高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第二十八話 中間テストを終えて

現Aクラスのメンバーの学力は比較的高い。

 

だが、元Aクラスもとい現Bクラスには及ばない。

 

現時点でのクラスの学力の平均差は軽く見積もっても、10点差以上はあると清麿は考えていた。

 

まともにやり合えば、現Aクラスの勝ち目は薄い。

 

だが今回に限っては、そうとは言えない。

 

清麿がそう考えるのには、()()()()()があった。

 

一つ目は、過去問の存在。

 

二つ目は、Bクラスの現状。

 

三つ目は、有栖の狙いについて……である。

 

一つ目の過去問に関しては、この中間テストだけに限るが、例年通り、全く同じ問題が出ることが分かる。

 

二つ目のBクラスに関しては、未だに坂柳派と葛城派による二分化がされているということ。

 

そして三つ目の有栖の狙いについて……有栖の人柄や性格から判断して、なんの意図もなく勝負を挑んでくることはまずあり得ないということ。

 

ひとまず清麿は、なぜ有栖がこの勝負を挑んできたのかを考えることにした。

 

有栖は聡明である。

 

彼女には何か狙いがあって、清麿に勝負を挑んできたことは明白であった。

 

そして有栖の立場になって考えると、その狙いはすぐに予想できた。

 

すなわち、Bクラスのリーダーとしての地位の確立である。

 

Bクラスは現在二極化しており、言うなればリーダーが二人いる状態となっている。

 

完璧主義の有栖のことだ。

 

現在のBクラスの体制に不満を持っていてもおかしくはない。

 

そしてこのBクラスの現状こそが、()()()()()()()()()()()()()であると清麿は考えていた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

清麿と有栖は、この中間テストの勝負において、幾つかのルールを設けた。

 

①過去問の使用禁止。

 

②相手クラスの妨害、又はそれに準じる行為の禁止。

 

③科目毎にクラス内の平均点を競い合い、勝った科目の多いクラスを勝者とする。

 

④勝者は敗者に対して、『一つだけなんでも命令できる権利』を行使できる。ただし、それはリーダーのみに適用するモノとし、公序良俗に反するモノは不可。

 

⑤これらの事が遵守されない場合、無条件に相手側の勝利とする。

 

以上の事柄を契約書で交わした。

 

ひとまず②や⑤などのルールを加えておけば、Bクラスからの過度な接触や妨害を防ぐ抑止力となる。

 

そして清麿が早急に取り組んだこと、それはクラスメート全員の学力の底上げであった。

 

だが、普通に勉強していては間に合わない。

 

だからこそ、ここで過去問の存在が重要となってくる。

 

過去問を()()使用することはできない。

 

なぜなら①のルールに抵触してしまうからだ。

 

ならば、()()()()使用すればいい。

 

清麿は過去問に出題される問題を全て暗記し、内容を少し変えることでこれに対応した。

 

Aクラスでは、勉強会は部活組と帰宅部組に分けて二日に一回の頻度で行われているが、時間の取れない生徒も勿論いる。

 

その対策として、清麿は小テスト形式と課題形式の二つに分けた。

 

勉強会に参加している者には小テスト形式で過去問の範囲を解かせ、時間のない者には課題として過去問の範囲を解かせた。

 

勿論、その都度問題を変えて解かせている。

 

復習を何度も繰り返すことによって、その者の記憶に問題の解き方を定着させるのだ。

 

そして、最も重点的に力を入れたこと。

 

それが苦手科目の克服である。

 

それらを中間テストへの自信に繋げさせる。

 

自信がつけば、やる気も上がり、モチベーションもアップする。

 

モチベーションが上がれば、各自でさらに自主的に勉強を行うであろうし、さらなる点数のアップへと繋がっていく。

 

最終的にそれらを積み重ねることによって、学力の底上げがされるのだ。

 

その甲斐あって、Aクラスの面々は着実に実力をつけていった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

時間はあっという間に過ぎ去り、いよいよ中間テストの日を迎えた。

 

Aクラスメンバーの表情は、やる気に満ち溢れていた。

 

勉強会を終えたことで、自信がついたのだろう。

 

担任の星之宮もその様子を見て、目に見えて驚いていた。

 

そして始まる中間テスト。

 

結果、五科目共に平均点90点を超えるという会心の出来であった。

 

対してBクラスは平均点80点台の科目が三つも出てしまった。

 

