今回は学校でのお話になるので、ニーゴメンバーはまふゆちゃんしか出てきません。穂波ちゃんとえむちゃんは、この後どうするのでしょう。それでは、どうぞ。
音視点
...穂波と、だれだろう。ピンク色の髪で、少し外ハネしたボブ。見ているとかな姉や穂波と会った時と同じ感じがした。...ということはこの人もまた、昔の知り合い...なのだろうか。
「望月さん、鳳さん、知り合いですか?...とりあえず、座ってくださいね」
穂波「あっ...!す、すみませんっ!えむちゃん、座ろう?」
えむ「え〜?むむ〜...はーい!」
...どうやらピンク髪の子は鳳えむと言うらしい。私が続きの自己紹介をすませると、私の隣にいた女性教師は少し微笑んでからまた表情をなおし、ピンク髪の子の隣の席...窓側の席を指さした。
「じゃあ宵崎さん...あそこの席でいいかしら?」
音「あ、はい...。分かりました」
えむ「音ちゃん音ちゃん!またこれからよろしくね〜!!」
音「あ、うん...よろしく、えむ」
えむはキラキラと目を輝かせながら、眩しすぎる笑顔でこちらを見る。...ほんとにこんな子と知り合いだったのかな、私。なんとも怪しいところだが...まあいいか。そうして私は、初めての授業を受けたのだった。
──休み時間。
どうやら授業と授業の間には休み時間、といわれる10分間の休憩があるらしい。何をしようかと考えていると、前の休み時間どこかに行っていた穂波から声がかかった。
穂波「お、音ちゃん!ちょっといいかな...?」
音「ん?どうしたの、穂波」
穂波「あのね、音ちゃんが帰ってきたってこと、みんなに伝えたいんだ。ついてきて、くれる?」
音「...?わかった」
みんな...ってだれだろう。穂波の感じからして、同じ幼なじみの子達...なのかな?と、そんなことを考えていると穂波に手招きされる。どうやら今から行くようだ。...なんだか心做しか他のクラスの人からの目線が怖いけど、私何かしたかな...。復学した生徒がそんなに珍しいのだろうか。...多分珍しいな。...ん?後ろから人の気配が...私の歩に合わせて後ろを歩いてる感じかな、これは。
穂波「えっと...さっきみんなに声をかけたからここら辺にいるはず、なんだけど...」
音「...穂波、私の後ろにいるのは誰?」
穂波「...えっ?」
咲希「えー?!ば、バレちゃった!」
一歌「もう、咲希ってば。だからやめようって言ったのに...っていうかこの声...」
志歩「...それ、私も思った。もしかしてその子、音?」
私は名前を呼ばれて振り返る。...3人もいる。私の後ろにいた気配はむむむ...という感じで悔しそうにしてる金髪のゆるふわツインテールの子...多分咲希って子だろうけど、他の子は...?
穂波「うん、音ちゃんだよ。今日B組に来るって噂になってた子がいたでしょ?それが音ちゃんだったから、みんなに伝えたくって...」
咲希「えっ?!ほんとにおっちゃんなのー?!おっちゃん久しぶりー!」
一歌「ほ、ほんとに音なんだ...志歩、合ってたみたいだよ」
志歩「うん。一歌も気づいてたみたいだけど...気づいてなかったの、咲希だけじゃない?」
咲希「え、えー?!そ、そうなの?!」
...向こうが勝手に盛りあがっている。多分みんなが呼んでいるのから考えるに、金髪ゆるふわツインテールの子はさっき言った通り咲希だろう。そしてこの黒髪ロングの子は...一歌、だろうか。となると消去法で銀髪ショートの子は志歩か...。
音「えっと、みんな。久しぶり...?」
咲希「おっちゃんおっちゃん!あたし達、今バンドやってるんだよ!」
一歌「うん。Leo/needっていう名前で色々曲を歌ったり弾いたりしてるんだ」
音「へぇ...」
バンド...が何かは分からないけど、一歌の説明からして曲を歌ったり弾いたりして魅せるパフォーマンスの1つ...かな?多分。
穂波「あ、みんな。そろそろ時間になるかも...」
一歌「ほんとだ。もっと話してたいけど、それはまた今度だね」
咲希「うう〜...おっちゃん、いつでもC組に遊びにきていいからね!」
志歩「...気が向いたらAにもね」
音「う、うん。覚えとく...」
