴史じゃないよ! てか、よく見たらその日本書紀。ヒミコちゃん☆著作って書かれてるし! どっからどう見てもこの時代で書かれたものだよね!?

 

「ちなみに編集者はギルガメッシュ。執筆協力者は、アンデルセンとシェイクスピアだ

「無駄に豪華!!」

「発行部数がそろそろ五千万に行きそうだぞ」

「どんだけ人気なの!?」

「あ、響。ちなみにそれを上回ってる本が空太郎さん関係のボーイズラブだから

「それ空太郎のダメージあるよね!? 全然うれしくない情報だよね!?」

「……もうさ、俺に人権なんてないって思われてるんだよね、外の人に。百合の間に挟まさせられたからのかなぁ……」(死んだ目)

「ミクゥ!? 空太郎さんが暗黒面へ堕ちてるからやめて!」

 

 それ以上、彼のメンタル追い詰めないで!

 

 なんか、いろいろヤバそうだし!

 

「あ、そんなことよりもレース見てよ。クー・フーリンが脱落したことで順位が変わったよ」

「さりげなく愛する兄を放置してるしこの妹さん……」

「え、だって愉悦だもん」

「そういえばこの子も未来と同じ側だった……!!」

 

 なんというか空太郎さんに味方はいないのかな。いないんだろうなぁ……。なんで決戦とか重要な場面じゃないと味方がいないのかなこの人……。

 

 そう思っていたら、現在独走しているのが、なんと小次郎さんだった。なんというか、テレビで聞いたことある名前と声の人という印象がある英雄だった。

 

……架空の人って言われてるけど、もしかしてマタドカスやウツボットとか持ってるのかな。

 

「武士っぽい口調で話す人だったよねあの人」

「そだね。長刀でロマンある斬撃してくる侍さんだね」

「本人はしがない農民って言ってたけど……」

 

 あの境地に行くにはどれだけの時間をかければいいのだろうか。燕を斬るためにだけに生み出した次元を超えた斬撃らしいけど、生半可の修練じゃなかったと思う。

 

……というか、燕のことをTUBANEって立香ちゃんカルデア組は呼んでるけど、小次郎さんの時代の燕ってどんな生物なの?

 

「すごいね。あの人」

「確かにすごい……んだけど」

 

 なんでだろ。こう……釈然としない感じ。

 

 すごいのはわかるけどさ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんでマシンがデコトラなの?

 

『ふぃー! 久しぶりの娑婆の空気だぜぇ!! このままぶっちぎってやるぜェェェェ!!』

「発言が明らかに運ちゃんじゃん! 物流関係で働く運ちゃんじゃん!!」

「カルデアに閉じ込められているような感じだから、外の空気を吸ったら、いろいろ外れたんだろうねー」

「武蔵と渡り合った剣豪がこれでいいのかな立香ちゃん!?」

「大丈夫大丈夫。カルデアはだいたいハッチャケてキャラ崩壊してる人が多いから

「私のイメージが台無しだよ!」

 

 気づくべきだった。空太郎さんが、アーサー王(アルトリアさんなど)の話をしたとき、いろいろ台無しするほどの残念な人が多かったことを!!

 

 てか、ベルディベールさんやパーシヴァル、ガレスちゃんみたいなまともな人はいないの!?

 

 ガヴェインさんとかはたまに胸の話を他の円卓男騎士としてるし!

 

「このままぶっちぎりでしょーか! どう思いますか空太郎さん!!」

「このまま何事もなければいいですね」

 

 普通に安全運転のことを気にしてるし。いや、安全運転は大事だけど、これレースだよ?

 

 もっとも苛烈でなきゃいけないんじゃ……。

 

『なぁ、もしこのまま優勝できたら一緒に暮らさないか?』

「え、この人。山門のストラップに何言ってるの?」

「なんか思い入れのある品みたいだよ」

「だからってなんかこう……」

 

 恋人に話すような照れた感じで言われても……。残念発言過ぎない?

 

 と、ドン引きしていたことで願いが叶ったのか、デコトラに強烈な砲撃が!!

 

 それによりガードレールごと吹き飛んでいく小次郎さんとデコトラ!

