高嶺清麿の実力至上主義の教室   作:Gussan0

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どうも|ω・`)ノ ヤァ

続き書けたで候。

お久しぶりです。

やっと書けたっていう。

では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻


第五章 干支試験編
第五十八話 チェス勝負再び


無人島試験終了後の翌日、清麿は有栖の宿泊している部屋へと訪れていた。

 

有栖の部屋は清麿達の宿泊している部屋とは違い、VIPルームであるのか一際豪華であった。

 

 

(一体いくらするんだこの部屋は……?)

 

 

有栖はこの部屋を神室と二人で過ごしていることから、恐らくプライベートポイントを使用してこの部屋で過ごす権利を買い取ったのだろう。

 

その値段を想像するだけでも思わず身震いする清麿であった。

 

一方の有栖はというと、彼がそんなことを考えてるとは露とも知らず、優雅に紅茶を飲んでいる。

 

 

「フフフ……今回の無人島試験、さすがの一言ですよ清麿君。まさか私の予想していた結果よりも大きく引き離されるとは……良い意味で裏切られました」

 

 

「……単に運が良かっただけさ。この結果にはオレ自身も驚いているからな」

 

 

「予想外なのは貴方も同じという訳ですか……どうです?久しぶりに一戦……チェスを交えながら話しませんか?」

 

 

「……さては(はな)からそれが目的でオレを呼び出したな?」

 

 

「はて……一体何のことでしょう?」

 

 

二人は軽口を交えながら、チェスを指し始める。

 

互いにコツ、コツ……と軽快な物音が響く。

 

途切れることなく響き続けるその音は、黒のポーンが白いルークを退けた時に初めて途切れた。

 

互いにチェス盤に向き合って駒を進めていたが、そのうち清麿が長考することで試合の流動が一時止まってしまった。

 

 

(有栖との最初の一戦から、オレもチェスには随分ハマったが……それでもまだ有栖には及ばないか。戦略、戦術のどちらに関しても有栖に一日の長がある)

 

 

清麿の長考させる要因となった有栖の黒のポーンにより、清麿の駒の動きが徐々に制限されていく。

 

長考するも、状況は悪くなる一方で打てる手数も段々と少なくなってきた。

 

清麿は読み合いで組み立てた工程をもう一度、頭の中で途中から組み直す。

 

しかし、その(ことごと)くが有栖の駒によって削られていく。

 

清麿も数十手先は読んだ動きをしているのだが、有栖はそれ以上に読んでいるのか未だに動きを止められない。

 

まるで最初から仕組まれているかのように、最善の一手が返される。

 

序盤は互いに様子を見ていたからか、互角の勝負を繰り広げていたが、清麿のルークが取られてからは畳み掛けられるように続けてナイトも奪われる。

 

清麿が有栖をふとを見てみると、彼の考える様子を見て、愉快そうに笑っている。

 

 

「強くなりましたね。貴方と指したのは四月以来ですが、僅か四ヶ月で随分と腕を上げている」

 

 

「……まあな」

 

 

清麿は対局に集中しながら考える。

 

現状は有栖有利で盤面は進んでいる。

 

此処からは有栖が打たれて困るであろう最大有効打から有栖の打つ手を逆算しつつ、戦略を考えていく。

 

そうすると、幾つかの手順と打つ駒を思い付く。

 

そして現時点で今、有栖が最も打たれたくないであろう手は……

 

 

(ここだ……!!)

 

 

清麿は思考を動かしながら、思い付いた一手を打つ。

 

すると有栖の視線がほんの僅かに鋭くなった。

 

しかしそれでも時間をかけずに次の一手をすぐに返される。

 

その手は予想内の一手だったので、清麿も同じように打つ。

 

そこから試合の流れが再開した。

 

清麿と有栖、互いに話すこともなく黙々と打っていく。

 

手を止めない。

 

試合の流れは有栖有利なのは変わらずであり、実力は有栖の方が数段上であることを示していた。

 

しかし、清麿は食らいついていた。

 

有栖の指し方は激しい攻撃型で、常に最善手を差し向けながら、相手を徐々に追い詰めていくスタイルだ。

 

反対に清麿は守備に専念しつつ、相手の妨害をする手も打っていく、カウンタースタイルである。

 

正反対の指し方をする二人であるが、その相性自体は悪くはなかった。

 

清麿がポーンの駒を動かすと、此処に来て初めて有栖が駒を動かす手を止める。

 

 

(……有栖の手が初めて止まった。こちらを攻撃するか迷っているな)

 

 

有栖の此処までの打ち方は、攻撃は最大の防御と言っても良いほどの激しい攻めだ。

 

それは普段の有栖との交流の中で、彼女の性格を知っているが故に結論付けた事。

 

そして有栖が打った手は、やはり予想通りの攻めの一手だった。

 

清麿も打ち返すと、有栖が再度長考に入る。

 

直後、彼女はニヤリと笑うと予想外の一手を打ってきた。

 

 

「なっ!?」

 

 

(まさか……ここでその駒を動かすのか!?)

