GATE - アークス 彼の地にて、斯く戦えり 作:睦月透火
そこから発展したオラクルの話題……
そこで彼等が目撃したものとは……?
伊丹さんの元・妻「梨沙」であった、アークス総務部・第48調査隊の副隊長サリー。
彼女がこの地球で初めて出会った直接的な関係者というのはまさに奇跡の邂逅であった……
「そう言えば梨沙……お前のPSO2のアカウントはまだ残してるのか?」
「そりゃモチロン、むしろネタの宝庫なんだから消すなんてトンでもない!」
「それなら、時間が空いたらすぐあっちの誰かとコンタクトをコイツに取らせてくれ……もしかしたら、アッチは今も必死にコイツの事を探してる筈だから」
「そりゃやるけど……やるけどさ……アタシ今締切ギリギリなの忘れてない?!」
そう言ってサリー……梨沙さんは伊丹さんにPCの画面を見せる。
写っていたのは……少々表現に困る
梨沙さんの漫画……PSO2……アークスのカップル……あっ(察し)。
「……だよなぁ……」
『……お仕事なら、私がお手伝い致しましょうか?』
そこへ場の空気を知ってか知らずか……手を上げたのはなんとリィス……って、ちょい待ち……キミ、コレ18禁の漫画だよ? それを手伝うって……
『問題ありません……オラクルでも、この手の漫画は
「え、マジ?! 貴女アシしてくれるの!?」
リィスの申し出にすぐさま飛び付く梨沙さん……リィス、僕はキミが(18禁)漫画製作経験者だったなんて初めて聞いたよ……
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それからの梨沙さんの作業は恐るべき速さ、といっても過言ではなかった……
リィスも種族としてはキャストなので、原画を見ながら指示を受けると、すぐさま爆速の手書きで製画を書き起こし、梨沙さんに手渡して精査を求める……といっても、指示通りかつシチュエーションに則して微細な変化を取り入れたリィスの手書き製画は、梨沙さんの原画の良さを絶妙に引き立てており、むしろ好感を持たれていた。
「フフフ……ココまで思い通りに描いてくれるなんて思わなかったわ! ……ねぇ、もし良かったらウチの専属アシにならない? 給料はまだそこまで出せないけど、売れたらその分良くなるし……」
『残念ながら、此方へはほぼ事故で来ていますので……帰還の可否や手立ても不明な状況ですし……現状では、その提案は受けられません』
「あっ……そう……そうだよね、まだ帰れないって決まった訳じゃ無いもんね?」
もう帰れないと決まった訳でも無いので、この地に根付くその提案は時期尚早だ……でも、もし帰れないと分かったら……リィスにとっては、彼女の提案も
それからというもの……リィスの爆速サポートにより、到着から約3時間弱後に作業は完了。
時刻は夜の22時を過ぎた頃だった。
「んん~っ、リィスちゃんのお陰で徹夜予定が爆速だったわ……ありがとねぇ~♪」
『いえ、経験がお役立てたなら幸いです』
僕としては、リィスがいつの間にそんな仕事を経験したのかを是非とも問い質したいね? と思うがそれ以前に、梨沙さんの部屋に厄介になる事にした伊丹さんの判断は疑わざるを得ないが……
『……何故、彼女の所に僕らを連れてきたんですか? もし、彼女までこの件に巻き込まれたら貴方の信用問題……加えて組織的にも多大なダメージを被る事は明白です。
何か意図があっての事とは思いますが、それでもこの判断は危険すぎる……!』
梨沙さんは伊丹さんの元・妻とはいえ、現状は一般人……秘密裏にとはいえ、世界から狙われる僕らを招き入れさせた事は正気とは思えなかった。
「……だからだよ」
『……え?』
「だからこの手を使ったんだ……俺達は腐っても自衛隊、本来ならこんな真似なんか取らないし、考えもしない……そういう所で人ってのは線を引くのさ……
『……そうは言っても』
「俺だって最初はやりたくは無かったさ……でもな、
『……見くびらないで下さいよ? 僕は確かに貴方達と比べたら融通は効かないでしょう……ですが、自分の身は自分で守れます……そもそも、戦力的にも
最後は少し語気が荒くなってしまう……でも、彼の顔を見た限り、この怒気が功を奏した様だ。
「悪ぃ……お前さんは俺達なんかより何倍も強いんだったな……」
『なんか、というのは訂正してください……貴方のこれまでの行動を、僕は高く評価しているんですから』
再び暴れそうな怒りをしっかりと理性で鎮めながら、僕は伊丹さんの言葉を訂正させる……もう少し周りを頼っても言いと思うのは僕だけだろうか……もしかしたら、この思考の礎となった彼の過去は、想像以上に壮絶なのかもしれない。
