ちょっと……いや、だいぶ心折れてました。今回は長いですが、小ネタ集みたいになってます。
どうしても文章が思い付かなかった処は一部AIを使ってから加筆修正しました。AIって凄い。未来ずら……。それで更に心折れるというw
どうぞ
2学期。今日はスクールアイドル部もアメフト部も休みということで、5人はカラオケにやって来た。受付で機種を選び、部屋番号を確認して入室
隼人「いや~ちょっと久しぶりだな~。ワクワクするぜ!」
梨子「カラオケってあんまり来たことないから、なんか緊張するわ……」
曜「アハハ。ライブで歌えてるんだから大丈夫だよ!」
江井「よしチカッチ、見本いったれ!」
千歌「ばっちこい!」
……
「壁は~」
「「Hi Hi Hi」」
「壊せるものさ~」
「「Hi Hi Hi」」
「倒せるものさ~」
……
「僕達は自由さ!何処へでも、旅して往ける」
「繋がる地平、未だ見ぬ世界で、明日は君が詩を紡ぐだろう!」
……
隼人「ふぅ~。やっぱ楽しいな!梨子ちゃんは歌わないの?」
梨子「う~ん……」
隼人「ふむ。折角綺麗な声なのにもったいない」
梨子「えっ!?///」
隼人「カラオケってのは、楽しんだ者勝ちさ!気楽にいこうぜ」
梨子「うん。じゃあ、ちょっと前の曲だけど……」
"明日への扉"
江井「おぉ~懐かしい」
隼人「良いね!この曲好きなんだよな~」
「光る汗、Tシャツ、出会った恋。誰よりも輝く君を見て。初めての気持ちを見つけたよ……」
本人たちが小学生くらいの頃に流行った、素直な恋を歌った曲。確かに流行は過ぎているが、今でもこの曲が好きな人はいるだろう
だが、梨子は歌いながら、あることに気が付いた
「いつの間にか、隙間空いた、心が満たされてく。ふとした瞬間の、さりげない仕草」
梨子(なんだかこの歌詞、凄いしっくりくる……?)
梨子(ひょっとして、私……)
……
梨子「ど。どうだったかな?」
隼人「すばら!梨子ちゃん、この曲似合うな!」
梨子「ふふっ、ありがとう♪」
隼人「楽しく歌えた?」
梨子「うん!おかげさまで♪」
隼人「それは何より♪」
……
隼人「さて江井ちゃん、そろそろ奥義を出すしかあるまい……」
江井「あれ奥義だったんだ。まぁ、間違ってはいないか」
千歌「奥義?」
曜「多分、あの曲だね!」
梨子「?」
曜「正直あれは……カッコ良いよ」
梨子「そうなんだ……」
どんな感じなのだろうと思っているとイントロが始まった。その途端、2人の雰囲気が変わった
梨子「!!」
江井がメロディー、隼人がハモリ。普段から息ピッタリの2人のハーモニーに、すぐに引き込まれていった
先ほど隼人が歌っていた曲、聞いたことはなかったが、冒険の始まりのような曲調が彼の明るい雰囲気に合っていると感じた。今度は男性デュオアイドルの人気曲。曲の雰囲気そのままに、真剣な表情で歌っている。彼らの歌声に聴き入りながら、無意識に隼人の横顔を見つめていた
梨子「……///」
千歌「♪」
曜「……」
千歌は満面の笑みだ。ノリノリながらも、曲の邪魔にならないように合いの手は控えている。曜は何やら複雑な表情で、隼人と梨子を交互に見ている
……
隼人「ふぅ……。満足した」
江井「同じく……!」
「「パチパチパチパチ」」
梨子「すごい……!カッコ良い!!」
