今回は初のまふゆちゃん視点、入ります。もしかしたらキャラに合ってない、変な部分があるかもしれませんが大目に見てやってください...。
まふゆ視点
私には幼馴染がいた。私が優等生で、いい子だからというレッテルを貼らない、唯一
元々彼女は病弱、という訳では無いが、体調を崩すと他の人より重症化しやすく、風邪でもたまに入院することがあった。そして、彼女が姿をくらます2日前から、彼女は風邪をひいて入院していた。お見舞いに行こうにも、予備校などがあって平日は忙しくていけなかった。なので、土曜日...休日に私はお見舞い用の花を買い、彼女の病室へと行った。多分、彼女と会えるから...嬉しかった、んだと思う。あの頃の私は、まだ今よりも何かを感じていたから。
...でも。病室に行った時、彼女はいなかった。その代わりそこにいたのは、院長を責めたり、彼女がいないことに慌てたりする看護師達。...違う。私は、こんなことを、こんな看護師達を見るためにここに来たのではない。私は────。
彼女がいなくなった日から、私の中の“ナニカ”が壊れた。...それからニーゴのみんなに出会って、少しそのナニカを掴めたような気がして。そんな、少しマシな日々を過ごしていた、ある日だった。
まふゆ『......音?』
奏『うん。......って、え?なんで知って...』
...音だった。2年前に、あの時、姿をくらましたはずの。私はその事実を目の前で確認し...気がついたら、音に抱きついていた。何故かはわからなかった。でも、そうしなきゃいけない、そうしたいと思ったから。それから瑞希の提案で、音や奏達と服を買いに行くことになった。最初に不自然に感じたのは、服屋に行くことを音が拒まなかったことだった。姿をくらます前は、絶対に着せ替え人形にさせられるからと言って、誰かと服屋に行くのは嫌がっていたのに...。それから私は音の行動の一挙一動に注目した。
試着室のことを聞いたり、服の名前がわからなかったり。それだけなら、少しは理解ができる。服に興味がなかった音なら、試着せずにパーカーだけ買って帰ったり、服の名前が分からなかったりしてもおかしくないから。...でも。
音『おかね......?』
不思議そうに呟いた、何気ないその一言。奏はお金がないからだと判断したらしいけど...。その一言で分かったかもしれない。もしかしたら、今の音は─────
──音視点。
な、なんでバレたんだ...?とにかく、ここは隠し通さないとまずい。そんな気がする。
音「えーっと...な、なんのこと?記憶がないって、まさかそんな...」
まふゆ「音。私、言ったよね。正直に答えて、って」
音「そんなこと言われても...」
まふゆがあまりにまっすぐ私を見つめてくるから、私は思わず目を逸らした。まずい。本当に。...何か、誤魔化さなければ。...そうだ。
音「...で、でもさ。まふゆのこと、ちゃんと覚えてたじゃん?ね?」
まふゆ「...解離性健忘には、いくつか種類がある。系統的健忘って言って、特定の人や特定の期間だけ忘れている場合もある」
音「...そうなの?」
まふゆ「今、認めた」
音「......あ」
やばい。思わずボロを出してしまった。...まふゆにはもうどう言っても無駄だろうし、なぁ。
音「...ねえまふゆ、今から言うこと、怒らない?」
まふゆ「怒る必要がなければ怒らない」
音「それって、怒る必要があったら怒るってことだよね」
まふゆ「...早く、言って」
音「あ、うん。えっと───」
瑞希「たっだいまー!!あれ?2人なんかすごく仲良くなってない?!」
──あ。そういえば、お会計に行った瑞希達を待ってたんだった。...どうしよう。2人が来たんじゃ、今から言おうとしてたこと、言えない。
まふゆ「...音、スマホ持ってない?」
音「すまほ...?」
まふゆ「...これ。多分、持ってれば音はポケットに入れてるはずなんだけど...」
そう言って、まふゆはスマホなるものを見せてくれる。四角くて持ち運びができる機械のようだ。...確かに、さっき試着した時にズボンに硬い感触があったよな。えーと...。
音「...あった。この、四角いやつ?」
まふゆ「そう。それで...電源つけて。右側の少し凹んでるとこ。それで、ホーム画面に行くから...そこの緑の。LINEってとこ、タップして」
音「わっ、なんか開いた。これがLINE...?」
まふゆ「そう。そこに私の名前があるから、家に帰ったらそれをタップすればいい。最悪、私から電話するから、起きといて」
お、覚えることがいっぱいだ...。帰ったらスマホの使い方でも調べとこうかな...。
瑞希「2人とも、何話してるのー?...って、音スマホ持ってんじゃん!LINEやってる?交換しよしよー!!」
奏「あれ、珍しいね、スマホいじってるなんて」
音「えっと、うん。瑞希、交換って...?」
瑞希「ちょっと借りていい?待っててね〜...はい、出来たよ!」
そこには“mizuki”とオシャレな文字で書かれた名前のアカウントが表示されている。ええと、この追加を押せばいいのかな...。
瑞希「お、追加した?じゃあボク、これから暇な時は音にLINEしまくるからね〜!」
奏「...音はあんまりスマホ見ないから、気づかないかもしれないよ」
瑞希「えー、そんなぁ〜!」
音「あはは...。極力、見るようにはするね」
そんなことを言いながら、一度スマホの電源を消して、LINEを開くまでの流れを復習する。...うん、出来た。これならいつでもLINEができるはずだ。
音「......あれ?でも私、いつLINEすればいいんだ?」
はい、ということで。いかがでしたでしょうか。何気に音ちゃんの体質とか、明かされましたね。
みなさんはLINEとか、よく見るタイプですか?私は全く見なくて、気がついたら未読が溜まってるなんて日常茶飯事です。...もっと見るようにします。