続き書けたで候。
遅くなって申し訳ありません。
それにしてもよう実と、ガッシュ2は面白いことになっていますね。
これからどういう展開になるかが非常に楽しみです。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
清麿は姫野と行動を共にしていた。
現在、二人は島の地形把握のために探索を行っている。
Aクラスでは、探索班と設営班の2つに分けられており、主に運動が得意な者や体力に自信のある者が探索班、運動が苦手な者や体力に自信がない者、キャンプ経験者などは設営班に回っている。
探索班は柴田と浜口、設営班は帆波と神崎を中心にまとめている。
そして清麿はというと、自ら探索班に回り、一人余っていた姫野とペアを組んでいた。
「確か……こっちの方角だ」
「高嶺君、一体何処に向かってるの?」
清麿の後を追いかけながら、姫野が質問する。
「……この島に着く前に、船が一周したことは覚えてるか?」
「うん。一緒に見てたよね」
「そのときに確認したんだよ。もうそろそろ着く筈なんだが……お?あったあった」
「……洞窟?」
しばらく歩いていると、洞窟が見えた。
「念の為に、スポットが見つからなかったときのための候補地として、この洞窟を考えていたんだ」
「へぇ……相変わらず抜け目ないね」
「それは褒めてるのか?……隠れろ、姫野」
「えっ……あ、うん」
二人は洞窟に近づこうとするが、人の気配がしたため清麿は姫野の手を引いて咄嗟に
隠れて見ていると、中から2人の男子生徒が姿を現した。
(あれは葛城と……確か戸塚だったか)
「この大きさの洞窟があればテントは2つで十分ですね葛城さん。それにしても運が良かったです。こんなに早くスポットを押さえられるなんて」
「運?お前は今まで何を見ていた。ここに洞窟があることは上陸前から目星が付いていたぞ。見つかるのは必然だったということだ。それと言動には気を付けろ。どこで誰が聞き耳を立てているか分からないんだ。俺にはリーダーとしての監督責任がある。些細なミスもしないように心掛けろ」
「……す、すみません。でも上陸前からって、どういう意味ですか……?」
「船は桟橋につける前、何故か遠回りするように島の外周を一周した。アレは生徒達にヒントを与えるための学校側の行動だったんだろう。船のデッキから森を切り開いた道が見えていたからな。後は上陸した桟橋から道への最短ルートを進むだけでいい」
「で、でもただの観光というか、景色を楽しむ配慮だった可能性はないんですか?」
「観光で回るにしては旋回が速すぎた。それにアナウンスの内容も妙だったからな」
「俺にはその、全然感じられなかったですけど……葛城さんは学校の意図を見抜いてた。それでここに洞窟があることが分かったんですね……流石です!」
「次に行くぞ、弥彦。スポットを押さえられた以上、長居は無用だ。あと2ヶ所ほど船から見えた道があった。その先にも施設等、何かがあるはずだ」
「は、はいっ!でもこれで結果を残せば『坂柳』も黙るしかありませんね!」
「内側ばかりに目を向けていると足をすくわれるぞ」
「そうは言いますけど、警戒するとしたらAクラスくらいでしょう?特にDクラスなんて不良品の集まりじゃないですか。ポイント差を考えても無視でいいかと」
「お喋りはここまでだ。いくぞ弥彦」
二人の声と足音が完全に聞こえなくなるまで清麿は様子を伺っていた。
(あいつらの会話の内容からして、あの洞窟はスポットになっていて、もう既に占有した後みたいだな)
清麿がそのまま思考していると、姫野がジト目で見ていた。
「あの、そろそろ手……離してほしいんだけど」
「あ、悪い」
清麿と姫野は森から出ると、一旦洞窟の中へと入っていく。
中にはベースキャンプ地で見た端末装置が設置されていた。
画面にはBクラスの文字が書かれており、1秒ずつカウントが減っている。
「ねぇ、キーカード……あのスキンヘッド、確か葛城君……が、持ってたね。っていうことは、Bクラスは葛城君がリーダー……?」
「いや、その可能性は低いと思う」
姫野の疑問に、清麿は即答した。
「……それは、どうして?」
