Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———え、それは数日で終わらせるものではないですか?
———優等生だなぁ
#月:日(日)
休みが終わり、また始まる社畜生活。
……俺って年齢的には学生なのに、なんで働いているのだろうなぁと思う今日この頃。
そんなある日、ロベルト氏の手がかりを発見。バルベルデ公国という諸国にいるみたいだが、確か晄さんがNPOという名のヒャッハーしたところではあーりませんか!
なんで彼がここにいるのか、わからないがとりあえず迎えに行かなきゃ立香達カルデア組が帰れないので、日にちが決まり次第行かなきゃならない。
…………こういうのもなんだが、俺の存在って響達の世界の一員として成り立っているんだなぁ、ってしみじみ思った。元の世界へ、帰れないし、行ったら消滅。そんな事実を目の当たりにして、ちょっと落ち込んだけど、立香達がこの世界へ来れる目処もあるみたいなので永遠のお別れではないと思う。
どういうわけか、この世界と俺らの世界が重なり合っているようで、行き来できるみたいだ。
そんなホイホイ重なるものなのか、と言いたいところだが、何かしらの原因があるとホームズは言う。
まぁ、どちらにせよ。俺がここにいる理由もそんな感じだろうなぁ。まだ黒幕らしき者とも会ってないし。
そんな感じで明日から、学生達は夏休みが終わり始業式が始まる。そろそろ遊んでばかりにはいられず、残った宿題を済ませようと言うのに、ここぞとばかりに全く終わってない宿題を終わらそうとするお馬鹿ちゃんがいる。
それは誰かって?
…………ビキオだよ(死んだ目)
ーーーー
「というわけで宿題終わらせるの手伝って!!」
「全裸で土下座したら考える」
「それでいいの!? ヨシッ!」
「いや、ツッコめよ。普通に脱ごうとするな」
なんでボケたら、逆にボケ返されるんだ、と空太郎さんが死んだ目で呟く。
響も、なんで宿題を最終日で終わらせようと思ったのかなぁ……。
「それは……任務とかで諸国へ出向くことが多くて……」
「引っ張り凧ってのはわかるよ。でもさ、それを週七勤の俺に言えることなの?」
「なんかごめんなさい!」
あ、空太郎さん。お盆終わった後、どおりで見かけなかったと思ってたら、仕事していたんだ。
しかも、一週間勤務って、それはブラックじゃないのかな。そこに響が落ち込んだ顔から一転して、切り込む。
「って、どんだけ働いてるの!? というか、パパと同じくらい働いてない!?」
「夏はここぞとばかりに馬鹿をするヤツがいてなぁ。つーか、サーヴァントが勝手に出て暴れるのがあるしー」
「大惨事じゃん!」
「サーヴァント達にも悪気がないんだけど、なんか馬鹿をした連中がなかなか手強かったからなぁ」
「え、結構苦戦していたの? どんな敵だったの?」
「響と未来の学校の文化祭で現れたテロリスト達」
「プロテイン達また来たの!?」
まさかの【人類マッスル補完計画】を提唱していた変態男集団の対応に追われていたなんて。ご愁傷様としか言いようがない……。
「そのせいで、アレックスのマッスラーズが出向くわ、負けじとギルガメッシュ王が全裸になるわ、ついでにクー・フーリンがマッスル達に轢き殺されるわで大変だったわ」
「パワーワードのオンパレードだよ!? というか、クー・フーリンさんまた轢かれたの!?」
「だいたい交通事故案件でクー・フーリンという名前が上がっているんだが……。あの人、聖杯くんに呪われてるのか?」
死んだ目で空へ黄昏れる空太郎さん。グッドスマイルでクー・フーリンさんが笑う幻想が空に出ていたような気がする。
「そのおかげで事後処理が大変だったわ。そして今日はやっとこさの休みなんだ。……なのに、ビキオよぉー、君は俺に宿題を手伝えと言うんですたい?」
「うっ、それは……そのぉ」
響が指先をツンツンしながら、バツが悪そうにしょぼくれる。萌である。
「というか、そこに優雅にワイングラスで葡萄ジュース飲んでる親友に頼めよ」
「空太郎さん、これは葡萄ジュースではありません。イチゴベリーミックスジュースです」
「どっちでもいいって。して返答は?」
「うーん……響の泣きながら宿題するという愉悦があるのでダーメ♡」
「未来ゥゥゥゥ!?」
まさかの裏切りに我が親友も思わず、泣きながら縋り付く。その姿、まさにユ・エ・ツ☆
「だいぶ、性格が良くなったようでお兄さん。未来さんの将来が心配になってきたべ……」
「大丈夫、そのときは響共々責任とってもらうから」
「誰に? え、誰に?」
「すっとボケても逃げられませんよー?」
すんごい気まずそうに目を逸らす空太郎さん。フフフ……その顔を響のようにするのが楽しみ。
「ヤバい……私の親友の性癖が歪んでらっしゃる」
「誰のせいだ誰の」
「空太郎さんのせいだよッ!?」
「え、俺ッスか? 麻婆、布教しただけだぜ?」
「麻婆だけじゃないよ!?」
うーん、まぁ、麻婆もあると思うけど私が思うに、空太郎さんの苦労して悶える姿があったから目覚めたんじゃないのかな。
ギャーギャーと責める響に空太郎さんはどこ風吹くかごとく、遠い目で空を見ていた。「あの雲……滝沢クリステルんがあるだろう」という変なことを言っていた。
というか、滝沢クリステルんってなんだろ。
「ハッ、そんなことよりも宿題だ!」
「やっと気づいたか。んじゃ、頑張ってねー」
「えぇ!? 手伝ってくれないの!?」
「何のメリットがあるんだよ俺に。というか寝たい。めっさ寝たいの。測量の仕事の夜勤明けなんだよ」
なんで測量の仕事してるんだろう?