 

『AIBOォォォォォォ!!』(悲しい演歌BGM)

 

 そのまま落下していく小次郎さん。……悲しすぎません、これ。死亡フラグ立てた末に、悲劇の結末って……。

 

「ってどこからきたのあの砲撃」

「あっち」

 

 立香ちゃんが指差すところに、シトナイちゃんとばーさーかーが!!

 

 てか、アレ戦車だったの!?

 

『足が遅いなら、みんな吹き飛ばしちゃいいのよ! パンツァーフォー、ファイアッ!!』

 

 とか言って砲撃をバンバン撃ちまくる。

 

『クッ、なかなかやるではないか幼女よ! だが、しかしこの皇帝を倒したからと言って、第二第三の余が、ぐあァァァァァ!!』

『緊急脱出。シュワっ!』

『是非もなかったネ!!』

 

「あ、ネロちゃまとエレナおばあちゃんとノッブがやられた」

「エレナさんがウルトラマンみたいなことしてたのはスルー!?」

「うーん、まぁ、セーフ! 予定調和だしね!」

「そうなの!? って、あれ? 今回は人でなしは言わないの?」

 

「「アレはクー・フーリン限定だから」」

 

 わけがわからないよ……。というか、「たっのしー!!」とハイテンションなシトナイちゃん。

 

 あの見た目で実は歳上らしいけど……合法ロリはエルフナインちゃんだけじゃなかったんだね……(しみじみ)

 

「このままシトナイによるGルートかァァァァァ!?」

「いや、そんなアンダーテールはないよ」

「どういうことですか解説の空太郎さん!」

「一応、参加者の中に彼がいるし」

 

(おれ)の街、(おれ)のレースに不細工達磨が走るな!』

『金ピカぁ!!』

『悔いて走るがいい! 天の鎖(エルキドゥ)よ!!』

 

 あ、シトナイちゃんのばーさーかーが、鎖で地面に縫い付けられちゃった。「アイツを撃てぇ、ばーさーかー!!」って言って……自爆しちゃったよ……。

 

『ハンッ、ブサイク達磨のお似合いな結末よな!』

「さすがAUO。幼女であろうとハートキャッチ(物理)をする男だ」

「それヤバくないですか!?」

 

 なんか物騒なプリ●ュアが出てきたんだけど!!

 

 独走していくギルガメッシュさん。というか、崖を走るって、どんなドライブテクニック?

 

『フハハハ! よい、良いぞ! レースとはこうでなくてはな!!』

「つーか、あの王様。わかってるの? 宝具禁止だよ。なのに、普通に天の鎖使ってるし」

「ギルガメッシュさんだからね……まぁ、『(おれ)がルールだ』って言いそうだし」

「まぁ、主催者だし、それくらい許すけど」

 

 許すんだ……。というか、これギルガメッシュさんの優勝で決まりなのかな?

 

「ちなみに読者の皆様。お忘れなきではあるが、このレースは障害物有りです」

「誰に向けて言ってるの。というか、知ってるんだけど、それが何か?」

「今の今まで障害物として現れたのが【転生者創造轢き逃げトラック号】だけでした」

「そんな名前なのあのトラック!? 誰が考えたネーミングセンス!?」

わたくし空太郎めが三徹の末に考えた名前です。

「そ、そうなんだ。え、もしかしてまだ障害物があるの?」

「はい、あります。ちなみにギミックを考えてくれたのが、我が義妹です」

「イェーイ!」

 

 ピースする立香ちゃん。立香ちゃんって今は普通の女の子としてのメンタルのはずなんだけど、その立香ちゃんが考えたギミックは……。

 

「え、ちょっと待って。あのトラックって立香ちゃんが考えたの?」

「うん、そだよー。今回はマリ●カートしていたときに思いついたギミックだからねぇい。このタイミングでくるのかーって感じで考えました」

「一応、聞くけど……普通だよね?」

「HAHAHAHA、とーぜん」

 

『ヌ? なんだあの箱は。……ッッ!?』

 

 ギルガメッシュさんが戦慄する。あの箱ってまさか、宝箱?

