GATE - アークス 彼の地にて、斯く戦えり 作:睦月透火
原作では良さげな温泉宿が、見るも無惨な光景に変わり果ててしまいましたが……果たして本作では……?
夜、時刻は午後8時過ぎ頃……風光明媚な温泉宿『山海楼閣』に到着。
敷地内には自衛隊の精鋭のみが所属する「特殊作戦群」が防衛陣地を敷いており、喩えどの国家だろうと容赦なく排除する……そういう気概で僕ら異世界組を護衛しているらしい。
今回、僕は思う処があり……この防衛に一枚噛ませて貰った。まぁ、これまでの紆余曲折を知る者からすれば……誰しもが憤る事だろう……
(恐らく、諸外国は何がなんでも僕らを確保しに来る……防衛大臣からの情報通りなら、確実に。
……なら、徹底的に抗わせて貰おうか……無論、僕の
「……ッ!?」
『……どうかされましたか? ロゥリィさん』
「……視線を感じたわ」
「「「「な……っ!?」」」」
露天風呂に併設された更衣室で「視線を感じた」とロゥリィさんが言った。確かにこの周辺には
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《……ッ!?》
《どうしました? 心拍数が跳ね上がりましたが? なにか問題でも?》
《……護衛対象「ブラック」と視線が合った……対象「フェアリー」にもだ》
《あり得ません……直線距離で450mも離れてるんですよ?!》
特殊作戦群の隊員、コードネーム「アーチャー」は、確認の為にもう一度更衣室の窓付近を双眼鏡で確認する。そこに見えたのは……隊内で対象「ブラック」と呼んでいるロゥリィの怪しい笑みと、同じく対象「フェアリー」と識別されるリィスが窓の外を見回し……此方を認識した後、窓を閉める光景であった。
尚、トリニティは加納防衛大臣に対し、今回の防衛作戦に対する協力を持ち掛け、地球側の端末と交信できる様にしたと言う……なお下記の発言は、リィスが窓を閉めた直後、協力の為に準備していた特殊回線から聴こえてきた台詞である。
『あぁ……先程感じられた視線は、外で護衛をして頂いてる方のものでしょう……後でマスターから抗議を入れて貰いますね』
この騒動後、本当に抗議文が特戦群司令部宛に送られてきた事に「アーチャー」は呆然としたのは言うまでもない。
さて、誘蛾灯に集まる数多の虫達が如く……この温泉宿には、異世界人と交流している日本を快く思わない諸外国の思惑で動いている人間たちが集まってくるだろう。
(普通なら特戦群に任せる処……だけど万が一、国同士のパワーバランス的な圧力で、彼らが対処できない事態に陥る可能性は極めて高い)
この世界で普及しているインターネットから、各国のお国柄、まことしやかに囁かれている内部事情、そこから考えうる国のトップの思惑……その他を含む大体の情報は掴めているし、それでどう動いてくるかも大体の事は把握済み。
大臣からの情報も随分と参考になったし、襲撃は間違いないだろう。
『だからといって、人死が起きるのは僕個人としては可能な限り避けたいんだ』
《分かってますよ、此方からフォトンフィールドを展開してその温泉宿を隔離すれば、人死も逃走も防げます……が、座標特定まではもう少し時間が掛かりますね》
『この
《その手がありました! 回線さえ確保できれば、すぐにでも!》
既にPSO2がインストールしてあったレレイのPCを借り、オラクル側……シエラと連絡を取る。
PSO2を始める為に「IDとパスワード」が必要……とは聞いていたが、まさかアークス登録時の
とはいえ、これで日本を経由してゲート世界にもインターネットが通れば、オラクル側と常に交信する事も可能になるだろう。
ただ、毎週水曜は
(まぁ、でもこれで相手の思惑を完全に潰す事が可能になる……後は、襲撃のタイミングだけど)
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内心かなり不安ではあったのだが……実際の襲撃が起きたのは、夜も更けた翌日未明だった。
深夜……日々増大していくメモリーの整理を兼ねたスリープモードから、危機管理のアラートで強制解除され、僕は内心で舌打ちしながら横たえていた身体を動かす。
