ヘイローナイツ    作:漬けまぐろ

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新話です、お待たせしました

今回のピックアップにてアルケットを手に入れてこれで俺も「おりゅ」民になれると思ったらバグパイプさんでした
連合作戦の方はまだ1度も回してません
リソースが足りなくて育成出来ないので居ないも同然なんですがねHAHAHA

それではどうぞ(唐突)





─ 艦長 来訪 ─

 

 

 

 

 

 

 

 

─ ロドス・アイランド ─

 

 

 

 

 

 「着陸体勢、乗員の遠隔ベルト固定完了。ノズルVTOLモードへ移行」

 

 

ロドスの最上層にペリカンを寄せるパイロットの指先がせわしなくパネルのスイッチやツマミを弾く

 

すぐ側の格納庫にはロドスの飛行装置が駐留されておりそのメンテナンスクルーや騒ぎを聞き付けた職員達が何事かとポートへやって来ていた

 

 

 「ランディングギアチェック。エンジン出力着陸モード、誤差修正。3...2...1...タッチダウン。出力低減。全ランディングギア接地確認。ベルト固定解除。カーゴ解放」

 

 

ロドス・アイランド直上に侵入してから僅か20秒もせずズレの無い着陸を決めたパイロットはロドスのクルーが騒ぎ立てる中を気にも止めず操作を行った

 

 

 「よし、ばあちゃん()に着いたぞ。後が(つかえ)てるんだ、さぁ行くぞ」

 

 

104がふざけながらオペレーター達に降りるよう促す

 

パイロットと通信士以外の全員が降りると次のペリカンが着陸できるようにと直ぐに離陸し飛び去ってゆく

 

かなりの技量を持ったパイロットだと飛行装置の関係者達が舌を巻いている内に次のペリカンが既にVTOLモードに移行しポートへ近づいている

 

 

 「なんだなんだ?!ウルサスの新型か!?」

 

 「知らないのか?さっき連絡来たろ?アーミヤCEOが連れてきた新しい資金提供者らしいぜ」

 

 「資金提供ですって?アタシは大陸の反対側から来た名無し国家って聞いたわよ?・・・でも確かに高そうな飛行装置よね・・・」

 

 

スパルタンとペリカンを見る彼等は「なんだか話と食い合わない」と情報を持ち寄り井戸端会議になった

 

オニ達の古里である極東には()()()()()()()()()()という諺があるらしく不安と好奇心でざわざわしている

 

ここで悲しいお知らせ、アーミヤがロドスに近づく前に送った無線連絡は様々な部署をただでさえ慌ただしい中あちこちに情報が渡り歩いている内に伝言ゲームのように途中で内容が湾曲していたのだ

 

やれ《ロドスの新しいパトロン》だとか

 

やれ《大陸の反対側から来た異邦人》だとか

 

やれ《目覚めた旧先民がノアの方舟に乗せる種族の選別に来る》だとか

 

前者2つはともかく最後のはさすがに無いだろ、と突っ込みを入れられていたが・・・

 

そんな話に惑わされ「ふてぇ野郎だ、面の皮が厚いヤツらを拝んでやろうぜ」と完全に行き違った考えを持った人員が最上層に足を運んでいたのだった

 

ところがそんな彼等の目に飛び込んで来たのはロドスの飛行装置よりも小振りだが洗礼された流線形のボディが目線を引く《D79H-TCペリカン》である

 

コックピットを守る風防は2つ、丸みがあり見た限り強化ガラスを使われているように感じる

 

実際にペリカンはスリップスペースはできないが代わりに高度100kmの《カーマンライン》を越えて衛星の軌道に乗りコロニーや静止軌道にある基地に出向くほどの出力は備えている

 

その為()で押し寄せる圧力に耐えられる程の硬度もあるがさすがに側面からアンチマテリアルライフル等の()の圧力で狙われてはひとたまりもない硬度でもある

 

飛行装置よりも戦場に特化したスタイルとエンジンの甲高い咆哮を奏でるペリカンはどちらかというと《ペリカン》よりも《鷲》の方が似合っているような気がした

 

あくまで《輸送機》なのでペリカンというネーミングがピッタリなのだが彼等がこれが輸送機に武装を施した物だということはこのペリカンに乗り込んでいた戦闘オペレーター以外一切知る余地もない

 

 

 「本当にCEOが降りてきた・・・ドクターもいるぞ!」

 

 「みんなあの天災の中から戻ってこれたのね!今夜は徹夜で呑むわよ!」

 

