高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|д゚)チラッ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第四十八話 リーダーは誰?

「そうだ。これ説明しとかないと……」

 

 

そう言うと、星之宮は積み上げられた箱から一つの段ボールを取り出した。

 

 

「あの、先生……それなんですか?」

 

 

「簡易トイレだよ。クラスに1つずつ支給される物でね、男女共用になってて、ワンタッチテントもついてるんだよ。意外とこれが優れものでね~」

 

 

星之宮は慣れた手つきで簡易トイレを組み立てていく。

 

そのまま青いビニール袋をセットし、白いシートである給水ポリマーシートをその中に入れる。

 

給水ポリマーシートは汚物をカバーして固めるもので、シートを被せることで汚物を見えないようにし、また匂いを抑制する働きがある。

 

ビニール1枚につき、5回ほど使用できるが、女子には厳しいモノがあるだろう。

 

その証拠に、女子達は何度も首を横に振っていた。

 

ビニールとシートは無制限に支給されるらしいが、トイレがこれ1つというのには明らかに無理があった。

 

 

(トイレは……数個は買うべきだな)

 

 

「それじゃ、移動するぞ」

 

 

星之宮の説明も終わり、清麿がクラスメイト達に指示を出し、さっそくスポット探しに繰り出そうとするが……

 

 

「あれ?星之宮先生がいない……」

 

 

「……なんだって?」

 

 

帆波の一言で出鼻を挫かれてしまう。

 

周囲を見渡すと、Dクラスの方に向かっている星之宮の姿があった。

 

 

「やっほ~」

 

 

「……何してる」

 

 

「何って、スキンシップ?どうしてるかなーって思ったから」

 

 

Dクラス担任の茶柱の後ろから抱き着くような姿勢で絡んでいる。

 

AクラスはDクラスとは協力関係にあるが、今は特別試験中であり、ルール説明をしていたであろう茶柱からすれば星之宮の行動はいい迷惑であり、Dクラスの面々もどこか困惑した表情を浮かべている。

 

当然、我らがAクラスの知将がこの状況を許す筈もなかった。

 

 

 

ブチッ

 

 

 

星之宮の勝手な行動を見た清麿の頭から、僅かに血管の切れる音が聞こえた。

 

直後、彼の顔が一瞬で憤怒顔に変わり、辺りへと怒鳴り散らす。

 

 

「こんのクソややこしい時に……一体何をやっていやがるううぅウゥゥ!!!ああぁぁんの酔っぱらいがあああぁぁアァァ!!!!!!」

 

 

初めて見る清麿の様子に、Aクラスの面々は表情をギョッとさせる。

 

清麿は普段の学生生活でも、特に星之宮に振り回される事が多かったため、今回の星之宮のやらかしに完全に堪忍袋の緒が切れてしまった。

 

ちなみに初めて見る清麿の形相に、互いに肩を抱いて震える生徒が続出したのは言うまでもない。

 

 

「き、清麿君……?」

 

 

「待て一之瀬。あの状態の高嶺はあまり刺激しない方がいい」

 

 

「そうなの?」

 

 

「ああ。とりあえず落ち着くまでは様子を見よう」

 

 

帆波が驚いた様子で清麿に声をかけようとするが、直ぐ様神崎がフォローに入る。

 

小声で忠告すると、帆波も大人しく言うことを聞いた。

 

清麿は二人の様子に気付かずに、真っ直ぐ星之宮(ターゲット)だけを睨みつける。

 

 

「……帆波ィ、神崎ィ、オレはあの酔っぱらいを連れ戻してくるから、クラスのことは頼んだぞォ」

 

 

「……ほ、ほどほどにね」

 

 

「……分かった。あまりやり過ぎるなよ」

 

 

「大丈夫だァ」

 

 

清麿は帆波と神崎に一言告げてから、星之宮の回収へ向かう。

 

 

「サエちゃんの髪っていつ触ってもサラサラよねー」

 

 

「お前は学校のルールをちゃんと理解しているのか。他クラスの情報を盗み聞きするのは言語道断だ」

 

 

「私だって教師の端くれよ。仮に何か情報を耳にしたって絶対に教えたりしないわよ。だけど、運命みたいなものを感じちゃったって言うか。私たち二人揃ってこの島に来るなんて信じられなくって。そうは思わない?」

 

 

「うるさい。お前はさっさとAクラスに戻れ」

 

 

「あっ。綾小路君じゃない。久しぶり~」

 

