カナヲの兄   作:疾風“はやて”

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アニメの遊郭編かなりいい感じのところまで来ましたね。ははは…。遊郭編が終わるまではゆっくりと書いていこうと思います。お気に入り登録していただいて、気長に待っていてもらえるとありがたいです。


大切な人

一週間後…

 

 

俺と杏寿郎は怪我が酷く、俺に関しては歩くことも辛い有り様である。

 

松葉杖がなければ歩けない…。

 

 

 

そして、俺らが療養している間に炭治郎は杏寿郎の家に行ったらしい。そこで杏寿郎の父・槇寿郎様と会ってきたとのこと。まあ、色々とあったらしいが…。ヒノカミ神楽については特に分からなかったものの、炭治郎は槇寿郎様に“日の呼吸の使い手”と言われたらしい。

 

 

俺はそんな呼吸は聞いたことがなかった。光の呼吸も闇の呼吸も特殊な呼吸であると父や師範からは聞いている。師範が言うには派生して出来たものなのかは定かではないがかなり歴史は古いらしい。現段階では“ヒノカミ神楽”もそのようなものだろうと炭治郎に伝えた。

 

 

刀の色で呼吸の適正が分かるとのことだが、俺の刀は金と黒だった。多分光と闇の呼吸に適しているからだろう。今まで刀を変えたことがなかったが、今回の戦闘で刀がほぼ使い物にならなくなったので、新しく刀をつくってもらっているところだ。

 

 

 

 

 

そして部屋から出て縁側に腰を掛ける。そこで俺は、上弦の参・猗窩座との戦闘の時に起こった不思議な現象について考える。

 

 

相手の体が透けて筋肉や骨格が見えたことである。

 

 

気のせいや思い込みと切り捨てることも出来るとは思う。

が、あの時はほぼ確実に相手の動きが予測できていたと言っても過言ではない。相手の動きが遅く見えるような感覚…、あの一瞬だけは刀が導かれるかの様に動いていた。

 

 

頭が冴え、世界の動きがゆっくりとなった感覚で周りの状況把握が格段にしやすかった。そして相手の動きが容易に予測でき、早くしなければ間に合わないと思うようなあの状況でも肩や腕に無駄な力が入ることなく、脱力の姿勢で刀を振るうことが出来た。

 

 

 

俺はあの時の状況を振り返るに…、戦闘に必要な情報以外を遮断し、呼吸や思考の無駄が全てなくなることが条件ではないかと推測している。

 

 

俺は今それを軽く試そうと思う。無駄なことを考えず心を無にして呼吸に集中し、頭を真っ白にする。ただ息を吸い、血管の一本一本に血液が通るのを感じる。怪我をしているところには酸素が行き届くように大きく呼吸する。

 

 

ヒュゥー…

 

 

すると、後ろの方からこちらへ誰かが近づいてくる気配がした。

 

 

誰だろうと思い、そちらの方を振り返ってみる。そこにいたのはカナエさんだった。

 

カナエ「…どうしたの?咲夜くん」

 

俺が突然振り向いたことことに少し驚いた様子のカナエさん。

 

 

咲夜「…いえ、何でもありません。気配がしたので…」

 

 

後ろを振り向いて見えたのは、いつも通りのカナエさん。一応試してはみたが、案の定、骨格や筋肉が透き通って見えることはなかった。

 

そのような世界に簡単に入ったりできたら、確かに鬼殺隊の仕事に苦労はないだろう。

 

 

俺は、集中をといて普段の呼吸に切り替える。

 

 

咲夜「何か俺に用事でもありましたか?」

 

カナエさんにここに来た理由を聞いてみる。

 

 

カナエ「いや、庭の手入れでもしようと思ってね?」

 

カナエさんは、外の庭木の方を指差してそう言う。

 

確かに落ち葉もかなりある。

 

 

咲夜「そうですか」

 

 

そう一言返し、俺はもう一度あの現象について考える。

 

体への異常も少しはあった。あの時は型を出すときと出した後は心拍数が跳ね上がっていた。体も調子は良かったけどなんだか体の内側が燃え上がるように熱かった。あの時は杏寿郎を助けるために無我夢中だったので記憶も曖昧なところはあるが…。

 

 

 

 

…きっと諸刃の剣というやつだろう。怪我や疲労はあったものの、一つの型を出しただけで気絶するほど体への負荷がかかる。そんなことを長く続ければいつか体が壊れるだろう。

 

 

心拍数が跳ね上がり熱が出ることは、いくらそのときに調子が良くても、これで通常の人間の体に異常が出ないわけがない。

 

 

対処法を考えなければ、戦闘中に倒れる可能性も低くない。対処法はまた今度考えることにしよう。

 

 

