サバイバルバトラー~TCGプレイヤー、異世界で無双する~   作:魚鮭占

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第3話

翌朝。村にはどうやら時計すら無いらしく。俺は、まだ日の昇る前に起こされた。...体感では4時くらいだ。村のみんなももう起きているらしく少しがやがやとしている。

 

「あ、テアニ!そっちが移住希望者ってやつか?」

 

「な...ナギヤです...」

 

「何だか眠そうだな!!アハハ!ま、貴重な男手だ。とりあえず生活に慣れてけよ!」

 

「は...はい」

 

俺は村で狩りの準備をしていた一人猟師さんに声をかけられた。歓迎してくれてるのは嬉しいけれど眠くて頭が回らない...。会話の返答雑だったかな。

 

「畑いくぞ!」

 

「うん...」

 

バンと背中をテアニに叩かれ、ハイテンションなテアニと共に畑へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジか...」

 

俺はその畑を見て言葉を失った。だって... だって... だって...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畑にカードが刺さってる!!!!!!!????????

 

うん。おかしいねこれ。

 

「すすすすすsげえなこれ」

 

「こんなのごみカードだよ!欲しいならあげるよ?」

 

「ままままmじか!!じゃあ有難く」

 

記念すべき一枚目のカード。それは...

 

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【コスト】緑3   畑の恵み   魔法(マジック)

 

通常(スタンダード) : 山札から、【種族】野菜のモンスター1体を相手に見せてから、手札に加える。その後、山札を切る。

 

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このカードは俺の世界(ちきゅう)にはなかったカードだ。初めて見る。だが、それ以上に...

 

「うーーーーーーーん!弱い!」

 

「だろ?やっぱナギヤもそう思うよな?どの町でも10E(エレメント)で買える激弱カードだよ」

 

E《エレメント》.........はこの世界の通貨かな?まあ、10E《エレメント》がどれ位の価値か分からないが低いのは伝わった。

 

「とりあえずこんな感じでカードは畑から生えてくるんだ」

 

「なるほどね...。これ明日になったら復活するのかな?」

 

「うん。毎朝あるけど?」

 

「じゃあめちゃくちゃこのカードが貯まってるってこと?」

 

「まあ、いらないカードは取らなきゃいいし。まあ、俺はそもそもエレメンタルエレメンツ出来ないしね」

 

「出来ない??どういうことだ?」

 

「ん?15歳以上の成人じゃないとエレメンタルエレメンツは持てないからね。俺はまだ10さ~い」

 

ほうほう。色々と世界観が分かってきた。成人は15歳で、15歳未満はエレメンタルエレメンツがそもそもできない。そういうことか。

 

 

 

「ま、とりあえず1枚もカード持ってないし、もらうだけもらうよ」

 

そう言って、俺はカードに手を伸ばし、触れる。すると、カードは光の粒子のように光って砕け散り消えた。

 

「??ええ!!??なんか消えたんだけど?」

 

「デッキの中にあるんじゃない?」

 

「デッキケースなんて持ってないぞ?」

 

「はぁ」

 

テアニは冷静にため息をつき、そして妙なものを見る目で言った。

 

「知らないの?エレメンタルエレメンツのカードは心にしまわれるんだよ」

 

「へ?心?」

 

「とりあえず、目を閉じて、集中して心の中で『出ろ』って思うんだ」

 

「あ、ああ、分かった」

 

俺は何も分からず、テアニの言う通り、『出ろ!』と心の中で呟いた。すると、手には先ほどあった『畑の恵み』が握られていた。

 

「わ!なにこれ!?す、すげええええ」

 

「あははは!何その反応?もしかして一回もやった事ないの、カードバトル?」

 

「やったことはあるわ!」

 

「絶対ないよ~」

 

「ぐぬぬ」

 

ま、デッキの取り扱いを知らない奴がカードバトルをやったことないと思うのは普通か。いやでも、こんなに馬鹿にされると、なんか...心に来るな、うん。

 

「これ、しまう時はどーすんだよ」

 

「しまう時は、『入れ』って思えばいいんだよ」

 

「なるほど、あ、出来た」

 

「やっぱりやったことないんだね」

 

「テアニもできるのか?」

 

「いや、俺はまだ10だし出来ないけど、長に教えてもらったんだ。いつか使う時がくるって」

 

「ふーん」

 

「じゃあ、とりあえず...収穫収穫!」

 

そういうと、テアニは慣れた手つきで玉ねぎを収穫し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、疲れた」

 

時刻は大体12時。午前ぶっ続けでやったいせいか腰やら肩やらがめちゃ痛い。テアニが近くの小川で休もうというので俺もついていった。

 

「すごいだろ?ここは俺の秘密基地なんだ」

 

そこは遠くにそびえる山のちょうど裾が見えるように木が伐採されたのではないかと思えるように小川に沿って草原が続く場所だった。

 

「すげーな」

 

「だろ?」

 

そう言ってテアニは草原で横になる。

 

「あー疲れた」

 

「そうだな」

 

「早く15になんねーかな」

 

「すぐだろ」

 

「そう?」

 

「そうだよ」

 

俺らは、8歳も年が離れてるっていうのに何か友ができた気がしていた。エレメンタルエレメンツを通して。

ここに来なければ見れなかったかもしれないカード。

ここに来なければできなかった友情。

 

来れて、良かった。俺は、心地よい草原の上でただそれだけを思うのであった。

 

 

 

 

「ねえ」

 

「ん?」

 

突然テアニが驚いたように声を出す。

 

「なんか、光ってる」

 

「!?」

 

そこには、光輝いた天使のような見た目の女の子が立っていた。

 

 

 

 




バトル早くしたいですね
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