Side 第八席 紀ノ国寧々
「第一席のことはどう思いますか?」
「紛れもない天才ですね」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「言葉で説明するのは難しいです。天沢久遠という料理人に会ってみれば分かるとしか言えませんね。私が料理を初めてした日から今まで出会って来た料理人の中で『天沢久遠』は紛れもなく1番すごい料理人ですね」
「そんなにですか?」
「そうですね。料理のことについて深く話したことはないので分かりませんが、ああいう人を『天才』と呼ぶんだと思いました。自分もよく天才だとか言われることもあったりしましたけど、本物の天才は天沢先輩みたいな人のことを言うんです」
「そうですか。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「天沢先輩、お疲れ様です。こんなことをお願いするような仲ではないですが、先輩のそばを食べてみたいです。食材の選び方や調理工程も含めて見せて欲しい…です…」
Side 第九席 一色慧
「第一席のことはどう思いますか?」
「大らかで全てを見通している方ですかね」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「前に一度だけ天沢先輩と料理をさせてもらったことがあったんですが、その時に見た手際の良さだけは忘れられません。それもその時は僕がお題を出して作るという形だったので。前々から用意とは無理なんですよ。それなのにまるで前々から分かっていたみたいに料理を作り始めて、その工程に一つの無駄もなかったんです。あの時は本当に驚きましたよ」
「そんなにですか?」
「見れば分かりますよ。なぜ天沢久遠という料理人が第一席になったのかが分かりますよ」
「そうなんですか。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「天沢先輩、先日はありがとうございました。次も機会であればご一緒に買い物に行きたいです」
Side 第十席 久我照紀
「第一席のことはどう思いますか?」
「まぁ……すごい人」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「天沢先輩のすごいところは色々あっけど…知識かな」
「知識ですか?」
「うん。あの人は全ての料理に精通している。例えば、オレは四川料理を得意としているからそっち系の知識は人よりもある方だと自負もしてる。それでもオレはあの人に知識でも腕でも勝てない。あの人は四川料理だけを得意料理なわけじゃないし、それだけをやってきたわけじゃない。それなのにあの人に負けるんよ」
「それほどすごいんですね。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「まぁ…改めてなんか言うのは恥ずいけど…今度四川料理系で話したい事があるんでその時はよろしくお願いします」
Side 幸平創真
「第一席のことはどう思いますか?」
「すげぇ人。今までたくさんの料理人に会ってきたけど、戦う前から「負けるかも」って思ったのあの人が初めてっすね」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「う~~ん…あの余裕とか」
「余裕ですか?」
「どんなお題が来ても絶対に『負けない』って感じがするんすよ。天沢先輩からは。圧っていうのか、分からないけど、天沢先輩と食戟をすると異質な感じがして飲み込まれるみたいな…」
「なんか分かるような分からないような感じですね。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「伝えたいことか……それなら、また食戟してください!!今度こそ、勝たせてもらいます!」
Side 薙切えりな
「第一席のことはどう思いますか?」
「素晴らしい方です!」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「一つに絞るのは難しいですが、あえて一つ挙げるのであれば調理をする時に前髪を上げる仕草ですね」
「え、そこですか?」
「はい、あの仕草はカッコいいです!それに普段よりも調理をしている時は目が鋭くなって、集中している時なんてもう目が離せません。料理の腕に関しては私が何かを言えるレベルではありませんし」
「それほどですか。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「あ。天沢先輩、薙切えりなです。今度良ければ…お話をしたいです……」