続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
放課後の生徒会室でのミーティングが終わった後、南雲達はすぐ帰路についた。
しかし、現在生徒会室には三人の人物が残っていた。
生徒会長の堀北学に、生徒会書記の橘茜。
そして、
まず口火を切ったのは、学であった。
「高嶺、お前には話しておかなければならないことがある」
「それは先程のことについて……ですか?」
「そうだ。以前、お前を副会長に任命したとき、『時期が来ればいずれ話してやる』と言っていただろう。それは南雲に関することだ」
「南雲副会長とは……何かあったんですか?」
「ああ。それも含めて話すとしよう。橘、お茶の準備を」
「はい」
橘がお茶を用意すると、二人の前に置く。
学はお茶を一口含むと、話し始める。
「まず、南雲についてはどれぐらい知っている?」
「二年A組で、現副会長であるということくらいしか……」
「そうか。なら、まずは南雲について話そうか」
それから学は南雲雅について話す。
元々は清麿と同じように、Bクラスからのスタートであったこと。
それからAクラスに上がり、生徒会入りして以降は、Aクラスをそのまま維持し続け、しまいには学年全体を支配下に置く程にまでなったらしい。
清麿は思わず疑問の声を上げる。
「他クラスも支配下に置くなんてことが、本当に可能なんですか?」
「現在、南雲率いるAクラスは、他クラスと比べて既に圧倒的な差が開きつつある。そのうえで、奴はこの学校の改革を公言することで、他クラスをも上手く取り込んだんだ」
「改革?」
「クラスの垣根を超えて、実力のある生徒はAクラスに引き上げると約束しているようだ。南雲曰く、『全ての生徒にチャンスを与える』……らしい」
「……なるほど。個人でなら、たとえ他クラスと言えどAクラスに上がることが出来る。下位クラスならば尚更か。しかし、だからこそ、南雲副会長には従うしかない……と」
「そうだ」
ここで学はお茶を飲む。
そして一息ついたあと、再び話し始めた。
「高嶺、俺は生徒会長についてからというもの、この学校が築き上げてきた伝統を固持してきた。それはこの学校の仕組みやルールに納得出来ているからであり、それが正しいものだと思ってきたからだ」
清麿は黙って話を聞く。
「しかし、南雲はその根底を覆そうとしている。奴がこのまま生徒会長になれば、恐らく来年、この学校は前代未聞の退学者の数で溢れかえることになるだろう。そうなれば、後に入ってくる後輩達をも巻き込みかねん。そしてそれは高嶺、お前の学年にも言える事だ」
「オレ達の学年からも大勢の退学者が出やすくなる……と?」
「奴がその気になれば、全学年をも巻き込んで事を起こす。そうなれば、本来無関係だった者まで退学処置を受けかねん。だが、
清麿は呟いた。
「
「その通りだ」
学は続ける。
「南雲はお前に興味を抱いている。俺の予想が正しければ、そろそろ何かしらの接触を図ってくる頃だろう。生徒会長になる事は南雲の動きを制限すると同時に、お前自身を守ることにも繋がる。だからこそ高嶺、無茶を承知でお願いする。生徒会長になってくれないか?」
清麿は答える。
「正直な所……かなり戸惑っています。ですが、話を聞いてこのまま放置できる問題ではない事も理解しました」
「……俺自身、無茶苦茶な事を言っているという自覚はある」
「アハハハハ……」
清麿は苦い顔をしながら話す学を見て、思わず苦笑する。
しかし、清麿の答えはもう決まっていた。
「会長、その話……
清麿の答えに、学は目を見開く。
側で控えている橘も驚いていた。
「……こちらから頼んだ手前、偉そうな事は言えないが、本当に良いのか?」
「はい。もし仮にここで断っていたとしても、会長の言う通りの人物なら、南雲副会長はオレに接触してくるでしょうし。それにオレにとっても悪い話ではありませんから」
(それにもし、このまま放っておけば、Aクラスの皆が何かしらの被害を受けかねんからな……)
「そうか。ならば、俺はお前が生徒会長になれるよう最大限サポートする事をここに約束しよう」
「わ、私も約束します!!」
「ありがとうございます。心強いです」
学と橘が清麿をサポートすることが決まった。
「なら尚の事、早目に動き出さなければならんな。生徒会選挙は10月に行われる」
「10月ですか。随分、早いですね……」
「総選挙は今まで例年通り、12月に行われていたんですが、去年から10月に変更したんです。会長が早い段階で、次の世代に移れるようにした配慮ですね」
「そうなんですか」
そして三人は、簡単な打ち合わせをしていく。
南雲に対する対抗策を話し合っていく。
ひとまずは、三年生と一年生の味方を増やしていく方針で決まった。
時間も既に遅くなっていたため、そのまま三人は外食することにした……勿論、学の奢りで。
清麿は空を見ながら考える。
(しかし、厄介なことになっちまったなあ。ただでさえクラス闘争でてんやわんやしてるときに、上級生に目をつけられるとは……それも現役の生徒会副会長ときた。そして、その対抗策が、まさかのオレが生徒会長になることだとはなぁ……)
すっかり暗くなっていた。
(はぁ……本当にオレの高校生活、これからどうなるのやら……)
清麿はため息をつきながら、前を歩く二人の後をゆっくり追いかけた。
ここで予告。
夏休み編、体育大会編が終わったら、オリジナルストーリー、生徒会長選挙編があります。
生徒会長は高嶺清麿、南雲雅……どちらがなるのか?
お楽しみに。
では、また( `・∀・´)ノ