続き書けたで候。
でも、そんなことより重要な情報があるだろう諸君。
祝!!!!!!!!
『金色のガッシュ2』続編決定!!&『ようこそ実力至上主義の教室へ』第二期・第三期アニメ化決定!!
(*゚▽゚)_∠※☆PAN!
キタヨキタヨヽ(゚∀゚=゚∀゚)ノキチャッタヨ-!!!!!!
キタキタ━―━((ヘ(゚Д゚*)ノ三ヽ(*゚Д゚)ノ))━―━!!
キタタタタタタタタタ━(゚(゚ω(゚ω゚(☆ω☆)゚ω゚)ω゚)゚)タタタタタタタタタ━!!!!!
キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
はい、取り乱してすいません。
まさかガッシュの続編と、よう実のアニメ化情報が同時に来るとは欠片も予想してませんでした。
あー……実に楽しみじゃ〜。
では、気を取り直していきましょか。
どうぞ∠( ゚д゚)/
その日、龍園翔は朝早く登校していた。
ある人物と話をするためである。
その人物は一人、教室で読書に勤しんでいた。
「おい、ひより」
「龍園君?」
椎名ひよりである。
「おはようございます。珍しいですね?龍園君がこんなに早く来るなんて」
「少しお前に聞きたいことがあってな。Aクラスの高嶺清麿についてだ」
「清麿君……ですか?」
「お前は入学間もない頃から高嶺清麿と交流を持っている。そんなお前から見て……高嶺清麿はどう思う?どう見える?」
龍園の質問にひよりは答える。
「そうですね……まず清麿君は非常に聡明です。豊富な知識もさることながら、思考の柔軟性もあり、優れた頭脳の持ち主。洞察力が鋭く、観察力もある上に、ほんの些細な違和感も見逃さない完璧超人。まさに本物の天才です。ですが……
「ほう?」
「彼の本質は、
ひよりは真っ直ぐに、龍園の目を見て答える。
そんなひよりを見て、龍園は面白そうに呟く。
「お前がそこまで言うとはな。随分とその高嶺にご執心じゃねえか。まさか……惚れたか?」
「今のところ、清麿君にそういった感情はありません。ですが、彼は私にとってこの学校でできた初めての
「クククッ、そうか。ならそんな大切な存在である高嶺と、放課後に俺が会うことになっていると言ったら……お前はどうする?」
そのとき、ひよりの目がスッと細められる。
普段の穏やかな彼女からは、想像もつかないような敵意が龍園に向けられていた。
(こいつもこんな顔ができるとはな。こいつにとって既に高嶺は
「まさか……彼に何かするつもりですか?」
「残念だが、既にした後だ。昨日の放課後、伊吹達にちょっとしたチョッカイをかけさせてな。だが安心しろ。高嶺の野郎はピンピンしてるぜ。逆にこっちが返り討ちにあったくらいだ」
「そうですか……だいたい分かりました。その件について、清麿君と龍園君が直接会って話をするという訳ですか」
「そうなるな。ああ……早く会いたいぜ」
龍園は日々スリルを求めている。
彼は『恐怖』をしたことがない。
そんな彼が自分が異常者だと気付いたのは、小学生のときの遠足の時間であった。
遠足の休憩地で一匹の蛇が出たのだ。
彼の所属するクラスは大騒ぎになり、付き添いでいた大人達もてんやわんやとなり、誰一人として冷静に行動する者はいなかった。
そんななか、一人行動に移る少年がいた。
その少年、龍園翔は手近にあった大きな石を振り下ろすと、蛇を殺した。
噛まれるかもしれないという恐怖は、特になかった。
その代わり、自分自身の中にあった未知なる感情を知った。
それは『愉悦』。
力尽き、グチグチャになった蛇の死骸を見たことで彼は
しかし周囲は、そんな彼に敵意を向けるようになった。
