サバイバルバトラー~TCGプレイヤー、異世界で無双する~ 作:魚鮭占
「あれ?3人おるのか」
ここは何処だ?俺は白く果てしない空間に王座のジンさんと中道が倒れている。そして、今の声は?
「うーん、ここは?」
「あ、ミッチー起きた」
「あ、ナギやん大帝様」
「とりあえず起きるか」
「おはよう」
「「「うわぁ!」」」
突然声を出したソレに3人とも驚く。ソレは雲のように長い髪と髭を蓄え、豪華な衣装に身を包んだ...言わば神のような格好の老人と言うには若々しさの残る爺さん。
「ワシは天ノ 素源(あまのみなもと)。神をやっている者だ」
「「「か、神!?」」」
「まあ、一応信じないと言うなら証明のために...」
「いや、信じる」
まあ、夢かもしれないし、この人が神でないかもしれない。が、そんな事は関係ない。何か変なことを言って怒らせたくない。とりあえず、相手の事を知ろう。
「あらら、そう?じゃあとりあえず本題に...君達には是非とも私管轄の世界に何か変革をもたらして欲しいのだ」
「世界?」
「ああ。元々エレメンタルエレメンツは今から向かう世界で使われている物を地球に持っていったのじゃ。そして、君たちはこのカードをあの世界(地球)で1番使える存在であろう?」
「...そうだな。俺達は自慢じゃないがエレメンタルエレメンツに関しては一流だと思う」
「まあ端的に言えば君たちには、異世界に行ってもらいたい」
「待ってくれ、そしたらこの世界には二度と戻って来れないのか?」
中道は不安そうに聞く。
「いや、大丈夫だ。君たちにはあちらで寿命を終え次第、この地球で、ここに転移された時間に戻ってくる。3人纏めて、な」
「なるほど、まあいいだろう。だが、俺達はそっちの世界で何をすれば良いんだ?」
「基本は何をしてくれても良いんだ。この世界は娯楽世界として売る予定でな。世界観はいいんだが、如何せんドラマチックな事が起こらずみなくそ真面目で遊び心が足りない。そんなんじゃ売り物にならないからな、どうにかドラマチックな歴史が無いと魅力も減るというものじゃ。」
「そ、そういうもんなのか」
「まあ、そうじゃな。1つやって欲しいことを上げるとしたら、壮大なドラマを作って欲しい。もし、ワシが良いと思ったら地球に帰った後何か1つ何でも望みを叶えてやろう」
「マジか!?」「や、やった」「何でも、一つか」
「まあ、アメがあればやる気も上がるか。どうじゃ?たのまれてくれんかの?」
「「「やりましょう」」」
三人同時に返事をする。やはり俺たちがこんな世界に行けるとあっては、目の前の爺さんが神なのかホントに帰ってこれるのかなんて考えて無かった。
「それでは、転移じゃ。ふあああああああああ!!!」
そう言うと、爺さんは手を上に掲げ、大声で叫んだ。すると、俺たち三人の体が光り輝き、俺らは意識を手放した。
「...ここはどこだ?」
目の前には草原が果てしなく広がり、少し頂上が白みがかった山とその麓にある小さな集落。そして清流と言えるような透き通った川が見える。
「そういえば他の2人がいない...」
5分ほど探してみるも、周囲にはいないことから違う場所に転移された事が分かる。神様が間違えた?いや、あの神様は聞いたところ、様々なイレギュラーが大好きそうだった。このことも、その範疇か?