千歌「流石だね!」
曜「何度聞いてもやっぱり良いね!」
隼人「ありがとう!」
江井「照れるぜ」
曜「でもさ~、なんかこの後って歌いづらい」
隼人「ハハッ。そこは気にせず歌ってくれ」
━━━━
千歌「いや~歌ったねぇ~」
隼人「ホント!めっちゃ楽しかった!」
梨子「またみんなで来たいな♪」
江井「だな!」
曜「うん!まだ時間早いけどどうする?」
隼人「ん~、ちょっと一杯やってく?」
千歌「良いね~」
梨子「えっ!?お酒!?」
江井「いやいや。喫茶店とかそういうことだと思う」
━━━━
隼人「みんなスクールアイドルは順調?」
千歌「隼人君は部活はどう?あめふと、だっけ?」
梨子「合唱部も掛け持ちだし、大変じゃない?」
隼人「まぁ疲れる時もあるけど、アメフト好きだし歌うのも好きだし、なんだかんだ楽しんでるよ」
曜「うん!よく分かる!私も、水泳もスクールアイドルも大好きだから、掛け持ちしても全然苦じゃないよね♪」
隼人「だな!」
千歌梨子「へぇ~凄いね!」
曜「そういえばさ、部活の時に"ハードタックル~!"って言ってるの隼人君だよね?」
隼人「聞こえてたか。確かに俺だけど、よく分かったな」
梨子「ふふっ、校内に結構響いてるもの。音楽室でもカラオケでも思ったけど、やっぱり良い声してる♪」
千歌「なんかこう"やってやるぞ~!"って感じになるよね!」
隼人「ハハッ、なんか恥ずかしいけどそう言ってもらえると嬉しいな」
江井「流石我が相棒!」
チームの士気を上げるための掛け声ではあるが、観客やファンに喜んでもらうのも悪くない、そう感じた
梨子「ん?でも自分の声で周りの人が喜んでくれてそれが嬉しい……なんだかアイドルにも言えそうなことね♪」
千歌「確かに!隼人君も、アイドルに向いてるんじゃない~?♪」
隼人「!?」
曜「アメフトの防具をイメージした衣装とかカッコ良いかも!あ~でもカッコ良さと動きやすさの両立も考えないとだな~」
隼人「いや、俺はやらんよ!?」
梨子「折角良い声なのに、もったいないよ♪」
隼人「Oh」
千歌「男子でしかもアメフトスクールアイドル……う~んなかなか面白そう。時代の最先端だよっ!」
曜「"UranoHoshi Kids"とか良いじゃん!江井君も一緒に!」
江井「俺も!?」
梨子「それ凄く良い!それに、カラオケで歌ってるの凄いカッコ良かった……///」
((!?))
隼人「Oh。なんか、照れるな……/// まぁでも、ありがとう///」
梨子「……うん♪」
((おやおや♪))
━━━━
その夜。梨子自室
梨子「今日は楽しかったわね♪」
ピアノに向かいながら今日一日を振り返る。ほぼ初めてに近いカラオケ。ライブでは歌えるようにはなっているが、至近距離に友達がいる状況で歌うのはまた違う感覚だった。最初は恥ずかしかったが、皆のお陰ですぐに慣れたように思う
そしてもう1つ。重要なことがある
梨子(隼人くん、カッコ良かったなぁ……///)
梨子(私は、やっぱり……)
考えてみれば、以前から……いや、初めて会った時から幽かに芽生えていたのかも知れないこの感情。まさか、こんな形で気付くとは思わなかった
梨子(隼人くんが、好き……)
梨子(うぅ……なんかとても恥ずかしいわ///)
梨子(明日、どんな顔で会えば良いのかしら……?)
