Fate/grand order 絶唱魔性戦記シンフォギア 作:ぼけなす
———コイツ……前書きまで……!?
(謎のメイヴちゃんファンがインストールされますた。次回は出ないけど)
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さて、軍を制圧した後、逃げ出す司令官達を響達に追わせて私は空太郎と合流した。
彼と立香、そして背後にアレックスの三人のマスターを連れて、軍を動かしていた上層部を一斉検挙するために向かっていたが……。
「なんで空太郎はまだサタデーナイトフィーバーなの?」
「え、まだ作戦は続いているからだよ?」
「いや、続けるのはいいのだけど……」
考えてほしい。一応、私もスーツ姿のエージェントスタイルで潜入しているのだが、隣りにサタデーナイトフィーバーがいたらどう思う?
シュールすぎるわよ……。髭は外している空太郎は死んだ目で口を開いた。
「……慣れるしかないよ」
「慣れたら終わりよ。というか、いろいろツッコミたいのだけど、立香とアレックス。なんで貴女達も変な格好なの?」
アレックスと立香はいつものカルデア制服ではない。アレックスは空太郎と同じサタデーナイトフィーバースタイルで、立香は———。
「え、フォウくんもダメ?」
「可愛いけど、場の空気を考えなさい……!」
いくら作戦とは言え、普通に違和感あるのよ!
何このカオスなメンバーは!
ダブルサタデーナイトフィーバーの間に挟まる着ぐるみ少女って何よ!
私らがバックダンサーみたいになってるわよ!?
「だいじょーぶ、下はロイヤルアイシングだから」
「何それ」
「スケスケネグリジェリング」
「なんてものを着込んでるのよ!?」
「着ぐるみって結構暑いんだよね。だからこうしてヒンヤリするタイプの勝負服で冷やしてんだよー」
「これから大切な戦いをするのに、そんな格好するからよ! というか、なんの勝負服!?」
「え、そりゃもちろんお兄ちゃんの寝床でいど、」
「それ以上はイケナイ」
空太郎が言葉を遮った。というか、目が死んだ状態でこの戦いに挑めるかしら。
大丈夫よね?
すると、アレックスが私に尋ねてきた。
「召喚できるサーヴァントは
「えぇ、なんでも国連が指定してきたのだけど……。まぁ、バルべルデって国はそちらには存在していないしね」
「その通りだ。我らが喚び出せるサーヴァントがいない。結果、国の指定したサーヴァントしか喚び出せぬが……」
なぜフランスなのだ? 南米にも関わらず、なぜフランス系のサーヴァントなのだ。
おまけに、一人しか喚び出せないが、そもそも
風鳴弦十郎曰く、「勘だが、これぐらいの編成の方がいい」と言っていたが、それが承認されてるとなると……きな臭い。
「とりあえず、行こう。全ては上層部を捕まえてからだ」
「そうね。……でもサタデーナイトフィーバーな貴方に言われてもなんか釈然としないのだけど」
「ソレイジョウハイケナイ」
考えたら負けよ、落ち着きなさい私。
先行しているセレナから連絡が届き、上層部が集まる教会へ侵入。そこにいたは今回、軍を動かしていた軍のトップとその大統領と、
「さあ、言いなさい! さん、はい!!」
「「「「「メイヴちゃんサイコー!!」」」」」
アイドル活動しているコノートの女王様がいた。よく見たら『メイヴちゃんサイコー!』って書かれていた鉢巻してるよあの人達!!
何やってるのこの人達!?
「あ、姉さん。お疲れ様です」
「セレナ!? なんで冷静に見ているの!? というか、なんでメイヴがいるの!?」
「いろいろツッコミたいのはわかりますが落ち着きましょう。考えたら負けですから」
「いや、普通に冷静でいられるのかしらコレ!? なんでメイヴがアイドルしてるのよ!?」
「私にも教えてほしいです」
セレナが物凄く困った顔で言う。いや、確かに困るのだけど、視界に写るアレは……。そんなとき、教会の窓から舞い降りる者達が現れた。
男装令嬢らしき女性に、黒ギャルで派手な服装をする女、そしてメガネをかけたキャロルのように小さな少女だ。
「なっ、サンジェルマン、プレラーティ、ロリコン伯爵!?」
「なぜここに!」
「メイヴちゃんサイコー!!」
「しゅごいのォォォ!!」
約一名メイヴにどハマりしている人がいるが、どうやらあの三人が今回の黒幕のようね。
というか、約一名ロリコン伯爵ってなってるけど、誰なの? そのロリコン伯爵って呼ばれた女性が「なんであーしだけ?」って首を傾げてたけど。
「せっかくだ。ここでも役に立ってもらうワケだ」
と言いながら、聖唱を詠い始めると、軍の人達を光の粒子に変えていく!?
