高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

約一ヶ月ぶりですな。

話の内容が良い感じに練れたのでこれからポツポツと投稿していきます。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第十八話 ザケルスリッパ

翌日、清麿はいつも通り登校し、靴箱を開ける。

 

 

「ん?」

 

 

すると、何やら可愛らしい手紙が一枚落ちてきた。

 

 

(手紙?まさかまたガッシュから……ってそんなわけないか)

 

 

清麿は落ちた手紙を拾うと、中身を見る。

 

そこにはこう書かれていた。

 

 

 

『会って話がしたい。今日の放課後、特別棟の三階に来て』

 

 

 

差出人はCクラスの伊吹澪(いぶきみお)という女子生徒らしく、可愛らしい文字で書かれていた。

 

しかし清麿は険しい顔をしていた。

 

 

(普通ならラブレターらしき手紙を貰って一喜一憂するところだろうが……タイミングがタイミングだ。しかもCクラスの生徒がピンポイントにオレの下駄箱に入れていることから、オレがどう動くかを見るのが目的……といったところか?)

 

 

清麿はさり気なく周囲を確認する。

 

しかし下駄箱周辺にはそれらしき人物はいなかった。

 

とりあえず清麿は手紙を懐にしまうと教室へと向かう。

 

色々考えながら歩いていると、Cクラスの前を横切る。

 

横目で教室の中を見ると、人数はまばらであったが、清麿の方を見ている生徒がチラホラと見受けられた。

 

勿論ひよりの姿もあったが、小説を読んでいるのか机に視線を落としていた。

 

 

(さすがにひよりに聞く訳にはいかんな……)

 

 

そして清麿は対応策を考えながら、Aクラスの教室へと入る。

 

 

(さて、どうしたものか……)

 

 

そのまま自分の席へ座ると、早目に来ていた帆波がさっそく話しかけてきた。

 

 

「おはよう、清麿君!」

 

 

「おはよう、帆波」

 

 

すると帆波は清麿の様子を見て首を傾げる。

 

 

「清麿君、何かあった?」

 

 

「……どうしてそう思うんだ?」

 

 

(表情には出していないはずだが……)

 

 

まだ何も話していないはずなのに、帆波に看破されて驚く清麿。

 

帆波は答える。

 

 

「だって清麿君のことは毎日見てるから、様子がおかしかったらすぐに気付くよ?」

 

 

「そ、そうか……」

 

 

帆波の予想外な答えに、つい顔を赤くさせてそっぽを向く清麿。

 

帆波はというと、相変わらず距離が近かった。

 

 

「とりあえず場所を移そうか」

 

 

清麿は帆波を連れて場所を移すことに。

 

 

(人気のない場所となると、中庭のベンチが最適か……)

 

 

「ここなら大丈夫か」

 

 

二人はベンチに座ると、さっそく話す。

 

 

「それで何かあったの?」

 

 

「実は下駄箱にこんな物が入っててな……」

 

 

清麿は懐から例の手紙を見せる。

 

それを見た帆波は慌てる。

 

 

「えっ!?こ、これって……ラブレター!?」

 

 

だが貰った当の本人は冷静だった。

 

 

「仮にそうだとしてもポイントの支給日後だぞ?いくらなんでもタイミングが良すぎる。それにCクラスの女子がピンポイントでオレの所に入れてることから考えても、罠の可能性の方が断然高い。警戒はしておくべきだ」

 

 

「き、清麿君……滅茶苦茶冷静だね」

 

 

「それに文面から見ても、色恋沙汰のこととはとても思えん」

 

 

「それじゃあどうするの?清麿君のことだから行こうとは思ってるんでしょ?」

 

 

「ああ、だから帆波に頼みがあってな……」

 

 

清麿は放課後の呼び出しに応じてる間、帆波にクラスをまとめておいてほしい事を伝える。

 

 

「分かったよ。クラスのことは私に任せといて。でも清麿君、無茶だけはしないでね……?」

 

 

「心配するな。こう見えても引き際はちゃんとわきまえてるさ。あとは……そうだな。神崎と浜口にも相談しておくか」

 

 

