あんまり話が進んでないような気がする…
数分間俺は光に包まれていた。いや、もしかすると数秒だったのかもしれない。
要するに俺はそこまでわくわくしてたのだった。
「(ああ、早く着かねーかなー、着いたら初めになにしようかなー)」
などとかんがえているうちに、光が徐々に薄まっていった。ようやくか!目の前にはなにがあるのかなぁ!と思って、少しずつ目を開けていった。するとそこには、
「ガルルル…」
…よだれを垂らしてお腹すいてますよアピールしている恐竜がいました。
「うん、うん…現状把握した。カウントダウン始めます…3…2…1…0…にぃげろぉぉぉ!」
そういって後ろに全力疾走する俺。もちろんそれに反応し、逃がすものかと追ってくる恐竜。ていうか何こいつ、軽く5、6メートルぐらいあるぞ。本当に恐竜か?
必死に逃げる俺。追いかける恐竜。ああ、今まで生きてきて初めて狩られる側の気持ちを知った気がする…
こんなどうでもいいことを考えてた俺だが、ここであることに気づく。
「…あれ、そういえば全然追いつかれないな」
そう思い後ろを振り返ってみると、確かに逃げ出した時から全然距離が変わっていないことがわかる。
これはどういうことか、と考えていると、どこからともなくあの神様の声が聞こえてきた。
『やっほー、上手くやってるかーい?』
「うわっ!?びっくりした!おまえ今どこにいるんだ!?」
『この世界にはいないよ、今君の脳内に直接語りかけている』
「そ、そんなことまで出来るのか…さすがは神だな…」
『もっと褒めてもいいんだよ?』
「そんなことより、これどうなってんだ!?なんか俺めちゃくちゃ足速くなってんだが!?」
『そ、そんなこと…まあいいや。えっとね、その世界だと人間の体で生きるのは何かと不便でしょ?だから君の種族を「妖怪」にさせてもらったよ』
まじか…どうりで速い訳だ
『それより、ここで能力の確認とかしないの?せっかく僕が与えてあげたチャンスなんだからさ』
…ん?
「ちょっと待て、つまり着いた時にいたあいつはお前が?」
『…てへぺろ☆』
…野郎、いつかしばく。
『まあ試してみなよ、そいじゃあばいばーい』
それを最後に、あいつからの声は聞こえなくなった。
「…まあいっか。それじゃあお前で試させてもらう、悪く思うなよ!」
そういって俺は後ろを振り向く。というか俺、喋りながら変わらないスピードで走ってたんだな、妖怪のスペックやべぇ…
「ギャオォォォォォ!!」
などと考えてると、恐竜が一気に距離を詰めてきた。そのまま俺を喰いちぎろうとでかい口を開けて突進してくる。俺は怖くて少し足がすくんでしまったが、覚悟を決めタイミングよく上にジャンプした。
するとどうだろうか、わずか2秒であっという間にあたり一面を見渡せるぐらいの高さまで跳び上がった。あ、ここって森林だったんだ…
「…じゃなくて!いくらなんでも跳びすぎだろぉ!」
俺が空中であたふたしていると、急に降下を始めた。
「ええええええええええ!?やばい!さすがにこの高さはやばいって!死ぬ!死んじゃう!」
そんなことを言っていても現状は変わらず。
「…くそっ!こんなこと言ってたら本当に死んじまう!とりあえず着地出来るように体勢を…!」
時すでに遅し、もう地面は目の前に迫っていた。あまりの怖さに、俺はギュッと目をつぶった。
そして、俺は地面に叩きつけられた。
ーはずだった。
「…?」
しかし、いくら待っても衝撃を感じない。いや、地面に触れてる感触はあるんだけど、叩きつけられたという衝撃を感じなかった。何事か、と目を開けてみると、俺は何事もなかったかのように地面に寝っ転がっていた。
「え?なんで俺は地面に無傷でいるんだ?確かあそこらへんに落ちたと思ったんだけど…」
そう思い、落下地点と思われる場所に行ってみる。するとそこには、
「グ、グギャ…ガァ…」
まるでどこかから「叩きつけられた」ような瀕死のあの恐竜がいた。
「…んん?なんで恐竜がこんなところで…まさか俺の能力?」
俺の能力は「変更する程度の能力」だったはず。じゃあそれを使って「俺と恐竜がいた位置を変えていた」ってことか?
「…チートじゃないか」
あれですよね、後書きって書くことあんまりありませんよね
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