前回からもう2年も経ってしまった……
その割に短いです。次話はできるだけ早く投稿したいです
どうぞ!
3人の1年生が加入して6人となったAqours。一気にメンバーが増えて賑やかになっただけでなく、活動の幅が広がった
そこで、内浦の町をよく知ってもらうため、拙いながらもPVを作ったのだが、理事長に「それでそのテイタラークですか?」と言われてしまった
迎えた海開きの日、夜明け前にもかかわらず、町の人々は総出で砂浜の清掃をしている。その中にはもちろん、浦の星の生徒の姿も
梨子「あ!八神君、おはよう♪ いっぱい拾ってるね!」
隼人「お~う桜内さん!おはよう~。みんなで協力して、な!」
自分たちの海を綺麗にしたいという気持ちはもちろんだが、東京の繁華街や花火大会の後に"マッチョがゴミ拾い"と話題になっていたこともあり、ゴミ拾いに熱が入っているようだ
梨子「毎年海開きって、こんな感じなの?」
隼人「ん~まぁそうだな」
梨子「この街って、こんなに沢山人がいたんだ……」
隼人「意外だった?」
梨子「うん……。あっ!ごめんなさい、なんか失礼な言い方になっちゃった!?」
隼人「ハハハ!大丈夫大丈夫!俺の言い方が意地悪だったからな」
梨子「もう、八神君ったら……」
隼人「ハハッ、すまんすまん。ていうかさ……」
梨子「?」
隼人「"隼人"で良いぜ? 俺も……"梨子ちゃん"って呼んで良いかな?」
梨子「!!」
地味に律儀な男である。或いは……少し恥ずかしいのか
梨子「わかった!隼人くん♪」
隼人「おう、梨子ちゃん!」
……
梨子(こんなに朝早くから……)
梨子「これなんじゃないかな? この街や、学校の良いところって……」
千歌「!!」
……
千歌「あの! 皆さん! 私達、浦の星女学院でスクールアイドルをやっている、Aqoursです!」
千歌「みんなの気持ちを形にするために!」
そして、学校の生徒と町の人々の協力を得たAqoursは、新曲でPVを完成させる……
消えない、消えない、消えないのは、今まで自分を育てた景色
それは階段なのか、それとも扉か
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隼人「PV見た!」
千歌「どうだった!?」
江井「めっちゃ良かった!!」
曜「ありがとう!」
隼人「スカイランタン綺麗だったし、それにピッタリの曲だったし!」
梨子「ありがとう♪」
千歌「それでね、なんと!」
曜「今度、東京でライブするんだ!!」
隼人「えっ?東京で!?すげぇ!!」
梨子「うん!運営の方から招待されたんだ!」
江井「マジかよガチじゃん!!」
隼人「内浦から東京へ。東京から全国へ……!なんという 物語 - Roman -」
曜「アハハ!そう上手くいくかな?」
千歌「でも、そうなれるように練習頑張ろう~!」
「「お~!!」」
━━━━
しかし結果は、ご存知の通りである……
偶然出会い、スクールアイドルとして遥か格上と思っていたSaint Snowですら、入賞はできなかった
リーダーとして、メンバーに気を使って気丈に振舞っていた千歌だったが……
「なのにゼロだったんだよ!? 悔しいじゃん!!」
「良かった、やっと素直になれたね」
0を1に……!
━━━━
後日、教室にて
ゼロの最下位だったと聞いて、流石にショックを隠せない男子たち
隼人「そうか。そうだったんだな……」
江井「お疲れ様……!」
「「うん、ありがとう」」
隼人「しかしまぁ、それは辛いな……」
千歌「うん……。でもね」
「「?」」
梨子「0を1にすることはできると思うの」
曜「だからもう、みんな前を向いてるよ!」
「「!!」」
江井「そっか。なら安心だ!」
隼人「だな!しかし"0を1に"って、めっちゃ名言じゃね?」
江井「ホントそれな!」
梨子「えっ?そ、そうかな?」
隼人「うん。めっちゃ感銘を受けた」
江井「右に同じく」
梨子「ちょっと照れるけど……頑張ります♪」
千歌・曜「「うん!!」」
隼人「おう!俺たちも気合い入れていこうぜ!!」
江井「おうよ!!」
━━━━
その夜、梨子自室
梨子「あれ?電話……隼人くん? もしもし?」
隼人『夜分失礼~。東京のライブ、改めてお疲れ様! ちょいと聞きたいことがあるんだけど、良いかな?』
梨子「ありがとう。どうしたの?」
隼人『うむ。マジで今回は悔しかったと思うんだ。みんな笑顔だったけど本当に大丈夫?無理してない?』
梨子「うん、大丈夫よ!」
隼人『う~ん、ホントに? ってまぁ疑うわけじゃないんだけど……』
梨子「ふふっ。優しいのね♪」
隼人『いやまぁ……なんか心配になっちゃってね』
梨子「うん、ありがとう。じゃあ……みんなには内緒で、本当の処をお話しするね」
隼人『Oh!……じゃあ、お願いします』
梨子「実はね……」
……
隼人『そんなことが……』
梨子「うん……。だから、悔しいのはあるけど、ちゃんと気持ちを切り替えられたわ」
隼人『そっか。良かった!……すげぇなみんな。尊敬するわ』
梨子「そんなに凄いことじゃないわ。やりたいことを、やると決めたことを頑張りたいだけよ」
隼人『それが凄いんだよ。なかなかできないことだと思う』
梨子「そ、そうかな?」
隼人『うん!……梨子ちゃんって、強くて優しいんだな』ボソッ
梨子「えっ!?///」
隼人『えっ、あっ!?声に出てた!?』
梨子「もう、恥ずかしいじゃない///」
隼人『すまんっ!でも本当のことだし……』
梨子「うぅ……///」
隼人『まぁ……そのなんだ、みんなが本当に立ち直ったのはわかった!ありがとう!』
梨子「あっ、うん……どういたしまして♪ 改めて言うけど、みんなには内緒だからね?」
隼人『うむ、大丈夫だ!……っとじゃあ、そろそろ寝るか。また明日学校で!』
梨子「うん。おやすみなさい」
隼人『おやすみ~』
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隼人「あ~……」
隼人(ついうっかり……)
隼人(でもまぁ、あの笑顔とやる気が強がりじゃないってわかって良かったぜ)
……
梨子「うぅ……///」
梨子(もう、ドキドキしちゃったじゃない……///)
梨子(でも、優しくて、ちょっと心配性で……)
梨子「うふふ♪」
心の中に何かが芽生え始めていることに、まだ気付かない二人であった
つづく
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「やっと素直になれたね」は梨子ちゃん史上最高の名言(筆者内)。このセリフで梨子ちゃんを好きになった