(こんな深夜帯にか……いや、他に被害を喰わせない現場の判断か? どうやら現場の人間は多少マトモらしい)
銃声と着弾音が疎らに聞こえてくる……レーダーには複数のグループが映っている様だけど、何故か此方へ来る気配が無い。
「トリニティ、皆を起こしてくれ! 安全な所へ移動させる」
『それは既にリィスがやってます……伊丹さん、連中は……』
「恐らく複数だ……何処の国かまでは分からんがなッ?!」
流れ弾の着弾音が至近距離から聴こえ、思わず頭を下げる伊丹さん……女性陣を起こしたリィスが建物の奥へと皆を誘導している中、ロゥリィだけが此方へ接近していた。
『不味いな……シエラ、フォトンフィールドは?!』
《こんな事だろうと思いまして! 騒ぎが起きる前に展開を済ませまてますよ!》
『了解した、ありがとうシエラ……物理的に帰れたら、此方の地球産スイーツでもご馳走するよ』
《本当ですかッ?!》
『……帰れたら、になるけどね?』
《むしろそちらの地球にも往来出来る方法を確立させましょう! ええ、どんな手を使ってでも……ふぇっ?! こ、言葉の
通信用の小窓でシエラが不謹慎な発言をしたため、見えない誰かに注意されたようだ……多分、一緒にモニターしているシャオだろう。
さて、コレで暴れても問題無い様にはなったけど……
「うふふふっ……あははははははっ♪」
外では既にロゥリィが派手にやっている……フォトンフィールドによってあのハルバードのダメージも物理保護され、痛みと感覚だけがシミュレートされて物理的泣き別れは阻止されている……が、本人が受ける痛みは手加減無しのそのままだから、気絶や半狂乱は確実だろう。
(ああいうのに慣れた僕らは兎も角、彼等には地獄だろうね……ご愁傷さま)
そう思いつつ、僕もタリスを展開して2種類のブレードを投擲。1つからは雷撃……「ギ・ゾンデ」を繰り出す。連鎖的に敵目掛けて這い回る雷蛇の如く、コンマ5秒ほどで4人を戦闘不能にした雷撃を目撃した敵の1人は明らかに狼狽……もう1つのブレードで位置を入れ替え、突如現れた僕の姿に、直近で生き残っていた男は息を飲んだ。
「
青と白のボディに純白の翼。見る者を圧倒する……人工物とは思えない挙動をするその翼と、機械とは思えない、複雑な流線形が織り成す人型の合成体……
彼の意識には、僕の姿が『天使』と映ったのだろう……
『I’m sorry, I won’t know unless I see it with painful eyes once. ……Because I was allowed to judge.』
彼の耳には、日本語と英語が同時に聞こえた筈だ。
キャストだけが可能な同時多言語発音の言葉を残し、僕はツインマシンガンを展開……新しくこの姿に合わせて『*シュヴァリエプレッジ』を改造した武器迷彩『*零の天使の導き』、双機銃モードは元のイメージを壊さない為に携帯性すらも犠牲にした2丁の大火力ライフル銃の如き外観をしており、弾丸も実弾ではなくビーム系……
……実用性よりも外観やイメージを追求した所謂「見た目だけ」の武器迷彩だ。
ちなみにソードとタリスにも対応しており、ソードは「*コンサートマスター」のガンスラッシュ形態を参考に携帯性最優先の高出力ビーム刃を持つ斬撃武器、タリスは『鳥の羽根』が変化した飛刃を飛ばし、各形態共通でこの巨大な
本作オリジナル武器迷彩第2弾!
……かなり無理やり感ありますがw
『……任務了解、全ての敵性存在を無力化する。』
と言ってツイマシの回転乱射をやりたいなぁ。
なお、英文はGoogle先生にお任せしましたので間違ってるかもしれません……
諸外国の工作員さん達に対するお仕置きは……
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一応、原作通りという感じに
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もちろんアークス流でしょ?
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むしろ両方マシマシでやろう!