『必要ならば幾らでもサポート致しますし、アークスの技術はまだまだこんなものではありません……出来るか出来ないかを聞いてからでも、判断は遅くない筈です』
梨沙さんも爆睡し始めたので、布団を準備し彼女を寝かせたリィスも会話に割り入って来た。
マウントを取るようで悪いが、僕らは今までちっとも本気なんか出してない……それを忘れてもらっちゃ困るね。
「……そうだな、これからはお前さん達の力も宛てにさせて貰うよ」
『分かれば良いのです……フフッ』
『……リィス、それは何かのネタかい?』
『梨沙さんが、伊丹さんを言い負かす時にはそう言え、と……』
「……起きたら覚えとけよ」
あれからしばらくとりとめの無い会話で時間を潰し、夜も更けた深夜……
「そう言えば……オラクル、だっけ? こっちじゃ単なるゲームなんだが、本来はどう見えるんだ? 少しばかり興味が有るんだが」
伊丹さんはプレイヤーではないので、純粋な興味本位でオラクルの事を聞いてきた。
(……趣味的な嗜好が見え隠れしているのは……気のせいだよね?)
そんな邪推を浮かべながらも、問い掛けに応じ……異世界交流のきっかけともなった、地球との顛末を語っていた時だった。
「そう言えば……梨沙と時々、連絡が付かない時があったんだよ……後から聞いたら、全然気付かなかったって言ってたんだが……」
それは少し妙だ……例えゲームをしていたとしても、この世界のプレイスタイルなら手元に携帯端末くらいは置くだろうし、連絡に気付くくらいはする筈だ……その場で反応出来なくても。
しかし、伊丹さんから聞いた梨沙さんのリアクションは「全く気付かなかった」との事……これはさすがにおかしい。
「まぁ、遅くともその日の内にリアクションは返ってきた……早ければ1~2時間くらいでな」
如何にも中途半端な時間差だなぁ……と思った直後、アッシュの報告書に記載されていた
「梨沙、今すぐPSO2を動かしてくれ!」
「……んえ……ナニナニ? どゆこと……?」
「コイツの仮説が正しいかの検証だ、もし仮説が正しければ……!」
伊丹さんの剣幕に急かされ、渋々といった感じで梨沙さんはPCからPSO2を起動する……
「……この時間だと他の人とか、あんまり居ないんだけど……とりあえず、ログインするわよ?」
ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス
N E W G E N E S I S
■PHANTASY STAR ONLINE2■
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起動の際にログイン作業も組み込まれたシステムからゲームが立ち上げられ、美麗なムービーを経て画面いっぱいにタイトル画面が表示される……躊躇い無くゲームスタート操作を押した梨沙さんの身体から、淡いフォトンの煌めきが確認された直後……
「お、おい梨沙……?!」
「……この現状は……やっぱり……!」
画面に写るのは、デジタルグラフィックで表現された次元トンネル。
梨沙さんの身体は一筋の閃光となって画面に突入し潜り抜けていく……
その数秒後……切り替わった画面は僕の見覚えの無い街の風景だったが、梨沙さんの身体は画面の向こう側……
オラクル直行を期待していた人には申し訳ありませんが、リアルのゲーム事情(ストーリーの進行具合のみ)に対応している為、まずはハルファへと行って貰いました。
なお、いきなりハルファへと飛んだ理由ですが、
NGSへのシステム移行後からしばらくの間、仕事で詰まっていたので梨沙さんはゲームしてませんでしたし……決定ボタン連打するだけでログイン出来ますからねぇ?
また一部では「ムービー詐欺」と揶揄される程綺麗なオープニングムービー……伊丹さんを始め梨沙さんやアークス君も初見なためか、マジマジと見入っておりました。
理由はともかく、深夜ログイン……
身に覚えのある方は感想をよろしくw
今後も元(または現)PSO2プレイヤーの参戦はありですか?
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あり
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なし
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ヒツギ達「PSO2地球組」は?
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むしろオラクル側の介入は?