「そうだね。二人には伝えておいた方がいいと思う」

 

 

ひとまず同じくクラスのまとめ役でもある神崎と浜口にも相談することに。

 

そうして二人は一端、教室へと戻った。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

昼休み、清麿は神崎と浜口の二人を食堂へと誘うと、さっそく朝の件について話し始めた。

 

 

「C組女子からの呼び出し……か」

 

 

「それも特別棟とは……高嶺君が警戒する理由も分かりますね」

 

 

二人は神妙な顔で話を聞く。

 

 

「勿論、オレの考え過ぎということも十分あり得る。しかし……とてもそうとは思えなくてな。だから二人の耳には一応入れておきたかった」

 

 

すると神崎が質問する。

 

 

「それで高嶺、呼び出しには応じるつもりなのか?」

 

 

「ああ、そのつもりだ」

 

 

清麿の答えに神崎は表情を厳しくする。

 

 

「万が一のことも考えられる。俺としてはあまりオススメはせんな」

 

 

「僕も神崎君の意見に賛成です。こう言ってはなんですが、Cクラスはあまり良い評判を聞きません」

 

 

二人の心配する声に清麿は内心感謝しつつ、安心させるように答える。

 

 

「二人とも心配をかけてすまない。だが安心してくれ。こう見えても護身術の心得はあるからな。そこらの生徒に遅れを取るつもりはない」

 

 

清麿の言っていることは本当である。

 

清麿はこれまでガッシュと共に、数々の魔物との戦いを乗り越えてきた。

 

そして魔物とは基本的に人間よりも身体能力が高く、頑丈な者がほとんどである。

 

清麿自身、時には身体を張って魔物と相対することもあった。

 

そんな魔物と戦う日々を送っていた彼からすれば、たかだか不良生徒の一人や二人、可愛らしいモノである。

 

だが神崎と浜口の表情は未だ優れない。

 

清麿のことが純粋に心配なのだろう。

 

だからこそ清麿は二人に言った。

 

 

「それにもし、その万が一が起こったときの対策もちゃんと考えてある。だから神崎と浜口の二人にはその協力をしてほしいんだ」

 

 

「ほう?」

 

 

「少し興味が湧いてきました」

 

 

そして清麿は説明する。

 

 

「まず相手が何か罠を仕掛けているという前提で話すが、この場合考えられる手は主に一つ。伏兵の存在だ」

 

 

「だろうな。Cクラスは素行が悪い生徒が多いと聞く。それ込みで考えるとするならば……呼び出した張本人である伊吹とやらは、特別棟の三階端で待機しておき……」

 

 

「そこに高嶺君がやって来たところを、隠れていた伏兵と共に挟み撃ち……といったところですか」

 

 

「さすがだな二人とも」

 

 

どうやら神崎、浜口共に清麿と同じ考えに至ったらしい。

 

 

「これを見てくれ」

 

 

清麿は端末を操作し、校内のマップ情報を開く。

 

 

「伏兵を潜ませるとしたら、四階の階段辺りのはずだ。この場所なら、オレがやって来たときにすぐに動き出せる。そして潜ませる人数は恐らく3・4人、多くても5人くらいだろう。それ以上は嫌でも目立つ」

 

 

「となると、俺達のすべきことはそいつらが動き出したときのための証拠確保か」

 

 

「ああ。一方は端末で動画を撮影し、もう一方は見張り役をしてもらいたい」

 

 

「見張り役は更に人員が来ないかの監視ですね」

 

 

三人は話を詰めていく。

 

 

「二人はオレが行った数分後に来てほしい。だがそのときは周囲に誰もいないかよく確認しながら来てくれ。もし仮に不測の事態が起きてしまったら、オレの事は気にせず、すぐに特別棟を離れろ」

 

 

「待て。そうなるとお前一人だけが危険な役回りになってしまうぞ、高嶺」

 

 

「そうですよ。高嶺君一人だけを危険な目に遭わせる訳にはいきません」

 

 

「何度も言うが問題ない。訳あってこういった荒事には慣れてる。適当に相手をあしらったらすぐにオレも逃げるさ」

 

 

