高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

では、どうぞ∠( ゚д゚)/


第五十七話 無人島試験終了後

試験終了後、清麿達Aクラスは、とあるカラオケルームの一室を貸し切っていた。

 

その部屋はパーティールームであるのか、40人全員が入れる程広かった。

 

なぜ彼らがカラオケルームにいるかというと、試験終了の打ち上げと、無人島試験で起こった出来事のネタバラシをするためであった。

 

各テーブルに飲み物と食べ物が揃うと、清麿は前の方に行く。

 

 

「皆、無人島試験一週間ご苦労だった。さっそく打ち上げに移りたいところだが……そういう訳にもいかないよなぁ」

 

 

清麿が周りを見渡すと、クラスの面々の顔が物語っていた。

 

『早く説明しろ……』と。

 

 

「はぁ……分かったよ。どうしてAクラスが勝てたのか、どうしてポイントが増えていたのか、今から説明する」

 

 

清麿の言葉にクラスの面々は思わず姿勢を正しくさせた。

 

 

「先に言っておくが、この試験でオレ達が負けることは絶対になかった()()()()()()()、所持ポイント250で終えるつもりだったからな」

 

 

「「「「「えぇっ!?」」」」」

 

 

一同が驚くが、清麿は気にせず説明を続ける。

 

 

「この特別試験が始まった段階からオレは追加ルールのリーダー当てのみに注目していた。正直なところ、300ポイントのやりくり自体は他クラスとそんなに差は出ないだろうと踏んでいたからな。だからこそ、クラスの指示は帆波と神崎に任せてオレは裏方に回らせてもらった」

 

 

清麿は帆波と神崎に視線を向ける。

 

二人共に真剣に聞いていた。

 

 

「まずオレが行った事、それは星之宮先生へのルール確認だ。そこでオレは四つの質問をした。ひとつ、『もし保有する300ポイント全てを使い切った後、ポイントのマイナスを受けてしまったらどうなるのか?』、ふたつ、『同じ条件下で生徒のリタイアが出てしまった場合はどうなるのか?』。このふたつの答えは、『ポイントはゼロのまま。変動もしない』と言う事だった」

 

 

清麿の説明を聞いた帆波は思わず呟いた。

 

 

「Cクラス……」

 

 

「……恐らく龍園は真っ先にこのルールの確認をしたんだろう。だから0ポイント作戦なんていう大胆不敵な策を実行出来たんだ……話に戻ろうか。みっつ、『仮にリーダーとして選ばれた者が体調不良か怪我などでリタイアしてしまった場合、そのクラスのリーダーの扱いはどうなるのか?』。この答えは、『別のリーダーを選ぶ』となる」

 

 

「なるほど……確かルールブックにはこうあったな。『正当な理由なくリーダーを変更することは出来ない』と。リーダーが不在になれば、スポットの占有はできなくなり、試験のルール自体が破綻する。よってリーダーのリタイアは正当な理由にあたり、リーダーの変更が出来るという訳か。待て高嶺……まさかお前……」

 

 

「さすがだな神崎。気付いたか?」

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

 

「ああ」

 

 

「だが一体いつどうやって!?姫野はリタイアしていないぞ!?」

 

 

「ぶっ!?」

 

 

神崎が姫野に勢いよく顔を向けると、左隣にいた姫野は驚いたのか、思わず飲んでいたジュースを吹いてしまう。

 

それを見ていた帆波が苦笑いしながら、姫野の口周りをおしぼりでふいてあげる。

 

姫野は恨めしそうに神崎と清麿を睨んだ。

 

神崎は気まずげに視線を逸らし、清麿はスルーする。

 

 

「……それは今から説明する。そして最後のよっつめの質問だが、『この試験中にプライベートポイントが使えるかどうか?』……だ」

 

 

「プライベートポイント……だと?」

 

 

「ああ。結果的にプライベートポイントは使えたよ、念書に残して後払いという形でな。そこで……だ。オレはプライベートポイントである権利を買った。それが試験最終日にリーダーを変更する権利だ」