内にも外にも敵ができ、時には大勢に囲まれ、ひたすら暴力を受け続けたこともあった。
抗えない力の前に何度も崩れ落ちた。
負けた数だって優に三桁は超える。
それでも彼は『恐怖』しなかった。
どうやって復讐し、逆転するかだけを考え、最後には彼の前に全てひれ伏したのだ。
だがそれと同時に退屈も覚えた。
結局、自分に敵うヤツなど存在しない、という退屈。
龍園にとっては全てがゲームであり、遊びの延長であった。
高嶺清麿を潰すことも、彼の退屈しのぎにすぎないのだ。
そして龍園はひよりと会話をして、
「龍園君、
「
(こいつは高嶺が傷付くことを無意識に恐れている。大方、話し合いについてくれば俺を牽制出来ると思ってんだろうが……
「ひとつ条件がある。その条件を守れるなら、同行を許可してやる」
「……その条件とは一体なんですか?」
「俺の合図があるまで姿を隠してろ。決して出てくるな。その間、言葉を発するのも禁止だ。もし守れないってんなら……」
龍園はひよりの耳元に顔を近付け、囁いた。
「死んだほうがマシと思うような目に遭わせてやる。あらゆる手を使って、お前が壊れてぐちゃぐちゃになるまで……犯し尽くしてやる」
ひよりは僅かに身体を震わせるが、気丈に振る舞った。
「いいでしょう……」
「決まりだな」
(クククッ、これでカードは揃った……)
龍園は楽しそうに笑う。
(
龍園は昨日、伊吹にあることを命じていた。
それは清麿に
清麿はCクラスのケンカ慣れしているはずの不良達を瞬殺している。
そのとき、龍園は清麿には得意の『暴力』は通用しないと悟った。
そして自分よりも圧倒的に強いであろうことも。
しかし、たかだかその程度の理由でCクラスの暴君が止まるはずもない。
龍園は清麿のことについて、事前に情報を集めていた。
清麿率いる元Bクラス、現Aクラスはお人好しな生徒が多いことで有名だ。
しかしそれ故に結束力は強く、チームワークも高い。
しかも優秀なリーダーがいることで、さらにその力を発揮する。
団結力を高めることで、他クラスにはない纏まりという強味を既に手に入れていたのだ。
この時点で高嶺清麿は、龍園翔よりも圧倒的に秀でていた。
クラスを率いるリーダーという器の大きさも、人間としての格の違いも見せつけていた。
だからこそ、彼にとっては挑む価値がある。
(高嶺清麿……奴は俺にはない強さを持っている。奴と相対することで俺の足りないモノが何か見えてくるかもしれねぇ)
龍園にとって一番優先すべきもの。
それは相手が全力を発揮できる場で、さらなる全力を以って叩き潰すこと。
しかし今の龍園では、清麿を実力でねじ伏せることはできない。
だから
(奴にあって、俺にはないモノ。それを理解することができれば、俺は……今よりももっと高みを目指せる。そして全力の奴を叩き潰すことで、俺は今までとは比べ物にならないほどの、最高の『愉悦』を手に入れることができる……!)
そして龍園は、椎名ひよりを巻き込むことにより清麿の全力を引き出そうとしていた。
ひよりがこの話し合いで巻き込まれたと知れば、清麿は嫌でも全力を出さざるを得ない。
龍園はその全力を目に焼き付けようとしていた。
龍園にとって、本当の実力者とは比類なき暴力を持つ人間のこと。
そして、『恐怖』を克服した人間のこと。
『愉悦』と『恐怖』は表裏一体。
龍園はいつも求めていた。
この悟りを覆してくれるような存在を。
(クククッ……今から放課後が待ち遠しくて仕方がねぇ)
しかし彼は放課後、知ることになる。
本当の『恐怖』というモノを。
すまぬ。
ちょっと長くなりそうだったので割愛。
今日中に続き投稿します。
では、また( `・∀・´)ノ