よって、この勝負は3勝2敗でAクラス側の勝利となった。

 

ちなみに清麿は、五科目共に百点満点の好成績であった。

 

 

 

________

______

____

 

 

 

有栖は自身の席で教室の様子を観察していた。

 

中間テストの結果が発表された後、担任の真嶋がAクラスの平均点を発表した。

 

結果はBクラスの敗北。

 

その責任をある一人の男子生徒が問われていた。

 

男子生徒の名前は葛城康平。

 

葛城派を率いるリーダーだ。

 

 

(計画通り……)

 

 

有栖はその様子を微笑みながら見ていた。

 

 

「おい!どういうことだよ葛城!!」

 

 

「お前ら、葛城派のせいでAクラスに負けたじゃねえかよ!!」

 

 

「どう責任取るつもりなんだよ!!」

 

 

葛城は腕を組みながら目を瞑っていた。

 

 

(言い訳はしない……ということでしょうか。責任感が強過ぎるというのも問題ですね)

 

 

実は有栖は清麿との勝負の他にも、葛城とも中間テストの平均点を競い合っていた。

 

坂柳派、葛城派を互いに競わせることで相乗効果をもたらせる狙いがあったのだ。

 

しかし結果は伴わず、葛城派の生徒数人が大きく足を引っ張る形となってしまった。

 

坂柳派の生徒達は、有栖の過去問を間接的に使った指導によって、全員最低でも90点を超える結果を叩き出した。

 

しかし葛城派では80点台を数人、中には70点台を出してしまった者までいた。

 

だが、()()()()()調()()()()()()()()()()であった。

 

 

(やはり葛城君は過去問の存在に気付いていなかったようですね)

 

 

葛城は勉強会を開き、葛城派全員に満遍なく教えていた。

 

中でも特に力を入れていたのが、自称葛城の右腕を名乗っている戸塚弥彦であった。

 

当初、戸塚はAクラスで配属され、そんな自分を誇りに思い、周囲に威張り散らしていたが、中間テスト前に行った小テストで60点台を出してしまった。

 

結果的に葛城の勉強会で戸塚の成績は上がったものの、それでも70点台を出してしまい、Bクラスの足を大きく引っ張る形となってしまったのだ。

 

戸塚は歯を食いしばり、ジッと俯く。

 

葛城の足を引っ張ってしまったことを悔やんでいるのだろう。

 

周囲の者達は、そんな彼を冷ややかな目で見ていた。

 

有栖はその様子を見ながら思考する。

 

 

(これで葛城派は勢いを失い、葛城君が失脚するのも時間の問題。それにしても……葛城派、特に戸塚君に足を引っ張られたとはいえ、まさか負けるとは思ってもいませんでした。これは清麿君の力を少々侮っていたかもしれませんね……)

 

 

有栖の当初の予定では、清麿達Aクラスに勝っている筈であった。

 

しかし予想外なことに、Aクラスは平均点を予想以上に伸ばし、Bクラスに勝利した。

 

それは清麿の指導力が、有栖の予想を上回った事を意味する。

 

 

(フフフ……本当に清麿君は私を楽しませてくれますね。綾小路君以外にもそんな存在がいるとは夢にも思いませんでした)

 

 

有栖は幼少の頃、()()()()()で綾小路を見かけてから、彼に勝つことを目的としていた。

 

 

(とはいえ、負けてしまったのは事実。敗者は勝者の言うことに黙って従いましょう。さて、清麿君は私にどういった命令をするんでしょうね……)

 

 

清麿に何らかの命令をされる想像をする有栖。

 

その頬が少しだけ赤くなった……。

 

 

(一体何を想像しているんでしょう……私は……)

 

 

有栖は首をブンブンと横に振り、意識を切り替える。

 

そのとき、有栖はふと思った。

 

 

(もし……清麿君と綾小路君……この二人が競い合う機会があるとしたら、一体どちらが勝つのでしょう?)

 

 

高嶺清麿と綾小路清隆。

 

坂柳有栖が数少ないライバルと認める二人。

 

もしこの二人が競い合うことになるとすれば、その勝敗はきっと誰にも予想できないだろう。

 

 

(その機会があるのなら、ぜひ見てみたいですね)

 

 

有栖は楽しげにそんなことを思った。




次回は生徒会の顔合わせ。

あの金髪先輩も登場します。

では、また( `・∀・´)ノ
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