3人の内、吉野 泰のアリバイ捜査については、石川県警の協力を得ることにした。吉野が、南と高山達に話した北陸旅行の日程は、次の通りだった。
11月2日 午前10時、東京出発
新潟市内のホテルに1泊
3日 午前7時半、ホテルを出発。長岡に出て、
午前9時04分発の特急「かがやき2号」に乗車
金沢に1泊
4日 金沢出発、七尾線で輪島に向かい、輪島へ1泊
5日 輪島-金沢-京都と列車に乗り、京都で1泊
6日 京都発、新幹線で帰京。
石川県警では、金沢と、輪島のホテルに、当たってくれた。その結果、報告されてきたが、間違いなく、吉野は、3日に、金沢のホテルにチェック・インし、翌4日に出発していた。また、その4日には、輪島の和風旅館に、泊っていることが、わかった。新潟県警と京都府警にも吉野の足取りを調べて貰った。
その結果、間違いなく、吉野は11月2日に、新潟市内のホテルに1泊しており、又11月5日には、京都市内の旅館に泊まっていることが、確認された。
「アリバイ成立ですか。」
と、南が言った。
「だが、特急「かがやき2号」に乗っていたのはまだなんだ。」
「そこなんですよ。」
「ところで、吉野は東尋坊へ入ったのでしょうか。」
「東尋坊へは言ったのかな。」
「恐らく、金沢から福井まで列車に乗ったと思われるが。」
「それに、吉野は能登へ行ったんだから。」
「確かに、能登へ行ったのは確かだ。」
「時刻表を持ってきてくれ。」
「はい。」
早速、高山は時刻表を見て見た。
「待てよ、吉野は新潟へ行ったんなら新潟から東京へ戻り、そこから東海道新幹線に乗ったんじゃないか?。」
「なるほど、上越新幹線で東京へ行って、東京から東海道新幹線に乗って米原で特急に乗り換えたって事か。」
「ええ。」
上越新幹線「とき402号」
新潟発 午前7時ごろ
東京着 9時28分
東海道新幹線「ひかり215号」
東京発 9時44分
米原着 12時06分
北陸本線・特急「加越1号」
米原発 12時14分
金沢着 14時11分
「これに乗って金沢へ行ったのでしょうか?。」
「確かに、「ひかり」と「加越」に乗れば金沢へ行く事は出来るが。」
「それに東尋坊で女性を殺害されたんだから。」
「ほう、そこなんだよな。」
「うーむ。」
特捜班は、犯人は吉野ではないかと推理した。
「仮に吉野が犯人だとしたら。」
と、小海は言った。
「ああ、問題はどうやって東尋坊と金沢へ行ったかだ。」
「上野から夜行に乗ったって事は。」
「夜行か。」
「それも考えられるな。」
犯人は吉野なのか、そして、犯人が使ったトリックとは