 

 

有栖の指した一手は、清麿が組み立てた行程を丸々ひっくり返す一手だった。

 

 

「くっ……」

 

 

清麿は苦い顔をしながらも現状で取れる手を打つが、正直悪足掻きにもならず、清麿は次第に追い詰められていく。

 

それから数手指した後、有栖の口から淡々とした宣言がなされた。

 

 

「チェックメイトです」

 

 

「……ここまでか」

 

 

微笑みながら言う有栖に清麿は嘆息する。

 

 

「序盤は攻守共にバランス良く打っていましたね。長考後は、清麿君は攻めながらも私を妨害する手はムラは無く見事でした。私としても非常に攻め難く、大変やり辛かったです」

 

 

「……その割には機械みたいに最善手を打ってきたが、一体何手先まで読んでいたんだ?」

 

 

有栖の強さは、プロ顔負けとも思わされる強さであった。

 

そんな有栖はあっけらかんと驚愕の一言を放つ。

 

 

「10の120乗、チェスのパターンがある中で、ある程度の戦略や戦術は網羅しています。その中から清麿君のスタイルと合うであろうタクティクスを予想したまでですよ」

 

 

「マジか……」

 

 

有栖の言葉を聞いて清麿は思わず呆れてしまう。

 

 

(『天才』……有栖を一言で表現するとしたらまさにこの言葉が最適だ)

 

 

清麿も自身の頭脳には自信を持っている。

 

なぜなら彼も『天才』の一人だからである。

 

そして有栖との最初の対戦以降、その頭脳を駆使して、チェスにも積極的に取り組んだ。

 

その結果、最初の試合とは比較にならない程に腕を上げている。

 

あるチェスアプリの最高レベルのCPUでは、もう相手にすらならない。

 

しかし、そんな清麿を持ってしても()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

(自惚れているわけではないが、有栖の頭脳はオレと同等……若しくはそれ以上かもしれん)

 

 

有栖の思考力や知力といった頭脳はずば抜けて高い。

 

今まで清麿が出会った者達の中でも一二を争う程の頭脳の持ち主だ。

 

 

(もしこのまま有栖がBクラスを完全に率いる存在になるとすれば……かなり厄介なクラスになるかもしれんな)

 

 

チェスを通じて、清麿は有栖に秘められた攻撃性を感じ取った。

 

今回の無人島試験で、同じくBクラスを率いていたであろう葛城が失脚するのは時間の問題。

 

彼女がBクラスを率いるリーダーになれば、龍園とはまた違ったベクトルで厄介なクラスとなるであろう。

 

 

(……これは無人島試験で優位に立ったからといって、気を抜いてはいられないな)

 

 

「時に清麿君、無人島での試験は終了しましたが……この学校の事です。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

有栖がチェス盤を片付けながら、清麿へと話しかける。

 

清麿はそれに間髪入れずに答えた。

 

 

()()()()()()。生徒会の過去の資料に拠れば、毎年夏休みに各クラス共にポイントを大きく変動させている。それ故にクラスの入れ替わりが激しかった代もあるようだ」

 

 

「フフフ……つまりは油断大敵ということですね」

 

 

有栖は2つのカップに紅茶を淹れると、清麿にカップを差し出す。

 

清麿は軽くお礼を言いながら、紅茶を口に含む。

 

ほのかな甘味が口の中に広がった。

 

 

「Aクラスは今回の試験で結果を残しました。そして……明確に追われる立場ともなった。これから他クラスはAクラスを越えようと躍起になるでしょう。勿論、それは私とて例外ではない」

 

 

そして有栖は楽しそうに笑いながら、清麿へと告げた。

 

 

 

 

 

 

「手加減はしませんよ、清麿君?」

 

 

 

 

 

 

有栖の目は、まるで獲物を見つけた狩人の様であった。




中々書けなくて息詰まってたときに、気晴らしに短編で金色のガッシュと葬送のフリーレンのクロスオーバー書いてみました。

完成したら投稿するのでお楽しみに。

では、また( `・∀・´)ノ
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