 

「おぉっとアレはまさかー!!」

「そうアレはねー。対ギルガメッシュ用のトラップギミック」

 

『フッ、立香め。粋な計らいを。この(おれ)がそのようなトラップにかかるだと?』

 

 とか言いつつ宝箱の前に止まるギルガメッシュさん。大差を生み出してるけど、そんな時間かけられないはずなのに……。

 

「普通の罠だ……。それに引っかかるギルガメッシュさんもギルガメッシュさんだけど」

『戯け!! この(おれ)が宝箱を放っておくなどありえ』

 

 パカッ(宝箱Open)

 

 チッチッチッ、カチッ(大量のジャスタウェイ)

 

 ジュドォォォォンッッ!!(粉砕☆爆殺)

 

「……何、アレ」

「対ギルガメッシュ対策トラップ、【増殖するジャスタウェイ】

「増殖するの!? てか、ジャスタウェイって何!? 前に見たことがあるんだけど、アレ!!」

「ジャスタウェイはジャスタウェイだ! それ以上でもそれ以下でもない!」

「だからジャスタウェイって何!?」

 

 わけがわからない爆弾でヤムチャになるギルガメッシュさん!! 普通にやられてるんですけど!!

 

『ぐ、ッ、おのれぇ……この(おれ)がこの程度でくたばるなどと……』

 

 辛うじて生き残ってた! けど、ギルガメッシュさん! 上っ、上っ!!

 

『上だと、ぐべぇ!?』

 

 上から落下してきた石斧によってKO!!

 

 ギルガメッシュさんが脱落したぁ!?

 

「まさかの、たまたますっぽ抜けたバーサーカーくんの石斧によって優勝候補筆頭がリタイアするとは、レースはなかなかわからないものですね。実況のジャガーさん」

「そうですね! まさかのリタイア! これはわからなくなってきたぞォォォ!!」

 

 普通に酷いよこれ……そして、ギルガメッシュさんが担架に運ばれていくと、次々にコースを進める選手達。

 

 一番に出たのは……メデューサさん!?

 

『私の騎乗スキルはA +。自転車であろうと、全てがマシンです』

 

 うん、それはすごいけど……なんでママチャリ?

 

 そしてまるごしシンジくんが『にげちゃダメだにげちゃダメだにげちゃダメだにげちゃダメだ……!』って声出してるんだけど……喋れるの?

 

「たまにあのシンジくん。変な電波を受信してあんなこと言ってるよ」

「ホラーじゃん!」

「ちなみにアレは心を奮い立たせるためらしい。……前に聞いたときは、『アヤナミを……かえせ!!』って感じで目を紅くしてた」

「ホラーじゃんかそれ!! てか、アヤナミって誰!?」

「さあ? どっかの新世紀にいるクローンじゃね?」

「なんか的確に当たってそう!」

 

 普通に言う空太郎さん。私はある意味この人のメンタルの強さに戦慄を隠せないんだけど……。

 

「ちなみにメデューサさんがトップに躍り出ていますが、ここでお知らせです。次のギミックは今レース中、最難関です」

「最難関って、英霊にギミックはあまり意味がなさそうだけど……」

「いいえ、英霊と言えど弱点があります。リタイアしたギルガメッシュ選手然り、英霊には弱点があります」

 

 確かに、逸話で彼らが亡くなる要因だったものが弱点って聞くけど、メデューサさんの弱点って……。

 

「ではいきましょう」

『フフ、どんなトラップであろうと、私の前では無意味。優しく突破させてもらいましょ、』

 

 

「巨大麻婆ノイズギミック発動、ポチッとな」(ポチッ☆)

 

『あ、すみません、調子乗りましたからお願いしますゆるし、みきゃー!!』

 

 可愛いらしい悲鳴と共にメデューサさんが麻婆ノイズに捕まって呑み込まれたァァァァァ!?

 

 心なしか、石化の魔眼が輝きながら涙を流してる!!

 

 てか、まるごしシンジくんが『シンジ、オウチ、カエル』と呟いて、ロケットのように飛んで行ったァァ!?

 

 やっぱり生きてるよねアレ!?

