サバイバルバトラー~TCGプレイヤー、異世界で無双する~   作:魚鮭占

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サーガブレイブみたら書きたくなった。

オリジナルTCG出てくるけど著者はポケカとバトスピしかあんまりやらないので許して下さい

一応デュエルマスターズと遊戯王のルール予習したけど上の二つに偏りがちかも

今のところハーメルンのみ掲載の予定(二次創作かもしれんから)


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「対戦ありがとうございました」

 

「対戦ありがとうございました...」

 

俺は、ふうと息を吐く。負けた。俺は【第四期『エレメンタルエレメンツ』王座決定戦】で負けた。『エレメンタルエレメンツ』とは、国産の対戦型トレーディングカードゲームで、最近翻訳版が発売されたとかで、海外進出もしたらしい。今1番勢いのあるカードゲームだ。俺は、一応第三期王者という事で予選と本戦を勝ち抜いた挑戦者と対戦する事になっている。で、負けた。俺は王者陥落という事なった。観客の悲鳴と歓声が入り交じり、俺はありがとうと観客に手を振るとステージを去った。

 

「お疲れ様、ナギやん大帝」

 

「もう大帝も終わりだよ」

 

大帝。それは王座を4回守った俺、凪原 八樹(なぎはら やつき)に付けられた2つ名である。未だ3人しかいない王者だが、王座に座っていた時間は1位である。そこに、俺は大会ではバトラーネーム『ナギやん』として出ているので、合わせて『ナギやん大帝』と呼ばれるようになった。

 

「強かった?相手」

 

「あれは...読みのスペャシャリストみたいな奴かもな...良く予選勝ち抜いたもんだ」

 

「どう言うことだ?」

 

「俺とか初代王者のカルテさんとかは、『できる限りミスをしないプレイ』をして勝ってきたんだ。実際勝率は安定するし、ムラの少なさが大きな武器と言っていい。でも、アイツ(今大会王座)は違う。あれは、第二期王座のくぎたさんの一か八かのビッグプレーをするタイプに近い。」

 

アイツ(今大会王座)めちゃくちゃ冷静だったけどな」

 

「まー外から見ればね、そんな感じに見えたかもな。でも、対戦して気づいたけど、アイツ(今大会王座)は最大リターンを取るために色々動いてた。確かにリターンがデカいからハマれば強いし、実際強かった。でも、ムラがあるから予選とかで勝ち上がるのは難しいけどな」

 

「なるほど、それで読みのスペャシャリストか」

 

「まあ実際に凄いのは読みじゃなくて判断速度なんだけどな」

 

「判断速度?」

 

「最大リターンと簡単に言っても数ある選択肢とその順番をどうするか、それを瞬時に読んでその中を選択する、それがどんなに難しいか」

 

「それが強いってことか」

 

「ま、悔やんでも仕方ない。また、1から頑張るよ」

 

「頑張れよ」

 

「ああ 」

 

俺は、そう言ってバトラー仲間の中道に感謝して王座として訪れた三回目の楽屋から立ち去ろうとした。

 

 

ガチャと扉を開くと、そこには、俺よりも小さな頭があった。

 

「うわっ!びっくりしたぁ!」

 

「あ、すみません」

 

派手に倒れて、顔を上げると、そこには先程俺から王座を奪った対戦者がいた。

 

「あ、ジンさんでしたよね?おめでとうございます」

 

「あ、はい。第四期王座になりました...。えへへ」

 

対戦前は集中していたのか寡黙だったが、素は結構フレンドリーみたいだ。

 

「いやーナイスゲームでした。最後読んでたんですか?」

 

「あ、まあ自分の手札の情報相手の手札を予想して、賭けではありましたけどそんなに悪い賭けではないと思ったので..,」

 

「凄いですね!もし良かったらデッキとかの話聞きたいんで連絡いいですか?あとそれとーーー」

 

 

 

「ほぼ初対面たけど仲良いなぁ」

 

中道 広忠(なかみち ひろただ)。俺は、ナギやんこと凪原 八樹との腐れ縁と言うやつか小学校から一緒だった。別にそれほど家が近いわけでもなかったが、なんと言っても俺とはよく趣味が合った。俺が買ったゲームはだいたいナギやんは買っているか買おうと思っているし、暇だなと思ってる時はだいたいナギやんが『暇だから遊びに来た』と言って家に来る。『エレメンタルエレメンツ』もどっちが始めたとか無く、だいたい同じ時期に始めた。そして、2人とも狂ったようにハマった。

 

あのテストで平均点をとって満足なナギやんが、あのゲーム俺を倒して満足していたナギやんが、『エレメンタルエレメンツ』では、1番が欲しいと言った。その時初めて俺はこいつに連れられて大会へ来た。そして、負けた。

 

そして、俺もナギやんもめっちゃ悔しがった。俺に関しては大会に出てなかったが、ナギやんが負けるのは俺が負けるよりずっと悔しかった。そんで、めちゃくちゃ研究した。

 

そして、やっと勝って手に入れた王座という椅子。それを失ったのに悔しくないのは、あのナギやんが物怖じせず対戦した相手とこんなに楽しそうに話しているからかもしれない。

 

 

 

「お前王座大変だからなー、一応インタビューとか公式のUtube(ウーチューブ)とか出るから声ハキハキ出るようにしとけよ〜」

 

「まじですか!?先輩は出ないんですか?手伝ってくれないんですか?」

 

「出るわけないだろ!俺はもう王座じゃないからな」

 

「手伝って下さぁーい!」

 

「いやいやいや無理だって」

 

 

王座が前王座に引っ付いて懇願する様子はもう仲のいい兄弟のようだった。

 

「お願いいたしますしますします」

 

「いやいや1人で頑張れー」

 

2人が親友のようにじゃれあっている、その時だった。

 

部屋の床が急に光り始め、途端急にジェットコースターに、乗ったようなGが重力とは反対方向にかかる。

 

「どうなってるんだこれ!」

 

「ナギやん大丈夫か?」

 

「王座先輩助けてぇ!」

 

そして、光の中に包まれる。




次回、転移します
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