━━━━
一方の隼人
隼人「いや~やっぱりカラオケは最高だぜ!また行きたいわ……カラオケ直後に一番カラオケ行きたくなる現象なんなんだろうね」
興奮冷めやらず、風呂場で思いっきり歌っていたら母親に注意されてしまった。大好きな仲間たちと思いっきり歌うのは最高に楽しい
隼人(しかしまぁ……梨子ちゃんが歌ったあの曲、マジでピッタリだったんだよな……)
梨子の綺麗な声も相まって、真っすぐな恋の歌詞に正直ドキッとした
隼人(これってやっぱりそういうことだよねぇ……)
隼人(明日、まともに顔見られるかな……)
━━━━
翌日、教室
((あ……))
「「お、おはよう……!」」
隼人「き、昨日は、楽しかったな!」
梨子「う、うん!また行きたいね!」
((平常心平常心……))
千歌「どうしたんだろねあの2人?」
曜(これは……)
江井(ふんふむ)
━━━━
後日。昼休み
千歌「あれ?隼人君元気ないね。どうしたの?」
隼人「Oh、チカッチ。今は君の存在が眩しいぜ……」
曜「なんかわかんないけど重症みたいだね……」
梨子「どうしたの?」
隼人「スタメンになったは良いんだけど、ミスが増えて自信喪失スランプ中……」
江井「ホント最近、隼人らしくないんだよな」
千歌曜「そうなんだ……」
梨子「……隼人君!」
「「!?」」
梨子「私に言ってくれたじゃない”スランプになるくらい打ち込めるものがあるってのは良いことだ”って!」
隼人「……!」
梨子「今は苦しいと思うけど、きっと努力が実る日が来るわ」
梨子「だって、それを教えてくれたのは、隼人くんだもの……!」
梨子「ってごめんなさい。偉そうに……」
隼人「いやいや。そう言われちゃあ、頑張らない訳にはいかないな……!」
江井「なんか俺も気合入った!」
千歌「熱血な梨子ちゃんカッコ良かったよ!」
曜「私たちも頑張らなきゃだね!」
梨子「みんな……!」
隼人「梨子ちゃん、マジでありがとう!めっちゃ頑張るわ!!」
梨子「うん……♪」
梨子の言葉のお陰で、のちに隼人は無事にスランプを脱出したのであった
━━━━
今日の学級会は秋の文化祭についての話し合いだ。大抵の生徒はやる気に満ちているが、控えめな者や面倒くさいと感じる者にとっては乗り気になれないイベントだろう。因みに前回の会議では投票によって劇をやることに決定し、今回は配役や裏方の役割分担を決める予定だ
隼人(劇ねぇ……。まぁ大道具とかでならお役に立てるかねぇ……)
欠伸を堪えながらクラスの話し合いを見守る
委員「では、何か意見のある人は挙手をお願いします」
女子A「はい!」
委員「どうぞ」
隼人(あ~、あの子ならヒロインやりたいだろうねぇ……。まぁ違和感ないし異論もないねぇ……)
縁側でお茶を飲んでいるかの如くまったりと構えていたが、次の発言で衝撃が走った
女子A「主役は八神君、ヒロインは梨子ちゃんが良いと思います!!」
隼人「!?!?」
梨子「!?」
ここが縁側なら、盛大なお茶の飛沫が庭に発生しただろう。ひょっとしたら虹が掛かったかも知れない
委員「異論がないようなので、この2人については決定で良いでしょうか?」
「良いです~!」
「オッケー!」
「モチのロン」
驚いて思考停止している当人たちを置き去りにして、クラス全体が盛り上がっている
千歌「梨子ちゃん頑張ってね!」
梨子「え?う、うん……!」
控えめな性格の梨子だが、今回は驚きながらも引き受けるつもりのようだ。しかし隼人が切り出した
隼人「すまん、ちょっと待ってくれ!」
梨子「!」
委員「八神君、どうしましたか?」
女子A「え~やりたくないの?」
女子B「梨子ちゃん可哀想~!」
何故か女子たちから不満の声が上がる
梨子(そ、そうよね。隼人君だって勝手に決められるのは……)
隼人「それは違う。断じて否!」
女子A「じゃあどうして?」
隼人「……俺2日目いないぞ? 試合だから」
「「!?」」
そう。ちょうど文化祭とアメフトの公式戦シーズンが被っている。アメフト部としては -悪い言い方をすれば- 文化祭どころではないのである。乗り気ではないのはこのためだ
隼人「もっと言えば練習も出なきゃだから、初日も早めにお暇したい」
梨子(そっか……)シュン
隼人「申し訳ないが……」
クラスの熱気に水を差してしまうようで罪悪感が湧いてくるが、その日のために日々の激しい練習に励んでいるのだ。試合をキャンセルはできない
しかし其処に
女子A「……じゃあさ、時間を分ければ良くない?」
隼人「あ……」
梨子「あ……」
女子B「それな!」
隼人「Oh……」
委員「では公演スケジュールを分割し……初日午前の部のメインを、八神君・桜内さん、ということで良いでしょうか?」
「良いです~!」
「オッケー!」
「モチのロン」
梨子「はい……♪」
隼人「謹んで、お引き受けいたす……」
千歌・曜(良かったね、梨子ちゃん♪)
━━━━
女子A監督の厳しい練習を経ていよいよ本番。劇は順調に進み、見せ場のシーンに差し掛かる、隼人が演じる豪快な男が、梨子演じる姫を攫う展開だ
隼人(練習の時に"もっと激しく!情熱的に!"って監督に言われたけど、どうすんだ……?)
