カナヲの兄   作:疾風“はやて”

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光の呼吸 型の説明

壱ノ型 雷光斬(らいこうざん)
足を踏み込み、刀を斜めに振り下ろす。連撃も可能。

弐ノ型 電光石化(でんこうせっか)
目にも止まらぬ速さで駆け抜ける。

参ノ型 暁光一閃(ぎょうこういっせん)
雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃と同じような型。

肆ノ型 刀光剣影(とうこうけんえい)
全身に血を巡らせ、素早く刀を振り相手を切りつける。

伍ノ型 全反射(ぜんはんしゃ)
円状に刀を振り攻撃を跳ね返す。


上弦の弐

師範との最後の打ち合い稽古から数日....

 

 

咲夜「ここが、最終選別の行われる藤襲山....」

 

 

ものすごい数の藤の花が咲いている。それはもう、どこを見渡してもという感じに。

 

 

少し歩いていくと、人が集まっている広場に出た。緊張している者、友人と余裕そうに談笑している者、気持ちを集中させているの者、そんな人々が多く見える。

 

 

オレは師範に勝ったんだ、過信しすぎなければ合格できるはず....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だろう、弱い。

 

 

動きが単調過ぎてどんな攻撃も手に取るように読めてしまう。

 

十体以上は切っただろうか。これ以上切っては他の人の為にならないか....ゆっくり頂上を目指すとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七日目

 

 

広場が見えてきた....!

少しゆっくりしすぎて遅くなったが、他に生き残った人は何人いるのだろうか?

 

 

 

咲夜「....嘘、だろ?」

 

 

 

広場にあったのは、静寂。自分以外誰もいないということは、そう言うことだろう。強い鬼でもいたのだろうか....オレはそれを見逃してしまったのか。

 

 

オレはギュッと拳を握りしめる。

 

 

 

 

....終わったことを考えても仕方ない、か。

 

 

案内人1「おめでとうございます。」

 

案内人2「ご無事で何よりです。」

 

案内人1「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測り、その後は階級を刻ませてもらいます。」

 

 

なるほど、確か階級は10段階あるらしいけど、全然覚えてない。

 

 

 

 

案内人1「本日は刀を造る鋼、“玉鋼”を選んでいただきますが、その前に....」

 

 

 

カァーッ、カァーッ!

 

 

咲夜「キミがオレの鴉か。よろしく。名前は~...」

 

咲夜「よし、名前は“楓”にしよう。」

 

 

鴉は、カァーッと鳴くと頷いてくれた。

 

 

案内人2「では、玉鋼を選んでもらいます。」

 

 

 

 

たくさんあるな。オレは目を閉じて気配を感じとる。

 

 

咲夜「では、これにします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜中に帰り道を歩いていると....

 

 

 

カァーッ、カァーッ!

 

 

楓「10キロ西デ光柱ト花柱ガ上弦ノ鬼ト戦ッテイル!」

 

 

 

咲夜「なんだって…!?」

 

 

師範が....!それに上弦だって!?上弦は柱が何人で行っても勝てるか分からない鬼だ。オレはもう、何も失いたくない....。師範、花柱様、持ちこたえてくれ....!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花柱、胡蝶カナエと光柱、光陰輝夜はある鬼と対峙していた。

 

 それは、頭から血を被ったような鬼。常にヘラヘラと笑みを浮かべるが、その笑みには感情が込もってなく、彼女らから見たら空虚な鬼。――その鬼の名は、上弦の弐“童磨”。

 

 

 

カナエ「(肺が痛い....。それに、攻撃を受けたところが冷たい。)」

 

 

 

カナエは、童磨の血気術を吸い込んでしまい肺が使い物にならなくなっているため、呼吸ができなくなっている。きっと、呼吸をすると肺が裂けてしまうだろう....

 

 

輝夜は、それに加え童磨の攻撃であばらと左腕の骨が折れてしまっている。傷もかなりの深さだ。呼吸をすることさえ辛いだろう。

 

 

童磨「大丈夫かい?さっきオレの血気術を吸って、呼吸が苦しいだろう?骨も折れてて、辛いだろう?今から救ってあげるから安心して」

 

 

 

童磨は扇を広げ攻撃を仕掛けようとする。

それを避けようとカナエ達は全集中の呼吸をしようとするが、うまく呼吸ができず....