 

茶柱先生からの抗議を無視し、星之宮は今度は綾小路へと絡みにいく。

 

対する綾小路は軽く会釈して返した。

 

 

「夏は恋の季節。好きな子に告白するなら、こういう綺麗な海の前が効果的かもよ~?」

 

 

「海は綺麗でも、クラスにそんな余裕ないんで」

 

 

「もっと気楽にやらなきゃ」

 

 

茶柱は我慢の限界が来たのか怒ろうとしたが、星之宮の後ろから静かに接近する()を発見すると、目を見開く。

 

 

「おい、これ以上は問題行動として報告するぞ、と言いたいところだが……それは()に任せるとしよう。安心しろ、星之宮。骨は拾ってやる」

 

 

「え?ちょっと、サエちゃん。それどういう意味……」

 

 

 

 

 

 

「ホォシィノォミィ……ヤアアァァァ……」

 

 

 

 

 

 

「ひぃ!?」

 

 

星之宮は突然、地獄の底から響き渡るような声に驚く。

 

恐る恐る後ろを振り向くと、星之宮は腰を抜かす。

 

なぜなら、彼女の後ろには静かに接近していた清麿()がすでに待ち構えていたのだから。

 

清麿()はそんな星之宮を静かに見下ろす。

 

今の彼がどんな顔をしているかは、ご想像にお任せする。

 

 

「あ……ぁああっ………」

 

 

青ざめた表情でへたり込む星之宮には、彼の姿はまるでこの世のモノとは思えない怪物に見えたことだろう。

 

 

 

「ジェヤアアアアアアアアッッ!!!!」

 

 

 

清麿()の咆哮が無人島を揺るがした。

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

清麿は頭を下げていた。

 

 

「すみません。うちの担任が迷惑かけて本当にすみません」

 

 

「ちょっと〜高嶺君、それはいくらなんでも酷くない?私はただDクラスと交友を深めようと思ってただけなのに〜!!」

 

 

「じゃかあしい!ただでさえ特別試験中で皆ピリピリしてるのに、他クラスにチョッカイかける真似してんじゃねぇ!!下手するとその行為自体が、挑発行為とも受け取られかねないんだからな!!!……茶柱先生すみません、この阿呆はしっかり回収していくので」

 

 

「ちょっと誰が阿呆……「ア゛ァ゛ン?」……誠に申し訳ありませんでした」

 

 

二人の立場は完全に逆転していた。

 

 

「……安心しろ。この件で上に報告するつもりはない。星之宮、今回は高嶺に免じて不問にしてやるが次はないからな。……そろそろお前達も自分達のクラスへ戻れ。時間がない」

 

 

「分かりました。それじゃ、オレ達はもう戻ります。ご迷惑おかけして本当に申し訳ありませんでした。行きますよ、星之宮先生」

 

 

「分かったわよぉ〜。じゃあね〜」

 

 

そうして清麿達はAクラスの元へと戻った。

 

その際に、Dクラスでは満場一致で高嶺清麿を怒らせない方がいいという暗黙の了解が自然と出来上がった。

 

 

「高嶺君って……色々凄いのね」

 

 

「ああ。人ってあんなにも気迫を出せるんだな」

 

 

その中には鈴音と綾小路も含まれている。

 

綾小路に至っては、()()()()戦闘態勢まで取っていた程だ。

 

それは他クラスでも同様である。

 

 

『な、なんて奴だ……』『こ、こえぇ……』『さすが生徒会副会長……』『会長が認めるだけの男ではあるってことか……』『もしかして生徒会って魔境なのか?』『お、鬼……』『鬼の副会長……』『鬼の清麿……略して鬼麿だ』など様々な噂が飛び交う程だ。

 

そして当然、この男も注目していた。

 

 

「フッフッフッフッ。良い迫力だねぇ、ジーニアスボーイ」

 

 

Dクラスの麒麟児がいよいよ動き出す。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

クラスに戻った清麿達は早めにベースキャンプ地を探し始めることができた。

 

清麿を先頭にAクラスの面々は、先へと進んでいく。

 

その途中でへし折れた大木を見つけると、その折れた大木の根元から深い森へと皆で進んでいく。

 

しばらく進むと、今まで生い茂っていた木々がなくなり、それなりの奥行のある広場のような場所を発見する。

 

そこにはキーカードをかざすためであろうモニター付きの端末装置が設置されていた。

 