 

俺は深呼吸を数回して、脳を酷使してしまったことで足りなくなった酸素を取り込む。

 

 

今日はこれくらいにしておこう。

 

 

考えることをやめ、ふと視線を庭の方へと移すとカナエさんは落ち葉を集め終え、用具の片付けをしていた。

 

 

 

 

少し痛むが、立ち上がろうと松葉杖をつく。そして俺はゆっくりとその場に立ち上がる。

 

 

するとカナエさんが、

 

 

カナエ「……まだ怪我が痛むの…?」

 

流石は長年の付き合いと言ったところだろうか。心配そうに顔を覗き込んでくるカナエさん。

 

咲夜「…バレましたか…。はい、少しですがまだ痛みます」

 

 

目が覚めてから表情が豊かになったと周りから言われたが、顔に出やすくなったのだろうか?

 

 

カナエ「無理をすると怪我が悪化するわよ?」

 

確かにその通りである。でも、やはりずっと寝たきりというのは退屈なんですよ。

 

咲夜「…そうですけど、寝たきりだとどうにかなりそうで…。」

 

 

 

会話が途切れ少しの時間が過ぎる。

 

 

 

 

カナエ「…咲夜くん……。」

 

するとカナエさんが沈黙を破って話し始める。

 

俺は返事はしないがカナエさんの方に視線を移す。そこには寂しそうな顔をしたカナエさんがいた……。

 

 

 

カナエ「また…、戦いに行くの……?」

 

悲しそうにそう言った。

 

怪我が治ったら行くつもりである。杏寿郎が欠けたこともあるのでここで俺がいなくなるわけにはいかない。

 

 

咲夜「……もちろんです。俺は柱だから。皆を守るために、罪無き人から何も奪われないように…。俺は鬼舞辻無惨を倒すまで刀を振るい続けます」

 

 

俺は、はっきりとそう宣言する。

 

カナエさんの思っていることは表情を見ればすぐに分かった。優しい彼女のことだから、きっと戦ってほしくないのだろう…。

 

 

俺はきっとさらに悲しい表情になっているであろうカナエさんの方を見ないように目をそらす。

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「…!?」

 

 

すると突然、後ろからギュッと抱き締められた。

 

 

咲夜「カ、カナエさん…!?」

 

 

突然のことに頭が真っ白になった。なんだ?どうしたんだ??カナエさんの意図が読めない…。

 

 

カナエ「咲夜くんが大怪我をして帰ってくるのが、すごく辛い……。」

 

 

消え入りそうな声でカナエさんがそう言った。カナエさんからは悲しい気配がする。やはり、嫌なのだろう…。

 

俺としのぶは柱として最前線で戦っているのだから、いつ死んでもおかしくはない。

 

そして、俺達はその責任を放棄することなんて絶対にしないということも、柱であった彼女なら知っているからこそ辛いのだろう。

 

今まで打ち明けないようにしていたが今回の件で耐えられなくなったのだろう…。上弦の参との遭遇で俺が大怪我を負ってしまったせいで余計な心配をかけてしまった…

 

 

咲夜「しのぶも俺も、柱としての責任があります。何があろうと…、どのような鬼であろうと背を向けてはならない。例え俺が命を落とそうとも、皆を守る。しのぶのことも死なせたりなんかしません」

 

 

カナエさんにとってしのぶは血の繋がった、たった一人の家族なのだから、しのぶがいなくなってしまえばと考えると、やはり辛いどころではないだろう。

 

 

カナエ「ありがとう。でも私は、咲夜くん…、貴方にもしのぶと同じくらい死んでほしくないのよ…?」

 

 

抱き締める力が少し強くなる。

 

 

カナエ「咲夜くんが上弦の参と交戦中って聞いたとき血の気が引いていったもの…。咲夜くんにもしものことがあったらと思うとすごく心が締め付けられるように痛かった…」

 

 

何も言えず俺は俯いたまま話を聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

カナエ「だって私は貴方のことを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナエ『愛しているから』

 

 

 




取り敢えずはカナエさんルートという事で、他の意見が多ければ別ルートも考えるという感じで進めていこうと思います。
感想と意見どんどんお願いします。改善点たくさんあると思うので…。

オリ主×柱でみたい組み合わせはあったりしますか?(その他にいたら感想のところに書いていただけるとありがたいです!)

  • 音柱・宇随天元
  • 恋柱・甘露寺蜜璃
  • 炎柱・煉獄杏寿郎
  • 水柱・冨岡義勇
  • 蟲柱・胡蝶しのぶ
  • 蛇柱・伊黒小芭内
  • 風柱・不死川実弥
  • 岩柱・悲鳴嶼行瞑
  • 霞柱・時透無一郎
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