SIde 水原冬美
「第一席のことはどう思いますか?」
「第一席…って久遠のことか。センスの塊で優しい子かな」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「さっきも言ったけど、やっぱり料理のセンスかな。初めて料理をしているところを見た時からセンスのある子だとは思ってたけど、まさかここまでになるとは思っていなかった」
「センスですか?」
「うん、久遠は料理のセンスに恵まれてる。それにプラスして料理人として知識や技術を身に付けちゃったからもう敵なしじゃないかな。あの子に勝てる人の方が少ない」
「水原シェフにそこまで言わせるなんてすごいですね。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「久遠、あんまり無茶せずに頑張って。家族のことを心配しなくても私たちでどうにかできる。だから、久遠は遠月で学べることを学んできて」
Side 乾日向子
「第一席のことはどう思いますか?」
「久遠くんは良い子よ」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「…感覚で覚えられるところは初めて見た時にすごいと思ったわ」
「感覚ですか?」
「うん。久遠くんは感覚肌の料理人なの。覚えたことをすぐに実践してそれを完璧にしてしまえるだけの技術がある。例えば、遠月に来る前に私の料亭で見習いとして働いてもらっていたことがあるのよ。その時、たった3日で私の料理を真似して同じ料理を作ったわ。見た目だけじゃなくて味も同じだった。そして1週間もすれば久遠くんは自分の皿を作ってたわ。今でもその時に受けた衝撃は覚えてる。紛れもなく…久遠くんは天才」
「そんなにすごかったんですね。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「久遠くんが楽しんで遠月での学校生活を送れているんだったら言うことなし。そして卒業後はぜひ私のところに嫁ぎに来てね」
Side 四宮小次郎
「第一席のことはどう思いますか?」
「…生意気な奴だな」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「調子に乗るかも知れねぇから言いたくないが……独創力だな」
「独創力ですか?」
「ああ、一度あいつの頭の中を解剖したぐらいだ。あいつのアイデアはいつも独創的で今はそれを形に出来るだけの腕前がある。正直、たぶん俺や水原、他の卒業生とかと比べてもその力は飛びぬけてるし、料理人としてのセンスも高いから本当に手に負えない」
「四宮シェフにそこまで言わせるなんてすごいですね。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「お前なりに頑張れ」
Side 角崎タキ
「第一席のことはどう思いますか?」
「まじで生意気なやつだよ」
「天沢久遠のどこがすごいと思いますか?」
「すげぇところか……瞬発力と発想力、それを行動に移せるところだな」
「え、どういう?」
「あいつとは何度も食戟をした。お題に関してはその場で決める方式だったのに、あいつは毎度10秒経たないうちに完成像が思い浮かんでいる感じだった。一流の料理人でも難しいお題があるっていうのによ。紛れもなくあいつは…最強の料理人だ」
「そこまで言わせるほどとは…。それでは最後に第一席に伝えたいことをどうぞ」
「ぜってぇに料理勝負でお前に勝つ!」