 

 

カナエ「(マズイ....!殺される!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュゥーッ!

 

 

~光の呼吸 参ノ型 “暁光一閃”~

 

 

 

ザシュッ!

 

 

 

目の前を一筋の光が通りすぎ、それに即座に反応した童磨の腕を切り落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「腕しか切れなかったか…」

 

 

 

輝夜「咲夜....!どうして....ゲホッ...!」

 

 

 

咲夜「し、師範....!その傷、早く止血を!」

 

 

 

輝夜「きっと私は助からないから、構わず逃げろ....」

 

 

 

咲夜「出来ません!もう目の前で人が死ぬのは見たくない....」

 

 

 

 

 

童磨「全く、今からこの子達を救ってあげようと思ったのに....」

 

 

咲夜「....何を言っているんだ、お前は…。こんなに傷つけて救うだと。鬼が人間に救うなんて言葉を使うな…」

 

 

~光の呼吸 壱ノ型 雷光斬~

 

カキンッ!

 

 

 

咲夜が振り抜いた刀は童磨ではなく扇を吹っ飛ばした。

 

 

 

童磨「オレの扇....遠くまで飛ばすなんて酷いよ。」

 

 

 

 

よし、これで少し時間を稼げる。

 

 

 

咲夜「今のうちに二人は安全な場所へ....!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れ、そこに二人を座らせる。酷い怪我だ....特に師範は....

 

 

 

咲夜「.......お二人はここで止血して休んでいてください。楓、夜明けまで後どのくらいだ?」

 

 

小さな声で囁く。

 

 

 

楓「アト40分程デ夜ガ明ケルー!」

 

 

カナエ「ダメよ!早くここから逃げなさい....!」

 

 

咲夜「オレは目の前の人を見殺しにするなんて出来ません。オレなんかが死んでも、柱の方々が生きていれば、未来に可能性はまだ、あるから……」

 

 

そう言い、咲夜は地を蹴り飛ばし戦場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

童磨「全く、彼女達から救おうと思ったけど、邪魔をするならキミからにしようかな」

 

 

 

咲夜「その騒がしい口を閉じろ…」

 

 

 

 

 

オレは足に力を入れ、一気にヤツとの間合いを詰める。

 

童磨「うわっ、キミ速いねー!さっきの子達と同じくらい速いのに、隊服は来てないんだね」

 

 

~光の呼吸 壱ノ型 雷光斬~

 

~血気術 枯園垂り~

 

 

 

カンッ!という音が辺りに響き渡る。

 

 

~血気術 粉凍り~

 

 

咲夜「…!」

 

 

即座に反応し、後ろへと飛ぶ。

 

 

これか、師範達が苦しめられていたのは。吸ってしまえば呼吸が出来なくなる。

 

 

 

 

 

 

なら、奴のまわりで呼吸をしなければ良い。

 

この型なら....!

 

童磨「キミ、やっぱり反応も早いね。この血気術の事も知ってるみたいだし。」

 

 

咲夜「その毒を吸えば、肺が壊死して呼吸ができなくなる、だろ?」

 

 

童磨「正解、それにオレの血気術は氷。触れたものは凍傷を免れない。」

 

 

 

後三十分くらいか。この上弦、オレの事を舐めている。コイツが本気を出せばオレなんて秒で殺せるはずだ。はやく倒さなければ!

 

 

 

~光の呼吸 弐ノ型 電光石火~

 

 

オレは足に呼吸で血の巡りを集中させ、その足で踏み切り奴のまわりを駆ける。

 

童磨「....!(早いけど、見えない速度じゃない。)」

 

 

~血気術 蔓蓮華~

 

 

あちこちから氷の蔓がこちらに向かってくる。触れたらひとたまりも無いだろう。

 

 

~光の呼吸 壱ノ型 雷光斬~

 

 

オレは伸びてくる蔓を足を止めずに捌く。

よしっ、間合いが詰めれた。これなら....!