隼人「姫よ、お前を攫いに来た」
壁ドン
梨子「!?」
梨子(あれ!?こんな展開だったっけ?)
女子A(良いぞ!)
隼人(梨子ちゃんってやっぱり綺麗だな。睫毛も長いし……ってかこの状況ヤバいんだが)
梨子(隼人君って肌きれいだし、鼻筋も通っててカッコ良いな……/// じゃなくて演技しなきゃ!)
経緯はどうあれ、好意を持っている相手と至近距離で見つめ合うのだから仕方ない
梨子「べっ、別に私は貴方のことなんて……!」
隼人「ほう、まだ言うか」
顎クイ
顎クイ!
隼人、必死のアドリブである
梨子「!?」
隼人「俺のものになれ……!」
梨子「あっ、その……」
梨子(あぁ。やっぱりダメ……)
梨子「はぅぅぅ~……///」
舞台裏「「「あ」」」
隼人(やってもうた!?)
ぷしゅぅ~と音を立てるかのようにへたり込んでしまう。迫真の演技?に客席や舞台裏からどよめきが起こる
隼人(どうする?どうする?……しゃあねぇ。梨子ちゃんすまん!)
梨子「え? きゃっ!」
ここで何と、お姫様抱っこ!
舞台裏(((ナイス……!)))
隼人(煩悩退散煩悩退散……)
梨子(///)
こうして無事に?姫を連れ去ることができた……
……
隼人「梨子ちゃん本当に申し訳ない……」
梨子「ううん!私の方こそ、力が抜けちゃって……」
隼人「でも!恥ずかしかっただろ……?」
梨子「確かに、恥ずかしかったけど!でも、嬉しかったし、なんて……」
後半は消え入るような声でよく聞き取れなかった
隼人「ん?」
梨子「な、なんでもないの!とにかく、隼人くんは気にしなくて大丈夫だから、ね?」
隼人「まぁ、そこまで言うなら……」
梨子「それにほら、明日は試合なんでしょ?頑張ってね!」
隼人「あぁ。ありがとう!」
━━━━
週明け
((あ……))
「「お、おはよう……!」」
以前もあったこのやり取り。だが、なんとなく気まずい雰囲気が続く
……
梨子「試合は、どうだったの?」
隼人「あぁ。お陰様で、なんとか勝てたよ」
梨子「良かった。おめでとう♪」
隼人「あぁ、ありがとう。なぁ梨子ちゃん、今度……」
梨子「あっ、ゴメンね。新曲とかで忙しくて……。もう、練習行くね!」
隼人「え、あぁ。頑張ってな」
隼人「……」
梨子(……)
━━━━
江井「隼人、最近どうかしたか?」
隼人「あぁ、江井ちゃん……」
江井「まぁ……梨子さんのことだろうけど」
隼人「うむ……。ご明察」
隼人「なんか……文化祭でやらかしてから、気まずいというか、ぎこちないというか……」
江井「それで、嫌われたんじゃないかって?」
隼人「そんな処だ」
江井「……ホントに嫌われたと思ってるのか?」
隼人「……」
江井「梨子さんは、お前の言葉を待ってるんだよ!!」
隼人「……そうだな。自信がないだけだ」
江井「なら……わかるな?」
隼人「おう。ありがとう!できるだけ速やかに……!」
━━━━
一方の梨子サイド。ダイビングショップへとやってきた
果南「あれ?いらっしゃ~い。1人なんて珍しいね」
梨子「果南ちゃんに、相談したいことがあって……。ゴメンね!忙しいのに……」
果南「お店の方はもう終わったから大丈夫だけど、どうしたの?」
梨子「うん。その、隼人くんのことで……」
果南「……!」
梨子「果南ちゃんは、隼人くんのこと、どう思ってるのかなって……」
なるほど、そういうことか。大体のことは察した果南だが、敢えてこう答えた
果南「う~ん……好きだよ♪」
梨子「えっ!?!?そ、そうなんだ……」
梨子(そしたら、どうしよう……?)