なんか、情報量が多いな...。えっと、一歌に咲希に志歩...みんな幼なじみで、A組とC組にいる...。隣の教室どうしだし、行こうと思えばいつでも行けそうだな。なんて思いながら、穂波とB組に戻って行った。
───昼休み。
あの後休み時間が1回あったため、志歩のクラス...A組をちょっと覗いてみた。志歩は一匹狼ってやつ、なのかな。1人で窓の方を覗いてたけど...あ、でも志歩に話しかけてる子もいたな。茶髪の子と蒸栗色の髪のツインテールの子...。2人とも小動物みたいだった...。
えむ「音ちゃん音ちゃん!一緒にご飯食べよー?!」
音「ご飯...?」
えむ「うん!お弁当持ってきてる〜?」
お弁当...ご飯...お昼って必ずご飯食べるものなのか...。かな姉はいつも決まった時間に食べてなかったからなぁ。うーん、少しお腹は空いてるけど別に食事が必要かって言われたらそうでも無いし...。どうしようかと考えていたら見慣れた紫髪の女の子が扉から顔を出した。なんか1年生がキャーキャー言ってる...。
まふゆ「ごめんね。音、いるかな?」
音「...まふゆ?なんでここに?」
まふゆ「あ、いたいた。もう、不思議そうな顔しないでよ。お昼そっちに行くねって言ったでしょ?」
...そういえばそうだったような気もする。よく見るとまふゆの手にはえむと同じようなお弁当らしきものがある。誰かとお昼ご飯食べるのかな。...ん?なんだかえむが怯えてるような...気のせいかな。
まふゆ「それじゃあ音、行こう?」
音「あ、うん。またねえむ」
えむ「う、うんっ!ま、ままっ、またね、音ちゃん!あ、ああ朝比奈先輩も!!」
まふゆ「うん、またね鳳さん」
...やっぱり怯えてるよなぁ。まふゆの本性に気づいてるとか?それだったら有り得るよなあ...なんて考えていると、まふゆは中庭についたところでベンチに座り、手招きをしてくる。...座れということだろうか。
まふゆ「音、ちゃんとお弁当持ってきた?」
音「お弁当って何...?ごはん、なのは何となくわかるけど...」
まふゆ「やっぱり持ってきてなかったんだ。もう、仕方ないなあ。音や奏がお弁当を作れるとは思わないし...」
そう言ってまふゆは自分のお弁当を開ける。美味しそうなお弁当だ。そんなことを思いながらまふゆのお弁当を見ていると、まふゆは1度微笑み、卵焼きを箸で掴むと私の口元まで持ってくる。
まふゆ「はい、音。あーん」
音「...くれるの?」
まふゆ「うん。音、お弁当持ってきてないんでしょ?それにあんなに見られたらね」
音「...そんなに見てたかな。...んむっ...あ、美味しい...!」
私は思わず笑顔になる。卵焼き、美味しい...まふゆ、料理上手だなぁ。え?そのソーセージもくれるの?やったぁ。んむ...美味しい...。まふゆのお弁当は彩り豊かで見た目も美味しそうだ。うん、美味しい。
まふゆ「ふふ、音なんだか小動物みたい」
音「む、それかな姉にも言われた...」
まふゆ「そうなの?でも褒め言葉だと思うよ、ふふ」
音「...ほんとに...?」
...まあそれが事実かはさておき、ほんとに美味しい。さっきから卵焼きとソーセージ以外にも与えられてるけど、全部美味しい。なんで自分で食べさせてくれないのかは分からないけど...。まあ美味しいからいっか。
音「...そういえば、まふゆは食べないの?まふゆのお弁当なのに」
まふゆ「ああ...私は味、わからないから。それだったら音に食べてもらう方がいいでしょ?」
音「えぇ...?せっかく作ったのに、たべないの?食べなかったら倒れちゃうよー?」
まふゆ「...わかった、食べるよ」
しぶしぶ、と言ったような感じで食べ始めるまふゆ。...そういえば、いまは周りに人がいないのにこっちの優等生モードなんだなあ。そんなことを思っていると、どこからか視線を感じた。
音「...?」
まふゆ「音?周りを見渡して、どうかしたの?」
音「...いや、なんでもない」
かかえる違和感を胸に留め、まふゆとの昼食の時間を終えるのだった。
はい、ということで。いかがでしたでしょうか。
関係ないんですけど、そろそろ音ちゃんの自己紹介を書きたいな、なんて。でも今更自己紹介で1話埋めていいものか...。
そんなことよりもっと投稿ペースあげろって話ですよね。頑張ります。