清麿の言葉に渋々納得する神崎と浜口。

 

二人とも清麿の身体能力の高さは知っているため、荒事に慣れているという言葉を信じることにしたのだ。

 

最後に清麿は二人に謝罪する。

 

 

「すまないな、二人とも。面倒事に巻き込んでしまって」

 

 

すると二人は笑って返した。

 

 

「馬鹿を言うな。むしろ一人で抱えられる方が迷惑と言うものだ」

 

 

「そうですよ。こういった事にはむしろどんどん巻き込んで下さい。僕達は同じクラスの仲間なんですから」

 

 

二人の言葉を聞いた清麿は思わず笑ってしまった。

 

 

「ありがとう、二人とも」

 

 

そして放課後になると、清麿は二人を連れて特別棟へと向かった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

放課後……

 

 

「君か?オレを呼び出したのは……」

 

 

「ええ」

 

 

清麿は特別棟三階にてCクラスのショートカットの少女、伊吹澪と向かいあっていた。

 

清麿は伊吹を観察する。

 

 

(見知らぬ男と二人きりになっている状況にも関わらず……緊張している素振りは一切見られない。この時点でラブレターの線は消えた)

 

 

「それで、話っていうのは一体なんなんだ?」

 

 

「……あんたに恨みはないけど、私は指示されてやらされただけ。恨むなら素直にノコノコやってきた自分を恨んで」

 

 

そのとき、清麿の後方から五人の男子生徒が現れる。

 

 

「馬鹿な奴〜本当に来やがったよ……」

 

 

「さすがの天才様も色恋沙汰には慣れてなかったか〜?」

 

 

「アハハハハ!これなら隠れる意味もなかったなぁ!!」

 

 

「おいおい、こんな優男一人に五人もいる必要ねぇだろ?」

 

 

「伊吹ちゃん〜ご苦労さん。後は下がってていいよ〜」

 

 

(やはり罠だったか……)

 

 

清麿は冷静に状況を把握する。

 

 

(柄の悪そうな奴らが五人……ケンカ慣れもしているだろうな)

 

 

不良というと、清麿の脳裏に友人である金山剛(かねやまたけし)が思い出される。

 

 

(まあ、金山ほどガタイのイイ奴はそういないか)

 

 

金山は中学時代で既に身長180cmを超える巨体であり、強面なこともあってか、年齢よりも大柄で体格もがっしりした印象がある。

 

当初は暴力的な不良であり、清麿に暴行を加えるなどの問題児であったが、ガッシュや清麿達と関わっていく中で自然と改心していき、今では清麿の気の良い友人となっている。

 

ちなみにツチノコ探しが趣味であり、よく清麿をツチノコ探しに誘ったりしていた。

 

 

(正直、ケンカするのは金山との件以来だが……上手くやらないとな)

 

 

すると清麿は懐から()()()を取り出す。

 

そのとき、それを見た男子生徒達は笑い転げ、伊吹は目を点にさせる。

 

 

「ほ、本気かよテメー!そんなんで俺達とやり合おうってのかよ!?」

 

 

清麿の手にあった物……それは……

 

 

「スリッパ?」

 

 

緑色のスリッパであった。

 

ちなみに金色の文字で『ザケル!』と書かれた清麿渾身のお手製スリッパである。

 

清麿はザケルスリッパを両手で構えると同時に、()()()()()()()()()()

 

そして男子生徒達へと告げた。

 

 

「悪く思うなよ。正当防衛だ」

 

 

清麿の言葉を皮切りに男子生徒達が襲いかかってきた。

 

 

「テメェら!やっちまえ!!」

 

 

それを見た清麿も()()()()を唱えながら立ち向かっていく。

 

 

 

 

 

 

「ザケルゥ!!!!」

 

 

 

 

 

 

特別棟に清麿の大きな声が響いた。




清麿の護身用の武器……ザケルスリッパです。

ハリセンとかも考えたんですけども、持ち歩くこと考えたらスリッパに収まりました。

ちなみにザケルが、はたく攻撃。

ザケルガが、突き攻撃。

テオザケルが、範囲攻撃となっております。

では、また( `・∀・´)ノ
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