 

 

童磨「待ってたよ...間合いを詰めてくるのを」

 

 

~血気術 粉凍り~

 

ヤバイ!ここでこの攻撃か....!それなら。

 

 

~光の呼吸 伍ノ型 全反射~

 

 

オレは刀を円状に振り下ろし、粉凍りを跳ね返す。

 

童磨「がはっ!?....っく....!」

 

 

よしっ、自分の毒の耐性はまだないらしい。これなら....!

 

 

 

 

 

咲夜「どうだ?自分の毒の味は?」

 

 

ここで決める!光の呼吸、最速の型。

 

 

~光の呼吸 参ノ型 暁光一閃~

 

 

 

全ての力を足に一点集中させ、地面を蹴る。よしっ、これで奴の首を....!!

 

 

童磨「....な~んちゃって」

 

 

咲夜「なん....だと?」

 

 

オレの最速の攻撃をかわされ、奴の扇によるカウンターをまともにうけてしまい、胸を切りつけられたオレはスピードを殺しきれず、地面に打ち付けられ、ゴロゴロと転がり木にぶつかった。

 

 

 

咲夜「ぐっ....!」

 

 

マズイ、かなり深く抉られてしまった。すぐさま止血をするが、地面に打ち付けられたときあばらも折れてしまったようだ。

 

 

 

 

童磨「オレに自分の毒が解毒できないとでも思った?残念だったね、オレは解毒の速度も速いんだよね。どんな毒もオレは解毒することが出来るんだ」

 

 

 

 

 

なんとか止血し、立ち上がる。

 

 

 

童磨「その傷でまだ立ち上がるのかい?諦めなよ、キミではオレにかなわないんだから。」

 

 

 

咲夜「知らない。お前に敵うかどうかではない、オレは守らなければならないんだ。お前がどんなに強くても、オレは負けるわけには行かない……!」

 

 

動かせ!全身に呼吸を行き渡らせろ。自分に出来る事をやれ。どんなに体が傷ついていても....!

 

 

 

 

童磨「そっか。なら、そろそろ終わらせてもらうよ。」

 

~血気術 散り蓮華~

 

 

攻撃範囲が広い....!だが。

 

 

ヒュゥーッ!

 

 

 

~光の呼吸 弐ノ型 電光石火~

 

 

全ては避けきれないが、致命傷にならない程度の攻撃。その間にヤツとの間合いを詰める。

 

 

~血気術 蔓蓮華~

 

~光の呼吸 肆ノ型 刀光剣影~

 

 

オレは全身に血を巡らせ、直感で奴がどこから攻撃を仕掛けてくるかを予想し、蔓を切り裂く。

 

 

 

童磨「もうちょっと数を増やそうかな?」

 

 

 

なんだと....!ヤバイこれは、かわしきれ....

 

 

バキャッ!....ドサッ。

 

 

 

咲夜「カハッ……!」

 

 

オレは捌ききれず攻撃をまともに食らってしまった。受け身も取れず、頭を強く打ち付けてしまった。頭や体から血が流れていくのがわかる。

 

 

ここで終わるのか?

 

 

弱いまま、なにも守れずに死ぬ....のか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、1つの影が前に見えた。

 

 

 

 

 

 

“お前は弱い。自分の体を、強さを生かしきれていない。”

 

 

なん....だと....?

 

 

“オレならもっと使いこなせるさ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は動かない、気を失ってしまったのか。

 

 

輝夜さんはもう傷が深く助からないと思う。でも、私はまだ動ける。柱である私が彼に遅れを取ってはいけないと思い来たのだが....

 

 

彼はボロボロで、かなりの一撃を食らってしまっていた。私が、もっと早く動いていれば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

童磨「あれ?終わっちゃったのかな?なかなか強かったんだけど、悲しいなあ。」

 

 

 

童磨「まあ、この子は男だから早く止めをさしちゃおう。」

 

 

~血気術 冬ざれ氷柱~

 

 

ズドンっ!ズドン!

 

と地面に氷柱が刺さっていく。

 

 

 

 

 

 

 




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