「んきもぢィィィ!!」やら「ぐわー!!」やら「メイヴちゃんサイコー!!」と断末魔を上げながら、消えていく軍のトップ達と大統領……ってよく見たらメイヴちゃんサイコーの軍人だけ残ってる?
「どういうことだ。全ての生命エネルギーを、存在ごと変えたはず……」
「ふふっ、お馬鹿さんね。そんなの当然よ」
「どういうことだコノートの女王」
「私がサイコーだからよ」
「????????」
いや、何それ。メイヴがサイコーだから、生き残るの? え、何それ怖いのだけど。サンジェルマンという人が宇宙猫になってるし。
「マリアさん」
「何よ、空太郎」
「考えるな、感じろ」
「ありがたいリー先生の言葉で言われても!?」
と言っていると、あの三人が地下へ続く隠し階段へ出していた。
「ま、まぁいい。とりあえず、地下へ行き、アレを……待て、なぜここに軍じゃない者がいる?」
ッ!? バレた!?
私が身構えていると、空太郎とアレックスが腕を伸ばして遮ってきた。なんでよ!?
「落ち着いて、見つかってないよ」
「なら、彼女はなぜ……!」
「よーく見てみなよ」
私がしばらく静かにしていると、男装令嬢が
「なぜ、鼻血を出した魔女っぽい女性がここに……」
いつからいたのよあの鶴!?
「んー、大方、メイヴちゃんのドル活に目を奪われて一緒にいたんじゃね?」
「そんな理由でいたのあのサーヴァント!?」
「マリアさん、ナメちゃぁ、いけねーぜドルオタ。あのお鶴さん、アイドルのために提供する衣装を作るのに七徹するから」
「どんだけ熱狂的!?」
もうレベルが狂信的過ぎない!?
そうこうしていると、マクレーンさんを放置して階段を降りていく三人とメイヴ。マクレーンさんを、藤堯さんと葵さんが回収していき、残りの私とアレックス、立香と空太郎で降りていく。
そこには聖遺物らしき代物がたくさんあった。ここは軍が聖遺物を集めていた保管庫かしら。
「あったわよー」
「そうか、さて……そろそろやろうか」
と言って視線をこちらへ向けてきた!?
バレてたの!?
「出てきたらどうだ。客人よ。もてなしてやろうじゃないか」
彼女達の声に施されて、私達が出てこようとしたらアレックスと空太郎がそれを遮り、代わりに、
「ハーハッハッハッ! バレてしまったようだな!」
「何者だ!」
「なんだかんだと言われたら」
「答えてあげよう世の情け」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と正義の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな仇役」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河をかけるロケット団の二人には!」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」
「ニャーンてな!!」
……なぜにロケット団? いや名前が違うし。
「え、なんでロケット団。というか、なんでダブルサタデーナイトフィーバーと着ぐるみ?」
ほら、敵も混乱してるじゃない! 普通に宇宙猫みたいに呆然としてるし!
「さあ、答えたぞ。貴様らも名乗るがいい」
「いや、不審者に名を名乗っても」
「サンジェルマン……あーし達も人のこと言えないから」
サンジェルマンと名乗る麗人。彼女は本気で空太郎達の茶番に混乱しているようだ。
現に、空太郎とアレックスのダブルサタデーナイトフィーバーがポーズを決めてるし。
立香も立香で写メ撮ってるし。
「ムッ、反応が悪いな」
「仕方ないでしょ。こちらはサタデーナイトフィーバーだし」
「ならば、ヌゥン!!」
と言ってアフロだけ残してブーメランパンツスタイルへとなるアレックス。
「見よ、この素晴らしき筋肉ォォォォォォ!!」
「「「なぜ脱いだ!?」」」
敵もツッコむほどのボケ。もう誰にも止められないのコレ!?
「って、貴様らは確か……!」
「知ってるのかプレラーティ!」
「あぁ、確か、我らの協力者であるヤツから聞いていた通りの人物だ」
「確か、相手に筋肉を見せてくる変態マスターがいた……まさか!」
「そうだ、ヤツこそアレックスというマスターだ!!」
どんな見分け方!? 事実だけど!
「そしてこの二人は……今、マジで誰だ?」
「アフロの見た目はあーしらもちょっと……」
そして空太郎がなぜかバレてない! 心なしか、死んだ目で泣いてるよ空太郎!
なんでわからないのよ!?
「わからないかしら、意外ね。彼が空太郎とその妹の立香よ」
「そうなのかメイヴ!」
「クッ、まさかバレていたというワケだ!」
「フッフッフ、そう。我ら揃って」
「「カルデア問題児マスター!!」」
「……え、俺も?」
ポーズをとる三人。いや、空太郎もなんでノってポーズとってるのよ。
そんなときセレナがこちらを突いてきて。
「姉さん」
「何よ」
「私も混ざってきていいですかッ!」
「なんでよ!?」
「だって戦隊ものですよ! プリ●ュアみたいですよ! 私もカッコよく決めたいです!」
「最近、ニチアサにハマってるのわかるけど落ち着きなさい!」
あぁもうこの妹はぁ!!
