高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

最近、もし清麿が他の世界に転移したらどうなるだろうか?と妄想してます。

例えば、ガンダムSEEDの世界に行ったら世界最高のコーディネーターと呼ばれるキラに対して、清麿は世界最高のナチュラルとか呼ばれそうだなとか。

FGOの世界に行ったら、ぐだ男又はぐだ子と一緒に最後まで戦い抜くだろうなとか。

アンサートーカー万能過ぎて、話いくらでも作れますね。

そろそろ本編にいきましょうか。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第五十五話 本音で話せ

無人島生活も五日目の夜、清麿は一人離れた大樹のある所から金田を見張る。

 

当の金田はというと夕食を食べた後、片付けを手伝ってから休んでいた。

 

少し離れた場所にハンモックをつるしており、空を見ながら寝転んでいる。

 

 

(無人島生活も残り一日、金田が動き出すとすれば今日か明日のどちらかのはず。奴はこの五日間で姫野がリーダーだと感づいている。なら、動き出す可能性は高い)

 

 

Aクラスの面々はシャワーとハミガキを済ませた後、各自のハンモックや寝泊まりしているテントへと戻っている。

 

清麿はバレないように金田から死角となる場所でずっと見張っていた。

 

清麿が見張り続けて数時間、深夜の時間帯になると姫野が占有時間更新のために起きてきた。

 

姫野は占有時間の更新を終えると、キーカードが入っている青いポーチを自分の鞄へと戻してからテントへと戻っていた。

 

それから十数分後……

 

寝たフリをしていた金田が動き出す。

 

 

(……いよいよ動き出したか)

 

 

清麿は金田の動きに注意しながら、その様子を観察する。

 

金田は周囲を伺いながら、気配を消しつつ、山のように詰まれた荷物に近付く。

 

男女それぞれ、テントの前に全ての荷物の鞄を固めて置いてあるのだ。

 

テントを出来るだけ広く使うため、中に持ち込まないようにしたためだ。

 

金田は迷い無く姫野の鞄を取ると、キーカードが入っている青いポーチを手に取る。

 

そしてキーカードを取り出し、姫野の名前を確認すると素早く戻した。

 

それから金田は自分の鞄を持つと、足音を立てないように森の中へと入っていく。

 

鞄から懐中電灯を取り出すと前を照らしながら歩く。

 

清麿は金田に気取られないように距離をあけてその後をついていく。

 

しばらく歩くと、数十メートル前から明かりが差し込んだ。

 

清麿がその灯りの方をジッと見つめると、二度、三度と灯りが見える。

 

まるで合図を送っているかのようだ。

 

 

(誰かいるみたいだな……)

 

 

金田はその光に向かって歩いていくと、清麿も静かにその距離を詰めていく。

 

木の陰に姿を隠し、耳を澄ます。

 

 

『……はどうだ?』

 

 

『と……おりなく』

 

 

『ほう。Aクラ…………は誰だ?』

 

 

『ヒメ……です』

 

 

断片的にしか聞こえないが、金田は誰かと話している。

 

よく耳を澄ませると、聞き覚えのある声だった。

 

 

(相手は龍園か)

 

 

二人は話を終えたのか、懐中電灯の明かりが遠ざかっていく。

 

 

(金田は……そのまま行ったか)

 

 

清麿は少し様子を見てから、ベースキャンプへと戻る。

 

 

(明日は荒れるかもしれんな……)

 

 

そんな清麿の不安を表すように小雨が降ってきた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

無人島生活六日目の朝は、どんよりとした灰色の曇り空から始まった。

 

昨晩、雨が降っていた影響か、所々に水溜りやぬかるんだ地面がある。

 

そんな影響もあって、Aクラスの雰囲気は少し悪くなっていた。

 

 

「え……金田君がいない?」

 

 

「ああ。どこを探してもいねぇんだ」

 

 

柴田が帆波へ金田の事を報告していた。

 

朝の点呼が終わり、各自で朝ごはんを済ませたAクラスの面々は姿が見えない金田の事に気が付いた。

 

探し回ったものの、一向に姿が見えないので帆波に報告に来たのだ。

 

 

「清麿君……」

 

 

帆波が清麿へと視線を向ける。

 