 

ポートに降り立った戦闘オペレーター達を盛大に称えるロドス社員達をアーミヤは静かに見詰めた

 

こうして無事に戻ってこれたのはUNSCのスパルタンⅡとペリカンの功績が非常に大きい、ドクターを救出するまでは小規模なゲリラ戦を転々としてドクターを救出できた

 

しかし()()を脱出してからがこの作戦の肝であった、想像以上な厄災による隕石の雨(あられ)によって予定していたルートを大きく迂回した結果暴徒やレユニオンとの戦闘を避けることが出来ず多くの怪我人を拵え、(あまつさ)え本来存在するはずの無い者達に助けられたのだ

 

・・・だが、無事に全員で戻ったのだ、少しくらいなら、社員達に微笑み返しても、罰は当たらないだろう・・・

 

そう考えた矢先だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・()()()()()()()()()、早々だが協議を場を至急用意して貰いたい」

 

 「──え?もう、ですか?まだあなた達(スパルタンⅡ)の面接も──」

 

 「インフィニティ艦長、トーマス・ラスキー大佐が直接会って、協議に望みたいそうだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え・・・?・・・えぇー・・・」

 

 

さすがのアーミヤも今回ばかりは()()()()()()()()()()()な締まりの無い顔を晒した──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ─ アーミヤside ─

 

あぁ、まさかこんなことになるなんて・・・

 

現在私はドクターとケルシー先生を呼んで応接室に居ます

 

戻るなり直ぐこんな話をしたせいか、ケルシー先生はイキナリ呼び出された事もあり、あからさまに不機嫌になっています

 

大丈夫かとは思いますが、彼ら人類の決戦要塞の艦長に抜擢される程の人物に、露骨な嫌味を言い出さないか少し心配です・・・

 

そんなこんなでロドスに戻ってから既に半刻ほど経過しスパルタンⅡの117さんから数分前に「ロドスが見える位置まで来ている」との事を呟かれました

 

ここまでの案内はロドスでも相当な手練れであるエリートオペレーター《ブレイズ》さんが担当する手筈になっています

 

・・・なんだか外がまた騒がしくなってきました、今日のチェルノボーグといい、スパルタンⅡといい、ドクターが記憶喪失を患った事といい・・・胸騒ぎがしますね

 

 

 

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵

 

 

 

 

 

 

 

  ─ ケルシーside ─

 

たったさっきの出来事だ、何処の所属かもわからない飛行装置が3機ロドスにやってきてアーミヤ達を降ろしてすぐに飛び去ったのは

 

その時私はラボにいた、だが何が起こったのかは監視カメラから通じたモニターで概ね見ていた

 

オペレーター達が全員帰還できたのは確かに喜ばしいことだが、見慣れない連中がいるのもすぐにわかった

 

明らかに雰囲気が違う()()は体を左右に振り、爪先に体重を乗せ踵は2~3mm程浮くような()()姿()()で歩いている

 

それに加え僅かに背を丸くさせるといった突発的な戦闘に備えた動作

 

・・・戦い慣れている、それも()()()()()()()とも対等以上に渡り合える、所謂()()()()()()だろう

 

アーミヤに直接聞く為に椅子から腰を上げ扉に手を掛けるともう既に息を切らせたアーミヤがいた

 

どうやら走って来たようだ、急ぎの要件だとか言っていたが恐らく・・・やはりそうだ「緊急性のある面接」とか言っていた

 

少し落ち着いたらどうだ。そういうとアーミヤは深呼吸をした後あらましを口にし始めた

 

 

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

 

 

 「で、その異世界人・・・UNSCだったか?その代表とお前達を連れ帰った奴らが協定とやらで()()()来る...と?」

 

 

アーミヤは肯定する

 

あくまでも私は医療部門の責任者だ、好きにすればいい。そう言いかけた時だ

 

 

 「彼等が人の脳細胞を利用したAIと、鉱石病について話しているのを小耳に聞きました」

 

 

決め手──と言いたい訳ではないが脳細胞を素材としたAIか・・・生き物を素材にする事に関しては正直面白くはないがUNSCのオリパシーに対する見地を知るのは興味深くはある

 

ここは1つテラより優れた技術を持つUNSCとやらの仮説を聞かされてみるとしよう、何かしら発想の起点になるやもしれない。気まぐれながらにそう考えた

 

アーミヤが私を心配するように《ちらり、ちらり》と見ている

 

・・・確かに今、不機嫌そうな顔をしていたせいかもしれない、口には出さないがこっちも2日も徹夜しているんだ、湿気た顔もしたくなる

 

・・・それにしたって外が騒がしい、徹夜明けだというのに、こんなにも騒がれたら余計に頭が痛む

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵

 

 

 

 

  ─ ブレイズside ─

 

 

え~と?はじめまして・・・かしら?