「まあ、とりあえず人と会いたいな」
とりあえずこの眼下に見える山の麓の集落へ行ってみよう。そう決心した。
とりあえず2.3時間で着きそうだなと目星し、川に沿って歩いていると、小さな男の子が歩いているのが見えた。その子は、帽子を深々と被り地面に生えた野草とキノコのようなモノを採集していた。
おっと、第一村人発見か。というかどうしよう。日本語通じる?というか英語さえ通じるかわからん。とりあえず村の子っぽいし案内して欲しいな。
「こ、こんにちは。君はあの山麓の集落の子?」
「ん?そうだけど、あんた誰?」
「旅の者...っていうか移住できる土地を探してる移民ってやつかな?」
「ふぅーん。まあ、ここは自然綺麗だしね。住みたいの?」
「まあ、今のところ一文無しだしね...仕事とかあるかな?」
「人手は全然ないから大歓迎って母ちゃんが言ってたし、あると思うよ。村の子供も僕合わせて3人だしね」
「ありがと。案内してほしいけどなんか大変そうだし、手伝うか」
「じゃあ、このカゴ一杯にキノコかこの山菜お願い」
「おう」
とりあえず、案内してもらうため、警戒心を解いてほしいので手伝うことにした。少年が採る山菜の見た目に似たものを選んでカゴにいれる。
「兄ちゃんそれ違う」
「見た目は同じに見えるけど...」
「見た目は同じだけど、ほら、ここの芽の部分がむき出しになってない。これはミギワリゼンマイじゃなくてツツミゼンマイ」
「詳しいな」
「まあ、母ちゃんが病気の間ずっとやってるからね」
「真面目だな」
「別に...そうしないと生きていけないからね」
「そう」
その後は、真面目に山菜を採って一時間。山菜とキノコでカゴが一杯になった所で帰ることになった。
「着いてきて」
少年はそれだけ言うと二つのカゴを縦積みして背負い、力強い足取りで歩いて行った。
歩くこと30分。近道という名の危険な山間を通ったおかげでかなり早く着いた。集落は、せいぜい30人いるかいないか程の本当に小さなものだった。少年は『ちょっと待ってて』と言うと、奥の木造の家に入り荷物を置いて出てきた。俺は村の入り口の柵の手前で待っていると、少年は小走りで駆け寄った。
「
「ああ、うん」
俺は、他の村人に少年と一緒ということで警戒はそれほどされなかったが、物珍しい者を見るような目を向けた。そして、少年に案内され、村の中心にある他の建物よりもちょっとだけ豪華な建物に案内させられた。
「ここだよ」
「ありがとう」
「長!人が来たよ!」
少年がそういうと長らしき人物が出てきた。その人物は肌は日で焼け、手のひらは俺の2倍はあるんじゃないかというような手をした大きな人だった。
「君は?この村に何しに来た?」
「俺の名前はナギヤ...凪原 八樹と言います。無一文でとにかく住む場所と仕事を探しに来ました!」
「長いな、ナギヤでいいか?」
「あ、まあそれでもいいです」
「随分と辺鄙な所に来たもんだ。とりあえず、この村は人手が足りん。まあまあ過酷だがそれでいいか?」
「分かりました。それでもいいです」
「因みに聞くが、カードは何を持ってる?」
「!!!ええと...それってエレメンタルエレメンツの事ですよね」
「そうに決まってる。バトラーかどうかを確かめたい」
「ええと、多分まだ?持ってない?と思います?」
「?持ってないのか、なら、採集組だ。明日から、そこのテアニについていけ。そして、教えてもらえ」
「は、はい!ありがとうございます!」
とりあえず、長との会話で俺が村で暮らすことはできそうなので、ホッとした。
「なあ、寝るとこあるか?」
テアニ...だったか?確か長にはそういわれていたよな...。俺は、少年のなまえを確認し、今一番の問題について答える。
「寝るところ...いや...ないかな。宿屋とかあってもお金ないし...」
「宿屋とか旅人来るわけねーんだからあるわけねーだろ」
そうなのか。まあ、いて登山客くらいだが、この世界では登山人気ないのかな。
「まあ、泊まる所ねーなら...俺の...家...で寝ないかなって...ほら...お礼...しなきゃだし」
「ありがとー!結構困ってから助かるよ」
「じゃあとりあえず着いてこい」
そうして俺はテアニの家に訪れた。テアニの家は他の家より、少し小さめという事であったが、俺とテアニとその母と3人だけだからなのか手狭には感じなかった。家はログハウスのような丸太をふんだんに使った木造住宅で、部屋も3つあり、なかなか趣のある家だった。
「ただいまー!」
「おかえり。あら?そちらの方は?」
「さっき言った!ほら!手伝ってくれたにーちゃん!」
「あら...テアニのこと手伝ってくれてありがとうございます。いくらでも泊まっていってください」
「いえいえ、働き口を探していたもので...ちょうどみつかって良かったっす。あ、俺はナギヤと言います。よろしくお願いします!」
「テアニの母のライトと言います」
「ナギヤは俺と一緒の採集組なんだ!よろしく!」
「ああ、改めてよろしく、だな!」
そうしてテアニ親子と挨拶をした後、話題はカードについての事移った。
「カードってどうやって手に入れるんだ?」
「ナギヤそんなことも知らないの?カードは畑から生えてくるんだよ!」
「!?」
なんだそれは!?カードパックとかないの?
「まあ、厳密に言うと違うわね...。カードはエネルギーに反応して現れるの。そして、強いエネルギーであればあるほど、強いカードが手に入るの」
「強いエネルギー...?」
「火山噴火、長雨、雹、雷、砂嵐などの天災。そのエネルギーが集まった場所にカードが出現するの。まあ、畑では弱いけど土のエレメントが反応してるから畑にもカードが出現するわ」
「なるほど...?とりあえず見ないことには始まらないな。畑作業は明日から?」
「そうだな。まあ飯食って寝るか」
「はや!まだ6時くらいじゃない?」
「まあ、明日は夜明けと共に出発だから」
...。まあ、娯楽も何もなさそうだし、村では当たり前なのかな。俺は、納得しテアニの家に泊まるのであった。
カードゲーム世界で雑魚戦ってどうやって書くんだよ...