「葛城は他クラスでも有名な程、慎重な男だ。そんな奴がスポットからキーカードを持ったまま出てくるのはあまりにも迂闊すぎる。それも自分がリーダーだと宣言した上でだ。恐らく、葛城がキーカードを持っていたのはカモフラージュのためだろうな……」
「カモフラージュ?」
「ああ。これはオレの想像だが……リーダーは葛城の隣にいた戸塚だ。多分、このスポットを発見した際に真っ先に占有してしまったんだろう。そう考えれば、葛城がキーカードを妙にチラつかせていたのにも納得がいく」
「……なるほど。その戸塚って人がリーダーだと悟らせないために一芝居打ってたんだ」
「とにもかくにも、収穫はあった。とりあえず、この近くも念の為に散策してみよう」
「うん」
二人は洞窟を出る。
その時、清麿が
様子が気になった姫野も、釣られて森の方を見る。
だが
「どうかしたの高嶺君?あっちに何かあるの??」
「……いや、気のせいみたいだ。行こう、姫野」
「あ、うん」
そして二人は歩いてこの場から離れる。
しばらく歩いていると、姫野はキーカードを持ちながら考え込んでいた。
「ねぇ、高嶺君……」
「ん?」
「私達も……さっきの葛城君達みたいにとは言わないけど、一芝居打った方がいいんじゃないの?」
「カモフラージュのことか?」
「うん」
清麿は歩きながら話す。
「まあ、そういうのも考えてなかった訳ではないが……あまり露骨過ぎてもな」
「別にそれはそれで良いと思うけど……それに高嶺君、言ってたじゃない。
「ああ、それは断言出来る」
「なら、やり過ぎくらいで丁度良い気もするけど……」
そして姫野が続きを話そうとすると、それは現れた。
「アハハハハハ!!!アーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!!」
清麿はそれを見た瞬間、足を滑らせて木に頭を打ち付ける。
そして頭にタンコブを作りながら、それの正体を叫んだ。
「こ……こ……こ……高円寺じゃねえか!!??」
なんと1年D組の高円寺六助が高笑いをしながら、ツルからツルへと跳び移り、ターザンスイングを行っていた。
「あぁ!美しい!!美しすぎる!!!大自然の中を悠然と突き進む私は実に美しい!!!!」
そして、姫野の前に勢いよく着地する。
その優雅で華麗な着地は、体操選手もビックリするほどの精度であった。
「きゃっ!?」
しかし、その拍子で驚いた姫野は尻餅をついてしまう。
「おや?すまないねぇ、レディ」
姫野に気付いた高円寺は、彼女の手を取る。
「……ど、どうも」
姫野は少し引きつつも、高円寺の手を取り、ゆっくりと起き上がった。
そして気付く。
いつの間にか高円寺の手に自分のキーカードがある事に。
「あっ!?キーカード!?」
「ああ、これかい?君が転んだ拍子に私の元へと飛んできたのさ。しかし、これは……なるほど……理解したよ」
高円寺は手に持つキーカードを眺めると、何か納得したのか面白そうに笑う。
清麿は高円寺の表情に何処か嫌な予感がしつつも、会話を試みる。
「……すまないな高円寺。そのキーカードをこっちに渡してくれないか?」
「さっきぶりだねぇ、ジーニアスボーイ。だが、それは断るとしよう」
「なに?」
「これを返してほしければ、私を捕まえてみることだ!アーッハッハッハッハッハッ!!」
そして高円寺は高笑いしながら、勢いよくスタートダッシュを切った。
なんと、キーカードを高円寺に持ち去られてしまったのだ。
「な、なにいいいぃぃぃぃ!!!!????」
あまりに突然のことについ大声を上げて驚くが、清麿は即座に立て直し、未だに呆けている姫野に指示を出す。
「姫野!お前は今すぐベースキャンプに戻れ!!オレはあの変態を追い掛ける!!!」
「う、うん」
「あと、この事はまだ皆には言うな!下手に騒いだら混乱を招くからな!!頼んだぞ!!!」
そして清麿も高円寺の後を追い掛けた。
二人は無人島の浜辺を爆走する。
「アッハッハッハ!!アーッハッハッハッハ!!!!」
「またんかい!!コラアアアァァァ!!!!」
無人島での急な追いかけっこが始まった。
高円寺「私を捕まえてごら〜ん」
清麿「あははは〜待て待て〜」
簡単に言えばこういう状況。
では、また( `・∀・´)ノ