GATE - アークス 彼の地にて、斯く戦えり 作:睦月透火
ほぼ原作沿いの傾向ですが、若干変わる要素もあるため「原作(微)改変」かな……
旅館襲撃を脱した僕らは、伊丹さんの提案でそのまま旅館を脱出……
とある国の工作員が撤退用に用意していた箱形車輌を拝借し、主要都市を結ぶ車両用高速連絡路を利用して大きく迂回しながら……アルヌスへと帰還すべく銀座を目指した。
道中、ピニャ殿下がこの異常事態に説明を求め、伊丹さんは返答に困った……が、殿下は状況証拠と推測でほぼ当たりを引き当て、全員を驚かせる……
その後、休憩中に伊丹さんから“情報工作”が指示され、僕と梨沙さんでネット上に大量の欺瞞情報を含めた予定を書き込む……欺瞞情報の大半は、敵性該当国の工作員が目を皿の様にして見張っているであろう主要サイト等へ。逆に一般市民の多いSNSやアングラ系のスレ投稿サイトには「秋葉原事件の慰問」と「異世界への帰還」という真実を書き込み……“お友達”(?)の協力を得てアルヌスへ帰る算段だ。
(諸外国の連中は僕らの身柄を何としても抑えたい筈だ……確かに、伊丹さんの策があれば、奴らは人目を気にして動き辛くなるだろう。……だが、何か忘れているような)
その翌日。計画通りに高速道路から早めに降り、一般道から銀座方面を目指す……筈だったのだが……
「……全然動きませんね」
「あはは……予想以上に釣れちゃったみたいね……」
「どうしますか、隊長?」
「人目を警戒している奴等の動きを抑えるのは、確かに大成功ですけど……これじゃ僕達の方も迂闊に動けないですよ?」
「かといって、迂闊には降りれないぞ? テュカやレレイ、トリニティ達ならまだしも、殿下達は敵国の人間だ……」
工作員よりも一般人……銀座事変の関係者からの襲撃を警戒し、伊丹さんは徒歩移動を渋る……資料の情報でしか知らないが、それでも、ゲート出現当時に発生した「銀座事変」は“凄惨”という言葉では片付けられないものだとあった。感覚的には僕ら“オラクル船団”の人間とは少し違うのだろうが、書面化されていたモノだけでも惨たらしい事が方々で引き起こされ、鎮圧までに要した時間で命を奪われた者や、消えることの無い
被害者の家族や、残された遺族……彼らが復讐しに来る可能性は捨てきれない。
伊丹さんの懸念は尤もだった……が、それを知ってか知らずか。
「……大丈夫よぉ?」
一言そう言ってロゥリィは車のドアを開き、おもむろに車道の側に立っていた男に声を掛ける……
「そこの貴方、銀座はどっち?」
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結論から言おう……徒歩移動は功を奏した。
「ロゥリィ様ぁぁぁ!!」
「レレイちゃ~ん!!」
「エルフ最高~♪」
「噂のアークス、マジモンだ……!」
ロゥリィの機転によって銀座までの道程は、民間人で埋め尽くされつつも我々の妨害を寄せ付けない完璧な防御壁の役割を果たしてくれたのである。
「……アレ、菜々美? 何やってんの、こんな所で……」
「お仕事! TVの取材ッ!!」
さすがにこの結果はシャオでも予測できなかっただろう……しかも報道関係者の中に栗林さんの妹が居た為、彼女をダシに栗林さんが機転を効かせて諸外国に対する牽制を言葉として世界にばら蒔いた。
(……他国のトップは恐らく
(……願わくば、二度とこの様な事が起きぬように……)
一般人によるほぼ完璧な護衛の下、僕らは急遽予定に組み込んだ“被害者慰霊碑への献花”を済ませ……無事にアルヌスへの帰路に付く事ができたのである。
……その後、オラクル側との定期情報交換で、日本には複数の国からの政治的圧力や、内部汚職の証拠を利用した外交取引を引き出されていたものの、現首相の退陣と、栗林さん姉妹が行った先のぶっ込み報道の件により“事実上無駄な手を打った”という事にさせられていた事が判明した。
マジかよ……
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地球訪問から数日後……アルヌスへと帰還した僕らは、あれから日常と化した毎日へと戻っていた。
たった一人を除いて……
「………………もぅ、何処に行っちゃったのかしら。お父さんは……」
《……こちら側の報告は以上ですね》
「了解、何か進展があったらいつもの方法で連絡よろしく。」
《承りました。……ところで、貴方の定期メンテナンスはどうしますか? まだ完全な帰還方法は確立していませんが、
シエラから、キャスト特有の定期メンテナンスの件を問い質された……元来、キャストとは一種の人造人間。人間でも健康診断による病気の早期発見や治療を目的に定期検査を受ける。もちろん機械も期間は違うが同じ事が言えるため、当然その中間と言えるキャストにも定期検査はあるのだ。
「………………そうか、そうだね」
《……その顔、完全に忘れてましたね?》
努めて冷静な表情で返したつもりが、バレバレだった……シエラも少しは成長したらしい。表情の僅かな差異で嘘を見抜くとは、なかなかの観察眼を得たようだ。
《分かりました……検査日の日程はある程度此方で調整しておきますから、後でそちらの行動予定を連絡して下さい。》
「了解だ」
《それでは、通信終わります……》
艦橋からの通信が切れ、此方も
ログインによってオラクルへと帰還する方法は、シャオを経由してアッシュからの情報提供により確実であるとされている……しかし、どれだけの時間戻ったままで居られるのかは未知数だし、ゲームだから運営の事情もある。ゲームシステム側の定期メンテナンスもあるし、不具合による緊急措置で強制転送……なんて事も考えておく必要があるだろう。
事実、キャストの定期メンテナンスは短くても半日を要するため、突発的に起きるゲーム側の不測の事態には対応できない可能性が高い。予めその可能性を考慮した調整が必要だろうね。
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その後、皇女殿下は日本との講和を結ぶ為に帝都へと戻る事になり、僕は帝都側の情報収集と皇女殿下の護衛を兼ねて、もう一人のサポートパートナーを呼び寄せる事にした。
「ご無沙汰しております、主さま……」
『久しぶりだねイリス、早速だけど、長期の重要案件を任せたい……頼めるかな?』
「何なりとお申し付け下さいませ」
僕の擁するサポートパートナーは、何もリィス・ステイヤーだけではない……むしろ彼女「イリスティーラ・クラウド」の方が技量も経験も遥かに上なのだ。リィスは彼女からサポートの極意や、暗躍の術を教え込まれているし、サポートパートナー歴も最長……もう一人、即戦力となるパートナーは居るのだが、まだまだ経験が浅いからね。
「イリスティーラ・クラウド……誠心誠意、貴方様のご期待にお応え致します」
少し短いですが、今回はここで区切ります。
次回から炎龍の一件……
ダークエルフの彼女がそろそろ来るかな?
新登場のサポートパートナー「イリスティーラ・クラウド」のクラスは何だと思う?
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フォース
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テクター
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サモナー
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エトワール