明治38年3月10日四季島帝國帝都海軍軍令部
この日海軍におけるバルチック艦隊索敵迎撃作戦の会議が行われていた
参加者
海軍大臣小鳥遊一鉄
軍令部総長マクスウェル・ルーデンリヒ大将
聯合艦隊司令長官東郷平八郎大将
聯合艦隊参謀総長ウィリアム・ズムウェル中将
哨戒艦隊司令官春島輝秀中将
潜水艦隊総司令官オットー・サイレンス大将
海軍飛行隊司令官浜秀仁大将
統合参謀本部次官芹沢鉄次郎中将
小鳥遊「さてついにバルチック艦隊がインド洋に進出した」
ルーデンリヒ「はい」
小鳥遊「まず索敵はどうするかな」
春島「索敵は哨戒艦隊と潜水艦隊の共同で行いたい」
サイレンス「賛成だ、出来れば飛行船による索敵も行いたい」
浜「厳しいな、大半を大陸戦線に派遣しておる」
芹沢「こうなれば近海で迎え撃つ方がいいのでは」
東郷「その手もありかもしれん、どうせバルチック艦隊はウラジオストックに行くしかない」
ズムウェルト「だとすると敵は対馬海峡か」
サイレンス「津軽海峡や宗谷海峡の可能性も捨てきれない」
芹沢「津軽海峡はまだしも宗谷海峡は無理だろう、太平洋上で石炭補給をしなければならんしアラスカ駐留艦隊や飛行船の攻撃を受けるぞ、それに宗谷海峡には列車砲台が展開しているこれを突破することは至難の業だ」
ルーデンリヒ「津軽海峡も厳しかろうあそこは水雷艇部隊の1大根拠地だ」
小鳥遊「それと敵戦力だが情報部の情報だど合流する艦隊を含めて戦艦9隻海防戦艦4隻装甲巡洋艦3隻巡洋艦8隻その他42隻だそうだ」
ルーデンリヒ「対する我が方は聯合艦隊戦艦12隻装甲巡洋艦8隻防護巡洋艦44隻駆逐艦96隻潜水艦隊20隻哨戒艦隊48隻航洋型水雷艇132隻戦艦の数こそ負けていますがそれ以外では敵の数倍を保有しております」
小鳥遊「数は勝っておる、練度も負けておらんだがこれだけの艦隊を指揮統括出来るかだ」
東郷「それについては実際に艦隊を動かして演習し対処しとります」
小鳥遊「ならよいのだが」
ルーデンリヒ「とりあえず敵艦隊の航路を対馬海峡通過してからウラジオストック入港でよろしいかな?」
東郷「異議は無い」
サイレンス「その航路が妥当かと」
小鳥遊「ならば索敵線を早急に貼ってくれ。」
翌11日横須賀から輸送機により聯合艦隊司令部に戻った東郷は各艦隊司令官を呼びバルチック艦隊の概要と迎撃予定地点を対馬海峡に決め艦隊根拠地を佐世保に置き対馬海峡周辺に哨戒部隊を展開させた。
3月18日2型潜水艦8隻が戦列入り索敵線に加わった翌19日に統合参謀本部海軍部において予備艦隊や飛行船の索敵線投入が議論された
参加者
統合参謀本部海軍統括官ザトエル大将
統合参謀本部海軍統括次官アンリ・シンプソン中将
海軍軍令部作戦課課長大沼大輝大佐
予備艦隊管理官ロイド・セルブストー大将
聯合艦隊参謀赤山忠直大佐
海軍飛行隊司令官山本喜一郎少将
山本「確かに飛行船なら艦隊を動かすより楽に動かせるでしょうが数が足りません」
セルブストー「予備艦隊を動員するのはいいが動かせる艦はそこまで多くないぞ艦はあっても人が足りん」
ザトエル「それは知っている飛行船はどれだけ足りない?それと予備艦隊は何隻動かせるか?」
山本「飛行船は後20隻はどうにか」
セルブストー「動かせるのは防護巡洋艦7隻駆逐艦12隻水雷艇隊の大半は津軽海峡に展開していますので参加は不能です」
ザトエル「厳しいな、シンプソン中将どう思う?」
シンプソン「やはりこの戦力では索敵線を3重に貼るのは厳しいでしょう。最低でも電信設備を搭載した洋上艦120隻は必要です」
ザトエル「多いな後60隻は必要か」
赤山「聯合艦隊としては第4から第7艦隊を1個艦隊ずつ偵察に張り付かせてはどうかと」
ザトエル「提案はありがたいけど駄目よ、今聯合艦隊から1個艦隊であっても引き抜かないわ。…シンプソン中将民間から徴用できるかしら」