果南「アハハ、ゴメンゴメン。意地悪な言い方しちゃったね。"弟分として"好きなだけ。梨子ちゃんが思ってるのとは違う意味」
梨子「そうなんだ。ビックリした……」
果南「ホントゴメンね? それより、大事なのは……梨子ちゃんは、隼人くんのこと……どう思ってるの?」
梨子「それは……」
果南「好き……なんだね?」
梨子「うん……。でもね……」
文化祭の一件以降、恥ずかしくて気まずくなってしまったことを話した
果南「う~ん、そうなんだね」
梨子「うん……」
果南「私から言えるのは……」
梨子「……」
果南「心配ないんじゃないかな?」
梨子「えっ?」
果南「正直、恋愛はよくわからないけど……梨子ちゃんが、隼人くんを好きって気持ちがブレなければ何とかなるって♪」
梨子「……!」
果南「自分の気持ちに素直に……ね♪」
梨子「果南ちゃん……。ありがとう!」
果南「どういたしまして♪」
……
果南「青春だねぇ~。まぁ私は……この内浦の海が恋人、かな♪」
━━━━
ある放課後、隼人は梨子を校門近くの坂道で待っていた。心臓はドクドクと鳴っている中、彼女が歩いてくるのが見えた
「梨子ちゃん、ちょっと話したいんだけど…いい?」
隼人の声は少し震えていた。梨子は驚いた顔で立ち止まり、頬がほんのり赤くなった
「う、うん……なに?」
彼女の声も、どこか緊張している。それと同時に、何かを期待しているようでもある
隼人は深呼吸した。梨子の目を見ると、逃げ出したくなる。でも、ここで言わなかったら、きっと後悔する
「最近さ、梨子ちゃんがなんか……俺のことを避けてる気がして。俺、やっぱりやらかしたかなって……ずっと考えてた」
梨子の目が揺れた。彼女はぎゅっと手を握り、唇を噛んだ
「違うの。私……避けてたわけじゃなくて……。ただ……」
梨子の声は小さく、途切れがちだった。隼人は一歩近づき、勇気を振り絞った
「梨子ちゃん、俺……梨子ちゃんのことが好きだ。梨子ちゃんと一緒にいる時間が、俺には何より大事で……。梨子ちゃんと、もっと一緒にいたい。もっと、一緒に話したい!」
梨子の瞳が大きく見開かれた。彼女の頬は赤く染まり、目にはうっすら涙が浮かんでいた
「私も……私も、隼人くんのことが好き。でも、なんだか凄い恥ずかしくて、素直になれなくて……。だから、つい、変な態度になっちゃって……」
その言葉に、隼人の心は一気に軽くなった。驚きと喜びが胸に溢れ、思わず笑顔になった
「良かった……。 梨子ちゃん、俺のこと、嫌いじゃなかったんだ……」
「嫌いなわけないよ……! 隼人くんの、鈍感……///」
梨子は照れ隠しにそう言って、でもすぐに小さく笑った。その笑顔は、隼人が一番好きな、梨子の素直な笑顔だった
坂道の先には、夕焼けに染まる空が広がっていた。ふたりはまだ少し照れながら、でも確かに手をつないで歩き出した。ぎこちなかった時間は終わり、今、ふたりの新しい時間が始まっていた
つづく
━━━━