中津の四季島皇帝生活   作:阿鬼羅

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メリークリスマス、クリスマスの日に上げるものじゃないねこれ


開戦四季島海海戦

明治38年5月27日四季島海

 

戦艦薩摩艦橋

 

通信士「信濃丸より入電敵艦隊対馬海峡を通過する針路を取る」

 

ズムウェルト「長官敵は予定通りの針路を取ったようです」

 

東郷「そうだな、全艦隊に通達滅号作戦発動全艦戦闘用意」

 

ズムウェルト「全艦隊戦闘用意」

 

艦長「艦前進、針路は対馬海峡、予定通り動け」

 

 

第2艦隊旗艦出雲艦橋

 

伊藤「そうか全艦前進対馬海峡に」

 

 

聯合艦隊に所属する各艦隊は瀬戸内海や北九州の豊前基地より出港下関を超え一路対馬海峡に向かった

 

対するルーシ海軍バルチック艦隊は信濃丸に発見通報されたことを確認すると四季島海軍に対馬海峡を封鎖されぬように最大船速で遁走するがバルチック艦隊が到着した頃には聯合艦隊は布陣を完了していた、陣形はバルチック艦隊が3列縦陣に対して四季島艦隊は第1第2艦隊がバルチック艦隊の左舷側に並走中央に第3艦隊両側に2個艦隊ずつを配備する一種の鶴翼陣を組んでいた

 

 

戦艦スヴォーロフ艦橋

 

観測員「敵艦隊左舷及び前方に展開」

 

ロジェストヴェンスキー「戦闘旗掲げ、全艦突撃」

 

コロング「閣下、それは」

 

ロジェストヴェンスキー「1隻でもいい、なんとしてもウラジオストックに到着するのだ」

 

参謀長「了解」

 

 

薩摩艦橋

 

観測員「敵艦隊増速陣形中央に突撃します」

 

東郷「第1第2艦隊面舵40敵に接近し敵艦隊を粉微塵に砕け」

 

ズムウェルト「よーそろ」

 

ラントリス「長官、本第1艦隊をもう少し敵に接近すべきかと薩摩型の装甲ならば敵弾が当たったとしても被害は少なくできます」

 

東郷「その手もたしかに取れる、だが接近しすぎれば敵の陣を寸断し逃げ切られるやもしれんのだ」

 

ラントリス「なるほど」

 

砲術長「射程に入った」

 

ラントリス「よろしいですか?」

 

東郷「うむ」

 

ラントリス「全砲撃て」

 

その瞬間薩摩型8隻から32発の30.5cm砲弾がバルチック艦隊に叩きつけられた

 

 

スヴォーロフ艦橋

 

艦長「被害報告」

 

ロジェストヴェンスキー「撃ち返せ」

 

副長「左舷速射砲7門使用不能」

 

艦橋要員「左舷後部に火災」

 

艦長「消火急げ」

 

 

この日は史実通り天気晴朗なれど波高しであり双方の砲弾は風に吹かれ予想着弾点よりズレ船は揺れ四季島海軍より小型のルーシ海軍水雷艇の主砲はまともに撃つこともできず1部の艇は高波により転覆仕掛けたところに砲撃を受けそのまま沈んでいった。

 

 

スヴォーロフ艦橋

 

参謀長「水雷艇2隻沈没」

 

ロジェストヴェンスキー「ええい、やはり水雷艇を連れてきたのは失敗だった」

 

ロジェストヴェンスキーがそう口にした瞬間後方から大規模な爆発を感じた

 

観測員「ナヴァリン、ば、爆沈」

 

ロジェストヴェンスキー「なんてことだ」

 

副長「アドミラル・ナヒーモフ戦列を外れる」

 

艦橋要員「主砲付近にて火災発生」

 

艦長「消火急げ、艦後方の火災どうなっている」

 

副長「鎮火しました」

 

混乱する戦局の中ロジェストヴェンスキーはどうにか艦隊の指揮系統を立て直そうとしたが元より急造の艦隊ゆえに旧式艦主体の第3太平洋艦隊との連携を取ることができなくなっていた、ここにきてロジェストヴェンスキーは艦隊の統一した指揮を断念各戦隊事に指揮系統を再編させようと信号旗を使って各艦に伝達するも煤煙により信号旗は見づらく命令を確認できぬ艦が続出した

 

 

戦艦薩摩艦橋

 

ラントリス「敵の動きが乱れた混乱しているのか、長官ここは一気に決める時では?」

 

東郷「それも手ではあるがその混乱に我々も巻き込まれる可能性もある」

 

ズムウェルト「これだけの艦隊で混乱を起こせば突破されかねません」

 

東郷「うむ、それはまずいのだ」

 

ラントリス「では現状を維持で」

 

東郷「その方がよかろう」

 

 

東郷が現状を維持しつつバルチック艦隊を削り取るように指示を飛ばしていた頃スヴォーロフではとんでもない事態となっていた

 

スヴォーロフ艦橋

 

ロジェストヴェンスキー「被害はどうなっている」

 

艦長「後部主砲塔大破左舷速射砲及び右舷前部速射砲全損」

 

副長「艦各所にて火災発生するも消火可能です」

 

ロジェストヴェンスキー「なんという被害だ、艦長この艦はまだ戦えるかね」

 

艦長「前部主砲及び右舷後部速射砲はまだ使えますのでどうにか」

 

観測員「オレーク、戦列を離脱オスリャービャ撃沈」

 