私は《ブレイズ》、アーミヤちゃんから頼まれてあなた達の案内をするように頼まれたの、早速でアレなんだけどちゃんと付いてきてね

 

え?(かしこ)まるタイプに見えない?

わかる?実はね・・・

 

『お前は短気な癖に強情っ張りだから言っておく、些細な行動1つで破滅ってのは以外と簡単に訪れるんだぞ、くれぐれも粗相な真似はするなよ? by医療オペレーターY.P』

 

ですって!全く失礼しちゃうわよね!

まぁ自覚が無いと言ったら嘘になるけどね

 

それにしても、あなた達って異世界人なんでしょ?

私を含めたエリートオペレーターには先駆けて情報が寄越されたけど、あなた達の世界はみんな団結して迫り来る脅威に立ち向かったのよね?

ホントびっくりしたわ!あんな大きい宇宙戦艦、漫画や映画でだってそう簡単にお目にかかる事無いし!

 

ん?うん、少し羨ましいかなーって

星の人々全員が一同機を介するように集まって団結して命運を賭けた戦いをしてたんでしょ?

 

あ、このエレベーターに乗ってね

──って、重量オーバーじゃない!私と艦長さんはこれで行くから護衛のお2人は階段で来てね♪

 

・・・今テラはね、あなたが見てる通りの世界なの

 

鉱石病のせいで秩序の均衡が崩れて《感染者》と《非感染者》のいがみ合いが此処彼処(そこかしこ)で起こってるの

 

回りくどいのはナシ、率直に聞くわ

あなた達は()()()を解決できるの?

 

・・・・・・・・・そうよね

本来あなた達はこのテラには存在してはいけない存在なのかも知れないしね

 

・・・・・・え?「解決は出来ないかもしれないが()()()()を作る事は出来るかもしれない」?

 

自信満々ね・・・じゃあ、ちょっとだけ期待させて貰おうかな!

 

 

──こうして私は後々アーミヤちゃんに「艦長さんに無礼は無いように、と言いましたよね・・・?(真顔の圧)」と、キツくお叱りを受けてその晩、朝までヤケ酒をした

 

もちろん二日酔いもセットでね・・・うっぷ・・・

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵

 

 

 

 

 

 「では、協議を始めたいと思います」

 

 

アーミヤの一言でロドスの今後が左右される協議の幕が開かれた

 

先程の騒ぎはどうやら現在このテラ付近に存在するUNSC所属艦である旗艦、巨大宇宙船(インフィニティ)であったらしい

 

雲の隙間から頭角を徐々に現すその巨大さたるはまるで空飛ぶ城塞、ロドス・アイランドですら大きな豪邸と荒んだ小さなプレハブ小屋、その後者といわんばかりだった

 

更にインフィニティに随従する小型・・・いや、あくまでこれは比喩、実際は500m級の重フリゲート艦

 

このフリゲート艦にも驚かされた、まさかあのフリゲート艦がインフィニティの船体内に十隻も収容されているとは微塵にも思わないだろう

 

UNSCの代表(ラスキー)は「インフィニティは、あれが最初で最後です」、そう言った

 

正直信憑性がない、嘘をついて実は十数隻就役してる。そう言われても嘘だとは思えない

 

ロドスの者全てが息を飲んで見上げている中クロージャはぎゃんぎゃんと大手を振りながら大声を上げて大喜びしていた、まさかあの宇宙船を模倣して《無限(インフィニティ)の彼方へさあ行くぞ》する気ではないだろうか

 

初動のペースを完全にUNSCに握られてしまった

 

 

 

 ──────

 

 ────

 

 ──

 

 

 

 「UNSCインフィニティ艦長の()()()()()()()()()大佐です、まず始めに特殊機甲隊(スパルタンⅡ)()()()()()()と聞いています」

 

 

世話になった?それは此方のセリフだ

 

ご丁寧と言うべきか、白々しいと言うべきか

 

 

 「ロドス・アイランド製薬代表のアーミヤ、と申します」

 

 「えー・・・私はドクターと、呼ばれているようです?」

 

 「・・・医療部門代表のケルシーだ。アーミヤ達がチェルノボーグで()()()()()()ようだな」

 