 

 ペッ、と吐き出され、麻婆塗れとなったメデューサさんが白眼を向いてリタイアしてしまった……。

 

「いくら高名な英霊と言えど、泰山の激辛麻婆の前では無力

「鬼ですかあなたは!?」

 

 まさかの非人道兵器投入なんて!!

 

 というか、なんでノイズ出しちゃうのかな!?

 

「これ大丈夫!? 中止にならない!?」

「へーきへーき。あのノイズ、【怪傑歌ずきん】では、ライバルダークヒーロー的な扱いだから

「初耳なんだけど!?」

 

 大人気アニメ(S.O.N.Gの収入源)では重要ポジションなの!?

 

『ここはどこだ。ワタシはだれだァァァァァァ!』

「なんか荒ぶってますけど!?」

「あれは確か、【怪傑歌ずきん】第七十四話の、敵の洗脳で存在意義を見失った状態のマーボだ。セリフもバッチリマッチしてるな」

「冷静な分析してないであの紅いデイダラボッチをどうにかして!! このままだとこちらにも被害が来そう!」

「響、私的にはバッチこいだよ?」

「未来ゥゥゥゥ!? なんでご飯構えてるの!? 明らかに麻婆丼する気満々だよね!?」

 

 なんかご飯が入った丼をスタンバイする我が親友。食べる気満々なの!?

 

 そんな最中、バイクが前へ躍り出た!

 

 翼さん!?

 

「まさか突っ込むつもり!?」

「おおっと! 翼選手特攻か!? このままメデューサ選手と同じ末路へ向かうつもりかァァァァァ!?」

「いや……これは」

 

 空太郎さんが何か呟く前に、シンフォギアに変身……って変身しちゃっていいの!?

 

「あ、そこは大丈夫。ちゃんとGLGLコーポレーションの変身できるライダースーツって宣伝してるから」

「いや、それで誤魔化せるはず……」

 

 

「うぉおおおおお!?」

「すげー! 変身した! 変身したァァァァァ!!」

「アイドルが変身するって……ハッ、まさか風鳴翼は仮面ライダーだった……?」

「魔法少女キター! あ、でも少女って年齢じゃ……」

「「「よろしい、戦争だ」」」

「某管理局の白い悪魔だって、『少女』ってタイトルしてたじゃん! だからセーフ。セーフなのだァァァァァァ!」

「それに……マニアックで良いでおじゃる」

 

 

「な?」

「な……じゃなーい!! 観客は変態しかいないの!?」

「当たり前なこと言うなよ」

「当たり前なの!?」

 

 もしかして、ここにいる人達ってまともじゃないの!? これ、私がおかしいの!?

 

「しかし、解説の空太郎さん。翼選手はなぜ特攻をしたのでしょうか?」

「答えは彼女が出しますよ。ほら」

 

 そう言って、空太郎が指差すと、翼さんがバイクの車体を上げて、大きな剣を斜めに突き刺して跳んだー!?

 

 そのまま、大きな剣をもう一度出して、ノイズに突き刺した!

 

 麻婆ノイズが『ワタシは……ワタシは……』という断末魔を上げて倒れた。

 

「さすがですね。まさか、マシーンのギミックであのマーボを倒すとは」

「いや、あれシンフォギアだよね?」

「それ以上はいけない、イイネ?」

「あ、はい」

 

 そのまま翼さんが独走する……と思いきや、まさかの緒川さんの車が迫り来る!

 

『さすがですね、緒川さん』

『今回は勝たせてもらいます。妻のために!』

『フッ、いいだろう! 勝負だ!!』

 

 なんかいい関係だなぁ、としみじみ思う。そんな最中、彼らに迫るもう一つの影……え!?

 

「メイドオルタさんと……クー・フーリンさぁん!?」

「生きとったんかワレェ!」

「立香、そのネタわかる人少ない」

「そうなの? 無念」

「そういう問題じゃないでしょ! というかリタイアしたんじゃないの!?」

「たぶんガッツで持ち堪えたんだろ」

「第三スキルが優秀だもんねー」

 

 都合が良すぎるよ! てか、マシンが無くてもよかったの!?

 

「ルール状は大丈夫だよ。まぁ、あれくらいの走りでなければレース復帰とか無理だけど……」

「クー・フーリンって確か、呪腕のハサン氏とバトルしたときに高速道路を走る時速60㎞以上のトラックを追いかけて追いついたことがあるんだっけ?

