高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第四十一話 審議会②

高嶺清麿には、ある能力が備わっている。

 

その能力の名は、【答えを出す者(アンサー・トーカー)】。

 

アンサー・トーカーとは、あらゆる疑問や質問に対し、即座に解答・最適解を導き出す能力である。

 

初めて見る古代文字や、数学界の超難題だろうと、その解答を瞬時に導き出す。

 

とある出来事により、生死の境をさまよった清麿が、後天的に身に着けた能力である。

 

しかし、元々答えや方法が存在しえない、又は本人の能力ではどう足掻いても実現不能レベルの事象になると、答えが出せないという弱点も抱えている。

 

清麿は普段の私生活では、この能力を封印している。

 

それは普段からこの能力に頼り切りになるのを防ぎ、日常生活を色褪せたモノにしないためでもある。

 

だが、今回の審議会で清麿はこのアンサー・トーカーの能力解禁に踏み切った。

 

それはひとえに、間違いが許されない場面、一人の生徒の人生に関わりそうな局面であったからだ。

 

この審議会は、須藤健にとってある種のターニングポイントでもある。

 

そんな重要な場面で、清麿が出し惜しみする理由もなかった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

清麿は注意喚起を終えると、Dクラスへと視線を向ける。

 

答えを導き出し、須藤健を救う手立てを理解した清麿であったが、そのためにはDクラスになんとしてもこの審議会を乗り越えてもらわねばならない。

 

その鍵を握るのは間違いなく、堀北鈴音と綾小路清隆の二人であった。

 

 

(ここで下手を打つと、Cクラスの牙城は崩せん。そのための布石としてワザとCクラスへ威圧をかけたが……その意味に気付いたのは綾小路だけか)

 

 

綾小路の視線が清麿を捉えていた。

 

対して堀北妹、鈴音の方は緊張で固まっているのか、下を向いている。

 

心の中で清麿は舌打ちする。

 

 

(思った以上に堀北の精神状態が良くない。ここに来て、会長のサポートが逆に仇となったか……)

 

 

兄である堀北学が居るせいで、妹の堀北鈴音は萎縮、縮こまってしまっている。

 

とにもかくにも、まずは審議を進めなければならない。

 

清麿は須藤へと話しかけた。

 

 

「……須藤君に確認します。小宮君、近藤君の二人は須藤君に呼び出され、特別棟に行った。そこで喧嘩を吹っかけられ、一方的に殴られたと主張していますが、事実ですか?」

 

 

「そいつらの言ってることは嘘だ。俺が呼び出されて特別棟に行ったんだよ」

 

 

須藤は間髪入れずに否定する。

 

清麿はさらなる情報を得るために、先を促した。

 

 

「では、その時に何があったか教えて下さい」

 

 

「俺はあの日、部活の練習を終えた後、小宮と近藤に特別棟に呼び出された。鬱陶(うっとう)しいとは思ったが、日頃からこいつらの態度にはムカついていたからな。出向いてやったんだよ」

 

 

須藤の歯に(きぬ)着せぬ話し方に、清麿は僅かに眉をひそめる。

 

 

(こいつ……自分の立場がまるで分かっていない。ただでさえ、不利な状況なのにも関わらず、それを歯牙にも掛けていないとは……)

 

 

しかし、Dクラスの二人、鈴音と綾小路は全く微動だにしない。

 

一方のCクラスはというと、小宮が反応した。

 

 

「それが嘘です。僕達が須藤君に呼び出されて特別棟に行ったんです」

 

 

「ふざけんなよ小宮。テメェが俺を呼び出したんだろうがっ」

 

 

「身に覚えがありません」

 

 

須藤は苛立ちのあまり、机を叩く。

 

さすがに止めるべきだと判断した清麿は、両者に注意を促す。

 

 

「二人とも落ち着いて下さい。今は双方の話を聞いているだけですので、お互いに口を挟む行為は慎むように。両者の主張が違う以上、意見は順番に聞いていきます」

 

 

「ちっ、わーったよ……」

 

 

注意されると二人は静かになる。

 

ここまでまとめると、Dクラス、Cクラス共に、お互いに呼び出されたと主張している。

 

そしてその主張の共通点として、バスケ部の須藤、小宮、近藤の三名の間で、何かしらの揉め事がある。

 

 

(お互いに相手から呼び出されたと言っている以上、その理由や動機はしっかりと聞かなければならんな……)

 

 

清麿は今度はCクラスへ話を振る。

 

 

「両クラス共に、互いに呼び出されたと主張し、意見が食い違っています。ですが、その共通点として、須藤君、小宮君、近藤君の間には揉め事があった。そうですね?」

 

 

小宮が答える。

 

 

「揉め事というか、須藤君がいつも僕達に絡んでくるんです」

 

 

「絡む、とは?」

 

 

「彼は僕らよりもバスケットが上手いので、その自慢をしてくるんです。僕らも負けないように懸命に練習していますが、それを馬鹿にされるのは気持ちの良いものじゃなかったので、そういう意味では度々ぶつかってました」

 

 

清麿は須藤に確認を取る。

 

 

「小宮の話は何一つ本当じゃねえ。そいつらは俺の才能に嫉妬してやがんだよ。こっちが黙々と練習してる時に、邪魔してくることも四六時中だ。そうだろうが」

 

 

両者の意見は当然一致することなく、双方共に相手が悪いとしか主張しない。

 

清麿はここで橘に視線を向ける。

 

 

「……橘先輩、今までの議論で両クラスの発言は記録されていますか?」

 

 

「はい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

 

すると、ずっと様子を見ていた学が発言した。

 

 

「……分かってはいたが、両者の言い分がこれでは今ある証拠で判断するしかあるまい」

 

 

(まあ、当然そうなるよな……)

 

 

結局、どちらか一方が相手が嘘をついているという確固とした証拠を掴まない限り、今ある証拠だけで判断するしかない。

 

そして、そうなるとCクラスが圧倒的に有利となる。

 

須藤は怪我を負っていない上に、自分で殴ったことを認めている以上、Cクラスが一方的にやられたと判断するのは当たり前だ。

 

 

「僕達は須藤君に滅茶苦茶に殴られました。一方的にです」

 

 

Cクラスは畳み掛けるように、怪我の度合いを話し合いの中心に持っていこうとする。

 

三人の顔には殴られたと思われる青あざが出来ており、それが紛れもない事実である事を物語っている。

 

 

「それも嘘だろうが。お前らが先に仕掛けて来たんだ。正当防衛だっつの」

 

 

須藤が反論するが、Dクラスにとって状況は刻一刻と悪くなっていく。

 

 

「高嶺……お前はどう思う?」

 

 

そこで学は清麿へと意見を求める。

 

清麿は落ち着いた声音で答えた。

 

 

 

 

 

 

「そうですね……少なくとも、今のこの段階で結論を出すのは、早計だと思います」

 

 

 

 

 

 

「……なに?」

 

 

学は清麿の答えが予想外だったのか、怪訝な様子を浮かべる。

 

清麿はそれに苦笑しつつ、言った。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

そして、()()()()()()()()()()()()()()




何気にアンサートーカー使ってるという。

では、また( `・∀・´)ノ
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