 

簡単な自己紹介を済ませておく、ラスキーは3人の各代表を見据えると懐に手をやり妙な装置を取り出した

 

少なくとも爆弾などの類いではないだろう、それならば艦長本人も、護衛として追従していスパルタンⅣも此処には居ない筈だ

 

058と104はインフィニティに武器・弾薬を補給しに一度インフィニティに帰投しているが補給は済ませておりあと数分もしない内にロドスに戻ってくるらしい

 

ラスキーがその装置をテーブルに置くとなんとそこの上に()()()()()()()()が現れた

 

なにやら古めかしい服装を身に付けた人物に見えた、これが117が言っていたスマートAIとやらだろうか

 

 

 「彼はローランド、インフィニティに搭載されているAIです」

 

 

ラスキーの紹介にローランドは「どうぞ宜しく」と言い《休め》の姿勢から簡略した宇宙海軍式の敬礼をピッと見せるとまと休めの姿勢に戻った

 

このローランドやAIといった存在も本当に驚かさせる、まるで人そのものではないか

《技術部》に見せたらローランドはさぞ人気者になれるだろう

 

 

 「マスターチーフから粗方話は聞いていると思いますが、我々UNSCはインフィニティのSFFTL機関を修復するためにこの惑星テラで資材を求めています」

 

 「・・・1つ聞かせて欲しい所がある」

 

 

ケルシーの一声でラスキーは目線をケルシーに合わせる

 

 

 「()()ロドス・アイランドにその話を持ち出すか、だ」

 

 「この星の住民の中で比較的高い技術力を所有し、一国に属する事もなく1つの組織であるが故です、国が相手では国によってはこちら(UNSC)は足元を見られ核心技術まで要求されかねない、・・・我々人類には《過ぎた力は自らを滅ぼす》と言う言葉が古来より存在しています、光速技術ことFTL(ファスター・ザン・ライト)A.(アンチ)N.(ニュートン)G.(グラビティ)S(システム)、重水素核融合、相対性理論・・・それだけに留まらない、このテラには未だに存在していない技術のようだが強化人間(ブーステッド・ヒューマン)自己先鋭化現象(セルフシャープニング)重拡散光学防壁技術(エネルギーシールド)複合超合金技術(チタニウム装甲)レールガン技術(ローレンツ力)指向性エネルギー技術(レーザーキャノン)静止軌道居住技術(アウターコロニー)・・・どれもテラに於いて、一度手にすればこの(テラ)を我が物にできる正に()()()()()()・・・」

 

 

ラスキーは一度息継ぎをする

まだ知らない言葉の羅列を吐き出すのかとアーミヤの頭の中はパンク寸前に達している

 

現にロドス側の護衛のコートの女性(レッド)九尾の女性(スズラン)は呆然としていた、馬鹿な話を聞いたような反応ではなく

 

彼ら(人類)はそんな喉から手が出るような高等技術をさも当たり前かのように使役しているのか』という意味合いである

 

 

 「それに対して相手がロドスのような確かな地位を独自に築いてきた組織なら技術のやり取りであっても必要以上に片側のみにメリットのある取引を抑止する事にも繋がる」

 

 「それは高すぎる技術の()()()()()があってこそだと、知った上での台詞だと私は捕らえるが」

 

 「だからこそだ、こちら(UNSC)が相手の背に合わせる事ができる」

 

 「いいやそれは詭弁だ、後からどうとでも力で屈服できる」

 

 「まぁまぁお2人とも落ち着いて、こうもピリピリしていては互いが納得できる協議なんて()()寿()()が先に訪れたとしても一向に出来ませんよ?気の抜きすぎはもっての他ですが、多少は楽にしておかないと」

 

 

まさかのまさか、ケルシーとラスキーの争いに口を突っ込んだのはアーミヤでもドクターでも互いの護衛でもなくローランドだった

 

 

 「あと、ブルーチームが持ち寄った鉱石病の件ですが進展が・・・」

 

 

ローランドがそこまで言うとケルシーが反応を示した、表情にこそ変化は無かったが彼女の頭から生える耳は確かにピクリと動き目線がローランドに向けられる、それをローランドは(狙った通りだ)と表情に出さず大きな魚が餌に食い付いたのを歓喜する

それと同時にアーミヤとドクターも反応を示す

 

 

 「その話、お聞きしても構いませんか?」

 

 「私も気になるなぁ、如何せん記憶が無いせいで世間に疎くて・・・」

 