 

 

「……なるほどな。絶対に負ける事がないとはそういう事か。確かに最終日にリーダーが変更されれば負ける事はないな」

 

 

「だろう?」

 

 

清麿はポケットからある物を取り出す。

 

それはキーカードであった。

 

キーカードには『タカミネキヨマロ』と書かれてあった。

 

 

「Aクラスがどうして勝てたのかは理解した。だが高嶺、疑問はまだ残っているぞ。一体どうやって他クラスのリーダーを知る事が出来たんだ?」

 

 

「それについては偶然知る事が出来た……としか言い様がないんだ。当初、オレは他クラスにリーダー当てを外させる目的で動いていたからな。少なくともこのリーダー当てを実行するには、何より情報とその確証がいる。リスクを負うよりも、リスクヘッジする方がAクラスにとっても利益があると判断した訳だ」

 

 

最初、清麿は姫野をリーダーとして他クラスに誤認させ、最終日にリーダーを変更する事で他クラスの自爆を狙っていた。

 

だが彼は予想外にも、BCクラスの両リーダーを知る機会に恵まれた。

 

そこで清麿は当初計画していた予定を変更し、リーダー当てに踏み切った訳だ。

 

 

「今だから言うが、Bクラスのリーダーは戸塚弥彦、Cクラスのリーダーは龍園翔……この二人だ」

 

 

そして清麿は説明する。

 

初日の探索で姫野と行動を共にしていたとき、発見した洞窟で偶々Bクラスの葛城と戸塚を目撃した事。

 

その際に葛城が自身がリーダーだと戸塚との会話で公言していたが、それは戸塚を庇うためのカモフラージュであり、リーダーを誤認させる狙いがあった事を話した。

 

 

「葛城は他クラスでも有名な程、慎重な男だ。そんな奴がうっかり自分がリーダーである事を話す訳がない。何か隠していると思う方が普通だ」

 

 

同じくCクラスについては帆波と共に偵察に行ったとき、龍園の側にはひとつの無線機が置いてあった事。

 

その際に龍園には何か別の狙いがあると判断し、後日AD両クラスに保護されたCクラスの生徒がいると聞いて、両クラスのリーダーを狙っているスパイだと確信した事を伝える。

 

 

「龍園……奴は今回の試験、全クラスのリーダーを見破っていた。あいつは頭の回転が早く、手段を選ばず常識に縛られない奇抜な戦略で相手の意表を突いて陥れることを得意としている。あいつの知能や発想力に関しては一級品だ。今後も警戒する必要があるだろう。だが……」

 

 

清麿は一旦言葉を切ると、静かに呟く。

 

 

「オレとしては、現在最も警戒しなければならないクラスはDクラスであると考える」

 

 

Aクラスの面々は驚く。

 

 

「な、なんでだ?確かにDクラスは今回の無人島試験で勝ち上がってきたけど、それでもまだ1000ポイントは差がついてるだろ?」

 

 

「だからだよ柴田。今、Dクラスは最も伸び代のあるクラスだ。故に、今回の試験を乗り越えたDクラスは大きく成長しているはずだ。いつまでも格下の落ちこぼれだなんて思っていたら、いつか足をすくわれるぞ」

 

 

「いや、別にそこまでは思ってねぇけど……」

 

 

清麿はふと思い出す。

 

初めて堀北鈴音と出会った時に言った言葉を……。

 

 

 

 

 

 

『オレ達にDクラスを敵として認識させてみろ!堀北鈴音!!』

 

 

 

 

 

 

(やっとスタートラインに立ったみたいだな……)

 

 

清麿の中でDクラスは最も厄介なクラスになるであろう可能性を持った敵……ライバルと認識された。

 

 

(手加減はしないぜ……堀北、綾小路)

 

 

清麿はDクラスの二人を思い浮かべながら、その後の打ち上げを楽しむのであった。




次回、何話かやってから干支試験へ。

では、また( `・∀・´)ノ
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