「確かにカルデアは国家公務員だけど、建築は関係なかったような……」
「……サーヴァント達が器物損壊で、一部道路や建物舗装しなくちゃならなくなって」
「あー……」
「おかげで舗装箇所のポイントを出すために駆り出された。もう朝から朝までの徹夜だったんだよ」
お疲れ様としか言いようがない……。これが社会人なんだ。……ブラックだけど。
「だから諦めてくださいな。もう間に合わないって」
「それでも……それでも私は諦めない!! たとえ、最後の最後まで!」
「めっちゃ主人公発言してる」
「そうだよ! 諦めちゃそこで終わりなんだ! だから、空太郎さんに手伝ってもらえるまで諦めない!」
「台無しだよ」
空太郎さんが呆れた目で見ていた。響はうーんと悩み、閃いた顔をする。
「もし……もし手伝ってくれたら、イイコトしてあげるよ?」
と、胸元を見せてくる響。セクシー。これが私だったら、お持ち帰り待ったなしだ。
そんな、響の誘惑に空太郎さんは……。
「もしもし立香? 響が胸元見せてくるんだけどどうしたらいい?」
『私がたべる。いいね?』
「よくないよ!?」
火にガソリンをぶち込んでいく!
そこに痺れも憧れもしないなぁ。
『というか、お兄ちゃんや。食っちまえよー。そしたら万事解決だし』
「いやさ、俺さ。立花家に外堀埋められかけて、これ以上、逃げれなくなりそうだから。初めてだったよ。まさか、両親共々、『お義父さん、お義母さんと呼んでもいいよ』って言われたの。普通に、『貴様に娘はやらん』って返すんじゃね?」
『それはドラマ限定だよ。まぁ、あっさり過ぎだったよね』
普通に周りこまれて逃げれなくなりそうだったんだ。というか、その話初耳なんだけど。
『まぁ、未来ちゃんも嫁にならなきゃ結婚は無理という言い訳でなんとかなったし』
「それ俺、初耳なんだけど。え、あのときお前と立花夫妻がネゴシエーションしてた内容それなの?」
『そだよー。ヤッタネ、タエちゃん。お嫁さんが増えるよ!!』
「ここからが倫理の時間です」
復活した目が、再び死んでいく空太郎さん。勝手に決めないでほしいよね。……まぁ、アリと言えばありだけど。
『というわけで、響ちゃんが誘惑してるなら私が、(ブツッ)』
空太郎さんが電話を切って電源も切った。なんか、もういいやって感じで彼は響に向かって言った。
「手伝ってやるから、胸元戻しなさい」
「あ、はい。パパ」
「俺はお前のお父さんじゃない」
と言いつつ、響の宿題をきっちり手伝う空太郎さんでした。
……でも結局、空太郎さんは眠気に負けてダウン。響もそのままダウン。私はそれをビデオに収めてホクホクしていましたとさ。
え、なんでそうしたかって?
先生にみせて響がショボーンするところが見て愉悦したいから♡
ーーーー
バルデルデにて、一人の青年が夜空を見ていた。そんな彼へ一人の女性が話しかける。
「……これでいいのか?」
「もちろん」
彼は覚悟を決めた。
彼女も覚悟を決めた。
そして、舞台は再び幕が上がる。
ふと思いました。うちの主人公……ブラック労働慣れすぎじゃね?
まぁ、第一部と第二部のカルデアを考えたらブラック労働待ったなしですからね。常に非常勤、有給なし、給料なし、おまけにサーヴァント達や変態マスター達が引き起こすトラブル達のヤッベェ労働環境でしょうし。
なお、一番ヤバいのはドクターロマンだったと思いますねぇ。
司令官として、医者としてやっていたわけでしたし。
……命懸けだったから頭に入ってなかったとは言え、闇のコヤンが目を丸くする環境だったそうですし(遠い目)
さて次回からAXZですね。ラスボスは変わりなく、されど一味違う立ち位置にしたいので、ちょーっと変わりますね(ゲス顔)
———君たちに尋ねよう。アフロは好きかね?