 「ローランド・・・その情報はまだ出さない予定だっただろうに・・・」

 

 「御三方(おさんかた)に良い印象を与える為の材料ですよ艦長、ケルシー女史は如何(いかが)ですか?」

 

 

女史・・・ローランドはケルシーに対して医療随従者としての敬意を持って語りかける

ケルシー本人がそれをどう思っているかまでは分からないが

 

 

 「・・・聞こう」

 

 

ローランドはUNSCが織り成した鉱石病の対処法について語り出した

 

 

 

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵

 

 

 

 

 

 

 

 「ねぇねぇ!キミ達はどれくらい強いの?あ!私ブレイズっていうの、宜しく!」

 

 「・・・」

 「・・・」

 「・・・」

 「耳は本物なのか?」

 

 「あの、私はフェンと言います、先は皆を助けて頂いて──」

 

 「・・・」

 「・・・」

 「・・・」

 「気にすんなって」

 

 「あのスナイパー、女だったのかよォ・・・!」

 

 「落ち着けノイルホーン、一杯奢るからよ・・・」

 

 「・・・」

 「・・・」

 「・・・」

 「お前(058)男だと思われてたんだな」

 

 「君らの装備すごいねぇ、良ければ(クロージャ)に預けてみない?!絶っっっ対に後悔させないから!」

 

 「・・・」

 「・・・」

 「・・・」

 「ノーコメントだ」

 

 

ラスキーの命令により応接室の近くにある広間で待機していたブルーチームに次から次へと人がごった返す

 

普段新人が1人2人加入したくらいではここまで人集りになったりはしない、その理由が先の武勇伝である

目指し方と理由はどうであれ力を求める傾向が強いテラの住民にとってスパルタンの身体能力や装備の性能など強さの秘訣は是が非でも聞き出したいのだ

 

それにロドスで面談をして雇用してもらうつもりではあるがまだ正式に雇われた訳では無い

 

そんな中058 087 117は無視を決め込んでいる、2mを越える身長は相手を視界に入れず明後日の方角を見るにはうってつけだった

 

──が、104が中途半端に相槌したり小さく手を振り返したり不用意に近づいたペッローの男性オペレーターの耳を(モフ)るなどするせいで『話しかけ続ければ何かしら反応してくれる』と刷り込まれてしまったからだ

 

104に斬りかかろうとした熊耳娘もさほど遠くないベンチから感謝と警戒の葛藤が混ざった何とも言い難い睨みを効かせている

 

 

 「「お前ら・・・」」

 

 「げえっ?!ドーベルマン教官にAceさん!?逃げるッ──」

 

 「うっへぇ!トンズラするぞ!」

 

 「ヤバイのが2人、来るぞユーマッ!」

 

 「逃がすか!」「逃がさんぞ!」

 

 

突如現れたドーベルマンとAceの2人、アーミヤがあれ程失礼が無いようにと言っていたのにも関わらずコレだったオペレーター達に渇を入れに来たのだ

 

逃げ出そうとしたオペレーター達を鞭で器用に絡め取りできる限りの人数を拘束したドーベルマンとまるでフォルテ種かのようなパワーでAceはオペレーターの塊を壁に押し付ける

 

 

 「うぎゃあ!鎖骨折れるぅ!」

 

 「うおー!HA☆NA☆SE」

 

 「逃げられなかった・・・」

 

 「全く、このバカ共は・・・」

 

 「よう、ウチ(ロドス)の奴らが迷惑かけたな」

 

 

逃げきれなかったクランタの女性オペレーターはさめざめと一筋の涙を流した

 

ニアールも走ってAceに付いてきたが残念ながら束縛大会には間に合わなかったらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵

 

 

 

 

 

 

 

 

 「──以上がUNSCからの協定の材料です」

 

 「・・・1()0()m()l()()()()()()()()()だけで人体の複製が可能なんて・・・」

 

 「・・・凄いとしか言いようが無いね」

 

 

ドクターはローランドが提示した資料を見ながらメモを取り会話に付いてきていた、記憶喪失とはいえ元から頭の回転が早かったからか途中で躓く事も無かったようだ

 

それよりも現在で最も大事なのは《医療部門責任者》のケルシーだ

彼女を如何に取り込むかによって我々(UNSC)の待遇が大きく変動するだろう

 

肝心のケルシーは目を閉じたまま思いに耽っている

 

 

 「・・・《コールドスリープ》・・・《クローン移植》・・・本当にそれが可能なのだな?」

 