コロング「水雷艇8隻撃沈されました」

 

 

第2艦隊旗艦装甲巡洋艦出雲艦橋

 

観測員「巡洋艦カンペーネス戦列離脱巡洋艦メトロシューロに火災発生」

 

副長「装甲巡洋艦八雲損傷駆逐艦夕凪、朝凪戦列離脱ハードリア大破スベリネス損傷」

 

伊藤「敵もやるな、撃ち返せ、はるばる欧州からお越しになったのだ派手にもてなしてやらんとな」

 

「「「はい」」」

 

第4艦隊旗艦防護巡洋艦多摩艦橋

 

副長「左舷被弾火災発生」

 

艦長「消化しろ」

 

マルトス「怯むな撃ち返せ、参謀長被弾した巡洋艦ランクリーズはどうなっている」

 

参謀長「左舷速射砲全損副長戦死との事」

 

マルトス「そうか」

 

観測員「敵巡洋艦撃沈水雷艇2隻も撃沈しました」

 

マルトス「このまま押し切れるな」

 

参謀長「はい」

 

 

総旗艦兼第1艦隊旗艦戦艦薩摩艦橋

 

ズムウェルト「バルチック艦隊の戦列乱れる」

 

東郷「ここが攻め時だな、全艦隊に伝えよ総攻撃に出よと」

 

ズムウェルト「はい」

 

ラントリス「全艦撃ちまくれ」

 

 

17時過ぎバルチック艦隊の戦列が乱れた事を確認した聯合艦隊司令部は総攻撃を決意両翼の4個艦隊が前進戦列の崩れたバルチック艦隊を叩き潰さんとした

 

そして18時を過ぎた頃日が暮れたこともあり夜戦に突入四季島海軍水雷戦隊は次々と魚雷を投射この攻撃により海防戦艦シソイ・ヴェリキーが撃沈ネボガトフ少将座上の海防戦艦インペラートル・ニコライ1世はゲネラル・アドミラル・アプラクシン、アドミラル・セニャーヴィン戦艦オリョール防護巡洋艦イズムルートらと退避するも翌日の昼頃第1第6艦隊に包囲され降伏した海防戦艦アドミラル・ウシャコフは退避する艦列より落伍隠岐の島に座礁その後第2水雷艇隊と隠岐の島陸軍警備隊に生き残った艦搭乗員は降伏艦も鹵獲された装甲巡洋艦ヴラジーミル・モノマフは薩摩の砲撃により艦橋と1番主砲を破壊され戦列を離脱その後第7艦隊に降伏防護巡洋艦スヴェトラーナ大破翌日対馬に座礁四季島海軍に鹵獲水雷艇ベズプリョーチヌィは被弾の衝撃により羅針盤を破損翌日の昼過ぎに残敵掃討中の第4艦隊と遭遇そのまま降伏水雷艇ブレスチャーシチーも砲撃により損傷艦首脳部壊滅翌日第5艦隊に降伏、その他多数の艦艇も撃沈降伏を余儀なくされた、翌日ロジェストヴェンスキーが指揮下に置いていたのは座乗艦たるスヴォーロフと戦艦ボロジノ水雷艇3隻を除き生存確認すら取れていなかった

 

スヴォーロフ艦橋

 

ロジェストヴェンスキー「現在位置は?」

 

航海参謀「シェナ半島沖としか。少なくともこのまま北上を続ければウラジオストックには着きます。しかし四季島艦隊の追撃と待ち伏せは考慮すべきかと」

 

コロンゴ「提督、もし敵主力と鉢合えば降伏もやむなしかと」

 

ロジェストヴェンスキー「………艦長この艦は何ノット出せる?」

 

艦長「…出せて…7ノットかと」

 

ロジェストヴェンスキー「そうか…………全艦前進、四季島艦隊に捕捉されるまでは神の加護を信じウラジオストックに向かう。しかしもし発見された場合は即座に機関停止白旗を揚げ降伏する。よいな」

 

航海参謀「か、閣下それは、ウラジオストックを見捨てると」

 

ロジェストヴェンスキー「そうでは無い我々が降伏すればある程度の艦艇を我々の監視こと護送に割かねばならんそれだけ敵の追撃も緩む、そこを生き残った他の艦が突破できるだろう」

 

航海参謀「そういう事ですか」

 

コロンゴ「閣下、前方に煤煙多数を見ゆと」

 

ロジェストヴェンスキー「敵艦隊か?」

 

コロンゴ「艦影から敵アキ級戦艦4隻を確認」

 

ロジェストヴェンスキー「アキ級戦艦4隻……四季島第3艦隊か白旗を掲げろ機関停止」

 

 

第3艦隊旗艦戦艦安芸艦橋

 

艦長「敵艦隊機関停止白旗を確認」

 

ヨークドル「降伏するのか」

 

参謀長「そのようです」

 

艦長「閣下陸戦隊を送り込みたいと思います」

 

ヨークドル「そうしてくれ」

 

5月28日午後3時ロジェストヴェンスキーは降伏、そしてバルチック艦隊の大半が撃沈乃至降伏したウラジオストックに到着したのはグローズヌイなど6隻が到着中立国にも6隻が到着それ以外の艦艇は17隻が降伏した。

 

6月6日四季島海軍司令部はバルチック艦隊の壊滅と無力化を宣言同時に陸軍司令部はアムール川周辺に展開するルーシ軍撃滅のための作戦を準備中と発表これで講話すると思っていた各国の外交関係者や首脳部を驚かせた。

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