その顔はどうすれば良いか?と悩んでいる様であった。

 

清麿は思考する。

 

 

(金田がいなくなった現在(いま)、リーダーの情報を隠す意味もない。ここは全て話してしまおう)

 

 

「帆波、ここはオレが説明する」

 

 

「うん……」

 

 

「皆、良く聞いてくれ」

 

 

清麿は事の経緯を説明する。

 

金田が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を伝えた。

 

すると、いの一番に反応したのは神崎であった。

 

 

「待て高嶺。金田がこのタイミングでいなくなったという事は、こちらのリーダーの情報がバレたのではないのか?」

 

 

「ああ、そういう事になる」

 

 

「「「「「えぇ!?」」」」」

 

 

清麿の言葉にクラスの面々は驚く。

 

だが、一人神崎の言葉に続くクラスメイトがいた。

 

 

「だけど、高嶺君の事です。既に対抗策を打っているのではないですか?あらゆる可能性を考えて臨機応変に対応するのは君の得意分野ですし」

 

 

浜口である。

 

この数ヶ月で清麿の考え方や価値観を理解し、既に手を打っていると考えたのだ。

 

 

「ああ。手は既に打ってある。問題ない」

 

 

そして清麿もそれを肯定する。

 

すると、クラスの空気が不安から安堵へと一気に変わった。

 

 

「全く……それならそうと早く言ってくれよな。高嶺も人が悪いぜ」

 

 

「うん。最初は驚いたけど高嶺君がそう言うなら確実だよね」

 

 

「高嶺君に全部任せてれば問題ないもんね」

 

 

「一之瀬さんもいるし!」

 

 

「神崎君や浜口君だっているし、この四人がいればAクラスは磐石だね!!」

 

 

柴田、安藤、小橋、白波、網倉の五人が発言する。

 

清麿はその光景を見て厳しい表情を浮かべていた。

 

 

(いかんな……。クラスの気が弛み始めている。これでは本当にオレ達の言うことを聞くだけの傀儡に成り下がる)

 

 

危機意識の無さ。

 

これが現在のAクラスの弱点である。

 

清麿や帆波、神崎と浜口。

 

この四人がいれば絶対に大丈夫という()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そして、そんなクラスの現状を見て、ある一人の少女の苛立ちは限界を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

 

「はぁ……だっる……」

 

 

 

 

 

 

不思議とその一言は周囲に響いた。

 

それを皮切りにクラスは静寂な雰囲気へと包まれた。

 

溜息をついた少女、姫野ユキはクラスメイト達を一瞥して発言する。

 

 

「ねぇ、この馴れ合いっていつまで続く訳?」

 

 

姫野の言葉に一番に反応したのは帆波であった。

 

 

「ゆ、ユキちゃん?一体どうしたの?」

 

 

「別にどうしたもこうしたもないんだけど……ただ、このクラスの空気が気に入らないから発言しただけ」

 

 

「クラスの空気が……?」

 

 

帆波は首を傾げる。

 

姫野の言っている事が分からないのだろう。

 

 

「やっぱり分からない……か。ねぇ、ずっと思ってたんだけどさ、皆、本当に勝つ気あるの?」

 

 

姫野は自身の本音を吐露する。

 

 

「私達がAクラスになれたのは高嶺君達のおかげだって事は分かってる。でも、なんでもかんでも高嶺君達に押し付けてさ……本当にそれで良いの?」

 

 

「ひ、姫野……一体どうしたんだよ?」

 

 

「そういえば柴田君、君が言い出しっぺだったね。丁度いいや。それで柴田君……さっきの私の質問に答えてよ」

 

 

「俺の質問にも答えて欲しいんだけどな……分かったよ。勿論、勝つ気はあるに決まってんだろ。一体何言ってんだ?」

 

 

「……本気で言ってる?」

 

 

「本気だよ、当たり前だろ。()()()()()()()()()()()

 

 

そんな柴田の言葉を聞いた姫野は……

 

 

 

 

 

 

「……ほんっと、頭おめでたい連中ばっかだわ」

 

 

 

 

 

 

心の底から侮蔑する視線を向けていた。

 

 

「仲間……便利な言葉だよね。そう言っとけば、なんでもかんでも許されると思ってるんだから」

 

 