 「可能です、()()()()()()の複製は重罪になっていますがそれは脳も複製し自我を持たせた場合です、クローニング移植は必要な部位のみを複製させ移植するので人権もクソもありませんよ」

 

 

ローランドは中々辛辣な言葉を放つ

過去にスパルタンⅡを造り上げるために完全なクローンを造りそれと入れ替えるように本物を軍の施設に収監していた事は避けておく

 

 

 「ですが脳に結晶がある者についてはどうしようも無い、脳はいくら複製しようも短期間で細胞が壊死し()()()()()()になってしまう」

 

 

付け加えるようにローランドが言う

オリパシー患者の一部には脳に結晶が発生した者も少なくはない

10の自身の脳をクローンで造りそれを材料に()()()()()()()を作り出したキャサリン・ハルゼイでさえ脳のクローニングは苦労したと報告書に記載されていた

 

ラスキーは初めてその報告書を見た時は悪寒すら覚えた

 

正気の沙汰ではない、そのハルゼイ博士により純粋な子供達は人体改造と洗脳による戦闘軍団を造り出した

 

そして完成したのがスパルタンⅡ

 

今となってはスパルタンⅡのお陰で人類は勝者となり今も種が残されているがハルゼイ博士はそれを理由に自身を棚に上げ正当化しようとした

 

 

 『スパルタンⅡは新たな人類──』

 

 『スパルタンⅡは人類の未来──』

 

 『スパルタンⅡは次なる人類のステップである──』

 

 

結局のところハルゼイ博士は子供をクローンで入れ替え拉致して改造したマッドサイエンティストとして名が知られた

《英雄》として知られるスパルタンⅡとは逆に汚名を着させられて・・・

 

懐かしいものだとラスキーは思い出す

そうだ、自分もそのスパルタンⅡによって命からがら生き残ったのだ

 

彼女が完全な犯罪者だと言えた立場ではない

ハルゼイ博士が、スパルタンⅡが、マスターチーフが居なければ、トーマス・ラスキーはこの世に居ない筈だったのだから

 

 

 「・・・認めよう、理論も、理屈も、実証も、成果も、経過も、証明も・・・私からは何も言うことはない、そのハルゼイ博士とやらは文字通り()()のようだ」

 

 

ケルシーが首を縦に降った

 

アーミヤは少し意外だと感じていた

 

ラスキーは安堵した

 

ローランドは資料を片付け始めた

 

ドクターは1つ気になるのかローランドに聞いた

 

 

 「これだけの技術を借りて、こちらからの見返りが修繕用の資材なのは何故?」

 

 

その問いにはラスキーが答えた

 

 

 「・・・正直なところあなた方に手を尽くす謂われなんて無い、好きに採掘して、邪魔が入れば潰して、修繕しこのテラから足早に去るつもりでしたが・・・スパルタンⅡが、マスターチーフがそうすべきと言うからそうするのです」

 

 「・・・余程(チーフ)に入れ込んでるんですね」

 

 「それはもう、彼が私に道を示してくれたからです、そのお陰で私がいる」

 

 「・・・分かる気がしますよ、でしょ?アーミヤ」

 

 「わ・・・私にも振るんですか?・・・確かに117さんは特別な何かを持っているようには感じますが・・・」

 

 

先ほどまで陰険だったケルシーと護衛以外の皆顔が少し緩んでいる

ローランドが知る限りラスキーの緩んだ顔は初めてだがUNSCの者達がマスターチーフを語る時は必ず僅な微笑みがあったのを知っていた

 

 

 「おい、話は終わってないだろう」

 

 「あっ、すいませんケルシー先生・・・」

 

 「そうだね、なら早速チーフ達を呼ぼうか、面接しないといけないしね」

 

 「そうですね、わかりましたドクター」

 

 

マスターチーフのお陰か

はたまた鉱石病に対する反撃の狼煙が立ったからか

 

応接室は少しだけ和やかになった

 

 

 

 

 

 

 そう、スパルタンⅡの狂ったかのような潜在能力を知るまでは──

 

 

 

 

 

 





次回で最初に譲渡するUNSCの物品をアンケートでセレクトしたいと思います、10~15票くらい入ったら書き始めたいと思いますので是非ご参加下さい

プロファイルより、実際にHALOキャラクターからオペレーターとして使えるなら誰が使いたい?

  • リンダ・プラヴディン
  • ケリー・シャドック
  • フレデリック・エルズワース
  • マスターチーフ
  • ゼル・ヴァダム(アービター)←参戦予定
  • 全員よこせ
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