続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
高度育成高等学校の敷地内には、四つの寮が建てられている。
その内の三つは学生寮で、一年生から三年生それぞれが、別の寮で暮らしている。
残りの一つは教師達と、ショッピングモールなどで働く従業員等の暮らす寮となっている。
一学年全体が同じ寮で暮らしていると、必然的に他クラスの生徒と出会ったりすることがある。
それは朝の早い時間帯も例外ではない。
いつもより早目に目覚めた清麿は、普段出る時間帯よりも1時間早く出た。
しかし、割とすぐに後悔していた。
(早起きは三文の徳と言うが、『三文』の価値は、せいぜい100円程度……これなら、素直に二度寝した方が良かったかもしれんな)
清麿はアクビをしながら呟く。
「ふわぁ〜……すっかり早起きする癖がついちまった」
清麿がトボトボ歩いていると、前の方を歩いている金髪のガタイの良い生徒がいることに気付く。
その生徒は右手に持った手鏡で自分を映しながら、器用に歩いていた。
「美しい……今日も私は華麗でエレガントだ」
清麿は即座に止まり、気配を消す。
(一目で分かる!あいつは……変人だ!?)
清麿はこれまでの経験則で、前にいる金髪の生徒は変わり者だと判断する。
それもとびっきり個性が強いタイプの。
より具体的に言えば、かつて会ったことのあるメロンをこよなく愛するV字型の魔物や、ベートーヴェンの第九モドキを歌う魔物並みの強烈さを兼ね備えていた。
(ここで気付かれると、絶対面倒なことになる!!)
清麿は金髪の男子生徒にバレないよう、静かに回れ右をするが、時既に遅かった。
「フッ。どこにいこうとしているのかな?ジーニアスボーイ」
(……気付かれていたか)
清麿はゆっくりと振り向く。
見れば金髪の男子生徒は、手鏡越しに清麿の方を見ていた。
「……そのジーニアスボーイというのは、もしかしてオレのことか?」
「ハッハッハッ!私達以外、この場に生徒はいないだろう、ジーニアスボーイ」
(ジーニアス……天才……オレのことは既に知っているのか……?)
清麿が疑問に思っているとは露知らず、金髪の男子生徒は続ける。
「君のことは入学初日から知っていたよ、ジーニアスボーイ。そして今、本人を見て確信したよ。君は私と同じく、
「こちら側?」
「
「……選ばれし人間、か」
清麿は金髪の男子生徒を観察する。
180cmを超える長身で、金髪のオールバック、ガタイが良く、とても高校一年生とは思えない身体付きをしている。
そして自信満々の表情からも只者ではないことが伺える。
「……初対面の人間にそんなことを言われるとは夢にも思わなかったよ」
「そういえば私としたことが、まだ名乗り上げていなかったようだね~。1ーD、高円寺六助だ。高円寺コンツェルンの一人息子にして、いずれはこの日本社会を背負って立つ人間となる男さ。覚えておきたまえ」
「……1ーA、高嶺清麿だ。まさか高円寺コンツェルンの後継者だったとは」
「そう。私という存在は、まさしく人類の宝という訳さ」
高円寺と名乗る少年は、男性にしては少し長めの金髪を自らの手で、はためかせる。
(……こいつがDクラスなのは、ある意味で納得だな)
その様子を見て、学校側の采配にある意味納得した清麿であった。
「それにしても、この学校は私を高ぶらせてくれることはないと思っていたが……存外、
「……なに?」
「
高円寺の言葉の意味が分からず、首を傾げる清麿。
すると、高円寺は大声で言った。
「ハッハッハッ!光栄に思いたまえ、ジーニアスボーイ!たった今から、君をこの高円寺六助のライバルに認定してあげよう!!」
「……は?」
状況が理解出来ず、思わず目が点になる清麿。
高円寺はそんな清麿に取り合わず、高笑いしながら続ける。
「どうしたんだいジーニアスボーイ?まさか同性でありながら、私の美しさに見惚れてしまったのかい?」
「断じて違うから安心しろ。急な展開に、頭の回転が追いつかなかっただけだ」
高円寺の言葉に、脊髄反射でツッコむ清麿。
清麿は額に手を当てながら話す。
「高円寺と言ったな?まず何点か確認させろ。なぜ急にオレをライバル認定したんだ?」
「フッ。言っただろう、ジーニアスボーイ。それは君が私と同じく、選ばれし側の人間だからさ」
「仮にそうだったとして、それがなぜライバル認定することになる?オレ達はついさっき、出会ったばかりなんだぞ?」
「私は人間の本質を見ることに長けていてね〜。目を見れば、たとえ初対面の人間であろうと、その者の本質がある程度は分かるのだよ」
「本質?」
「そうさ。それと同時に私は醜いモノを見るのは大嫌いだが、逆に美しいモノを見るのは大好きでね〜。
「……そうか」
(なるほど……さっぱり分からん)
「フッ……誇りたまえよ、ジーニアスボーイ。この私のライバルとなれたのは、君が世界初さ」
「……それは光栄なことで」
「今日の私は大変気分が良い。そして、今日ここで君と出会ったのも何かの縁だ。ジーニアスボーイ……君が私の力を必要だと感じた時、私のその時の気分によっては、力を貸してあげようじゃないか」
「あ、ああ……」
困惑する清麿を他所に、高円寺は機嫌が良さそうに笑っていた。
「ハッハッハッハッ!それじゃ、私はもう行くよジーニアスボーイ。機会があれば共に切磋琢磨しようじゃないか。シーユー」
そして高らかに笑いながら、学校へと向かっていった。
「い、一体なんだったんだ……あいつは」
清麿はそれを呆然としながら見送るのだった。
高円寺ってワンピースの世界にいたら、間違いなく覇王色の覇気会得してそう。
そしてレヴェリーに出て、周りを引っ掛きまわし、天竜人にも普通に喧嘩売ってそうな気がしますはい。
アンケート締め切りました。
ご協力ありがとうございましたm(__)m
では、また( `・∀・´)ノ