GATE - アークス 彼の地にて、斯く戦えり 作:睦月透火
そしてPSO2っぽいタイトルなのは「偶然」ですw
前回のアンケ結果で、リィス同行が最有力なので同行するシナリオとなりました!
そして前回からの続き……
伊丹さんを襲った悲劇(2回め)のその後からw
いやぁ、あの殿下の嘆きはさすがに同情するね……(遠い目)
「それで……彼のその頬は、誰の仕業なのだ……?」
「……、……。 ……
「……ッ!? あ"ぁ"ぁ"ぁぁぁぁぁ"……!」
たっぷりと間の空いた後、絞り出すように自らの非を認め自分がやったと答えた縦ロールさん。
直後、殿下はオーバーリアクションみたいに頭を抱えながら慟哭した……もはや怨嗟の叫びにも聞こえてきそうなピニャ殿下の嘆き、勢揃いした第3偵察隊の面々もこの光景に苦い顔をするしかなく、僕もその全てを遠目に見ていた。
ここで殿下のさらなる罪滅ぼしを受ける時間など、もう伊丹さん達には無い……彼らは日本へと戻り、国会にて弁論を求められている……いわゆる参考人招致だ。
日本人は期限や時間にうるさいと聞く……その刻限が迫る中、もうこれ以上この場で時間を潰す訳には行かないのだ。
殿下はアレコレと罪滅ぼしをするべく言ってくるが、彼らにはそれを受ける時間も既に無い事を説明する。
……この時、僕にはこの世界側の政治形態に疎いので、レレイに関連する情報を貰い翻訳したが、この翻訳がこれからの未来を決める重大な引き金となった事は、随分と後になって分かった。
『彼らは国会への参考人招致……自国の元老院へ「報告をせよ」と出席を求められているのです。
多少形式は違いますが、最前線で得られた情報や問題……見解なんかの報告を、組織の上層部経由で命じられてるんですよ』
「げ、元老院……ッ?!」
その瞬間、姫さまの表情が明らかに凍った……それもその筈、僕の勝手な推測だけど……国会への招致で述べられた情報によっては「帝国は我々と敵対の道を選んだ」と疑われる可能性は高い。
……まぁ、この現状を簡潔に説明された第三者からすれば、誤解もクソもあったもんじゃないだろうが。
とにかく、殿下の表情が凍ったのは明らかに
数瞬の躊躇いの後……殿下が発した次の言葉からも、何を考えて言い放ったのかはある程度理解できた。
「待ってくれ! 妾も……アルヌスへと同動させて貰おう。此度の件、協定違反も含め……上位の指揮官へ正式に謝罪したいのだ! よろしいな、伊丹殿!?」
「えぇぇぇ……?!」
明らかに困惑する伊丹さん、そりゃいきなり言われて「ハイソウデスカ」って言える案件じゃないもんね……だって(現在の立場上成り行きで)敵(となっている)国の姫さまが来るんだよ?
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結局、殿下は縦ロール……ボーゼスさんと一緒に同行する事になった。
……僕は引き続き、レレイに情報を貰ってすり合わせながら2人の通訳をする事になった。
夜明けを待ち、2台の高機動車に分乗した僕らと自衛隊は一路……アルヌスへとようやくの帰還を果たす事となったのであった。
イタリカからアルヌスまでは、現地の人からすればどんなに速くても数日は掛かる……それはこの世界で最速の乗り物が馬だから。
でも、自衛隊の高機動車でなら……ほぼ数時間で到着する。
「……殿下、アルヌスです?!」
「なんと、もう着いたのか……!?」
現地人にとって、この事実は驚愕の一言……まぁ、オラクルでは座標さえ間違ってなければ、どんなに離れた距離だろうと数十秒くらいで移動できちゃうのは内緒である。
(彼女たちの前じゃ、安易に
アークスには個人レベルでの空間転移を可能にする「リューカ―システム」がある……オラクルでは主にキャンプシップやアークスシップにおける超長距離の移動や船団への帰還、出先で持ちきれなくなった荷物の倉庫転送……戦闘不能などの緊急時に、予め設定されたポイントへと任意に空間転移するシステムだ。
量子力学を応用した一種の
(一応、アルヌスとイタリカに簡易ポイントは置いてあるけど……こうも技術レベルに差があると、些細な事でも驚かれるし……使う機会は無い方が良いや)
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自衛隊駐屯地に到着後、すぐさま殿下は伊丹さんを呼び止めようとしたが……
「あ~、国会招致の件で呼ばれてまして……後はそこの女性が案内してくれますからぁっ!」
「……クッ、説得の機会を逃すとは……っ」
言い訳を捨て台詞の様に走り去りながら置いていく伊丹さん……よっぽど昨日の件が堪えたのかな?