側には井戸もあり、中を見てみると水が透き通っているのか底までしっかりと見えた。

 

まさに清麿と神崎が考えていた理想のベースキャンプ地がそこにはあった。

 

クラスに数名いるキャンプ経験者の話によると、井戸の水は人が飲んでも大丈夫なものらしく、問題ないらしい。

 

 

「高嶺の言うとおりに進んできたが、ここは当たりだな。スポットであり、飲み水もある……が少々手狭だな」

 

 

「そこは工夫次第でどうとでもなるさ。問題がなければ、ここをベースキャンプ地にしよう」

 

 

二人は帆波と浜口とも話し合う。

 

話し合いの結果、Aクラスはこのスポットをベースキャンプ地にすることに決めた。

 

 

「皆、ちょっと聞いて〜」

 

 

帆波がこの場所をベースキャンプ地にする理由をクラスメイト達に説明する。

 

マニュアルにはポイントで購入できる物資が細かく記載されており、現段階で小型テントに仮設トイレ、調理器具にランタン、釣り竿にウォーターシャワー、ハンモック、水と食料セットなどを購入する予定だ。

 

 

「以上で説明は終わるんだけど、何か意見がある人はいるかな?」

 

 

ポイントとしてはきっちり70ポイント消費することになるが、必要経費としては皆理解しているのか、特に嫌な顔をする生徒はいなかった。

 

 

「それじゃ、次の問題を考えようか」

 

 

だが重要な問題はまだ残っていた。

 

 

()()()()()()()()()()()?」

 

 

次の問題は、()()()()()()()()()()というモノであった。

 

 

「そのことなんだが……」

 

 

そこで清麿が意見を出す。

 

 

「やはり目立つ生徒、注目される生徒は最初から避けた方がいい。だから他クラスにとって、予想しづらい人物をリーダーにするべきだ」

 

 

「そうですね。特に元からリーダーである高嶺君に、副リーダーである一之瀬さん、神崎君や柴田君、僕辺りはマークされてるでしょうから、避けた方が無難かと」

 

 

清麿の意見を浜口が補足する。

 

 

「それにリーダーになると、スポット占有のために時間的制約を少なからず受けることになる。となれば……周りへ指示を飛ばせるような生徒がやるのも極力控えた方が良いだろう」

 

 

「そっか。指示を飛ばせる生徒が時間的制約を受けると、必要な指示を受けられずに手待ち無沙汰になる生徒が増えるもんね」

 

 

(……少し説明しただけで、ここまで理解するとはさすがだな)

 

 

「それでリーダーの人選なんだが……ここはオレに任せてくれないか?」

 

 

「えっと……どういう事かな?」

 

 

「上手くいけば、他クラスを出し抜けるかもしれん」

 

 

清麿が自身の考えを説明をすると、皆は納得したかのように頷く。

 

 

「なるほど。確かにそれなら他クラスを出し抜けるだろう……が、それだと高嶺の負担が大きくなるがいいのか?」

 

 

「大丈夫だ。だがその代わり、()()()()()()()()()()()()のはオレだけにさせてもらう。リーダーを知られるリスクは限りなく低い方がいいからな」

 

 

「それじゃ、話し合いはこれくらいかな?」

 

 

「大まかな部分はこれで大丈夫だ。オレはこれから星之宮先生にこれらの事を報告してくる。三人は皆に指示出し、よろしく頼む」

 

 

それからのAクラスの行動は早かった。

 

帆波指揮の下、食料班とスポット探索班に分かれてチーム分けを行い、それぞれのチームは島の探索に向かう。

 

清麿はというと、1人離れた所にいた姫野へと話しかけていた。

 

周りに人は居らず、二人っきりであった。

 

 

「姫野、少しいいか?」

 

 

「……高嶺君?」

 

 

すると姫野は清麿が話しかけた訳を察したのか、顔を僅かに(しか)める。

 

 

「……嫌なんだけど」

 

 

「察しがいいのも考え物だな……。だけどこれには姫野が一番適任なんだ」

 

 

「なんで私なの?目立ちたくないんだけど……」

 

 

「だからこそだ。姫野はAクラスの中で一番警戒心が高い。そしてその警戒心が、Aクラスが勝つためには必要なんだ。だから頼む。()()()()()()()()()()()()

 

 

姫野はますます顔を顰めるのであった。




よう実のアニメ見てて思ったんですが、高円寺ってオールマイトに似てません?

では、また( `・∀・´)ノ
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