クリストファーにパンとスープを   作:社畜新兵

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丘の上で繰り広げられる攻防!
その序章。


第三章:あの丘の上に

「見つけた!敵の砲撃陣地」

 丘の横、林の陰からハンナが敵陣を、見つけた。

「迫撃砲5!野砲が3!トーチカに鉄条網。なかなかえぐいですねぇ」

 チャーフィーが持っているカメラを覗きながら言った。

「私の分隊は重トーチカ潰す!チャーフィー達は野砲と迫撃砲をお願い」

 ハンナは敵陣を指さし、出来るだけ声を落として喋る。

「あら、先陣を切ってくれるのですか?助かりますけど」

 双眼鏡を覗いたまま、チャーフィーはわざとらしく聞き返した。

「皆いい?ありったけの手榴弾をトーチカに投げ込むの」

 チャーフィーを無視してハンナは分隊員に指示を始める。

「うちの分隊の手榴弾も使ってください。私たちは後から行きますから」

 チャーフィーは無視されたことが気に入らないのか、つまらなそうに言った。

「ん?ありがと。じゃあ私が鉄条網を破壊するから、みんな後に続いてね」

 生返事をした後、ハンナは大まかな作戦を決めた。

「決まりですね、ハンナ分隊が突っ込んで、チャーフィー分隊が援護、いいですね」

 チャーフィーが作戦をしつこく確認する。彼女は慎重な性格なのだ。

「そう、私たちが鉄条網を破壊するからチャーフィーは援護ね」

「合図を決めておきましょうか?」

「いや私が突っ込むから。あとは適当に合わせて!」

 ハンナはそういうと、放たれた矢のように飛び出す。余りに急だったので、皆が呆然とする。

「もう!無茶苦茶だ!援護射撃!とにかく!ネウロイの気を引くよ!ハンナが死んじゃう!」

 チャーフィー達が焦りながら、ネウロイの重トーチカに向かって撃ち始める。釣られて皆、援護を始める。

「まずは鉄条網と地雷原!私の魔法ならいける!」

 ハンナは両手にシールドを出し、二つの小さな盾を作ると、盾から5つの刃は生える。

「まずは鉄条網」

 ハンナは短くつぶやくと、シールドが電動ノコギリのように回転を始め、鉄条網を切り裂く。

「あとは地雷、どこに埋まってんのか、わかんないや。まぁ掘り返せばいいか」

 次に2つのシールドを1つにまとめ、今度はいくつもの鎖をはやし、地面に置く。

「よし!回って!」

 シールドが高速で回り、土がほじくり返され、すぐにボンッと音がする。地雷が炸裂したのだ。

辺りを丁寧に「掃除」したあと、ハンナは満足そうな顔をして、シェリダン達のほうを向いた。

「もう来て良いよ!シェリダン!」

「頼むから!前を見て隊長!トーチカがまだですから!」

 シェリダンが青ざめ顔をして叫ぶ。

「ここ!死角になっているから!大丈夫!進路作ったから来て!トーチカを潰すよ!」

 幸いなことに、砲撃はなかった。その砲口はシュタイナー達の陽動部隊に向けられていたからだ。

 




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