どうにか穏便に済ませようと殿下自ら動いた様だけど、さすがにもうそんな時間も無いのだろう……大人しく案内役の女性自衛官に引き連れられ……僕も殿下達の後を追って、狭間陸将の待つ応接室に向かった。
それから、殿下と狭間陸将の会談を仲介……それは恙無く終了したが、去り際に眼鏡の士官……柳田さんに呼び止められ、僕らも通訳兼護衛として地球行きが許可されたのである。
「アークスという組織については、既知の者に情報を集めて貰っている……まさか
狭間陸将や柳田さんも、アークスが
……しかし、蓋を開けてみれば……
『……それについては、僕自身も不可解でしたが……概ね歴史上の推移や重要人物の特徴など、殆どは一致しているので、組織の末端部分の共通認識が薄かった……と考えています』
「そうか……まぁ、直接のコンタクトはまだ叶わないが、いずれチャンスは来ると私は思っている……楽観視は出来んが、気を落とす事も無いだろう」
『……ありがとうございます、それまでは此方も出来得る限りの協力を惜しみません』
「頼もしい限りだ……では、今後ともよろしく頼む」
『えぇ、此方こそ』
ちゃんと人型……以前にも見せた「ニューマン男性」で、僕は狭間陸将や柳田さんと硬い握手を交わす。
僕はこれから地球に赴くピニャ殿下達の通訳をしながらテュカやレレイ達の護衛に混ざり……自衛隊と協力体制の下でオラクルへの帰還手段を模索するのだ。
翌日、厳重な警戒体制を敷かれた
「……何でこんな厚着なの?」
「向こうは、此方と気候が違うらしい……今は寒い時期だとか」
『その通りです……
「ふぅん……あっ、リィスも来るの?」
先日とはまた違う格好……女性用士官礼装『フルドレスコマンダー』に身を包んだリィスがレレイの言葉を補足しながら歩いてきた。
テュカはリィスの格好よりも、同行する方に意識が行っている様子……
『はい、私は主に
「……分かったわ、その時はお願いするわね」
その後、黒塗りの高級車が近くに止まり……ピニャ殿下とボーゼスさんが降りてくる。
伊丹さん達には事前に話が行ってなかったらしく、何やら文句を言っているが……眼鏡をくいっと上げて不敵な笑みをする柳田さんに、正論で丸め込まれてしまった様だった。
「……この先に、日本が……!」
『緊張は当然です……ですが、大丈夫ですよ……僕も護衛に立ちますので』
「……? 貴様、エルフでは無かったのか?」
護衛に適した姿に変えていた僕を見て、殿下は少し驚いていた……まぁ、初対面じゃエルフだったけど……今はアークスの士官礼装である「フルドレスデュピティ」を着込み、地球の人達に紛れやすいヒューマンの姿……困惑を長引かせない為にも『魔法で変えてるんですよ』と強引に納得させた。
そしていよいよ、僕らは
しれっとアークスの空間跳躍技術を解説してますが、独自設定とでも思ってください……
奇しくもアニメと同じ区切りになりましたね……
地球に行ってもモチロン原作以上に混乱するでしょう……なんせゲーム上の存在が実体化してるんですから。
さて、アークスは帰還手段……
せめて連絡くらいは付けられる手段を得られると良いのですが、果たして……?
感想よろしくお願い致します。m(。-ω-。)m
アークスは護衛側? 参考人側?
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護衛側として殿下に同行する
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参考人として招致に参加する