「さっきから何が言いたいんだよ、姫野……いい加減怒るぞ」

 

 

「それはこっちの台詞なんだけど……勝つ気があるとか言いながら、結局は全部高嶺君達に押し付けてるだけでしょ?()()()()()()()()()()()

 

 

「はあ?」

 

 

姫野の言葉にさすがの柴田もカチンと来たのか、言葉を荒げる。

 

 

「俺達が何もしてないだと?今だって勝つために皆で協力してこの無人島試験を乗り切るために頑張ってるじゃねえか!勝手な事言ってんじゃねえ!!」

 

 

「そうだね。それは確かにそうだよ。皆は確かに頑張ってる。でもそれってさ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()このクラスの誰一人、自分から考えて行動した人なんていないんじゃないの?

 

 

「そ、それは……」

 

 

姫野の言葉を聞いて自覚したのだろう。

 

柴田は途端に尻窄(しりすぼ)みになる。

 

 

「そこで言葉が出てこないってことはそうだって認めるってことでしょ。そんなのでよく仲間だなんて言えるよね」

 

 

姫野は冷めた目でクラスメイト達を見ながら言う。

 

 

「所詮は上っ面の関係なんじゃないの?」

 

 

「ユキちゃん!!」

 

 

帆波が声を荒げる。

 

 

「さすがに言い過ぎだよ!どうして皆の和を乱すようなことを言うの!!」

 

 

「和を乱す……ね。この際だから言わしてもらうけど、たとえこのままAクラスで無事卒業出来たとしても、私は納得出来ない」

 

 

姫野は帆波を睨みつける。

 

 

「確かに高嶺君達の言うことを聞いてれば安全に卒業出来るかもしれない!でも、ただ言われた事を聞いてこなしてるだけじゃ自分を誇れない!!胸を張って卒業出来たなんて絶対に言えない!!!」

 

 

姫野は声を張り上げる。

 

 

「私は高嶺君にこの無人島試験のリーダーをしてほしいって頼まれた!!最初は勿論嫌々やってた!!なんで私がやらなきゃって思った!!でもこの試験のリーダーをやるって決めたのは私だ!!私の意志だ!!指示されたからやってるんじゃない!!ちゃんと自分で決めて!!!自分の意志でやるって決めたの!!!私は言うことを聞くだけの傀儡じゃない!!!!」

 

 

姫野の必死の言葉を聞いて、帆波は目を見開く。

 

Aクラスの面々も姫野の本気の言葉に度肝を抜かれた

 

清麿はそんな姫野の様子を見て、不敵に笑う。

 

姫野は清麿に言われた通り、クラスメイトに気遣うことをやめた。

 

それ故に、今まで溜まっていた鬱憤を晴らすかのように声を上げたのである。

 

 

「ねぇ、一之瀬さん……和を乱すってそんなに悪い事なの?自分の本音をひた隠しにして、上辺だけの関係で成り立っているクラスがそんなに大切なの?言いたい事も言えずに、ただ仲良し小好しするだけのクラスがそんなに大切なの?」

 

 

「そんなことっ……!!」

 

 

「だったら余計な気なんて遣わずに本音で話しなさいよ!正直、あんたのそのナヨナヨした態度見てたらイライラするのよ!!」

 

 

「そ、そっちだっていきなり変なことを言い出すから、皆がびっくりしてるよ!その事に対してまずは謝ってよ!!」

 

 

「絶対に嫌!!!」

 

 

「謝って!!!」

 

 

しかし、予想外な事に両者共に白熱しすぎて姫野と帆波のキャットファイトが始まってしまった。

 

 

「ちょっとお前ら落ち着けって!!」

 

 

「一之瀬さんも姫野さんも落ち着いて!!」

 

 

咄嗟に柴田と女子達が止めに入ろうとする。

 

その様子を神崎、浜口、清麿の三人は離れた所で見ていた。

 

 

「それでこれはどう収拾をつけるつもりだ、高嶺?」

 

 

「とりあえず……二人が落ち着くまで様子を見てようか」

 

 

「後で色々説明して下さいね……」

 

 

「分かった……」

 

 

それから二人が落ち着くまでに十数分の時間を要した。




次回で無人島試験終わり!!

では、また( `・∀・´)ノ
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