ヒーロー系にハマってるのは知ってたけど、まさかクリスみたいになるとは!
「ッ! まだ侵入者がいたのか!」
遂にこちらもバレた! 逃げなければ……!!
と、私達が逃げ出そうとすると、空太郎達がサンジェルマン達の前を遮ってきた。
「おっと、ここから先はワンデイナイトだ」
「共に筋肉で語ろうではないか!」
「フォウフォウフォウォォォォォォ!」
変態達が時間稼ぎしてくれるようだ。
「フッ、面白い。ならば、これの実験に付き合ってもらおうか」
と言って先ほど軍のトップから得たエネルギーをある聖遺物に吸収させた。
そこからなんと、巨大な蛇へと形を作った!?
巨大な蛇の出現で、地下部屋が崩れていく中で空太郎は落ち着いていた。
「アレックス」
「ヌゥゥゥゥゥハァァァァァッッ!!」
目から光線が出さんばかりに輝き、拳で天井を吹き飛ばしたァァァァァ!?
お陰で脱出が楽になったけど!
「セレナちゃーん、いっくよーん」
「了解、マスター」
シンフォギア纏い、戦闘態勢へ移るセレナ。そして、空太郎は令呪でサーヴァントを一人喚び出した。
「来い! デオン!!」
麗人のような服装した白百合の騎士が、陣から現れる———
と思いきや現れたのは、ハットを被った女性とメガネをかけたローブの女性だった。
「ハーイ、マスターおひさー。モーレモーレなフォーリナーが来ました♪」
「え、マスター? これ、いけるのですか?」
「え!? なんで!?」
彼が望む英霊が喚び出せなかった!?
召喚を間違えた……? いえ、そんなことがあるのかしら?
「つーか、なんでジャック・ド・モーレが!?」
「そりゃもちろん、
彼女が不服そうに手を見ていた。確か、あの姿、最初の姿だったと聞いてるのだけど……。
彼がなぜそうなったのか疑問に思っていると、
「あらぁん。なかなか大変そうねぇん」
「ッ、ロベルト!」
オカマなマスター。ロベルトがスーツみたいな姿で……え、なんでスーツ?
「困ったわねぇん。まさか、
「……何をした」
「ちょっとした細工よぉん。便利よね、聖遺物。まさか、
まさか、ロベルトが書き換えたって言うの!?
だとしたら、これは……!
「ロベルト、貴方も敵なの!?」
「そうよぉん。正解したご褒美に」
ロベルトがニコッと笑みを浮かべ、白い手袋をつけて、
「
口調がいつものものではなく、丁寧なものへと変わった。
ふと、空太郎の言葉を思い出した。
「そういえばさ、ロベルトって変わるんだよね」
「口調が、さ。アイツ、ガチになるとどっかの執事みたいになるんだよ」
「そうなったらマジでヤバい。超パーフェクトなマスターへと様変わって、サーヴァント達が超絶強化されちゃうんだわ」
「そういうときには、俺が敵だったら逃げるね。対策も何もないじゃ、勝てないんだよ」
彼の言葉を思い出したのは偶然じゃなく、脳が警鐘を鳴らしていたのだ。
———立香レベルにヤバい敵が現れた、と。
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メイヴ&クー・フーリン・オルタ戦
説明:
・サポートのみ出撃。メンバーはセレナ、マリア、モーレ、コルデーで固定。それ以外は出撃不可。レベルが40で固定。
・ロベルトの妨害により、ランダムでサーヴァントがマヒ。
・なお、この戦闘は負けイベントなので敗北で終了
・ギミックに蛇の化け物がバフを剥がしてくる
戦闘:
『さあ、ライブの時間よ!』
・攻撃力アップ、宝具威力アップ
『めんどくせぇ』
・ターゲット集中。防御力大アップ(解除不可)
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オカマキャラがガチモードになって執事になる……そんなキャラいてもいいよね(思考放棄)
あと、ダブルサタデーナイトフィーバーと着ぐるみによるロケット団ごっこは完全にノリです。普通にやればいいのに、遊んでます(笑)
最後にエネルギーされた大統領と軍の人ですが、メイヴちゃんサイコーや「んぎもぢぃィィ」という汚い逝き方などで逝っていただきました。え、なんでそんなことしたって?
……こういう悪役が普通に亡くなるって虚しいので。まぁ、一人生き残ってますので。……メイヴちゃんサイコーパワーが強かったおかげですね(思考放棄)
なお、セレナさんがニチアサにハマってる件。こういうヒーローショーっていつの年頃になりますからね(遠い目)
というか、なぁにこのカオスなメンバー……。
さて、次回は盛り返していきましょー
———切り札は早めに切ってしまえば後々辛い