シンプソン「可能な限り行います」
翌20日帝國政府は優良船舶保有企業に電信設備搭載艦のリスト提出を要求、各企業から出されたリスト97隻から41隻を選択肢徴用、必要量の3分の1を用意しつつ時間断層工廠をフル稼働させ80隻を建造速やかに索敵線を展開させた
4月に入るとバルチック艦隊索敵に参加したいといくつかの遠洋漁船団を擁する複数の漁業組合が政府に訴えかけた。これを受け247隻の遠洋漁船が参加そしてバルチック艦隊索敵線を更に厚くすべく四季島政府は諸外国船舶に情報提供を呼びかけた
4月10日ルーシ軍アムール川防衛陣地に奉天より出撃した第501飛行戦隊12隻が襲来無天蓋陣地多数を破壊せしめた、その後も1個飛行小隊4隻が連日襲来爆撃偵察を行うだけでなく何もせず飛行するなど行っていた。対するルーシ軍は飛行船が襲来するたびに陣地構築を止め退避するしかなく。対気球砲配備を推進したグリッペルベルク解任された事もあり対空設備は非常に貧弱であった。これによりアムール川防衛陣地の構築遅々として進まなかった。
同時期アメリア合衆国ワシントンDCホワイトハウス
この日この館の主であり合衆国大統領のセオドア・ルーズベルトは財界や軍部より手元に届いた書簡を見ながら悩んでいた
ルーズベルト(講和仲介か、財界はチャイナの地に投資したがっている。その中間点はフィリピンでは不足、いやどちらかと言えば船舶の停泊地か今のチャイナにそれが無い。四季島の大規模港湾設備それが彼の地には不足している。そして軍部からの飛行船開発予算申請と四季島への視察依頼の申請、四季島空軍の飛行船は強力だまるで平面のチェスが三次元に変わったようだ、対策しなければ意味が無いか。その点も四季島から入手したがっているのか軍部は、交渉の糸口はやはり講和の仲介四季島は何を望む、満州ウラジオストックの割譲かそれともルーシの太平洋沿岸部か何かによって変わるだろうな、最善は尽くさねばならん)
ルーズベルトは駐米四季島大使を呼ぶように伝えると講和斡旋のために動き始めた。時を同じくしてエングランド銀行団が四季島に来四季新しく財務大臣に就任した中山研秀と面会戦時国債の発行について話し合った、四季島の戦時国債は100万帝國メゼル現在換算50億円相当年利2%5年後返済とされた、エングランド銀行団としては利益を求めてさらなる戦時国債を発行するのかについて話し合うための面会であった。国債の3割は国内残り7割が国外であり全体の4割をエングランド銀行団が購入していた事もあり、戦費が足りているのかどうかの確認とさらなる発行はあるか、その事を確かめるために急ぎ来四季していた。対する四季島政府の回答は戦時国債はこれ以上発行しないが戦後獲得した領土の開発債とさらなるアラスカ開拓債の発行を予定している。それが回答であった
各国が戦後に動く中ルーシ軍特に海軍ウラジオストック残存艦隊は徹底抗戦を叫んでいた、とはいえは開戦劈頭に第2艦隊により多数の艦艇を失った彼らに残された艦隊戦力水雷艇3艇木造船2隻と何もできない状態であった。彼らに残された希望は5月頃に来援するバルチック艦隊であった。そして陸軍もアムール川の渡河を阻止する為に全力で構築するもシベリア鉄道に対する反帝政主義者の破壊工作や四季島空軍の空爆により建材の供給は満足に無く1部では木材やハバロフスクで調達したレンガで陣地構築せざるを得ない状況となっていた。
5月22日四季島帝國海軍聯合艦隊司令部はバルチック艦隊迎撃作戦滅号作戦を承認第1から第7艦隊160隻が出撃体制に移行。そして5月26日バルチック艦隊を索敵中の徴用船信濃丸が捕捉それを報告した。そして戦艦薩摩を旗艦とした聯合艦隊160隻全てが出撃した
これでやっとバルチック艦隊と戦えるな