高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第三十一話 南雲雅

放課後の生徒会室でのミーティングが終わった後、南雲達はすぐ帰路についた。

 

しかし、現在生徒会室には三人の人物が残っていた。

 

生徒会長の堀北学に、生徒会書記の橘茜。

 

そして、()()()()()()()()()()()()の高嶺清麿。

 

まず口火を切ったのは、学であった。

 

 

「高嶺、お前には話しておかなければならないことがある」

 

 

「それは先程のことについて……ですか?」

 

 

「そうだ。以前、お前を副会長に任命したとき、『時期が来ればいずれ話してやる』と言っていただろう。それは南雲に関することだ」

 

 

「南雲副会長とは……何かあったんですか?」

 

 

「ああ。それも含めて話すとしよう。橘、お茶の準備を」

 

 

「はい」

 

 

橘がお茶を用意すると、二人の前に置く。

 

学はお茶を一口含むと、話し始める。

 

 

「まず、南雲についてはどれぐらい知っている?」

 

 

「二年A組で、現副会長であるということくらいしか……」

 

 

「そうか。なら、まずは南雲について話そうか」

 

 

それから学は南雲雅について話す。

 

元々は清麿と同じように、Bクラスからのスタートであったこと。

 

それからAクラスに上がり、生徒会入りして以降は、Aクラスをそのまま維持し続け、しまいには学年全体を支配下に置く程にまでなったらしい。

 

清麿は思わず疑問の声を上げる。

 

 

「他クラスも支配下に置くなんてことが、本当に可能なんですか?」

 

 

「現在、南雲率いるAクラスは、他クラスと比べて既に圧倒的な差が開きつつある。そのうえで、奴はこの学校の改革を公言することで、他クラスをも上手く取り込んだんだ」

 

 

「改革?」

 

 

「クラスの垣根を超えて、実力のある生徒はAクラスに引き上げると約束しているようだ。南雲曰く、『全ての生徒にチャンスを与える』……らしい」

 

 

「……なるほど。個人でなら、たとえ他クラスと言えどAクラスに上がることが出来る。下位クラスならば尚更か。しかし、だからこそ、南雲副会長には従うしかない……と」

 

 

「そうだ」

 

 

ここで学はお茶を飲む。

 

そして一息ついたあと、再び話し始めた。

 

 

「高嶺、俺は生徒会長についてからというもの、この学校が築き上げてきた伝統を固持してきた。それはこの学校の仕組みやルールに納得出来ているからであり、それが正しいものだと思ってきたからだ」

 

 

清麿は黙って話を聞く。

 

 

「しかし、南雲はその根底を覆そうとしている。奴がこのまま生徒会長になれば、恐らく来年、この学校は前代未聞の退学者の数で溢れかえることになるだろう。そうなれば、後に入ってくる後輩達をも巻き込みかねん。そしてそれは高嶺、お前の学年にも言える事だ」

 

 

「オレ達の学年からも大勢の退学者が出やすくなる……と?」

 

 

「奴がその気になれば、全学年をも巻き込んで事を起こす。そうなれば、本来無関係だった者まで退学処置を受けかねん。だが、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

清麿は呟いた。

 

 

()()()()()()()()()()()()……ですか?」

 

 

「その通りだ」

 

 

学は続ける。

 

 

「南雲はお前に興味を抱いている。俺の予想が正しければ、そろそろ何かしらの接触を図ってくる頃だろう。生徒会長になる事は南雲の動きを制限すると同時に、お前自身を守ることにも繋がる。だからこそ高嶺、無茶を承知でお願いする。生徒会長になってくれないか?」

 

 

清麿は答える。

 

 

「正直な所……かなり戸惑っています。ですが、話を聞いてこのまま放置できる問題ではない事も理解しました」

 

 

「……俺自身、無茶苦茶な事を言っているという自覚はある」

 

 

「アハハハハ……」

 

 

清麿は苦い顔をしながら話す学を見て、思わず苦笑する。

 

しかし、清麿の答えはもう決まっていた。

 

 

 

 

 

 

「会長、その話……()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

清麿の答えに、学は目を見開く。

 

側で控えている橘も驚いていた。

 

 

「……こちらから頼んだ手前、偉そうな事は言えないが、本当に良いのか?」

 

 

「はい。もし仮にここで断っていたとしても、会長の言う通りの人物なら、南雲副会長はオレに接触してくるでしょうし。それにオレにとっても悪い話ではありませんから」

 

 

(それにもし、このまま放っておけば、Aクラスの皆が何かしらの被害を受けかねんからな……)

 

 

「そうか。ならば、俺はお前が生徒会長になれるよう最大限サポートする事をここに約束しよう」

 

 

「わ、私も約束します!!」

 

 

「ありがとうございます。心強いです」

 

 

学と橘が清麿をサポートすることが決まった。

 

 

「なら尚の事、早目に動き出さなければならんな。生徒会選挙は10月に行われる」

 

 

「10月ですか。随分、早いですね……」

 

 

「総選挙は今まで例年通り、12月に行われていたんですが、去年から10月に変更したんです。会長が早い段階で、次の世代に移れるようにした配慮ですね」

 

 

「そうなんですか」

 

 

そして三人は、簡単な打ち合わせをしていく。

 

南雲に対する対抗策を話し合っていく。

 

ひとまずは、三年生と一年生の味方を増やしていく方針で決まった。

 

時間も既に遅くなっていたため、そのまま三人は外食することにした……勿論、学の奢りで。

 

清麿は空を見ながら考える。

 

 

(しかし、厄介なことになっちまったなあ。ただでさえクラス闘争でてんやわんやしてるときに、上級生に目をつけられるとは……それも現役の生徒会副会長ときた。そして、その対抗策が、まさかのオレが生徒会長になることだとはなぁ……)

 

 

すっかり暗くなっていた。

 

 

(はぁ……本当にオレの高校生活、これからどうなるのやら……)

 

 

清麿はため息をつきながら、前を歩く二人の後をゆっくり追いかけた。




ここで予告。

夏休み編、体育大会編が終わったら、オリジナルストーリー、生徒会長選挙編があります。

生徒会長は高嶺清麿、南雲雅……どちらがなるのか?

お楽しみに。

では、また( `・∀・´)ノ
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