「それ凄くない!?」

 

 足だけで高速道路走れるって!

 

 やっぱり英霊は規格外だよ……。

 

『おっしゃあー! 間に合った! このまま抜かしてやるぜ!』

『フッ、さすが光の御子。足もなかなかだな』

『応よ! オレの脚力はまだまだ負けてちゃ……』

 

 ブッブー!! ガンッ!

 

『ぐわー!!』

「ランサー選手轢かれたァァァァァァ!」

 

 そう言い終える前に、前方から迫っていたトラックに轢かれたァァァァァァ!?

 

 そしてそのまま、トラックごと崖へ大☆爆☆殺!!

 

「ランサーが死んだ!」

「こんのぉ、人でなし!!」

 

 またトラックのギミック!?

 

 トラック多すぎません!?

 

「いや、アレ。ナチュラルに事故」

「事件じゃん!」

「通行禁止だったのになぁ。……なんか、翼さんを狙ってやった感じが避けられて巻き込まれたような」

「え、ここで暗殺起きちゃってたの!?」

「気のせいにしとこ」

「しちゃダメだよ!?」

 

 てか、よく見たら空太郎さんの目が死んでる!

 

 今の事故で事故処理が増えちゃったもんね……!

 

「さあ! これで並んだのは緒川選手、メイドオルタ選手、そして我らが翼選手ゥゥゥゥ! ここで誰が勝つのでしょうか!」

『ここで切り札を切ります! 現代忍法、車分身の術!!』

 

 なんか車が分身しちゃった!? どうやってするの!?

 

『……車の数を増やして前へ行かせない算段か。ならば、剣のバイクも変形するとき!』

 

 そう言って翼さんのバイクがガシャガシャと走りながら変形していく!

 

 トランスフォームしたバイクは———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ライオン号、獅子ならばその力を見せろ!!』

「なんか見たことあるゥゥゥゥ!?」

 

 屋上でよく幼児が遊ぶヤツじゃん! てか、小銭入れてる!?

 

「アルトリアから借りてるなアレ」

「そーなの!? てか、アレってアルトリアさんの私物!?」

「意外だろ。アレで一度レース優勝したことあるらしいぜ」

「実はすごかったんだ!」

「……でもね、あれってお金かかるんだよな。翼さんがそのために銀行から下ろしてるとこ見てたわ、俺」

「せち辛いよ!」

 

 というか、三人とも譲らない!

 

 メイドオルタさんは魔力放出でバイクをブーストしてるし、緒川さんは忍法で分身して妨害してるし、翼さんなんかはマネーパワーでブースト重ねてるし!!

 

 もうカオスだよ!!

 

「さあ、ゴール間近! ここでレースを制するのは誰だァァァァァァ!!」

 

 そして、レースを制したのは……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剣を伸ばした翼さんでした。

 

「ゴォォォォルッッ! レースを制したのは風鳴翼選手! 風鳴翼選手だァァァァァァ!」

 

 盛り上がる歓声。聖杯が輝き、今、願いが成就されようとしていた。

 

 翼さんのお願いとは……。彼女は緒川さんに頷き、言う。

 

 

 

 

 

『お金、返してください』

「返金願い!?」

『それは私のセリフだ』

「オルタじゃないアルトリアさんの話でしょそれは!?」

 

 最後の最後までカオスでした。




今回普通に書いていたら文字数が一万越えになり、長編となったのでわけました。とことんネタに走り、カオスにしちゃいました(愉悦)

なお、麻婆ノイズはこの後、スタッフが美味しく(愉悦)いただきました。……二次災害によりスタッフをダウンする兵器って(遠い目)

それと翼さんを狙った相手は無人トラックなので犠牲者はランサーだけですが、デスゲームで空太郎達を巻き込んだ相手と同じです。

一体誰の仕業ですかねー。一体どこの秘密結社でしょうかねー(思考放棄)

さて、次回は夏休みの宿題。

———徹夜明けの休みにテンションが高い主人公に降りかかる新たな刺客(学生)とは!?(ヒント、AXVの冒頭)
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